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Apple PayとGoogle Payの比較

Apple PayとGoogle Pay(WALLETとGoogle ウォレット)

iPhoneなどのApple製品で使えるApple Pay(WALLETアプリ)、おサイフケータイ対応のスマホで使えるGoogle Pay(Google ウォレット)、両者とも決済サービスのおまとめサービスです。

ですが、両者の特徴はそれぞれ異なっています。

比較表

決済手段Apple PayGoogle Pay
アプリWALLETGoogle ウォレット
使える電子マネー(FeliCa)Suica/ PASMO / ICOCA / nanaco / WAON / QUICPay / iDSuica / 楽天Edy / nanaco / WAON / QUICPay / iD ICOCAはおサイフケータイで対応
コンタクトレス決済(NFC Type A/B)Visaのタッチ決済 / Mastercardコンタクトレス / JCB Contactless / American Express ContactlessVisaのタッチ決済 / Mastercardコンタクトレス
登録できるカード(QUICPayが付与)JCB / Orico / セゾン / View / 楽天 / JACCS / リクルートカード/ Kyash他多数(Google Payより圧倒的に多い)JCB / 楽天 / JACCS / Kyash / セゾン他(Apple Payより圧倒的に少ない)
登録できるカード(iDが付与)イオンカード / dカード / 三井住友カード / ライフカード / Visa LINE Payクレジットカード他多数三井住友カード / SMBCデビット / ライフカード / Visa LINE Payクレジットカード / VJAグループ
ポイントカードdポイントカード / Pontaポイントカードタッチ式dポイントカード / Tポイントカード他多数、バーコード式

Apple PayはSuica、PASMO、ICOCA、nanaco、WAON、iD、QUICPayGoogle Payは楽天Edy、nanaco、WAON、Suica、iD、QUICPayが使えます。

2021年10月21日にApple Pay(WALLETアプリ)がnanaco、WAONに対応したことで、両者の違いはGoogle Pay(Google ウォレット)のみで使える楽天Edy、そして、Apple Pay(WALLETアプリ)のみで使えるICOCA(AndroidのモバイルICOCAはおサイフケータイで対応、Google Payでは未対応)のみとなりました。

QUICPayとiDに対応しているカードの種類はApple Payのほうが多いです。また、これはあくまでスマートフォンのApple Pay、Google Pay利用のスペックで、ウェアブルデバイスではGoogle Payは対応電子マネーが変わってきます(下記詳細)。

ここでは両者を比較する形で見ていきます。それぞれの詳細は↓をご参照ください。

Apple Pay

Google Pay

Apple PayとGoogle PayのQUICPayの比較

Apple PayとGoogle PayのQUICPay

Apple PayGoogle Pay
利用限度額カードの利用限度額まで使える2万(税込) / 店舗によって異なる
決済前の生体認証必要不要
対応カード多い少ない

Apple PayとGoogle Payの大きな違いの1つがこのQUICPayの利用限度額です。

Google PayのQUICPayは決済前に指紋認証や顔認証(CDCVM)を導入していません以前は利用限度額3万円が設定されていましたが、現在は限度額は撤廃されて、店舗によって異なる形となっています。

とはいえ、QUICPayのセキュリティ的にはApple Pay(CDCVM導入)のほうが優位かなと思います。

↓でも詳細に解説しています。

Apple PayとGoogle PayのiDの比較

Apple PayとGoogle PayのiD

Apple PayGoogle Pay
利用限度額カードの利用限度額まで使えるPIN(暗証番号)が打てるところに限り全カード2万円以上の決済も可能。
決済前の生体認証必要不要
対応カード多い少ない

iDはQUICPayと違い、Apple Payでも、Google Payでも利用限度額に違いはありません。

Google Payはメインカードに設定したカードから支払いが行われます。

いずれも暗証番号が入力可能な環境なら、暗証番号を入力すれば2万円以上でも決済可能です。

暗証番号が入力不可の環境では、いずれも2万円までが上限となります。

Apple PayとGoogle PayのSuicaの比較

Apple PayとGoogle PayのSuica

Apple PayGoogle Pay
チャージ限度額2万円
チャージ対応カードVisa / Mastercard / JCB / American Express
チャージ単位1円単位
発行可能枚数最高39枚程度1枚
決済前の生体認証不要

Apple PayはモバイルSuicaを最大で16枚まで発行できて手軽にApple Pay(WALLETアプリ上)で使い分けが可能です。Visaブランドからのチャージにも2021年5月から対応をしてより便利になりました。

Google PayアプリはSuicaを1枚しか入れることができないので、別のSuicaを使うためにはおサイフケータイアプリから切り替える必要があります(2021年3月末のアップデートでモバイルSuicaは対応端末では複数枚Suicaを発行することが可能になった)。

