
住信SBIネット銀行と第一生命が提供する「第一生命NEOBANK」は2026年3月24日、デビットカードを「第一生命NEOBANKデビットPremium」に刷新し、ポイント還元率を1.5%に引き上げた。あわせて4月30日まで、切替ユーザー向けに最大5万円の現金が当たる抽選キャンペーンも始めている。
今回のニュースをひとことで言うと、常設還元の底上げだ。第一生命NEOBANKは2024年8月にポイントプログラムを改定し、デビット還元率を0.8%から1.0%へ上げたばかり。今回はそこからさらに1.5%へ引き上げる。去年が「給与受取や口座振替も含めたポイントプログラム全体の改定」だったのに対し、今回は「デビットの刷新」が主役という違いがある。
まず押さえたいポイント
- いちばん大きい変化は還元率。 2024年8月に1.0%へ上がったデビット還元率が、今回は1.5%へ再び引き上げられた。
- 抽選はあくまで上振れ。 最大5万円の現金キャッシュバックが当たるが、応募者数が公表されていないため、キャンペーン分を「実質何%還元」とは計算しにくい。
- 旧カードのままでは抽選対象外。 キャンペーンは「第一生命NEOBANKデビットPremium」へ切替えたうえでの利用が条件で、公式ページでも旧カード利用は対象外の例として示されている。
今までと比べると、どこが変わったのか
| 時期 | デビット還元率 | 主な位置づけ |
|---|---|---|
| 2024年7月まで | 0.8% | 2024年夏のポイント改定前の水準 |
| 2024年8月1日〜2026年3月23日 | 1.0% | 給与受取・口座振替なども含めたポイントプログラム改定後の水準 |
| 2026年3月24日〜 | 1.5% | 「第一生命NEOBANKデビットPremium」へ刷新。月間利用1,000円以上が条件で、対象外取引は0.3% |
去年の改定では、デビットだけでなく、給与受取・年金受取が月30ポイントから200ポイントへ、口座振替が1件5ポイントから30ポイントへ引き上げられるなど、銀行のメイン利用を促す内容が目立っていた。今回はそこから一歩進み、日常の買い物で使うデビット還元をもう一段上げるのが中心になっている。
還元率アップで獲得ポイントは実際どのくらい増える?
第一生命NEOBANKポイントは通常ポイントとして付与され、500ポイント以上から1ポイント1円相当で現金に交換できる。つまり、対象取引での1.5%還元は、かなり現金に近い価値で受け取りやすい。月々の利用額で見ると差は次の通りだ。
| 月間利用額 | 1.0%時代 | 1.5%現在 | 1.0%時代との差 |
|---|---|---|---|
| 10,000円 | 100pt | 150pt | +50pt |
| 30,000円 | 300pt | 450pt | +150pt |
| 50,000円 | 500pt | 750pt | +250pt |
たとえば月5万円を対象加盟店で使う人なら、1.0%時代より毎月250ポイント、年間では3,000ポイント分多くなる計算だ。
抽選キャンペーンの内容
キャンペーン期間は2026年3月24日から4月30日まで。対象期間中に「第一生命NEOBANKデビットPremium」へ切り替えたうえで、所定の利用金額と回数を満たすと抽選口数が付与される。
| 条件 | 応募口数 |
|---|---|
| 合計3,000円以上利用 | 1口 |
| 合計6,000円以上利用かつ3回以上利用 | 2口 |
| 合計10,000円以上利用かつ5回以上利用 | 3口(上限) |
賞品は1等5万円が50人、2等2万円が150人、3等1万円が150人、4等5,000円が200人、5等500円が4,000人で、当選者は合計4,550人。賞金総額は計算上1,000万円になる。しかも高額等級から順に抽選し、外れた人は次の等級の抽選対象に回る仕組みなので、「高額賞に外れたら終わり」ではない。
ただし、ここを通常の還元キャンペーンのように「何%得か」で見るのは難しい。応募者数が公表されていないため、キャンペーン分の期待値は計算できないからだ。確定しているのは1.5%の通常還元で、抽選は追加ボーナスとして考えるのが分かりやすい。
注意したい点
- 切替ではカード番号が変わる。 住信SBIネット銀行のFAQでは、ブランド切替・グレード切替ではデビットカード番号が変更され、旧番号は使えなくなるため、継続課金やネット通販の登録変更が必要と案内している。
- 対象外取引は1.5%にならない。 鉄道、各種チャージ、公共料金、税金、病院などは0.3%扱いで、抽選の口数集計対象にも含まれない。
- キャンペーンは新カードへの切替が必要。 キャンペーン詳細ページでは、従来の第一生命NEOBANKデビットを使った場合は対象外の例が明示されている。
今回の還元率アップをどう見るべきか
今までとの比較で見ると、第一生命NEOBANKがデビットの常設還元を2年連続で底上げしてきた流れの延長と捉えるほうが実態に近い。2024年夏に0.8%から1.0%へ、2026年春に1.5%へ。毎月の決済額が大きい人ほど、抽選よりもこの差がじわじわ効く。
逆にいえば、公共料金や税金など0.3%扱いの支払いが中心なら、見出しほどのインパクトは出にくい。今回の刷新でいちばん恩恵が大きいのは、コンビニ、ドラッグストア、スーパー、ネット通販など、日常の対象決済をデビットへ寄せられる利用者だ。そうした人にとっては、去年の1.0%改定以上に「使う理由」が強まったと言えそうだ。

