QRコード払いの際の決済手段 |
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還元率(加盟店での支払い/請求書払い) | 基本0.5%(最大1.5%) |
還元率(Yahoo!JAPAN対象サービス) | 基本1%(最大2%)Yahoo!ショッピング、ヤフオク!、LOHACO、PayPayモール、PayPayフリマなど。 |
ポイント付与上限 | 7,500円/回・15,000円相当/月 |
PayPayボーナス付与日 | 支払いの翌日から計算して30日後に付与 |
チャージ方法 |
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チャージ単位 | 100円以上1円単位 |
ウォレット残高上限 | 最大100万円 |
決済手数料 | 0% |
PayPayが使えるお店 | セブンイレブン、ローソン、ファミマ、ポプラ、ビックカメラ、コジマ、エディオン、ソフマップ、Joshin、ヤマダ電機、TSUKUMO、HIS、モンテローザ系列(白木屋、魚民、笑笑、月の宴など)、すき家、松屋、ワタミ系列、オリジン弁当(キッチンオリジン)、ピザーラ、フレッシュネスバーガー、牛角、かっぱ寿司、ウエルシア薬局、ドラッグストアのアインズ&トルペ、メガネスーパー、メガネドラッグ、Mr Max、ビッグエコー、眼鏡市場、ジーンズメイト、ヤフオクドーム、イオン(関東・山梨の32店舗)、Right-onなど小さい店舗まで多数 |
PayPayが使えるネットショップ、アプリ | Yahoo!ショッピング、PayPayモール、PayPayフリマ、ヤフオク!、LOHACO、DiDiなど |
送金 | 対応送金が可能なのはPayPayマネー、PayPayマネーライトの残高(チャージした分)のみ。PayPayボーナス(キャンペーンで受け取った分やPayPay決済でのキャッシュバック分など)は送金不可。 |
送金手数料 | 無料 |
送金限度額 | 10万円/過去24時間、50万円/過去30日 |
出金 | 対応PayPayマネーは出金可能。 |
出金手数料 | ジャパンネット銀行・・・無料 / それ以外・・・100円 |
公式サイト | https://paypay.ne.jp/ |
概要
PayPayとは
PayPay(ペイペイ)は、ヤフーとソフトバンクの合弁会社が運営するQRコード決済サービスです。インド最大の決済サービス事業者である「Paytm」と提携し、システム開発や加盟店・利用者の開拓を行っています。
現在では、実店舗でのQRコード決済サービスやYahoo!ショッピングなどでのオンライン決済、個人間送金サービス、出金サービスなど幅広いサービスを提供しています。
PayPayを使う準備
PayPayを使うためには、iOSもしくはAndroidのスマートフォン、タブレットにアプリをインストールする必要があります。
現在は「PayPay」アプリのインストールもしくは、「Yahoo! Japanアプリ」からの利用も可能です(トップ→ツールからPayPayを選択)。
また、銀行口座やクレジットカードの紐付けが必須となります。
青いバッジについて
PayPayは特定の条件を満たしているユーザーに対して、青いバッジを付与しています。
利用状況やPayPayで定められたルールに則ってバッジが付与されます。ただし、付与条件はセキュリティのため非公開。普通に使っていれば付与されるはず・・・。
このバッジが付与されたユーザーは、クレジットカード決済の上限、ヤフーカードからのチャージの上限、通常のクレジットカード払い(3Dセキュアで本人認証済み)の決済上限が過去24時間で2万円から25万円にアップするといったメリットがあります。
ようは信頼されているということです。
支払い方法はPayPay残高払いとクレジットカード払いの2種類
PayPayのQRコード決済の支払い方法は、大きく分けると「PayPay残高による支払い」「クレジットカードによる支払い」の2種類があります。
PayPay残高による支払い
PayPayはチャージをして、その残高(PayPay残高)から支払うことができます。
チャージ方法は以下の通り。
- 銀行口座からのチャージ
- ヤフーカード(VISA / Mastercard / JCB)からのチャージ
- ヤフオクの売上金からのチャージ
- ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い
- セブン銀行ATMからの現金チャージ
各種チャージ方法の詳細は下記ページにまとめてあります。
クレジットカード・デビットカード・ブランドプリペイドによる支払い
PayPayは、VISA・MasterCardの国際ブランドが付いた本人名義のカードでの支払いも可能です。ヤフーカードに限り、JCBのカードも登録・支払いできます。その他のJCBカードは利用不可となります。AMEX、Dinersカードも使えませんのでご注意ください。
クレジットカードを導入していない店舗でもPayPayを導入していれば、間接的なクレジットカード払いが可能です。詳細は下記記事をご参照ください。
PayPayの支払い上限
クレジットカード払い | PayPay残高払い | ||||
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本人認証設定済み | 本人認証未設定 | ||||
青いバッジ付与 | 青いバッジ未付与 | 青いバッジ付与 | 青いバッジ未付与 | ||
過去24時間 | 25万円 | 2万円 | 5,000円 | 5,000円 | 50万円 |
過去30日 | 25万円 | 5万円 | 5,000円 | 5,000円 | 200万円 |
本人認証設定とは、クレジットカードの3Dセキュアのことです。
ようするに、クレジットカードのパスワードを入力することでそのカードが本人のものかどうかを確認します。
Kyashなど3Dセキュアに対応していないカードは、青いバッジの有無に関わらず、月に5,000円が利用上限になります。
PayPay残高の種類
PayPay残高はいずれも支払いに利用可能ですが、種類別に特徴が異なっています。
種類 | 入手方法 | 有効期限 | 送金 | 出金 |
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PayPayマネー | 銀行口座・ヤフオクの売上金・現金からのチャージ | 無期限 | 可能 | 可能 |
PayPayマネーライト | ヤフーカードからのチャージ・ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いでチャージ | 無期限 | 可能 | 不可 |
PayPayボーナス | 決済での利用時に付与されるポイント | 無期限 | 不可 | 不可 |
PayPayボーナスライト | キャンペーンやボーナスとして付与されるポイント | 60日 | 不可 | 不可 |
詳細は↓の記事で解説しているのでご参照ください。
PayPayで実際に支払う方法(使い方)
店舗でPayPayを使って支払う方法は、店舗に掲示されたコードを読み取り、(1)金額を入力して支払う「スキャン支払い」と、(2)自身の端末にコードを表示して支払う「コード支払い」の2パターンがあります。
いずれも一回あたりの支払い上限金額は50万円です。
(1)スキャン支払い (コードを自分で読み取る)
スキャン支払いは、店頭に設置されたコードを自分自身で読み取って支払う方式です。
コードを読み取った後、支払う金額を自分で入力し、支払い金額に相違がないか店員に確認して貰った上で決済する、という流れとなります。
個人店などで導入が用意なことからスキャン支払いの方がPayPayの支払い方法としては主流と言えるかもしれません(個人店でもPayPay for Businessというアプリを導入していればユーザーがコードを提示して支払うことが可能)。
(2)コード支払い (コードを店員に読んでもらう)
コード支払いは、アプリを開いて表示したQR・バーコードを店員に提示し、決済する方式です。PayPayを起動してすぐのトップページにもバーコードが表示されているのでそれを提示してもOKです。こちらは他のQRコード決済サービスでもお馴染みの流れではないでしょうか。
店員がコードを読み取れば決済完了です(個人店などで導入されているアプリの場合は読み取り後に店員さんが金額を入力して決済完了です)。事前に「お支払い方法」からPayPay残高、クレジットカードのいずれから支払うかを選択しておきましょう。
支払い時の注意点
支払い額がPayPay残高よりも高い場合は、PayPay残高での支払いができません。
