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メルペイ、JCBのオンライン専用カードを開始 残高・ポイントで払える、Mastercard版との違いは?

メルペイのJCBオンライン専用カードと既存Mastercard版の違い

メルペイは2026年10月22日、JCBブランドの「オンライン決済用カード番号」の提供を開始しました。メルカリアプリでカード番号を発行し、通販やデリバリーなどのオンライン決済に使えるサービスです。

入会金・年会費は無料で、プラスチックカードは発行されません。所定の条件を満たせば最短30秒で発行できますが、順次提供のため、利用開始できる時期は人によって異なります。

メルペイには以前からMastercardブランドの「バーチャルカード」がありました。今回のJCB版は、単にブランドを変えただけではなく、購入時にメルペイ残高やポイントを直接使えることが大きな違いです。一方で、新JCB版はポイント還元の対象外という注意点もあります。

既存のMastercard版と何が違う?

新しい「オンライン決済用カード番号」と、既存の「バーチャルカード」の主な違いは以下の通りです。

比較項目オンライン決済用カード番号(今回の新サービス)バーチャルカード(既存サービス)
国際ブランドJCBMastercard
入会金・年会費無料無料
プラスチックカード発行なし発行なし
主な利用先JCB加盟のオンラインショップMastercard加盟のオンラインショップ
購入時の支払方法メルペイのクレジット/メルペイ残高/ポイントメルペイのクレジットのみ
ポイント還元対象外メルカード保有者の対象クレジット利用は基本1%。対象外の利用あり
定額払い・分割払い対応するメルペイのクレジット契約があれば利用可能利用不可
海外のオンラインショップ利用可能利用不可
実店舗での対面決済利用不可利用不可
メルカードとの同時保有不可。メルカード ゴールドも同様可能
今回のJCB版と既存Mastercard版の併用可能

※加盟店や商品によって利用できない場合があります。また、残高・ポイントとクレジットを組み合わせるには、アプリで支払方法の設定が必要です。定額払い・分割払いは手数料にも注意してください。

なお、ここで比較しているMastercard版は、オンライン専用の「バーチャルカード」です。Apple Payで利用できるメルペイのiD決済・Mastercardタッチ決済とは別の機能です。

一番の変化は、残高・ポイントを購入時に直接使えること

例えば、メルカリで不用品を売ってメルペイ残高が3,000円あり、外部のネットショップで3,000円の商品を買う場合。新JCB版なら、支払設定を整えることで、その残高を購入時に直接使えます。

ネットショップ側に「メルペイ払い」が用意されていなくても、対象のJCBカード決済として利用できれば、カード番号を入力して支払えます。メルカリの売上金やポイントを、外部のネット通販で使いたい人にとって便利な選択肢です。

一方、既存Mastercard版は購入時にメルペイのクレジットを使い、あとから請求を精算する仕組みです。精算時にメルペイ残高などを使うことはできますが、購入時に残高やポイントから直接支払うわけではありません。

つまり、「以前は売上金を一切使えなかった」のではなく、クレジット利用分をあとで精算する方法に加え、購入時に残高・ポイントを充当できる方法が増えたと理解するとわかりやすいでしょう。

ただし、残高があれば自動的に優先利用されるとは限りません。「おさいふ」内の支払設定を確認し、残高・ポイントを使う場合は優先利用の設定を行いましょう。設定や残高不足によってはクレジット利用になるため、支払元の確認は必要です。

ポイント還元はなし。メルカードの代わりにするとお得とは限らない

新JCB版は、クレジットで支払ってもポイント還元の対象外です。年会費無料でも、還元率を理由に選ぶカードではありません。

これに対して、通常のメルカードは、メルカリ以外のお店でも対象のクレジット利用で基本1%が還元されます。また、メルカード保有者であれば、既存Mastercardバーチャルカードの対象クレジット利用も還元対象です。

例えば、還元対象の買い物を1万円した場合、新JCB版の通常還元は0円相当。一方、メルカード保有者が既存Mastercard版で対象のクレジット払いをした場合は、基本100ポイントとなります。

さらに、新JCB版とメルカード・メルカード ゴールドは同時に持てません。すでにメルカードを持っている人や、申し込みの審査中の人は、新JCB版の発行対象外です。

そのため、新JCB版は「メルカードに便利な追加番号が付いた」という商品ではありません。プラスチックカードを増やさず、ネットで残高やポイントを使いたい人向けの別サービスです。還元を重視する既存メルカード会員が、わざわざ乗り換える理由は乏しいでしょう。

発行は最短30秒。ただし本人確認とクレジット契約が必要

主な申し込み条件は以下の通りです。

  • 18歳以上であること。高校生は対象外。
  • メルカリアカウントを持ち、「アプリでかんたん本人確認」を完了していること。
  • メルペイのクレジット(翌月払い)を契約し、利用できる状態であること。
  • メルカード・メルカード ゴールドを持っておらず、審査中でもないこと。

残高やポイントだけで支払うつもりでも、発行にはメルペイのクレジットの契約が必要です。クレジット契約をせず、誰でも発行できるプリペイドカードというわけではありません。

「最短30秒」は、すでにメルペイのクレジット(翌月払い)を契約しているなど、所定の条件を満たした人が申し込む場合の目安です。本人確認や契約の手続きを含め、誰でも30秒で使えるという意味ではありません。

発行する場合は、最新版のメルカリアプリで「おさいふ」を開き、バーコード下の「カード番号」、または「クレジットカード」内のカード一覧にある「オンライン決済用カード」から手続きします。

発行後はアプリでカード番号・有効期限などを確認し、ネットショップのカード決済画面に入力して利用します。利用停止・再開や、番号変更を伴う再発行もアプリから行えます。

順次提供のため、アプリを更新しても申し込み項目がまだ表示されない場合があります。また、利用状況などによって発行できない場合もあります。

Mastercard版からの強制切り替えではなく、新たな選択肢

メルペイがオンラインで使えるカード番号を提供するのは、今回が初めてではありません。2021年3月8日にMastercardブランドのバーチャルカードを開始し、2022年11月8日には実物のカードを発行する「メルカード」を開始。今回、2026年10月22日にJCBブランドのオンライン専用カードが加わった流れです。

今回の発表は、既存Mastercard版の終了やJCBへの一斉切り替えを知らせるものではありません。公式の比較案内でも、Mastercardバーチャルカードと新JCB版の同時保有が認められています。

ただし、どちらもオンライン専用であり、発行した番号を使って店頭のカード決済ができるわけではありません。また、既存Mastercard版で使えなかった支払いが、新JCB版なら何でも使えるという意味でもないため、利用先の対応は確認が必要です。

今回の新サービスは、「カードを増やしたくないけれど、メルペイ残高やポイントをネット通販で使いたい」という人には便利な拡充です。一方、ポイント還元を求める人や、すでにメルカードを活用している人にとっては、必ずしも有利な選択肢ではありません。

ブランドだけで判断せず、残高を直接使いたいのか、クレジット利用でポイントを貯めたいのか、という目的で選ぶのがよさそうです。

現金いらず.com 運営チーム
著者:現金いらず制作チーム
2014年から9年以上の間、日々キャッシュレスの情報を集め、店舗やサービスで試しては情報を共有し続けている現金いらず(旧 現金いらず.com)運営チームです。Xアカウント:@nogenkin(フォロワー2.5万人)、動画で理解したい方はYouTubeでも日々情報を共有しています。