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MOVIX・ピカデリーの新会員「mySMT」は年600円 改善か改悪か、TOHO-ONEとも比較

MOVIX・ピカデリーの新会員mySMTは年会費600円。改善・改悪のポイントをTOHO-ONEと比較

MOVIXやピカデリーなどを運営する松竹マルチプレックスシアターズは、2027年1月8日から新しい会員サービス「mySMT」を開始します。現在の無料会員サービス「SMT Members」は2027年1月6日で終了し、新制度は年会費600円(税込)になります。

有料化は、従来の次回割引クーポンで1,500円の鑑賞を続けていた人には負担増です。一方、mySMTは入会したその日から土日祝も会員料金で観られ、次回クーポンの期限を気にせず利用できます。改善か改悪かは、映画館に行く頻度と、これまで使っていた割引で分かれます。

mySMTは年会費600円。初回から土日祝も1,500円

対象は全国のMOVIX19劇場、ピカデリー3劇場、東劇、なんばパークスシネマの計24劇場です。会員有効期間は登録から1年間で、一般・大学生は1,500円、シニアは1,300円の会員料金が適用されます。

項目現在のSMT Members新しいmySMT
年会費無料600円(税込)
通常の割引鑑賞有料鑑賞後に、次回1,500円で観られるクーポンを付与。通常の有効期限は60日入会直後から一般・大学生1,500円、シニア1,300円。土日祝も対象
鑑賞ポイント有料鑑賞1回で10ポイント。60ポイントで無料鑑賞有料鑑賞1回で10ポイント。30ポイントで1,200円鑑賞、60ポイントで無料鑑賞
ポイントの有効期限最終ポイント加算から6か月。鑑賞で加算されると延長会員有効期限と同じ
誕生日特典誕生日当日に1,200円鑑賞クーポンを付与。通常60日間有効誕生月の1日に1,200円鑑賞クーポンを付与。翌月末まで有効

表の旧制度のクーポン期限は通常時の扱いです。サービス終了に伴い、実際の最終利用期限は2027年1月6日となります。

会員先行予約は一般発売より4時間早い、上映3日前の17時からです。先行予約自体は旧制度にもあるため、今回新設される特典ではありません。会員限定の飲食売店メニューも用意されますが、内容は後日発表となっています。

会員料金や鑑賞クーポンには、特別興行・一部の特別席など対象外があります。3Dやドルビーシネマなどは追加料金が必要です。

クーポンを使い続けていた常連には負担増

今回の変更を単純に「600円を払えば毎回600円安くなる」と捉えるのは適切ではありません。旧SMT Membersでも、有料鑑賞後の次回割引クーポンを使えば1,500円で観られたためです。

次回クーポンの期限内に通い、すでに1,500円で観ていた一般・大学生は、新制度になっても通常の鑑賞料金が下がりません。6回の有料鑑賞で1回無料という基本部分も維持されるので、追加特典を活用しなければ年会費600円が上乗せされる変更です。この利用者にとっては、改悪といえます。

一方、初めて利用する人や、鑑賞間隔が空いて次回クーポンを失効させていた人には使いやすくなります。一般通常料金2,100円の劇場なら、会員料金との差は1回600円です。ほかの割引を使わない場合、年1回では年会費込みで通常料金と同額、年2回なら合計600円安くなります。

ただし、サービスデーなどで1,400円以下で観られる人には、1,500円の会員料金が最安とは限りません。大学生やシニアも一般とは通常料金との差が異なるため、「誰でも2回で十分に得」とはいえません。

30ポイントの交換先は増えるが、期限には注意

新しく加わる30ポイントの特典は「1,200円で映画を観られるクーポン」です。1,200円分の値引きではありません。一般・大学生の会員料金1,500円と比べた節約額は300円、シニアの1,300円と比べると100円になります。

60ポイントまで貯められず失効していた人には交換の選択肢が増える改善です。一方、頻繁に通う人は、30ポイントずつ使うより60ポイントで無料鑑賞に交換した方が、鑑賞料金の節約額は大きくなります。

ポイントは会員本人の有料鑑賞1上映回につき10ポイントで、同じ上映のチケットを家族の分も購入しても、人数分が貯まるわけではありません。1,200円鑑賞クーポンを使った有料鑑賞でもポイントは貯まりますが、無料鑑賞では追加料金を支払っても付きません。

もう一つ確認したいのが有効期限です。旧制度は鑑賞してポイントが加算されるたびに期限が延びましたが、mySMTはポイントと交換後の鑑賞クーポンの期限が会員有効期限と同じになります。入会から1年だから必ず使いやすくなるとは限らず、会員期限が近い時期に貯めたポイントには注意が必要です。更新時の繰り越し条件は、現時点の案内では明らかにされていません。

