
SBI VCトレード、アプラス、Visaは2026年5月1日、カード利用額に応じて貯まるポイントが暗号資産に自動交換されるクレジットカード「SBI VISAクリプトカード」と「SBI VISAクリプトカード ゴールド」を発行すると発表した。対象となる暗号資産は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、エックスアールピー(XRP)の3種類。申込時に貯めたい銘柄を1つ選ぶ仕組みだ。
通常還元率は、スタンダードカードが0.5%、ゴールドカードが1.0%。カードショッピングで付与されたポイントは、ポイント進呈月の月末までに、選択した暗号資産へ1ポイント=1円相当で手数料無料で自動交換される。利用にはSBI VCトレードのVCTRADEサービス口座が必要となる。
発行記念キャンペーンはスタンダード最大2.5%、ゴールド最大10%
発行開始に合わせて、2026年5月1日から5月31日までに申し込んだ会員を対象に、カードショッピング利用額に応じた還元率アップキャンペーンも実施される。スタンダードカードは通常0.5%にキャンペーン分2.0%を加えた最大2.5%、ゴールドカードは通常1.0%にキャンペーン分9.0%を加えた最大10.0%還元となる。
ただし、キャンペーン適用にはカード入会後に「My APLUS」からのエントリーが必要。キャンペーン還元分は、スタンダードが1,500円分、ゴールドが5,000円分を上限とし、SBI証券の投資信託クレカ積立利用分などはキャンペーン対象外となる。
SBI証券のクレカ積立でも暗号資産が貯まる
今回のカードの大きな特徴は、通常のカードショッピングだけでなく、SBI新生銀行の金融商品仲介(SBI証券)口座を通じた投資信託のクレカ積立でも、選択した暗号資産が貯まる点だ。積立設定可能額は月100円から10万円までで、SBI VISAクリプトカードは0.5%、ゴールドは1.0%のポイント還元率となる。
ゴールドカードには、年間のカードショッピング利用額が200万円以上の場合、年会費相当額である6,600円分の選択暗号資産が進呈される特典も用意されている。
暗号資産が貯まる主なクレジットカードとの比較

筆者保有のBinance Japan Card。還元率は1.6%でBNBがBinance口座に入ってくる。
| カード名 | 貯まる資産 | 通常還元率 | 年会費・ブランド | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| SBI VISAクリプトカード | BTC/ETH/XRPから1種類 | 0.5% | 初年度無料、次年度以降1,650円(税込)。年間10万円以上利用で無料。Visa | 3銘柄から選択可能。SBI証券のクレカ積立でも0.5%相当の暗号資産が貯まる。 |
| SBI VISAクリプトカード ゴールド | BTC/ETH/XRPから1種類 | 1.0% | 初年度無料、次年度以降6,600円(税込)。Visa | 通常還元率1.0%。SBI証券のクレカ積立でも1.0%。年間200万円以上のカードショッピング利用で6,600円分の暗号資産進呈特典あり。 |
| EPOS CRYPTOカード for bitbank | BTC/ETH/ASTRから選択 | 0.5% | 永年無料。Visa | カード利用額の0.5%が暗号資産で還元され、bitbank口座に直接付与される。通常の銀行口座引き落としに加え、bitbank口座からBTCでの引き落としも選択できる。 |
| bitFlyer Credit Card/bitFlyer Platinum Card | BTC | スタンダード0.5%、プラチナ1.0% | スタンダードは年会費無料。プラチナは初年度無料、2年目以降22,000円(税込)で年間300万円以上利用なら無料。Mastercard | ビットコインに特化。カード利用で貯まったアプラスポイントが自動的にBTCへ交換され、bitFlyerアカウントに貯まる。 |
| Zaifカード | BTC | Zaif利用時1.2%相当、通常ショッピング0.8%相当 | 初年度無料、2年目以降1,650円(税込)。年間10万円以上利用で次年度無料。JCB | Zaifでの暗号資産取引所決済やZaifコイン積立で1.2%相当のBTC還元。通常利用でも0.8%相当。 |
| Binance Japan Card | BNB | 1.6%相当 | 初年度無料、2年目以降1,650円(税込)。年間10万円以上のショッピング利用で次年度無料。JCB | 通常還元率が1.6%と高い。BNBはBinance Japanアカウント上の資金決済ウォレットに付与される。 |
| HashPortカード | JPYC | 0.3% | 年会費無料。発行費用2,500円(税込)。Visa | Nudgeカードの「HashPort Wallet」クラブとして提供。利用額に応じて日本円ステーブルコインのJPYCがHashPort Walletにキャッシュバックされる。JPYCは暗号資産ではなく、法制度上は電子決済手段に位置付けられるため、比較上は参考枠。 |
比較のポイント:SBIは「XRP対応」と「投信積立連携」、EPOSは「暗号資産での支払い」が強み
通常還元率だけを見ると、Binance Japan Cardの1.6%、ZaifカードのZaif利用時1.2%相当が高い。一方、SBI VISAクリプトカードは、BTC、ETH、XRPの3銘柄から選べる点と、SBI証券の投資信託クレカ積立でも暗号資産が貯まる点が特徴だ。
EPOS CRYPTOカード for bitbankは、BTC、ETH、ASTRの3銘柄から還元対象を選べるうえ、還元された暗号資産がbitbank口座に直接付与される。さらに、通常の銀行口座からの引き落としだけでなく、bitbank口座内のBTCを使ったカード利用代金の引き落としにも対応しており、「暗号資産を貯める」だけでなく「暗号資産で支払う」体験を打ち出している。
年会費無料でビットコインをシンプルに貯めたいならbitFlyer Credit Card、通常ショッピングでも0.8%相当のBTC還元を狙うならZaifカード、BNBを高還元率で貯めたいならBinance Japan Cardが選択肢になる。価格変動の大きい暗号資産ではなく、円建てステーブルコインの還元を受けたい場合は、HashPortカードも参考になる。
注意点:暗号資産は価格変動リスクがある
暗号資産は法定通貨ではなく、価格変動により損失が生じる可能性がある。ポイントとして受け取る場合でも、交換後のBTC、ETH、XRP、BNBなどの価格は変動するため、還元率だけでなく、保有する資産のリスクも確認しておきたい。
また、各カードはポイント付与対象外となる取引や、口座・カードが有効でない場合の失効条件、年会費無料条件、キャンペーン上限などが異なる。申し込み前には、公式サイトの最新条件を確認する必要がある。

