
NTTドコモは2026年6月15日、「d払い特典」の進呈上限ポイントと、「d払い」における「dカード支払い特典」で進呈されるdポイントの種別を変更すると発表しました。変更は2026年9月1日からの予定です。
今回の変更は、特にdポイントクラブの高ランクユーザーや、d払いをdカード設定でよく使っている人にとっては、実質的な“改悪”といえる内容です。
何が変わるのか
今回の変更点は大きく2つあります。
| 変更点 | 変更前 | 変更後 | 影響 |
|---|---|---|---|
| d払い特典の月間上限 | ランクごとに上限が異なる | ランクに関係なく一律200ポイント/月 | 5つ星・4つ星ユーザーは上限ダウン |
| dカード支払い特典のポイント種別 | 通常のdポイント | dポイント(期間・用途限定) | 有効期限・使い道の面で不利に |
ドコモの発表によると、「d払い特典」のポイント種別や対象決済などは変更されません。一方で、毎月もらえる上限ポイントが変更されます。
改悪ポイント1:5つ星ユーザーは月600ポイントから200ポイントに
もっとも影響が大きいのは、dポイントクラブの5つ星・4つ星ランクのユーザーです。
これまで「d払い特典」は、ランクごとに以下のような上限が設定されていました。
| ランク | d払い特典の還元率 | 変更前の月間上限 | 変更後の月間上限 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 5つ星 | +1.0% | 600ポイント | 200ポイント | 400ポイント減 |
| 4つ星 | +0.5% | 300ポイント | 200ポイント | 100ポイント減 |
| 3つ星 | +0.1% | 60ポイント | 200ポイント | 上限だけ見れば増加 |
5つ星ランクの場合、これまでは月6万円の対象決済で最大600ポイントを獲得できました。しかし9月以降は、同じように使っても上限は200ポイントになります。つまり、最大で月400ポイント、年間では4,800ポイント分の差が出る計算です。
4つ星ランクでも、月間上限は300ポイントから200ポイントへ下がります。こちらも月100ポイント、年間で1,200ポイント分の減少になります。
一方、3つ星ランクは上限だけを見ると60ポイントから200ポイントに増えます。ただし還元率は+0.1%のため、月6万円利用時の特典は60ポイントです。多くの一般ユーザーにとっては、5つ星・4つ星ほど大きなメリット増とは言いにくい内容です。
改悪ポイント2:5つ星は月2万円で上限に到達してしまう
今回の変更後、5つ星ユーザーは「d払い特典」分だけを見ると、月2万円の対象決済で上限の200ポイントに到達します。
つまり、5つ星ランクであっても、月2万円を超えてd払いを使った分については、「d払い特典」の追加ポイントが伸びにくくなります。
4つ星ユーザーの場合は、+0.5%還元のため月4万円で200ポイントに到達します。
これまで高ランクを維持してd払いを多く使うほど恩恵が大きい仕組みでしたが、9月以降は「高ランクでたくさん使う人」ほど改悪を感じやすくなります。
改悪ポイント3:dカード支払い特典が通常ポイントではなくなる
もうひとつの大きな変更が、「dカード支払い特典」のポイント種別です。
現在、d払いの支払い方法をdカードに設定すると、「dカード支払い特典」として+0.5%分のdポイントが進呈されます。ドコモの案内では、d払いの基本還元率0.5%、dカード支払い特典+0.5%、街のお店でのdポイントカード提示+1.0%により、合計で最大2%還元になると説明されています。
この「dカード支払い特典」で進呈されるポイントが、2026年9月1日以降は通常のdポイントではなく、「dポイント(期間・用途限定)」に変更されます。ポイント進呈率や進呈上限は変更されません。
通常ポイントから期間・用途限定になると何が困る?
通常のdポイントは、最後にdポイントを「ためる・つかう」などの利用をした日から12か月後までが有効期限で、利用に合わせて有効期限が延長されます。
一方、今回の変更後に進呈される「dカード支払い特典」は、ポイント進呈日から94日後が有効期限となります。つまり、これまでのように長く貯めておく使い方がしにくくなります。
さらに、dポイント(期間・用途限定)は、通常ポイントと比べて使えるサービスにも一部制限があります。たとえば、dポイント運用、ポイント交換、dカード プリペイドへのチャージなどには利用できません。
そのため、ポイントを貯めてまとめて使いたい人にとっては、使い勝手が悪くなる変更です。
どんな人に影響が大きい?
今回の変更で特に影響を受けやすいのは、次のようなユーザーです。
| 影響が大きい人 | 理由 |
|---|---|
| dポイントクラブ5つ星ユーザー | d払い特典の月間上限が600ポイントから200ポイントに下がるため |
| dポイントクラブ4つ星ユーザー | d払い特典の月間上限が300ポイントから200ポイントに下がるため |
| 月2万円以上、街のお店でd払いを使う5つ星ユーザー | 月2万円で特典上限に達しやすくなるため |
| d払いの支払い方法をdカードにしている人 | dカード支払い特典が期間・用途限定ポイントになるため |
| dポイントを貯めてからまとめて使う人 | 94日後に失効するポイントが増えるため |
逆に影響が小さい人は?
1つ星・2つ星ランクは、もともと「d払い特典」の対象外です。ドコモの発表でも、ランク1・ランク2は対象外とされています。
また、d払いをあまり使わない人や、毎月のd払い対象決済が少額の人は、今回の上限引き下げによる影響は限定的です。
ただし、dカードを支払い方法に設定してd払いを使っている場合は、金額の大小にかかわらず、今後もらえる「dカード支払い特典」が期間・用途限定ポイントになる点には注意が必要です。
9月以降の対策
9月以降は、d払いを使う場合でも「どこまで使えば特典上限に達するのか」を意識したほうがよさそうです。
5つ星ユーザーは、d払い特典分だけを見ると月2万円で上限の200ポイントに到達します。4つ星ユーザーは月4万円で上限に到達します。それ以上使っても、d払い特典部分のポイントは増えにくくなります。
また、dカード支払い特典でもらえるポイントは、9月以降「期間・用途限定」になります。ポイントを失効させないためには、dポイントクラブアプリなどで有効期限を確認し、コンビニ、ドラッグストア、ネットショッピングなどで早めに使い切ることが重要です。
まとめ:高ランクd払いユーザーには明確な改悪
今回の変更は、ライトユーザーよりも、d払いを積極的に使ってきた高ランクユーザーへの影響が大きい内容です。
特に5つ星ユーザーは、「d払い特典」の月間上限が600ポイントから200ポイントに引き下げられます。これまで月6万円程度をd払いで使って最大還元を狙っていた人にとっては、明確な改悪といえます。
さらに、dカード支払い特典も通常ポイントから期間・用途限定ポイントに変わるため、ポイントの有効期限や使い道の自由度も下がります。
9月以降は、「d払いを使えば使うほどお得」というよりも、「上限まで使ったら、あとは他の決済方法やキャンペーンも比較する」という使い方が必要になりそうです。

