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1台の改札機で切符・交通系IC・コンタクトレスの3つが利用出来る「一体型改札機」体験記

切符・交通系IC・コンタクトレスの3つが利用出来る「一体型改札機」

対応するカードや端末・加盟店に至るまで幅広く使えるようになり、日本国内でも少しずつ知名度が上がりつつある「クレジットカードのコンタクトレス(タッチ)決済」。

交通機関への展開も例外ではなく、現在では実証実験も含めて全国各地の様々な事業者で整備されつつあります。

今回はそんなコンタクトレス決済で交通機関に乗車できるQUADRACの「Q-move」が新たに展開した、1台の改札機で切符・交通系IC・コンタクトレスの3つが利用出来る「一体型改札機」を体験してきました。

急速に全国で展開されつつある「Q-move」とは?

Q-moveとは、QUADRACが提供するコンタクトレス決済による交通利用を中心にQRコードによるフリーパスなどの企画券のチケットレス化といった様々な機能を包括して運用できるクラウド型の交通システムです。

京都丹後鉄道や南海電鉄での導入や実証実験を始めて以降、地方の交通機関をはじめとする様々な事業者で展開されるようになったQUADRACの交通乗車システム「Q-move」、導入する事業者だけでなく駅機器・ワンマン車載機器を製造するメーカーも協力関係になり様々な事業者に合わせた展開が行われるようになりました。

Q-moveのメーカー機器

これは日本国内で主に使われている駅機器やワンマン車載機器のほとんどでQ-moveが導入できる下地が出来上がったことを意味するもので、事業者側の導入コストのさらなる削減や導入するための手間が減るといったさまざまなメリットが生まれ、さらなる導入加速が見込まれます。

「Q-move」の基本や使い方は以前のエントリー「クレジットカードのコンタクトレス決済で電車やバスに乗る!~QUADRACの「Q-move」体験レポート~」で解説しています。

1台の改札機で切符・交通系IC・コンタクトレスの3つが利用出来る「一体型改札機」を実際に体験してみた

2022年5月31日から福岡市地下鉄で実証実験が行われている新改札は、事業主体のひとつとして改札・駅務機器メーカーの「日本信号株式会社」が参加しており、既設の改札機に専用のカードリーダーを取り付けて1台の改札機で切符・交通系IC・コンタクトレスの3つが利用出来る「一体型改札機」を開発・導入しました。

機器メーカーが参加する例としては南海電鉄の「高見沢サイバネティックス株式会社」、長電バスの「株式会社小田原機器」に続き3例目で、今回の実証実験は今後の他事業者へ展開するための問題点の洗い出しやハードの利便性のメーカー側による検証も含まれています。

福岡市地下鉄は、2021年4月に行われた「一日乗車券のコンタクトレス乗車」に引き続き福岡市の「実証実験フルサポート事業」に今回も採択されており、福岡市の全面協力のもと「都度利用によるコンタクトレス乗車」の検証が行われています。

対象の駅は空港線の福岡空港~天神と箱崎線の呉服町の7駅で、福岡空港、博多、中洲川端(川端口)、天神では一体型改札機を設置し、それ以外の駅では係員口を通過して利用することが出来ます。

改札でVisaのタッチ決済利用可能の掲示物

対象駅ではこのように至る所に「タッチ決済使えます!」のアピールが壁面にも床面にもされており、床面のアピールはかなり目立つ掲示の仕方をしている南海電鉄よりも派手な印象を受けました。(逆により分かりやすくなった)

切符・交通系IC・コンタクトレスの3つが利用出来る「一体型改札機」

今回の検証ではRevolutを使用し、カードとGoogle Payの両方で試してみることとしました。

一体型改札機の利用では幅広型改札機の手前凸部に取り付けられたカードリーダーへかざすことになるため通常の交通系ICよりも低い位置にあり、カードによるタッチは若干やり辛い感じでしたが違和感はそれほどなくスムーズに通過できました。

一方でGoogle Payの場合は使用している端末の関係もあって先端をかざすため、低い位置にあっても違和感なく利用出来ます。

FeliCaマークが上部にあるAndroidスマートフォンや読み取りが先端にあるiPhoneでは非常に相性が良く、どの手段よりも一番スムーズに使えるかもしれません。

係員窓口でタッチ決済

係員口での利用は側面に取り付けられたカードリーダーにタッチして通過します。改札機の通過よりも読み取りにかかる時間が長いため、緑色ランプが点灯するまでしっかりタッチしましょう。

Q-moveの履歴

もちろんQ-moveの履歴照会ページにアクセスすれば利用履歴は即反映されこのように確認出来ます。

係員口で入場取り消しも行ってみましたが、導入開始直後であるにも関わらずスムーズに処理が行えました。

Q-move利用上の気になるポイント

今回の実証実験における気になったポイントをご紹介します。

使い勝手にかかわる部分もあるため、しっかり確認しておきましょう。

改札機通過時は「立ち止まって」からタッチ

改札機にタッチする時は必ず立ち止まってからしっかりとタッチをしましょう。

一体型改札機の場合、従来の専用改札機やカードリーダーよりも読み取り速度は速いものの、交通系ICのような「通過しながら」のタッチはやはり出来ません。

一方で一体型改札機ではタッチする媒体により読み取り時間に差があり、Apple PayやGoogle Payを利用するとカードでタッチするよりも読み取りにかかる時間が速くスムーズに利用することが出来ます。

読み取り音がとても小さい

一体型改札機の場合、タッチする際にはカードリーダーから「ぺっ!」という読み取り音が鳴るものの大変小さく、乗降客が大変多い博多や天神ではほとんど聞き取ることが出来ません。

専用改札機のような大音量まではいかないまでも、もうちょっと聞き取れるレベルの大きさで鳴ればいいのですが残念なところです。

読み取ったかどうかは必ず目視でしっかりと確認しましょう。

まとめ

今回の福岡の地下鉄での一体型改札の実証実験は南海電鉄に次いで大々的なものとなりましたが、導入開始直後であるにも関わらずトラブルもなくスムーズに利用することが出来ました。

個人的には気になっていた読み取り速度についても南海の時よりも明らかに速く、改札通過時に引っかかることが全くありません。

ただし利用可能駅については範囲が狭く、実証実験の趣旨でもある「インバウンド目的」や「観光需要」でやるのならば飛び地でも良いので「大濠公園」「唐人町(PayPayドーム)」「西新(福岡市博物館)」あたりは使えるようにすべきだと感じました。

また、地下鉄沿線にはコンタクトレス対応の商業施設が複数存在しているため、今後延長や拡大になった際には「地下鉄乗車~買い物で割引」といった促進施策もあればいいなぁ・・・とも思います。

キャッシュレス先進都市でもある福岡、お越しの際はぜひ1度一体型改札を試してみてはいかがでしょうか?

ライター:ちはやるん
デビット・プリペイドを中心に愛用する長崎県民。 とくにNFCPayは大好物で福岡・大阪・東京に行った時は使って帰らないと気がすまないくらい。Twitter ID: chihayaobachan