
クレディセゾンとスルガ銀行は2026年9月10日、新たなデジタルバンキングサービス「セゾンバンク(仮称)」を2027年初頭に開始すると発表しました。
セゾンカードアプリ「セゾンPortal」で銀行口座の残高を確認できるようにし、スルガ銀行の預金・振込機能と、セゾンカードの決済・ポイント・会員向け特典を一体的に利用できるサービスを目指すとのこと。
ただし、クレディセゾンが新しく銀行を設立するわけではありません。実際の預金口座や振込などの銀行サービスはスルガ銀行が提供し、クレディセゾンは銀行代理業者として口座開設などの契約を仲介します。
具体的な預金金利、振込手数料、ATM手数料、口座開設条件、提供する特典などは、2026年9月10日時点では発表されていません。
「セゾンバンク(仮称)」とは
| サービス名 | セゾンバンク(仮称) |
|---|---|
| サービス開始時期 | 2027年初頭予定 |
| 銀行サービスの提供者 | スルガ銀行 |
| 口座を提供する支店 | スルガ銀行のインターネット支店「セゾン支店」 |
| クレディセゾンの立場 | スルガ銀行を所属銀行とする銀行代理業者 |
| 中心となる連携 | 銀行口座、セゾンカード、永久不滅ポイント、セゾンPortal、パートナー企業の特典 |
| 名称・ロゴ | 現時点では仮称・変更される可能性あり |
「セゾンバンク(仮称)」は独立した銀行の名称ではなく、スルガ銀行の銀行機能とクレディセゾンのカード・アプリ・特典を組み合わせたデジタルバンキングサービスのブランド名です。
預金の受け入れや振込などはスルガ銀行が行います。クレディセゾンは、スルガ銀行の銀行代理業者として、預金口座や為替取引に関する契約締結を仲介します。
どこが新しい?
これまでもクレディセゾンとスルガ銀行は、住宅ローン、提携クレジットカード、永久不滅ポイントの口座入金などで協業していました。
今回新しいのは、それぞれ個別に提供してきたサービスを「セゾンバンク」というブランドのもとでまとめ、日常的に使う銀行口座とセゾンカードをデジタル上で一体化しようとしている点です。
| これまで | セゾンバンク開始後の予定 | |
|---|---|---|
| セゾンPortal | カード利用額、明細、永久不滅ポイントなどを管理 | スルガ銀行の預金残高も確認可能に |
| 銀行とカードの関係 | 銀行口座とセゾンカードを基本的に別々のサービスとして管理 | 預金、振込、カード決済、ポイントを連携 |
| カード利用による銀行優遇 | 一部の提携サービスに限定 | 利用状況に応じた普通預金金利の優遇などを検討 |
| 会員向け特典 | セゾンカードごとに用意 | 銀行利用も含め、パートナー経済圏の特典と連動することを検討 |
| 両社の協業分野 | 住宅ローンなど貸出関連が中心 | 預金、振込、決済を含む日常の金融サービスへ拡大 |
単にスルガ銀行の口座へ「セゾン」という名称を付けるだけでなく、セゾンカード会員が普段使っているアプリやポイント、カード利用実績と銀行サービスをつなぐことが、従来の銀行口座との大きな違いです。
セゾンPortalで預金残高を確認可能に
現在のセゾンPortalは、セゾンカードやUCカードの利用明細、支払額、利用可能額、永久不滅ポイントなどを確認するためのカード会員向けアプリです。
セゾンバンクでは、セゾンPortalからスルガ銀行セゾン支店の預金残高も確認できるようにする予定です。
カードの引き落とし前に銀行口座の残高が足りているかを確認したり、カードの利用額と現在の預金残高を同じアプリ上で把握したりしやすくなります。
ただし、セゾンPortal内で振込、口座振替の設定、定期預金や投資信託の取引まで完結できるかは発表されていません。現時点で明確に案内されているアプリ連携は、預金残高の確認などです。
カード利用者向けの普通預金金利優遇を検討
クレディセゾンとスルガ銀行は、セゾンカードやセゾンバンクの利用状況に応じて、普通預金金利を優遇する仕組みを検討しています。
実現すれば、セゾンカードを日常的に使っている人や、カードの引き落とし口座としてセゾンバンクを利用する人ほど、預金面でも優遇を受けられる可能性があります。
一方で、優遇金利の水準や判定条件は未発表です。
- 対象となるセゾンカード
- 必要なカード利用額
- 給与受取や口座振替などの条件
- 優遇される普通預金金利
- 金利優遇の上限残高
- 優遇期間
これらは今後発表される予定です。「セゾンカードを持っているだけで高金利になる」と決まったわけではありません。
映画・旅行・音楽・推し活などの特典も検討
セゾンバンクでは、金利や手数料といった銀行の経済的なメリットだけでなく、クレディセゾンのパートナー企業と連携した体験型特典も検討されています。
- ショッピング
- 映画・エンターテインメント
- 旅行
- スポーツ
- 音楽・ライブ
- IP・キャラクター
- 推し活・イベント
- グルメ
- 生活サービス
例えば、カードや銀行口座の利用に応じて、映画・ライブ・スポーツ・旅行などの優待や限定企画を提供するサービスが考えられます。
ただし、発表資料に掲載された内容は現時点でのコンセプトイメージです。具体的な提携先、特典内容、必要な利用条件は決まっていません。
現在すでに利用できる連携サービスもある