TOHO-ONEとの違いは、割引の曜日とポイントの貯まり方

TOHOシネマズなどの「TOHO-ONE」は、2026年3月3日に始まった会員サービスです。無料のライト、年500円のスタンダード、年3,000円のプレミアムがあり、mySMTと比較しやすいのはスタンダードです。

項目mySMTTOHO-ONE スタンダード
年会費(税込)600円500円
会員の割引料金一般・大学生1,500円、シニア1,300円。土日祝を含む毎週火曜日の会員デイは1,300円
ポイントの貯まり方本人の有料鑑賞1回で10ポイント対象サービスでの実際の支払額100円(税込)につき2ポイント
無料鑑賞に必要なポイント60ポイント一般240ポイント、大学・専門学生180ポイント、シニア150ポイント、高校生以下・障がい者120ポイントなど
ポイントの使い道30ポイントで1,200円鑑賞、60ポイントで無料鑑賞のクーポンに交換無料鑑賞などの特典に交換するほか、1ポイント=1円で対象サービスの支払いに利用
ポイントの有効期限会員有効期限と同じ通常ポイントは付与から2年
映画以外でのポイント獲得鑑賞ポイントが中心対象の飲食・グッズ・演劇・オンラインストアなどでも貯まる

火曜日に観に行けるならTOHO-ONE、曜日を選ばず土日祝も割引を使いたいならmySMTの料金が分かりやすいでしょう。ただし、どちらも特別興行などの対象外や、特殊上映の追加料金があります。

無料鑑賞までの仕組みは大きく違います。mySMTは割引料金で観ても1回10ポイントなので、対象の有料鑑賞6回で60ポイントに届きます。TOHO-ONEは支払額に応じて貯まるため、火曜1,300円の鑑賞分は1回26ポイントです。6回観ても156ポイントとなり、一般の無料鑑賞に必要な240ポイントには届きません。

TOHO-ONEでは年会費の支払い、飲食やグッズなどでもポイントを貯められるので、必ず鑑賞だけで必要額を積み上げるわけではありません。それでも、安い料金で映画を繰り返し観る人には、鑑賞回数で貯まるmySMTの方が無料鑑賞までを見通しやすい仕組みです。

反対に、TOHO-ONEは通常ポイントの期限が付与から2年あり、少額の支払いにも使えます。映画以外の東宝グループの対象サービスも利用する人や、無料鑑賞に届く前にポイントを使いたい人には利点があります。

なお、無料のライトは100円につき1ポイントで、火曜の会員デイや無料鑑賞への交換は対象外です。プレミアムは100円につき2ポイントで、毎月1回のSサイズポップコーン無料などが加わります。TOHO-ONE セゾンカードに付帯するスタンダード《セゾン》もありますが、カード側の年会費条件は別途確認が必要です。

旧ポイントの引き継ぎには手続きが必要。クーポンは移せない

SMT Membersの終了は2026年6月に予告され、11月6日に終了日と移行の詳細が案内されました。利用中の人が特に注意したいのは、ポイント残高と交換済みクーポンで扱いが異なることです。

  • 2027年1月6日営業終了時点の残高ポイント:mySMTへ移行可能。
  • 鑑賞履歴・星評価:mySMTへ移行可能。
  • 次回割引・誕生日・60ポイント無料鑑賞の各クーポン:移行不可。2027年1月6日までに利用が必要。

移行は自動ではありません。2027年6月30日までに年会費600円のmySMTへ登録し、Webで移行手続きをする必要があります。移行したポイントの期限はmySMTの会員有効期限となります。

旧制度で60ポイントを無料鑑賞クーポンに交換済みの場合、そのクーポンは新制度へ移せません。残っているクーポンを2027年1月6日までに使えるか、先に確認しておきたいところです。また、システム移行日の1月7日は会員サービスがなく、非会員としてチケットを購入する扱いになります。

2027年6月末までのmySMT入会者には、売店の100円引きクーポンを計6枚付けるキャンペーンもあります。ただし、一括600円引きではなく、入会時に1枚、その後5か月にわたり月1枚の付与です。400円以上の会計1回につき1枚で、各クーポンに期限もあるため、誰でも年会費をそのまま取り戻せる特典ではありません。

今回のmySMTは、従来の無料特典をそのまま強化する変更ではありません。次回クーポンを使いこなしていた人には有料化が重く、期限切れで通常料金を払っていた人には割引が使いやすくなる制度です。映画館に行く曜日、年間の回数、ポイントを使い切れるかを合わせて判断したい変更です。

関連記事:ピカデリー・MOVIXの支払い方法/TOHOシネマズの支払い方法

現金いらず.com 運営チーム
著者:現金いらず制作チーム
2014年から9年以上の間、日々キャッシュレスの情報を集め、店舗やサービスで試しては情報を共有し続けている現金いらず(旧 現金いらず.com)運営チームです。Xアカウント:@nogenkin(フォロワー2.5万人)、動画で理解したい方はYouTubeでも日々情報を共有しています。