
JR東日本は2026年9月8日、Suicaの新たなイメージキャラクター候補3案を公開し、一般投票を開始しました。
候補は「リス」「うさぎ」「オレンジの子とモグラ」をモチーフにした3案です。投票は2026年9月23日23時59分まで、特設サイトで1人1回受け付けます。
最多票を獲得した候補が新しいSuicaのイメージキャラクターに採用され、Suica誕生25周年にあたる2026年11月18日に発表されます。
2001年のSuica導入時から親しまれてきた「Suicaのペンギン」は2027年3月31日に卒業し、新キャラクターは翌日の2027年4月1日にデビューします。
Suica新キャラクターの一般投票がスタート
| 投票期間 | 2026年9月8日15時~9月23日23時59分 |
|---|---|
| 投票方法 | 特設サイトから候補を1つ選択 |
| 投票回数 | 1人1回まで |
| 投票資格 | 規約に同意し、応募フォームの必須項目へ回答できる人 年齢、性別、職業、国籍などは不問 |
| 決定方法 | 得票数が最も多い候補を採用 |
| 結果発表 | 2026年11月18日 |
| 新キャラクターのデビュー | 2027年4月1日 |
投票は国内外から可能で、年齢や国籍などによる制限はありません。Suicaを持っていることも投票条件として案内されていません。
新キャラクター候補はA・B・Cの3案
候補3案は、JR東日本グループ社員から集めた新キャラクターへの期待と、「Suica Renaissance」が掲げる世界観をもとに、若手クリエイターが制作しました。
選考委員会が「長く愛されるキャラクターになり得るか」「幅広い層が共感できる多様性があるか」「豊かな物語を想像できるか」といった観点から審査し、3案に絞り込んでいます。
| 候補 | モチーフ | 特徴・コンセプト |
|---|---|---|
| A案 | リス | 頭から尻尾までを1本のラインでつなぎ、鉄道やJR東日本が人々の生活をつなぐ姿を表現 |
| B案 | うさぎ | 周囲の声に耳を傾け、人と街、未来をつなぐ存在。安心を表す青と、感動を表す赤を混ぜた紫色を採用 |
| C案 | オレンジの子とモグラ | 外の世界を知らないモグラをポシェットに入れ、さまざまな場所を見せてあげる物語で、お出かけの楽しさを表現 |
A案は鉄道のようなラインでつながったリス
A案は、オレンジ色を基調としたリスのキャラクターです。
身体の模様が頭から尻尾の先まで1本のラインでつながっており、「日本をつなぎ、人々の生活をつなぐJR東日本」から着想を得ています。
身体全体は柔らかな曲線で描かれ、友達のように生活へ寄り添う親しみやすさが重視されています。表情が豊かで、幅広い層に親しまれる可能性が評価されました。
B案は未来へ跳び進む紫色のうさぎ
B案は、大きな耳が特徴的な紫色のうさぎです。
鉄道などの移動手段を超え、人と街、未来をつなぐ存在として、周囲の声に耳を傾けながら未来へ跳び進む姿を表現しています。
紫色は、「スイスイ」という安心を象徴する青と、「ワクワク」という感動を象徴する赤を混ぜた色です。選考委員会からは、インパクトとオリジナリティがあり、アニメーションで耳が動く姿も印象的になりそうだと評価されています。
C案はモグラを連れて出かけるオレンジの子
C案は、オレンジ色の大きなキャラクターが、小さなモグラをポシェットに入れて出かけるデザインです。
土の中しか見たことがないモグラに、Suicaを使ってさまざまな場所を見せてあげようとする物語になっています。
オレンジの子が何の動物なのか、あえて明確にしていない点も特徴です。選考委員会からは、かわいらしさと頼もしさがあり、「見たことのない世界を見せてあげたい」という優しさがSuicaの目指す方向性に合っていると評価されています。
投票は3案から1つを選ぶ
投票の流れはシンプルです。
- パソコンまたはスマートフォンで投票サイトを開く
- 候補3案のデザインと制作意図を確認する
- 投票規約へ同意する
- 3案のうち1案を選び、必須項目へ回答して投票する
同一人物による複数回の投票、不正アクセス、プログラムを使った自動投票などは禁止されています。不正と判断された票は無効になる場合があります。
投票では重複防止のためCookieが使用されます。また、フォームで回答した属性やアンケート情報は、個人を特定しない形で企画の分析や今後のサービス改善などに利用されます。
任意のコメントを入力した場合、内容がJR東日本のウェブサイト、公式SNS、宣伝媒体などで要約・編集のうえ掲載される可能性があります。
結果発表後は新キャラクターの愛称も公募
新キャラクターは、得票数が最も多かった候補に決定します。結果は2026年11月18日に開催されるキャラクターお披露目式で発表されます。
