対応機種 | おサイフケータイ対応のAndorid端末 |
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対応している電子マネー/非接触決済 | 楽天Edy、nanaco、WAON、Suica、QUICPay、iD、Visaのタッチ決済 |
楽天Edyにチャージ可能なカード |
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nanacoにチャージ可能なカード |
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WAONにチャージ可能なカード |
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Suicaにチャージ可能なカード |
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QUICPayが付与されるカード | JCB発行のクレジットカード/デビットカード(実カードなしのみんなの銀行デビットカード、じぶん銀行スマホデビットも対象)/プリペイドカード(対象外あり)、JACCS発行のクレジットカード、楽天カード(VISA、Mastercard、JCB)、クレディセゾン発行のクレジットカード、ゆめカード発行のクレジットカード、アコム発行のクレジットカード、ブランドプリペイドのKyash、6gram、アプラス発行のプリペイドカード決済額の上限はQUICPay+対応店で3万円まで、QUICPay対応店で2万円まで(楽天カードのQUICPay+は29,999円まで)。 |
iDが付与されるカード | 三井住友カード発行の各種カード(Visaプリペも対応)、Visa LINE Pay プリペイドカード、ライフカード、SMBC VISAデビットカード、VJAグループ発行のデビットカード決済額の上限はカードの設定次第で一律の上限なし、2万円以上でPIN入力が必要。 |
Visaのタッチ決済が付与されるカード | 三井住友カード、エポスカード、PayPay銀行、ソニー銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、北國銀行のVisaデビットカード、Revolut、Visa LINE Pay プリペイドカード、Vポイントアプリ |
Mastercardコンタクトレスが付与されるカード | 住信SBIネット銀行のデビットカード2022年5月19日から対応 |
公式サイト | https://pay.google.com/about/ |
Google Pay(グーグルペイ)はGoogleが世界で広めているAndroidのスマートフォンを使った決済手段のおまとめサービスです。
Apple Pay同様に、世界で使われているGoogle Payとは異なる日本独自のGoogle Payになっています。
なお、2022年5月12日のGoogle I/O 2022でGoogle PayはGoogle WALLETに名称を変更することを発表しました(2011年の決済サービス発表当時はGoogle WALLETという名称だったので戻った形)。変更日は未定です。
概要
Google Payを使うための手順
なにはともあれまずはPlayストアからGoogle Payをインストールしましょう。
「お支払い方法」から電子マネー、クレジット/デビット/プリペイドカードをGoogle Payに登録したら準備完了です。
いずれも設定は簡単です(Suicaなどメールアドレスが必要なものもあり)。
Google Payで利用可能な電子マネー/非接触決済(NFC Pay)と使い方
Google Payで利用可能な電子マネーは楽天Edyとnanaco、WAON、Suica、QUICPay、iDの6種類。
楽天Edy
まず最初にAndroid Pay時代に対応したのがこの楽天Edyです。
Google Payから楽天Edyにチャージする方法
楽天Edyにチャージをするのは、Google Payのアプリからでも、楽天Edyのアプリからでも可能です。
紐付けられた楽天Edyなら即時両方(Google Payと楽天Edyアプリ上)に反映されます。
チャージに利用可能なクレジットカードは、VISA、MasterCard、JCB、American Expressの指定されたクレジットカードです。Dinersはチャージに利用不可。
楽天Edyへのチャージ時の注意点として、↑の国際ブランドが付与されていてもカード会社によってはチャージ不可という点です。
利用可能なカード会社は、以下の通り。
逆に、チャージ不可なのは、Viewカードやdカードなど。例えばView Suicaカード(VISAブランド)などは登録しようとしても「アプリ内の購入では利用できません」という表記になってしまいます・・・。
楽天Edyのアプリからだと3種類のチャージ方法が用意されています。
- 楽天会員情報に登録済みのクレジットカード(楽天IDが必要、普段買い物に使っているカードを利用)
- クレジットカード(新規に登録)
- 銀行口座から引き落とし(楽天銀行、三井住友銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、千葉銀行、福岡銀行、滋賀銀行、常陽銀行などが対応)
チャージ限度額は5万円です。1回あたりのチャージ限度額は、Google Payのアプリからチャージするときは1万円。楽天Edyアプリからチャージするときは2万5000円です。
