
JCBは2026年3月26日、マネックス証券で「JCBのクレカ積立」の提供を始めた。開始は同日18時。これでJCBのクレカ積立は、既存の松井証券、SBI証券にマネックス証券が加わり、3社体制になった。
今回のニュースの本質は「マネックス証券で一番高還元の積立カードが増えた」という話ではない。マネックス証券にはすでにマネックスカードとdカードの積立がある。しかもマネックスカードは、2026年10月買付分から還元条件が変わることがすでに決まっている。そこで今回は、JCB追加の意味と、マネックス証券でどのカードを選ぶべきかを、条件変更込みで整理する。
まず結論
- JCB追加の価値は「還元率の最強化」ではなく「選択肢の追加」だ。すでにJCBオリジナルシリーズを使っている人が、マネックス証券でもそのまま積立できるようになった。
- 還元率だけで見ると、マネックス証券ではdカード系が依然として強い。 とくにNISAで使うdカード GOLD/GOLD U、dカード PLATINUMは分かりやすい。
- マネックスカードは2026年10月から見え方が変わる。 積立以外の月間カード利用が1万円未満だと還元率は0%になり、1万円以上5万円未満でも従来の半分になる。
JCBのクレカ積立は、3社のどこで使うのが違うのか
まず押さえたいのは、JCB側の還元率ルール自体は3社で共通だということだ。違うのは、最低積立額や締切日、SBI証券の口座条件といった使い勝手の部分になる。
| 証券会社 | 最低積立額 | 申込締切 | 買付タイミング | 押さえたい点 |
|---|---|---|---|---|
| マネックス証券 | 原則1,000円以上1円単位 | 毎月8日(非営業日は前営業日) | 翌月1日買付 | 今回追加。JCB本体発行のオリジナルシリーズ個人カードが対象 |
| 松井証券 | 100円から | 毎月10日 | 翌月1日買付 | JCBルートでは少額で始めやすい |
| SBI証券 | 100円から | 毎月9日 | 翌月7〜9日買付 | 既存口座ではJCB仲介口座へのコース変更が必要な場合がある |
つまり、JCBを使う前提なら、マネックス証券だけ特別に高還元になるわけではない。今回の追加で増えたのは「JCBユーザーが選べる証券会社」であって、「JCBの還元率そのもの」ではない。
JCBの還元率はどのくらいか
JCBのクレカ積立は、カードの種類と、クレカ積立以外の月間ショッピング利用額で還元率が決まる。ざっくり言うと、プレミアムカードを持っていて普段の利用も多い人ほど有利だ。
| カード種別 | 積立以外の月間ショッピング利用額 | 還元率 | 月10万円積立の目安 |
|---|---|---|---|
| プレミアムカード (JCBゴールド、JCBプラチナなど) | 5万円以上 | 最大1.0% | 最大1,000ポイント |
| プレミアムカード (JCBゴールド、JCBプラチナなど) | 5万円未満 | 最大0.5% | 最大500ポイント |
| 一般カード (JCB カード S、JCB カード Wなど) | 5万円以上 | 最大0.5% | 最大500ポイント |
| 一般カード (JCB カード S、JCB カード Wなど) | 5万円未満 | 付与なし | 0ポイント |
J-POINTは店頭やネットショッピングで1ポイント最大1円で使えるので、プレミアムカードで条件を満たせる人なら、月10万円積立で1,000円相当まで見込める計算になる。逆に一般カードは、普段のショッピングが月5万円未満だと還元が付かない。
マネックス証券では、JCBとマネックスカードとdカードのどれを選ぶべきか
ここが今回の本題だ。マネックス証券では、JCBの追加で選択肢が3系統になった。この比較では、マネックスカードの2026年10月改定を織り込んでいる。
| カード | 月10万円積立の目安 | 主な条件 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| JCBプレミアム | 1,000ポイント (月5万円以上利用時) 500ポイント (月5万円未満) | 積立以外のショッピング利用額で1.0%または0.5% | すでにJCBゴールド以上を使っていて、普段の決済もある人 |
| JCB一般 | 500ポイント (月5万円以上利用時) 0ポイント (月5万円未満) | 月5万円以上使わないと還元なし | JCBカードをすでに持っていて、追加発行したくない人 |
| マネックスカード (2026年10月以降ベース) | 730ポイント (月5万円以上利用時) 365ポイント (月1万〜5万円未満) 0ポイント (月1万円未満) | 積立以外のカード利用条件が追加。10月から年会費は永年無料化 | 普段のカード利用もそこそこあり、マネックスポイントを貯めたい人 |
| dカード | 730ポイント | 10万円積立時は0.73%相当。NISA・課税のどちらでも同じ例示あり | 年会費を抑えつつ、JCB一般より高い水準を狙いたい人 |
| dカード GOLD/GOLD U | 1,100ポイント (NISAで10万円積立時) | NISAでは10万円まで一律1.1%。課税口座は段階制 | マネックス証券でNISAを使う人 |
| dカード PLATINUM | 最大3,100ポイント (NISA・入会初年度) | 2年目以降は入会年数やショッピング利用額などで変動 | 還元率を最優先したい人 |
JCBプレミアムは、条件を満たせば十分に戦える。月10万円積立で1,000ポイントなら、2026年10月以降のマネックスカード(730ポイント)を上回る。一方で、JCB一般は「月5万円以上使ってようやく500ポイント」なので、還元重視ならdカードやdカード GOLDの方が見栄えがいい。
注意したいのは、マネックスカードの条件変更だ。現時点ではまだ旧条件の期間が残っていても、長く使う前提で比べるなら、「マネックスカードは今後、積立以外の利用が少ない人には急に弱くなる」と見ておいた方がいい。積立以外で月1万円未満しか使わないなら、10万円積み立てても還元は0%になる。
どの人に、どのカードが向くのか
JCB追加でいちばん得をするのは、すでにJCBプレミアムを使っている人だ。新しいカードを作らず、マネックス証券でもそのまま積立できるようになったのは大きい。しかも普段のショッピングが月5万円以上あるなら、還元面でも十分戦える。
これからマネックス証券でクレカ積立を始める人なら、話は少し変わる。純粋に還元率を見にいくなら、dカード系の方が分かりやすい。とくにNISAで積み立てるなら、dカード GOLD/GOLD Uの1.1%はかなり見やすい数字だ。dカード PLATINUMはさらに上を狙える。
マネックスカードを使っている人は、10月以降の条件を一度見直した方がいい。積立以外のカード利用が月5万円以上あるならまだ730ポイントを維持できるが、月額利用額が1万円以上5万円未満だと365ポイントまで下がり、1万円未満だと0ポイントになる。秋以降は「とりあえずマネックスカードで積立」が最適とは限らなくなる。
JCB×マネックスのキャンペーン

開始にあわせて、JCB側では対象カードへの新規入会と条件達成で積立金額に対して最大10%キャッシュバック、マネックス証券側では月間合計5,000円以上の積立で現金最大10万円が当たる抽選を実施する。
まとめ
今回の追加で、JCBのクレカ積立は「松井・SBIの2択」から「松井・SBI・マネックスの3択」になった。還元率の最強カードが増えたわけではないが、JCBプレミアムユーザーにはかなり意味のある拡張だ。一方で、マネックス証券でゼロから一番得なカードを選ぶなら、10月以降のマネックスカード改定も踏まえてdカード系まで含めて見た方がいい。