以前はAndroidのモバイルSuicaアプリはビューカード未保有者は有料だったのですが2020年2月26日から無料になりました。

Apple PayでもSuicaであれば本人認証いらずでロック画面の状態でタッチしても使えます。

Apple PayとGoogle PayのPASMOの比較

Apple PayとGoogle PayのPASMO

Apple PayGoogle Pay
チャージ限度額2万円
チャージ対応カードVisa / Mastercard / JCB / American Express / Diners ClubVisa / Mastercard / JCB / American Express
チャージ単位1円単位100円以上1円単位1円以上
発行可能枚数最高39枚程度1端末1枚
決済前の生体認証不要

Apple Pay、Google PayはPASMOに対応しています。Google Payは2022年9月28日に遅れて対応しました。

Suica同様、Apple Pay上では複数枚発行可能な点で、Google PayのPASMOよりもApple PayのPASMOのほうが利便性は高いと言えるかと思います。

Suica、PASMO、ICOCAの共存が可能です(Google Payは端末による)が、改札が自動的に判別してくれるわけではないので、どちらをロック画面の状態でタッチして使うのか、Apple Payではエクスプレスカード、Google Payではメインカードの設定をしておきましょう。

Apple PayとおサイフケータイのICOCAの比較

Apple PayのICOCAとおサイフケータイのICOCA

Apple Payおサイフケータイ
チャージ限度額2万円
チャージ対応カードVisa / Mastercard / JCB / American Express / Diners ClubVisa / Mastercard / JCB / American Express
チャージ単位1円単位100円以上1円単位500円以上
発行可能枚数最高39枚程度1端末1枚
決済前の生体認証不要

 Google PayはICOCAには対応していないので、おサイフケータイのモバイルICOCAとの比較です。

Apple PayのICOCAは2023年6月27日に対応しました。

Suica、PASMO、ICOCAのいずれかをエクスプレスカードとして設定しましょう。

基本的な部分においては両者とも差異はありませんが、登録出来るクレジットカードについては大きく違いがあるので注意が必要です。

おサイフケータイ版はほとんどのカードがICOCAアプリで登録可能ですが、Apple PayのICOCAは原則Apple Payのオンライン決済に対応したカードしか利用出来ません。(Apple Payの券面に国際ブランドのマークがないカードは不可)

Apple PayとGoogle Payのnanacoの比較

Apple PayとGoogle Payのnanaco

Apple PayGoogle Pay
チャージ限度額5万円
チャージ対応カードMastercard / JCB / American Express不可モバイルnanaco上からならセブンカード・プラスのみカードからチャージ可能
チャージ単位1,000円単位Google Payは現金チャージの場合
発行可能枚数最高39枚程度1枚
決済前の生体認証必要不要

Apple Payのnanacoは複数枚発行できて、さらにMastercard、JCB、American Expressブランドの各種カードからチャージ可能です(詳細)。

一方でGoogle PayのnanacoはGoogle Pay上からはチャージできないため非常に不便になっています。

Apple Payは事前に利用するnanacoを選択してからの生体認証が必要、Google Payは生体認証は必要ありません。

Apple PayとGoogle PayのWAONの比較

Apple PayとGoogle PayのWAON

Apple PayGoogle Pay
チャージ限度額5万円
チャージ対応カードMastercard / JCB / American Expressイオンカード(デビットカード不可)
チャージ単位1,000円単位
発行可能枚数最高39枚程度1枚
決済前の生体認証必要不要

Apple PayのWAONは複数枚発行できて、さらにMastercard、JCB、American Expressブランドの各種カードからチャージ可能です(詳細)。

一方でGoogle PayのWAONはイオンカードからのみチャージ可能です。

Apple Payは事前に利用するWAONを選択してからの生体認証が必要、Google Payは生体認証は必要ありません。

Apple PayとGoogle Payのタッチ決済(コンタクトレス決済・NFC Pay)の比較

Apple PayとGoogle PayのVisaのタッチ決済

タッチ決済の種類Apple PayGoogle Pay
Visaのタッチ決済対応対応
Mastercardコンタクトレス
JCBのタッチ決済未対応
American Express Contactless

Apple Payはクレジットカード、デビットカードなどを登録すれば、Visaのタッチ決済、Mastercardコンタクトレス、JCBのタッチ決済、American Express Contactlessの各種タッチ決済にも対応します。QUICPayやiDと同様にカードを選択して本人認証をして支払いを行えば使えます。Visaは2021年5月から遅れて対応しました(アプラス、SMBCファイナンスサービス、NTTドコモ、エムアイカード、クレディセゾン、ジャックス、三井住友カード、楽天カード、エポスカード発行などのクレジットカード、デビットカード、ブランドプリペイドで対応)。

一方でGoogle Payは、関西みらい銀行、埼玉りそな銀行、PayPay銀行、ソニー銀行、三菱UFJ銀行の数種類のデビットカードのみ登録すればVisaのタッチ決済、住信SBIネット銀行のデビットカードを登録するとMastercardコンタクトレスに対応します。QUICPayやiDと同様にメインカードに設定したカードから支払いが行われます。