nanaco
2017年4月20日にAndroid Pay時代に第二弾として対応を開始したのがnanacoです。
Google Payのnanacoにチャージする方法
Google Payのnanacoは現状だとセブンイレブンなどの店舗やセブン銀行ATMでの現金チャージのみです。レジの場合、チャージ額を伝えてお金を渡し、ICリーダーに端末を乗せてチャージを行います。
クレジットカードからチャージをしたい場合には別途おサイフケータイ機能の<nanacoモバイルアプリ>をインストールしましょう。nanacoモバイルアプリからならクレジットカードでもチャージ可能になります(チャージ可能なのはセブンカードのみですが)。
Google Payのnanacoでもチャージ限度額は最大5万円です(カードタイプのnanacoと同じ)。
チャージ単位は1,000円単位になります。
WAON
2018年5月にSuicaと同じタイミングで導入されたのがWAON。
Google PayのWAONにチャージする方法
Google PayのWAONはクレジットカードのイオンカードからのみチャージが可能です。
Google Pay上からだとイオンカード以外のクレジットカードでは一切チャージが出来ない仕様なのは残念・・・。
1回当たりのチャージ限度額は49,000円です。
Suica
いわずとしれたJR東日本が発行するSuicaです。
Google PayのSuicaにチャージをする方法
Google Payのアプリ上から登録しているVISA、MasterCard、JCB、American Expressの各種クレジットカードからのチャージが可能です。
嬉しいことにチャージは1円単位。上限は20,000円です。モバイルSuicaアプリと同様に深夜帯の利用は不可です。
定期券やグリーン券などの情報を表示することは出来ますが、それらの購入には別途モバイルSuicaアプリを使う必要があります。また、2021年3月からモバイルSuicaでSuicaの複数枚発行に対応していますが、Google Payに登録できるSuicaは1枚なので、別のSuicaを使うためには別途おサイフケータイアプリから切り替える必要があります。
以前はモバイルSuicaアプリを利用するためには、Viewカード保有者以外は年会費がかかっていたのですが、2020年2月26日から無料になっています。
QUICPay
JCB発行のクレジットカード・デビットカード(実カードがないみんなの銀行デビットカード、じぶん銀行スマホデビットも対応)、JACCS発行のカード、楽天カード、クレディセゾン発行のカード、ゆめカード発行のクレジットカード、アコムACマスターカード、ブランドプリペイドのKyash、6gram、アプラス発行のプリペイドカード、TOYOTA Walletなどを登録することでQUICPayとして利用することが可能です。
Google PayのQUICPayでの決済上限は、本人認証いらずで使えてしまうという仕様上、QUICPay+対応店で3万円まで、QUICPay対応店で2万円まで(楽天カードは29,999円まで)とApple PayのQUICPayよりも低い(Apple PayのQUICPayはカードの限度額次第)のは残念なポイントだと言えます(下記「Google PayのQUICPayはスマホを落としたら危険」に詳細)。
JCBブランドのクレジットカード、デビットカード(及びANA JCBプリペイドカード)のいずれも登録&利用は可能ですが、後者だとQUICPay+にのみ対応しており、旧世代のQUICPayには対応していないため、稀に使えないケースが考えられるのでご注意ください。
QUICPay対応カードを複数枚登録しているときはメインカードとして設定してあるカードから支払いが行われます。
なお、Google PayのQUICPayとしてカードを登録するとおサイフケータイアプリのQUICPayモバイルの登録は削除されます(共存不可)。ご注意ください。
Google PayのQUICPayで貯まるポイント
Google PayのQUICPayでは支払いに利用したJCB発行のカードのポイント(OkiDokiポイント)、JACCS発行のカードのポイント、楽天カードのポイント(楽天スーパーポイント)、ゆめカード発行のカードのポイント、Kyashのポイント(キャッシュバック)が貯まります。
いずれもポイントは満額付与です(ex.KyashのQUICPayなら2%のキャッシュバック)。
Google Payに登録してQUICPayが付与されるJCBカード
Google PayにはJCBブランドが付与されていればすべてのカードが使えるというわけではありません。現状だとJCB発行のカード(一部除く)、及びANAマイル JCBプリペイドカード、ゆめカード発行のクレジットカードがQUICPayが使える対象カードとなっています(その他、発行会社でJACCSや楽天カードのJCBブランドも利用可能)。
JCBカードは、具体的には
が利用可能なっています。
Google Payに登録してもQUICPayが付与されないJCBカード
JCBブランドが付与されていてもJCBが発行していないカードは現状Google PayでのQUICPayでは利用不可です。カード発行時にMy JCBのID・PWが自動発行されないクレジットカードは基本的に対象外と考えておきましょう。
具体的には、
が利用不可となっています。
Google PayのQUICPayはセキュリティ面に不安あり?