残高が足りない状態で支払い方法にPayPay残高を選択していた場合は、エラー画面になって、PayPay残高にチャージをするか他の支払方法を選択するかを選ぶことになります。
例えば1,000円のものを買おうとしてPayPay残高が500円の状態でPayPay残高払いをするとエラー画面になります。
また、「PayPay残高全てと、足りない分をクレジットカードで支払い」のように支払い方法を併用することはできません。
PayPay利用やキャンペーンなどで付与されたPayPay残高(PayPayボーナス)を利用する場合はお気をつけください。
PayPayはApple Watchでも使える
2019年9月11日のアップデートでPayPayはApple Watchにも対応しました。
QRコードの提示、履歴の確認などが可能です。
電源が常時オンになっていないApple Watchシリーズ5以前はコードを提示するために傾けると画面が消えてしまうので反対の手でタッチして店頭をさせる必要があります(筆者は傾けて消えたところで再度タッチしてつけています)。
チャージはまだ未対応ですが、いずれ対応してくれると便利です。
利用可能な店舗
現在チェーン店では、セブンイレブン、ファミマ、ローソン、ポプラ、ビックカメラ(コジマ、ソフマップも)、Joshin、エディオン、ベスト電器、マツヤデンキ、100満ボルト、ツクモ、ソフトバンクショップやメガネドラッグ、モンテローザ系列(白木屋、魚民、笑笑、月の宴など)、ワタミ系列、ビッグエコー、ピザーラ、オリジン弁当、松屋、ウエルシア薬局、フレッシュネスバーガー、かっぱ寿司、牛角、ドラッグストアのアインズ&トルペなどなどが導入済みです。
個人店はPayPayアプリのインフォメーションから使えるお店がマップ形式で確認できます。首都圏の個人店を中心に導入店が増えてきているのが確認できます(ファミマが加盟店になってからはファミマだらけにも見えますが個人店も多数あります)。
ただし、個人店の場合、PayPayからQRコードキットが送付された段階で掲載されるので、マップに載っていても実はまだ店舗側でセットアップがされておらず使えないということが結構あります。なので、もしもどうしてもPayPayを使いたい場合は、お店に入った時点で確認をしたほうが良いでしょう。
PayPayの強さは営業力にあり、思わぬ個人経営のお店でも導入されているということがよくあります。
利用可能なオンラインショップ
PayPayはYahoo!ショッピング、PayPayモール、PayPayフリマ、ヤフオク!、タクシー配車サービスのDiDiなどの多くのオンラインショップの支払いにも対応しています。
ちなみに、ヤフオクの売上金をPayPayにチャージすることも可能です。
利用するためには、PayPayをYahoo!IDと連携させておく必要があります。アカウント→外部連携で設定できるのでまだの方は設定しておくと便利です。
利用可能な支払い方法はPayPay残高のみ(クレジットカードは不可)です。
Yahoo!ショッピングやPayPayモールなどで使えれば、Tポイントに加えて、1%分(+PayPay STEP分)のポイントが貯まります。使い道には一切困らないしお得です。
PayPayの送金機能
PayPayでは個人間送金機能も付いています。
送金はPayPayマネー、PayPayマネーライト(チャージ残高)から行うことが可能です。
キャンペーンやPayPayで支払って貯まったPayPayボーナスからは送れません。
送金をする際にはPayPay ID、電話番号から送金先の相手を検索して送金する方法(1)と、画面でQRコードを出して相手に読み取る方法(2)、受け取りリンクを作成して送る方法(3)があります。
相手がPayPayを利用していない場合にも受け取りリンクを作成して、LINEやメールなどで送付することができます(受取時にはPayPayのインストールが必須)。
メモ(こないだありがとう、など)を追加、パスコードを設定することも可能です。
受け取る場合はトップメニューの受け取るからQRコードを表示して読み取ってもらうと電話番号などで検索する必要なく便利です。
PayPayの送金の注意点
PayPayの送金はPayPayマネー、PayPayマネーライトが利用可能なのは前述の通り。
