
auじぶん銀行は2026年10月1日、三菱UFJ銀行あての振込手数料を改定すると発表しました。
2027年4月1日から、スマートフォン・パソコンからの三菱UFJ銀行あて振込は「何回でも無料」ではなくなり、じぶんプラスの無料回数を超えると1回99円(税込)かかります。
無料回数はステージに応じて月3〜15回。ただし、三菱UFJ銀行あて専用の無料枠が用意されるわけではなく、ほかの銀行あて振込と共通です。三菱UFJ銀行への資金移動を頻繁に行っている方にとっては、手数料と無料回数の両面で改悪となります。
三菱UFJ銀行あて振込が「無制限無料」から「無料回数制」に
スマートフォン・パソコンからの振込手数料は、以下のように変わります。
| 振込先 | 2027年3月31日まで | 2027年4月1日から |
|---|---|---|
| auじぶん銀行 | 何回でも無料 | 何回でも無料(変更なし) |
| 三菱UFJ銀行 | 何回でも無料 | 他行と共通の無料回数内は無料。超過後は1回99円 |
| その他の銀行 | 無料回数内は無料。超過後は1回99円 | 変更なし。ただし三菱UFJ銀行あて振込も同じ無料枠を使用 |
※手数料は税込。振込金額にかかわらず、無料回数を超えた振込は1回99円です。
電話での三菱UFJ銀行あて振込も、1回110円から204円(税込)に引き上げられます。じぶんプラスの振込手数料無料特典はスマートフォン・パソコンからの振込が対象で、電話での振込は対象外です。
なお、今回の改定はauじぶん銀行から三菱UFJ銀行へ振り込む場合のものです。反対方向の振込は三菱UFJ銀行側の手数料体系となるため、混同しないようにしましょう。
月3〜15回の無料枠は残るが、三菱UFJ銀行あても回数を消費
2027年4月1日以降の無料回数は、以下の通りです。
| じぶんプラスのステージ | 他行あて振込の無料回数 (三菱UFJ銀行あてを含む) |
|---|---|
| レギュラー | 月3回 |
| シルバー | 月5回 |
| ゴールド | 月10回 |
| プレミアム | 月15回 |
三菱UFJ銀行に月3回、その他の銀行にも月3回無料で振り込める、という意味ではありません。レギュラーステージなら、両方を合計して月3回までです。
これまでは三菱UFJ銀行への振込で無料回数を消費しなかったため、三菱UFJ銀行への資金移動と、家賃や仕送りなどの他行あて振込を分けて利用できました。改定後は、これらが同じ無料枠を使うことになります。
どんな人に影響する?無料枠が足りなくなるケース
影響が大きいのは、auじぶん銀行で資金を管理しながら、三菱UFJ銀行をクレジットカードや生活費の引落口座として使っている方です。必要な金額をその都度移す使い方では、無料回数を消費しやすくなります。
例えば、レギュラーステージで、1か月に三菱UFJ銀行へ3回、その他の銀行へ2回振り込む場合を考えてみます。
- 改定前:三菱UFJ銀行あて3回は無制限無料の対象。その他の銀行あて2回も月3回の無料枠内なので、手数料は合計0円。
- 改定後:他行あて振込が合計5回となり、無料なのは3回まで。残り2回に99円ずつかかるため、手数料は合計198円。
三菱UFJ銀行への振込自体が無料枠内に収まっていても、その分だけ無料回数を使うため、後から行う別の銀行への振込が有料になることもあります。
一方、他行あて振込をすべて合計しても月3回以内なら、レギュラーステージでも引き続き無料です。利用者全員に必ず手数料が発生する変更ではありませんが、回数を気にせず使える便利さは失われます。
開業時から続いていた三菱UFJ銀行との無料振込
じぶん銀行は、KDDIと三菱東京UFJ銀行(現在の三菱UFJ銀行)が、それぞれ50%を出資してスタートした銀行です。2008年7月のお客さま向けサービス開始当初から、両行間の振込手数料無料が特徴の一つでした。
その後、優遇制度や資本関係が変わっても、スマートフォン・パソコンからの三菱UFJ銀行あて振込は無制限無料が維持されてきました。主な経緯は以下の通りです。
| 時期 | 主な出来事 |
|---|---|
| 2008年7月 | じぶん銀行がお客さま向けサービスを開始。三菱東京UFJ銀行との間の振込手数料無料を提供(一部の取引方法を除く)。 |
| 2016年11月13日 | 優遇制度「じぶんプラス」を開始。他行あて振込の無料回数をステージ制にした一方、三菱東京UFJ銀行あては引き続き何回でも無料。 |
| 2019年4月 | KDDIの100%子会社であるauフィナンシャルホールディングスの連結子会社に。 |
| 2020年2月 | 「じぶん銀行」から「auじぶん銀行」へ商号変更。 |
| 2021年10月1日 | スマートフォン・パソコンからの他行あて振込手数料を一律99円に引き下げ。三菱UFJ銀行あては無料を維持。 |
| 2022年4月1日 | じぶんプラスをリニューアル。最下位のレギュラーでも他行あて振込が月3回無料に。三菱UFJ銀行あての無制限無料も継続。 |
| 2025年1月 | auフィナンシャルホールディングスの完全子会社となり、三菱UFJ銀行との資本関係が変化。 |
| 2026年10月1日 | 三菱UFJ銀行あて振込手数料の改定を発表。 |
| 2027年4月1日 | 三菱UFJ銀行あての無制限無料を終了し、他行と共通の無料回数制へ移行予定。 |
auじぶん銀行は今回の改定について、三菱UFJ銀行との資本関係の変更を踏まえ、ほかの金融機関と同じ手数料体系に見直すためと説明しています。
つまり、単なる振込手数料の一律値上げではなく、共同出資で始まった銀行ならではの特別扱いが終了する変更です。
振込回数の見直しを。改定前の予約には経過措置も
両行を併用している方は、三菱UFJ銀行への振込も含めて、毎月何回の他行あて振込を行っているか確認しておくとよいでしょう。資金移動をまとめて行えば、無料回数の消費を抑えられます。
また、改定前に行った振込予約には経過措置があります。2027年3月31日までに予約し、振込指定日を2027年4月1日〜4月30日とした振込は、改定前の手数料が適用されます。この場合、スマートフォン・パソコンからの三菱UFJ銀行あて振込は無料です。
2027年4月1日以降に新たに行う振込や振込予約には、改定後の手数料が適用されます。
99円の負担だけでなく、無料枠を使わず移せるメリットが消える
1回99円という手数料だけを見ると、負担は小さく感じるかもしれません。しかし、今回の改悪のポイントは、三菱UFJ銀行へ何度振り込んでも、他行あての無料枠を減らさずに済むメリットがなくなることです。
月3〜15回の無料特典は残るため、振込回数が少ない方は引き続き無料で利用できます。一方、両行を頻繁に使い分けている方にとっては、開業時から続いてきた便利な優遇の終了となります。