Google PayのQUICPayは本人認証いらずで、QUICPay払いを宣言してかざすだけで使うことが出来ます。サインもPINの入力も必要ありません。
なので、もしもスマホを落としたり盗難された場合、ポストペイタイプでもあるQUICPayは(カードの利用限度額まで)紐付けたクレジットカードをサインいらず、PINいらずで悪用されてしまう可能性があります。その対策ため、Google PayのQUICPayではApple Pay(支払い前に生体認証が必要でカードの利用限度額までQUICPay/iDが使える)と違って、上限が3万円(QUICPay+対応店)に制限されています。
モバイルデバイスでの本人認証手段としてサポートされているCDCVM(Consumer Device Cardholder Verification Method)に対応していれば、盗難や紛失などで決済の悪用が発覚した場合の債務責任の所在をはっきりさせることに繋がり、決済上限は撤廃できるのですが、Google PayのQUICPayではCDCVMに対応していないので、決済上限が付きます。(当初は補償すらなかったが2021年10月に規約を改定して補償はついた)。iDと違って高額決済でPIN入力をする仕組みもありません。
QUICPayとGoogle Payの仕様の組み合わせならではのデメリットだと言えるでしょう。
不正利用されることが不安な方は使わないときはICロックをオンにしておく必要があります(ロックを外さないと決済できないのでいちいち操作しなくてはならず不便ですが・・・)。
iD
三井住友カード発行のカード(Amazon Mastercard、Visaプリペなども対象)、SMBC VISAデビットカード、ライフカード、VJAグループ発行のデビットカードを登録することでiDとして利用可能です。
上限はカードで設定している限度額が利用可能です。例えばSMBCデビットカードは初期設定だと50万円となっています。
QUICPayと違って3万円以上の利用も可能ですが、2万円以上でPIN(暗証番号)の入力が必要となります。
iD対応カードを複数枚登録しているときはメインカードとして設定してあるカードから支払いが行われます。
すでにiDアプリを設定していても追加して利用することが可能です。
Google PayのiDで貯まるポイント
Google PayのiDでは利用したカードで貯まるポイントが貯まります。
いずれもポイントは満額付与です(ex.SMBC VISAデビットカードでは0.5%分のポイント還元)。
Visaのタッチ決済 / Mastercardコンタクトレス
Google Payでは対応するカード(下記詳細)を登録することでコンタクトレス決済のVisaのタッチ決済、または、Mastercardコンタクトレスが利用可能です。
おサイフケータイに対応していない海外のSIMフリーのスマホ(NFC TypeA/B対応)でも使えます。
海外でも欧米圏を中心に多くの場所で使えるので便利です。国内だとローソン、マクドナルド、すき家、はま寿司などで使えます。
コンタクトレス決済(NFC Pay)の詳細や仕組みはこちらの記事を参照してみてください。
通常のデビットカード払いのようにカードを提示する必要なく、タッチするだけで決済が可能です。
ただし、SuicaやiD、QUICPayなどとは支払い方法が少し異なり、タッチする前にスマホのロックを解除する必要があるのでご注意ください。
Visaのタッチ決済
Google Payでは三井住友カード、エポスカード、PayPay銀行、ソニー銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、北國銀行が発行するデビットカード、ブランドプリペイドのRevolut、Visa LINE Pay プリペイドカード、Vポイントアプリ等を登録することでVisaのタッチ決済が利用できます。
三井住友カードはiDにも対応しているのでVpassから追加します。
詳細は↓を参考にしてみてください。
Mastercardコンタクトレス
Google Payでは住信SBIネット銀行のデビットカードを登録することでMastercardコンタクトレスが利用できます。
2022年5月19日に住信SBIネット銀行のデビットカードが対応したことで、国内で初めてGoogle PayでMastercardコンタクトレスが使えるようになりました。今後の拡大が期待されます。
詳細は↓を参考にしてみてください。
Google PayのVisaのタッチ決済 / Mastercardコンタクトレスで貯まるポイント
Google PayのVisaのタッチ決済、Mastercardコンタクトレスでは各種デビットカード、プリペイドカードで貯まるポイントが貯まります。
Google Payで支払う方法
Google Payには大きく分けて以下の3種類の支払い方法があります。FeliCaの電子マネーとコンタクトレス決済は混同してしまっている方が多いのでご注意ください。
