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Pixel Watch/Galaxy WatchのSuicaが定期券に対応 グリーン券やおトクなきっぷも利用可能に

Pixel Watch/Galaxy WatchのSuicaが大幅強化

JR東日本は2026年7月23日、Google Pixel WatchとSamsung Galaxy WatchのSuicaで、定期券やSuicaグリーン券、おトクなきっぷを利用できるようにすると発表した。Androidスマートフォンの「モバイルSuica」アプリから各種券を購入し、スマートウォッチで改札の通過や乗車に利用できる。サービスは2026年8月中旬以降、対象端末へ順次提供される。

これまでWear OS搭載スマートウォッチのSuicaは、Google ウォレットで発行・チャージし、交通機関や店舗で利用することが中心だった。今回の更新により、スマートフォンを操作画面として使いながら、購入した定期券などをスマートウォッチで利用できるようになる。

モバイルSuicaアプリから4つの操作に対応

新たに利用可能になるのは、次の機能だ。

  • モバイルSuicaアプリに登録したクレジットカードからのチャージ
  • 定期券の購入
  • Suicaグリーン券の購入
  • おトクなきっぷの購入

    スマートウォッチ内のSuicaは、AndroidスマートフォンのモバイルSuicaアプリ上に表示される。券面左上には時計マークが付き、スマートウォッチとひも付いたSuicaであることを確認できる仕組みだ。

    すでにスマートウォッチでSuicaを利用している場合は、対応開始後にモバイルSuicaアプリへ自動的に表示される。新たにスマートフォンからSuicaを移行する場合は、おサイフケータイアプリでカードを預けた後、スマートウォッチのGoogle ウォレットから追加する。

    利用にはモバイルSuicaアプリのインストールとログインが必要。スマートフォンとスマートウォッチの各アプリ、Google ウォレット、関連するシステムアプリについても最新版へ更新する必要がある。

    対応するPixel WatchとGalaxy Watch

    発表時点の対応機種は以下の通り。いずれも日本国内で購入した端末に限られる。

    • Google Pixel Watch(初代)
    • Google Pixel Watch 2
    • Google Pixel Watch 3
    • Google Pixel Watch 4
    • Samsung Galaxy Watch6
    • Samsung Galaxy Watch6 Classic
    • Samsung Galaxy Watch7
    • Samsung Galaxy Watch8
    • Samsung Galaxy Watch8 Classic
    • Samsung Galaxy Watch9
    • Samsung Galaxy Watch Ultra
    • Samsung Galaxy Watch Ultra2

      Galaxy Watch4/5や、かつて販売されたMoto 360、Huawei Watch、ASUS ZenWatchなどの旧Android Wear端末は対象リストに含まれていない。JR東日本は、対象機種を今後拡大する予定としている。

      Androidのスマートウォッチは、なぜSuica対応が遅かったのか

      Googleが腕時計向けOS「Android Wear」を発表したのは2014年。LG G WatchやSamsung Gear Liveを皮切りに、モトローラ、ファーウェイ、ASUS、カシオなど多くのメーカーが参入した。2018年には名称が「Wear OS by Google」へ変更されている。

      しかし、初期のAndroid Wear端末は通知、音声操作、地図、フィットネスなどが主な用途で、日本向けのFeliCaやSuicaには対応しなかった。その間、Apple Watchでは2016年にSuicaが利用可能になり、Androidスマートフォン利用者との間に大きな機能差が生まれていた。

      ウェアラブル端末のSuicaは、2020年にGarminとソニーのwena 3、2021年にFitbitへ広がった。ただし、これらはWear OS搭載端末ではない。Wear OSでSuicaが利用できるようになったのは、初代Google Pixel Watchが発売された2022年10月からだった。

      Wear OS自体も大きな転換期を迎えている。GoogleとSamsungは2021年、Wear OSとSamsungのTizenを統合する方針を発表。Googleは2022年に自社ブランドのPixel Watchを投入し、Samsungも2023年発売のGalaxy Watch6世代から、日本でSuica、iD、QUICPayに対応した。

      つまり、初期のAndroid Wear端末がそのまま進化して現在のSuica対応に至ったのではない。GoogleとSamsungを中心にOSとハードウェアの構成を作り直した結果、現在のPixel Watch/Galaxy Watchへつながった格好だ。

      PASMOに続き、Suicaも定期券対応へ

      Wear OSでは2025年6月からPASMOも利用可能になり、定期券の利用や更新に対応していた。一方、Suicaは決済やチャージが中心で、定期券やSuicaグリーン券を購入できない状態が続いていた。

      今回の更新は、この機能差を埋めるものとなる。特に通勤定期券を利用する人や、普通列車グリーン車を日常的に使う人にとっては、Androidスマートフォンとスマートウォッチの組み合わせを選びやすくなる。

      ただし、スマートフォン版モバイルSuicaの全機能が、そのままスマートウォッチ向けに開放されるわけではない。今回の発表では、オートチャージや払い戻しなどは追加機能として明記されていない。

      また、提供開始は「2026年8月中旬以降順次」とされており、機種やアプリの更新状況によって利用開始時期が異なる可能性がある。

      AndroidのスマートウォッチでSuicaが使えるようになってから約4年。今回のモバイルSuicaアプリ連携によって、Wear OSのSuicaはようやく「腕時計で支払える電子マネー」から、定期券や乗車券も管理できる本格的な交通サービスへ一歩進む。

      現金いらず.com 運営チーム
      著者:現金いらず制作チーム
      2014年から9年以上の間、日々キャッシュレスの情報を集め、店舗やサービスで試しては情報を共有し続けている現金いらず(旧 現金いらず.com)運営チームです。Xアカウント:@nogenkin(フォロワー2.5万人)、動画で理解したい方はYouTubeでも日々情報を共有しています。