タッチ決済(コンタクトレス決済)への対応状況としてはApple Payが圧倒的に便利だと言えるでしょう。

参考↓

Apple PayとGoogle Payのポイントカード・会員カード機能の比較

Apple PayとGoogle Payのポイントカード機能

ポイントカード機能はApple Pay(WALLETアプリ)とGoolge Pay(Google ウォレット)は全く性質が異なります。

Apple Payはdポイントカード、Pontaポイントカードのタッチ式のポイントカード機能のみ付帯しています。そのタッチ式のポイントカードという性質上、現状では使えるのがローソンのみとなっています。詳細な使い方などは↓記事をご参照ください。

一方で、Google Payはアプリ上でポイントカード・会員カードのバーコードを読み取り、全てGoogle Payアプリ上でコピーして一元管理するという機能が付帯しています。バーコードをそのままコピーしているので、多くの店舗のポイントカードをまとめることができます。

ただし、あくまでバーコードを転写しているような形のものがほとんどなので、店舗によってはエラーが出て使えないこともあります。ご注意ください。

iOSでも各種アプリを呼び出せばポイントカード機能は使えるのですが、全てまとめたいという方はGoogle Payのほうが良いかもしれません。

ウェアブルデバイスのApple Pay(Watch OS)とGoogle Pay(Wear OS)の比較

Apple PayGoogle Pay
端末Apple WatchPixel Watch Galaxy WatchなどはFeliCaに対応していないものは、コンタクトレス決済のみ。
OSWatch OSWear OS
使える電子マネー(FeliCa)Suica/ PASMO / ICOCA / nanaco / WAON / QUICPay / iDSuica / iD/ QUICPay
デバイス上でのチャージ可能不可能
コンタクトレス決済(NFC Type A/B)Visaのタッチ決済 / Mastercardコンタクトレス / JCBのタッチ決済 / American Express ContactlessVisaのタッチ決済 / Mastercardコンタクトレス

ウェアブルデバイスではWatch OS(Apple Watch等)でApple Pay、Wear OS(Pixel Watch等)でGoogle Payにそれぞれ対応しています。

Apple Watchで使うApple PayはスマートフォンのApple Payと遜色ない機能が利用可能です。ウォッチ上でチャージなども可能です。

一方で、Pixel Watchで使うGoogle Pay(Google ウォレット)に対応している電子マネーはSuica、iD、QUICPayで、ウォッチデバイス上でチャージはできないなどの簡易版となっています。

Wear OSは2023年7月28日に遅れてiDとQUICPayに対応しました。さらに、Galaxy WatchもGalaxy Watch 6からFeliCaに対応しました。

ただし、Google PayはVisaのタッチ決済、Mastercardコンタクトレスに対応しているカードの種類もApple Payと比較してかなり少ない点にもご留意ください(対応しているカードの種類はこちらをご参照ください)。

現状では利便性、操作性などの面でApple WatchのApple Payのほうが利便性が高いと言えるでしょう(価格面ではWear OSを搭載した安いものも今後多々出てくるかと思います)。

参照↓

Apple PayとGoogle Payに同じカードは登録できるの?

Apple PayGoogle Payに同じカード(クレジットカード、デビットカード、ブランドプリペイド)を登録することは可能です。

例えば、Apple PayにJCB CARD Wを登録して、JCBのタッチ決済、QUICPayとして利用、かつ、Google Payに登録してこちらでもQUICPayとして利用することができます。

どちらかに登録したらどちらかが登録出来なくなるということはないのでご安心ください。

ただしSuicaなどの電子マネーは1枚、1端末となります。例えばSuicaを移行する際には、条件が環境によって複雑なので、各種ヘルプページをご参照ください(iPhone/Apple Watch→Android端末Android端末(Google Pay)→iPhone/Apple Watch

Apple PayとGoogle Payの違いとどちらが良いか?

Apple PayとGoogle Pay、以前は対応電子マネーの数が違ったため、甲乙つけがたい部分もありましたが、Apple Payがnanaco、WAONに対応し、さらにMastercard、JCB、American Expressの各種カードからもチャージ可能になった時点で利便性としては圧倒的にApple Pay優勢になったと考えています。

特にウェアブルデバイスでの利用においてはその優位性が顕著です。

他にも対応しているカードの種類、コンタクトレス(タッチ決済)への対応カードの多さ、アプリの見やすさ、SuicaやPASMOをWALLETアプリ上で複数枚発行できて手軽に使い分けられるといった点でApple Payに軍配が上がっていると言えるでしょう。

筆者は端末を使い分けているので両者とも使いますが、個人的にApple Payを使った後にGoogle Payを使うとストレスが溜まります。めちゃくちゃ溜まります。

ただ中には、Apple PayでQUICPay、iD払いをする際に必須の認証が煩わしいからGoogle Payのほうが良い、といった方もいらっしゃるでしょう。

Apple PayがあるからiPhone、Google PayがあるからAndroidと選択する際の決定打になる人がいるのかどうかはわかりませんが、あくまで参考程度にしてみてください。

現金いらず.com 運営チーム
著者:現金いらず.com制作チーム
2014年から9年以上の間、日々キャッシュレスの情報を集め、店舗やサービスで試しては情報を共有し続けている現金いらず.com運営チームです。Xアカウント:@nogenkin(フォロワー1.6万人)でも日々情報を共有しています。