- FeliCaの電子マネー(Suica / 楽天Edy / nanaco / WAON / iD / QUICPay)
- コンタクトレス決済(Visaのタッチ決済、Mastercardコンタクトレス)
- ネット決済
FeliCaの電子マネーで支払う、改札を通過する際には、画面を点灯させる必要はありませんが、コンタクトレス決済(タッチ決済)を行う際には、画面を点灯させる必要があります。
支払い方法の詳細は↓をご参照ください。
日本でGoogle Payが使えるお店
楽天Edyは日本の数多くの店舗で利用可能です。使える業種、業態も幅広く、コンビニは大手なら間違いなく使えますし、家電量販店やファーストフード(マクドナルドなど)、ファミレスでも多くの場所で利用可能です。
当サイトの検索システムを利用して楽天Edyで使える店舗を探してみてください。
nanacoはセブンイレブンやイトーヨーカドーなどのお店で使えます。
WAONはイオングループを中心に利用可能。
Suicaは各地の交通系電子マネーと相互利用が可能で非常に多くの店舗で使えます。
Visaのタッチ決済、Mastercardコンタクトレスも現在は多くのチェーン店で使えます。
>Mastercardコンタクトレスが利用可能なお店の一覧はこちら
Google Payのメリット・デメリット
Google Payのメリットとデメリットをまとめると現状は以下のような形。
メリット
- Suicaに1円単位でチャージ可能。
- 主要電子マネーをシンプルに一元管理できる。
デメリット
- 定期券購入やグリーン券購入、オートチャージにはモバイルSuica加入(オートチャージはビューカード保有者のみ)が必須。
- 深夜帯にSuicaへのチャージ不可(モバイルSuica同様)。
- 機種変更時にはそれぞれのサービスから移行手続きが必要(まとめて移行するのは不可)。
- QUICPayに登録したクレジットカードやデビットカードが認証いらずで使えてしまう(そのため上限が基本3万円に制限されていて補償がない)。
日本でのGoogle PayとApple Payの比較
Google PayはiOSのApple Payと同じく決済まとめアプリです。ただ、両者には多くの点で違いがあります。
両者の違いに関しては↓にまとめてあるので興味がある方はご参照ください。
Google Payとおサイフケータイの違い
実はGoogle Payで出来ることはすでに殆どおサイフケータイアプリで実現可能です(一部機能除く)。Google Payは、基本的にはおサイフケータイに対応した各種電子マネーのおまとめアプリです。
おサイフケータイは、電子マネーの「WAON」、「nanaco」、「楽天Edy」、「QUICPay」、「iD」、「モバイルSuica」、「モバイルスターバックスカード」、ポイントカードのビックポイントカードの「ビックポイントケータイ」、ヨドバシカメラのポイントカードの「ゴールドポイントカード」、dポイントカード代わりの「モバイルdポイントカード」など多種多様な電子マネー&ポイントカードがスマートフォン上で使えます。
各種電子マネーはクレジットカードからのチャージも可能で現金いらずです。
おサイフケータイはすごく便利で、AndroidユーザーがApple Payが出てきた際に「え?いまさら?」と鼻で笑った要因でもあります。Apple Payでできることはすでにおサイフケータイでほぼ実現可能なことだったからです。
日本でGoogle Payの前身であるAndroid Payが発表されたときも同様で今更登場しても新鮮味がないという意見も散見されました。
しかしながら、2018年5月にGoogle PayにSuicaが登場して、1円単位でチャージが可能、しかもクレジットカードからのチャージも年会費無料で可能になり、ようやくGoogle Payというおまとめアプリが独自性を持って輝き出したという経緯があって今に至ります。
対応している電子マネーの幅広さという意味ではまだまだおサイフケータイに軍配が上がりますが、Google PayはUIもシンプルで使いやすいので、多くの人にとって使いやすいアプリになっていると言えるでしょう。
Google Payのポイントカードおまとめ機能
Google Payはそのアプリ上でバーコードタイプのポイントカードをまとめることができるので一元管理が可能です。
追加ボタンからポイントカードを選択して、追加したいポイントカードの種類を選択、例えばdポイントカードを追加したい場合はdポイントを検索してから、カードのバーコード部分を読み取って追加します。
仕組みとしては単純で、ただバーコードを読み取って画面上に写し取っているだけです。
T-Pointカードやdポイントカードの他にも、基本的にバーコード付きのポイントカードならほとんど対応しています。
ただしこのポイントカードシステムに正式対応を表明しているのは現状Tポイントとdポイントのみで、仕組み的にはあくまでバーコードを写し取っているだけなので、お店によっては使えないと断られてしまうこともあります(dポイントやTポイントですら)。初めて使うなら事前に確認をしておいたほうが無難です。