注意点として、PayPayマネーライトを送ったら相手にもPayPayマネーライトが、PayPayマネーを送ったら相手にもPayPayマネーが送金されます。そして、PayPay残高にPayPayマネーライトとPayPayマネーの両方があった場合、PayPayマネーライトから優先して送金されます。
これの何が問題なのかというと、もしも友達に送金したのがPayPayマネーライトだった場合、相手はお金を銀行口座に出金することができません(つまり日本円にできない)。PayPayとして決済には利用できますが、ひょっとしたら日本円として受け取ることが前提でPayPayでの送金を受諾したのかもしれませんよね。ひょっとしたら友情に亀裂が入りかねない。
なので、もしあなたがヤフーカードからチャージをしていてPayPayマネーライトを持っている状態でPayPayで送金をする際には相手に「銀行口座に振り込む予定ある?それともそのままPayPayで使う?」と事前に聞いたほうが良いでしょう。
家族間なら良いかもしれませんが、友達同士なら出金できるかどうかは重要だと思いますのでご注意ください。
PayPayのわりかん機能
PayPayにはわりかん機能があります。
主催者がタイトルと一人あたりの基本額(支払額)、PayPay IDや電話番号、マイコードからメンバーを追加してわりかんを作成します。
参加メンバーは送金と同様に、PayPayマネー、PayPayマネーライト(チャージ残高)から支払いを行います。キャンペーンなどで手に入れたPayPayボーナスはわりかんに利用不可なのでご注意ください。
PayPayでは出金も可能
PayPayでは出金も可能です。
出金できるのはPayPay残高の中でも、本人確認後に銀行口座、セブン銀行ATM、ヤフオクの売上金からチャージした「PayPayマネー」のみです。キャンペーンで貯まったPayPayボーナスライトやヤフーカードからチャージされたPayPayマネーライトなどは出金不可です。
残高→銀行口座に出金、と進んでいけば出金可能です(口座を登録していない場合は別途口座の登録が必要)。
手数料はジャパンネット銀行なら無料、その他銀行は100円となっています。
- ジャパンネット銀行宛・・・無料
- その他・・・100円
5時までに手続きが完了している場合は翌営業日、5時以降の場合は翌々営業日に振り込みとなっています。
PayPayの請求書払い
PayPayは公共料金の請求書をコンビニなどに行かなくても、PayPayでバーコードを読み取ることで支払える「PayPay請求書払い」の機能を実装しています。
東京ガス、東京電力、東京都水道局、広島ガス、中国電力、九州電力などの請求書に対応しています。
これらの公共料金の支払いをPayPayで行えば、基本0.5%分(+PayPay STEP分)のPayPayボーナスがもらえます。
PayPayのメリット・デメリット (利用者向け)
PayPayのメリット・デメリットを整理すると以下の通りになります。
メリット
- 使える店が多い、クレジットカードが使えない店でもPayPayだけ使えるということも多い
- 間接的なクレジットカード払いが可能
- チャージ手数料が無料
- Yahoo!アプリから利用できる
- 残高やボーナスをYahoo!ショッピング、PayPayモールなどのネットショッピングに利用可能
デメリット
- チャージができるのはYahoo!カードのみ
- Yahoo!カード以外のクレジットカードは支払いにも利用不可になる可能性
- 名前や名称の見た目がPayPalと似ている
- ポイント還元率を上げるPayPay STEPのハードルが高すぎる。
最近はポイント周りで改悪が目立ってきているので、今後どうなるのかは不安です。
いずれはキャンペーン時以外は利便性を売りにしていくのかもしれません。
まとめ
遂にヤフー&ソフトバンク連合がモバイル決済サービスに対して本気を出して今は知らない人はいないPayPay。最初は否定的な意見が多かった名称に関してももう幅広く受け入れられている感じが強いです。
PayPayは決済手数料も現在は無料で、加盟店へのメリットも大きくなっています(お店も使って欲しがっている)。今後も順調に加盟店が増えていけば、それは利用者にとっても大きなメリットになります。
現状最も盛り上がっているQRコード決済サービスであることは間違いないでしょう。PayPayだけを入れている小さなお店が増えていて助かっていることが多いです。