11月18日は、2001年にSuicaが誕生してから25周年を迎える記念日です。
デザイン決定後は、新キャラクターの愛称も一般から募集します。愛称は単純な最多投票ではなく、公募された案を選考委員会が審査して決定します。
| 時期 | 新キャラクター決定までの流れ |
|---|---|
| 2026年3月 | JR東日本グループ社員から新キャラクターへの期待を募集 |
| 2026年7月 | 若手クリエイターが原案を制作 |
| 2026年8月 | 選考委員会が最終候補3案を選出 |
| 2026年9月8日~23日 | 一般投票 |
| 2026年11月18日 | 新キャラクターのデザインを発表し、愛称募集を開始 |
| 2027年1月 | 選考委員会が愛称を審査 |
| 2027年3月 | 愛称発表・「Suicaのペンギン」とのバトンタッチ式 |
| 2027年4月1日 | 新キャラクターがデビュー |
選考委員会には津田健次郎氏ら7人が参加
候補3案を選定した選考委員会は、放送作家・脚本家の小山薫堂氏が座長を務めています。
- 小山薫堂氏(放送作家・脚本家)
- 市川紗椰氏(モデル)
- きはらようすけ氏(キャラクターデザイナー・イラストレーター)
- 篠原ともえ氏(デザイナー・アーティスト)
- しまぐちニケ氏(アニメ作家・キャラクターデザイナー)
- 津田健次郎氏(声優・俳優)
- 水野学氏(クリエイティブディレクター・クリエイティブコンサルタント)
JR東日本は、次の世代を担う若手クリエイターが活躍できる機会をつくることも目的として、選考委員が推薦した若手クリエイターへ原案制作を依頼しました。
現在の「Suicaのペンギン」券面は在庫限り
キャラクターの交代に伴い、「Suicaのペンギン」が描かれた現在のSuicaカードは、各発売箇所の在庫がなくなり次第、販売を終了します。
その後は、キャラクターを使用しない無地のSuicaカードが販売されます。Appleウォレットに表示されるSuicaの券面についても、一時的に無地のデザインへ変更される予定です。
新キャラクターはバトンタッチ後、モバイルSuicaなどに登場する予定ですが、新キャラクターを使用した物理カードの発売時期やデザインは発表されていません。
すでに持っているSuicaカードが使えなくなるという案内ではなく、今後新たに販売されるカードの券面デザインが変わるという内容です。
Suicaのペンギンは2027年3月31日に卒業
「Suicaのペンギン」は、Suicaがサービスを開始した2001年から25年間にわたりイメージキャラクターを務めてきました。
JR東日本は「Penguin Years」と題したキャンペーンを展開し、Suicaのペンギンの歴史を振り返る企画やイベントを実施します。
| 時期 | 主な企画 |
|---|---|
| 2026年9月14日~11月30日 | 「Suica・Suicaのペンギンと私」をテーマにした思い出のエピソードを募集 |
| 2026年10月1日~12月25日 | エキタグアプリを使った「Suicaのペンギン デジタルスタンプラリー」 |
| 2026年10月30日~11月4日 | 上野駅で歴史展示、メッセージ企画、フォトスポット、グッズ販売などのファン感謝イベント |
| 2026年11月 | 山手線1編成を「Suicaのペンギン」特別ラッピングとして運行予定 |
| 2027年 | 首都圏・東北・信越エリアを巡る特別グリーティングなどを予定 |
| 2027年3月31日 | 「Suicaのペンギン」卒業イベント |
各企画の対象駅や参加条件などは異なるため、参加する場合は「Penguin Years」特設サイトで詳細を確認する必要があります。
キャラクター変更は「Suica Renaissance」の象徴
JR東日本は「Suica Renaissance」を掲げ、Suicaを従来の「移動と少額決済のデバイス」から、交通、買い物、地域サービスなどを幅広くつなぐ「生活のデバイス」へ進化させる計画を進めています。
新キャラクターは、このSuicaの方向性を象徴する存在として誕生します。そのため、3候補とも単なる交通系ICカードのマスコットではなく、生活に寄り添う相棒や、新しい体験を案内する役割が意識されています。
ただし、今回発表されたのはキャラクターの一般投票です。投票やキャラクター交代によって、現在使用しているSuicaカードやモバイルSuicaの機能、残高、利用方法が変わるわけではありません。
25年間親しまれたSuicaのペンギンから、今後のSuicaを象徴するキャラクターへ交代する節目を、利用者も投票を通じて決められる企画となっています。