セゾンバンクの開始前でも、永久不滅ポイントをスルガ銀行の普通預金口座へ現金として入金する交換サービスはすでに提供されています。
| 交換レート | 永久不滅ポイント100ポイント=400円 |
|---|---|
| 最低交換数 | 200ポイント以上、100ポイント単位 |
| 対象者 | セゾンカード会員で、スルガ銀行の普通預金口座を保有し、インターネットバンキングへ登録している人 |
| 入金時期 | 原則として申し込み完了後の翌営業日まで |
このポイント入金サービス自体が今回初めて始まるわけではありません。
セゾンバンクでは、こうした既存のポイント連携に加えて、預金残高の確認、カード利用状況に応じた銀行優遇、パートナー企業の特典などをまとめて提供する方向です。
確定していること・まだ検討中のこと
| 確定・発表済み | 検討中・未発表 |
|---|---|
| 2027年初頭に開始予定 | 具体的な開始日 |
| スルガ銀行セゾン支店を通じて提供 | 口座開設の対象者・申込条件 |
| 銀行サービスはスルガ銀行が提供 | 普通預金・定期預金の金利 |
| クレディセゾンは銀行代理業者として契約を仲介 | 振込手数料・ATM手数料・無料回数 |
| セゾンPortalで預金残高を確認できる機能を予定 | セゾンPortalで利用できる銀行取引の範囲 |
| カード・銀行・ポイント・特典を連携する方針 | 金利優遇やパートナー特典の詳細条件 |
| 名称とロゴは仮称 | 正式名称・正式ロゴ |
発表時点では、サービスの基本構想と開始予定時期が示された段階です。一般的なネット銀行と比較して本当にお得かどうかは、金利や手数料、特典の条件が発表されるまで判断できません。
誰にとって便利になりそう?
セゾンカードをメインカードにしている人
セゾンPortalでカードの利用額と銀行口座の残高を確認できれば、引き落としに必要な金額を把握しやすくなります。
カード利用額に応じた金利優遇が導入されれば、日常の決済をセゾンカードへまとめている人ほどメリットを受けやすくなる可能性があります。
永久不滅ポイントを現金に近い形で使いたい人
永久不滅ポイントはスルガ銀行口座へ入金できるため、商品や他社ポイントへ交換せず、預金として受け取れます。
セゾンバンク開始後にポイント交換がアプリ上でどこまで簡単になるかは未発表ですが、カード、ポイント、銀行口座の連携が強化されれば管理しやすくなる可能性があります。
映画・旅行・ライブなどの優待を重視する人
クレディセゾンは、金融面の優遇だけでなく、エンターテインメントや旅行、スポーツ、推し活などの特典をセゾンバンクの特徴にする方針です。
金利や手数料だけではネット銀行を選ばない人にも、利用目的を作ろうとしている点が特徴です。
クレディセゾンが銀行になるわけではない
名称だけを見ると、クレディセゾンが「セゾン銀行」という新しい銀行を設立するようにも見えますが、実際の仕組みは異なります。
| 会社 | 主な役割 |
|---|---|
| スルガ銀行 | 預金口座、振込などの銀行サービスを提供 |
| クレディセゾン | 銀行代理業者として契約を仲介し、セゾンカード、永久不滅ポイント、セゾンPortal、パートナー特典を連携 |
利用者が預けるお金の預金先はスルガ銀行です。セゾンバンクは、両社のサービスをまとめて見せるブランドと考えるとわかりやすいでしょう。
2023年から続く提携を預金・決済分野へ拡大
クレディセゾンとスルガ銀行は、2023年5月に資本業務提携を締結しました。
当初は住宅ローンや不動産ファイナンスなど、貸出関連の協業が中心でした。その後、提携クレジットカードや永久不滅ポイントの口座入金などへ範囲を広げています。
| 時期 | 主な動き |
|---|---|
| 2023年5月 | クレディセゾンとスルガ銀行が資本業務提携 |
| 2023年以降 | 住宅ローンや不動産ファイナンスなど貸出関連の協業を開始 |
| 2024年以降 | スルガ銀行の顧客向けにセゾン・アメリカン・エキスプレス・カードなどを展開 |
| 2025年7月 | 永久不滅ポイントをスルガ銀行口座へ入金する交換サービスを開始 |
| 2026年9月10日 | 「セゾンバンク(仮称)」と2027年初頭の開始予定を発表 |
| 2027年初頭 | セゾンバンクのサービス開始予定 |
注目度は高いが、お得さの判断は詳細発表後
セゾンPortalに銀行口座の情報を加え、カード、預金、ポイントを同じサービス内で管理できるようにする方向性は、セゾンカード利用者にとってわかりやすい改善です。
カード利用に応じた預金金利の優遇や、映画・旅行・ライブなどの特典が充実すれば、既存のネット銀行とは異なる強みを持つ可能性があります。
一方、今回の発表では、サービスの競争力を左右する金利、振込手数料、ATM手数料、カード利用条件、特典の内容が明らかになっていません。名称やロゴも仮称です。
現時点では「セゾンカードとスルガ銀行口座を一体化するサービスが2027年初頭に始まる」と発表された段階であり、既存の銀行口座よりお得かどうかを比較できる状態ではありません。
今後発表される普通預金金利、手数料無料回数、セゾンカード利用者向けの優遇条件、セゾンPortalで完結できる取引範囲が評価のポイントになります。

