
クレディセゾンは2026年8月31日、一部のセゾンカードに付帯するETCカードを対象に「ETCカードサービス手数料」を導入したと発表しました。
対象のETCカードを所定の期間に一度も利用しなかった場合、ETCカードサービス手数料が請求されます。有料道路で年1回以上利用すれば手数料はかかりません。
2026年8月31日にETCカード規約が改定され、2026年9月1日以降の利用状況が判定されます。手数料の引き落としは2027年11月から順次始まる予定です。
なお、セゾンカードではすでに、一部のクレジットカード本体についても、一定期間利用がない会員から「カードサービス手数料」を徴収しています。今回のETCカードサービス手数料は、それとは別の制度です。
セゾンカードが未利用のETCカードにサービス手数料を導入
ETCカードサービス手数料の概要は以下の通りです。
| 発表日 | 2026年8月31日 |
|---|---|
| 対象 | 一部の対象クレジットカードに付帯するETCカード |
| 手数料が発生する条件 | 利用判定期間中に、有料道路で対象ETCカードの利用が一度もない場合 |
| 手数料がかからない条件 | 利用判定期間中に、有料道路で対象ETCカードを1回以上利用する |
| 利用判定期間 | クレジットカード入会月の1日から、翌年の入会月の前月末日まで |
| 判定開始 | 2026年9月1日以降 |
| 引き落とし開始 | 2027年11月から順次(入会月によって異なる) |
| 手数料額 | 2,200円(税込) |
| ETCXの利用 | 利用実績の判定対象外 |
対象カードは、セゾンカードインターナショナル、SAISON CARD Digital、セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード、セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード、MUJI Card、SEIBU PRINCE CLUBカード セゾン、ローソンPontaカードなど多岐にわたります。
すべてのセゾンカードが対象ではありません。自分のカードが該当するかどうかは、公式サイトの「ETCカードサービス手数料 対象カード一覧」で確認してください。
通常のカード利用だけではETCカードの手数料を回避できない
今回の変更で最も注意したいのは、クレジットカード本体をショッピングなどで利用していても、ETCカードサービス手数料の免除条件を満たしたことにはならない点です。
ETCカードサービス手数料を回避するには、対象のETCカードを使って有料道路を通行する必要があります。ETCXの利用は判定対象外なので、ETCXだけを使っている場合も手数料が発生する可能性があります。
- クレジットカード本体で買い物をする:ETCカードの利用判定にはならない
- 対象ETCカードで有料道路を利用する:利用判定の対象
- ETCXを利用する:利用判定の対象外
また、判定期間中にクレディセゾンへ売上情報が到着した利用分が対象です。期限直前の利用では、売上情報の到着が間に合わず、期間内の利用として判定されない可能性があります。手数料を回避するためだけに利用する場合でも、期限には余裕を持ったほうがよいでしょう。
ETCカードを複数枚持っている場合はどうなる?
同じクレジットカードに紐づくETCカードを複数枚持っている場合は、そのうち1枚でも有料道路で利用すればETCカードサービス手数料は発生しません。
一方、異なるクレジットカードに付帯するETCカードは、クレジットカードごとに利用の有無が判定されます。
| 保有状況 | 判定方法 |
|---|---|
| 同じクレジットカードにETCカードを複数枚付帯 | いずれか1枚を利用すれば手数料は発生しない |
| 異なるクレジットカードにETCカードを付帯 | クレジットカードごとに利用の有無を判定 |
例えば、セゾンカードインターナショナルとMUJI CardのそれぞれにETCカードを付けている場合、片方のETCカードを利用しただけでは、もう片方の利用実績にはなりません。
セゾンカードはクレジットカード本体の未利用でも手数料を徴収
セゾンカードでは、今回新設されたETCカードサービス手数料とは別に、一部のクレジットカード本体へ「カードサービス手数料」を導入済みです。
対象カードを所定の判定期間に一度も利用せず、残高の支払いもなかった場合、1枚につき2,200円(税込)が請求されます。
対象となるクレジットカードや適用開始日によって金額は異なります。カード本体のサービス手数料は、入会月の1日から翌年の入会月末日までに、1円以上のショッピング・キャッシング利用または残高の支払いがあれば発生しません。家族カードやETCカードの利用も、クレジットカード本体の利用実績に含まれます。
| カードサービス手数料 | ETCカードサービス手数料 | |
|---|---|---|
| 対象 | 一部のクレジットカード本体 | 一部の対象カードに付帯するETCカード |
| 無料になる主な条件 | 1円以上のショッピング・キャッシング利用、または残高の支払い | 有料道路でETCカードを1回以上利用 |
| 家族カード・ETCカードの利用 | 本カードの利用実績に含まれる | 対象ETCカードによる有料道路の利用が必要 |
| 判定期間 | 入会月の1日から翌年の入会月末日まで | 入会月の1日から翌年の入会月の前月末日まで |
| 金額 | 1,650円または2,200円(税込) | 2,200円(税込) |
つまり、クレジットカード本体を普段の買い物に使ってカードサービス手数料を回避していても、ETCカードを使っていなければ、ETCカードサービス手数料の判定対象になる可能性があります。両制度の対象カードを持っている人は、それぞれの条件を別々に確認する必要があります。
使っていないETCカードは解約も検討
ETCカードを今後も利用する予定がない場合は、手数料が発生する前に解約を検討しましょう。
クレディセゾンのFAQでは、クレジットカード入会月の前月末までにETCカードを解約すれば、次回のETCカードサービス手数料は発生しないと案内されています。
- 対象カード一覧で自分のカード名を確認する
- Netアンサーでクレジットカードの入会月を確認する
- ETCカードを継続するなら、判定期間中に有料道路で1回以上利用する
- 使う予定がないなら、入会月の前月末までの解約を検討する
- 手数料額は、クレディセゾンからの案内や利用明細で確認する
未利用のカードを維持しにくくする流れがETCカードにも拡大
セゾンETCカードは年会費・発行手数料が無料と案内されていますが、対象カードでは、今後は「使わなくても無料で持ち続けられる」とは限りません。名称は年会費ではなくサービス手数料ですが、未利用者にとっては実質的な維持コストになります。
年1回でも有料道路で利用すれば手数料がかからないため、日常的にETCを使う人への影響は小さいでしょう。一方、故障や紛失に備えて予備のETCカードを保管している人、車に乗る機会が少ない人、複数のセゾンカードにETCカードを付帯している人には明確な改悪です。
セゾンカードはクレジットカード本体の未利用者にもすでにサービス手数料を導入しており、今回、その考え方を一部のETCカードにも広げた形です。利用していないカードを何となく保有し続けている人は、クレジットカード本体とETCカードをまとめて整理する機会にしたほうがよいでしょう。

