
三井住友トラストクラブは2026年9月29日、20〜39歳を入会対象とする新カード「ダイナースクラブ ゴールド」を発表しました。申込受付は、2026年10月1日です。
年会費は11,000円(税込)ですが、初年度は無料。さらに、前年度に100万円以上利用すると翌年度も無料になります。対象サービスでポイントが最大10倍になるほか、食べログプレミアムの月額料金キャッシュバックなど、日常生活で使いやすい特典を用意しています。
あわせて、従来の「ダイナースクラブカード」は2027年1月に「ダイナースクラブ プラチナ」へ名称を変更する予定です。今回の変更によって、ダイナースの主要なカードラインナップは「ゴールド→プラチナ→プレミアム→ロイヤルプレミアム」の4段階に整理されます。
ダイナースクラブ ゴールドは20〜39歳向けの新カード
ダイナースクラブ ゴールドは、20〜30代を対象にした新しいカードです。入会対象年齢は20〜39歳で、申込みはオンライン限定となります。
- 年会費:11,000円(税込)
- 初年度の年会費:無料
- 2年目以降:前年度100万円以上の利用で翌年度の年会費が無料
- 家族カード:1枚無料
- カードデザイン:「グローブ」「スター」の2種類から選択
- 申込受付:2026年10月1日開始予定
重要なのは、一度100万円を利用すれば、その後ずっと年会費無料になるわけではないという点です。2年目以降は、前年度の利用額によって翌年度の年会費が決まります。
毎年100万円以上を無理なく利用できる方なら、継続して年会費無料を狙えます。一方、条件を満たさない年度の翌年度は、11,000円(税込)の年会費がかかります。
スターバックスやサブスク、通信料金などでポイント最大10倍
通常のポイント付与は100円につき1ポイント。「いつものお店でポイントボーナス for ゴールド」では、対象サービスの利用でポイントが最大10倍になります。
| 対象サービス・分野 | 主な対象として案内されている支払い |
|---|---|
| スターバックス | スターバックス カードへのオンライン入金・オートチャージ。店舗での直接支払いは対象外 |
| Uber | Uber Eats、Uberタクシー |
| 宅配食 | 冷凍宅配弁当のnosh |
| 動画配信サービス | Hulu、U-NEXT |
| 公共交通機関 | 対象となる電車・バスの乗車 |
| 通信料金 | 対象となる携帯電話料金 |
外食や旅行のときだけでなく、毎月のサブスクや携帯電話料金などでもポイントを貯めやすくする設計です。対象サービスを普段から使っている方には、活用しやすい特典といえます。
ただし、「ポイント最大10倍」は、そのまま「最大10%還元」を意味するわけではありません。ポイントを何に交換するかによって価値が変わるため、他社カードの還元率と比較するときは、交換先まで含めて考える必要があります。
また、「電車・バス」が対象として挙げられていても、交通系電子マネーへのチャージや定期券購入などがすべて対象になるとは限りません。申込みの際は、対象事業者・支払い方法・ポイント倍率・付与上限などの詳細条件を確認しておきましょう。
食べログプレミアム、国内空港ラウンジなどの特典も
ポイント以外では、以下の優待が案内されています。
- 食べログプレミアム:月額料金を全額キャッシュバック。有料サービスのランキング検索や限定クーポンなどを実質無料で利用できます。
- 一休.com:「一休プレミアサービス」のプラチナ会員資格を6カ月間体験できます。
- 国内空港ラウンジ:国内主要空港の対象ラウンジを無料で利用できます。
- 家族カード:1枚無料で追加できます。
- コンパニオンカード:「TRUST CLUB プラチナマスターカード」を、本会員・家族会員ともに年会費無料で追加できます。
一休.comの特典は6カ月間の体験であり、プラチナ会員資格を無期限で維持できる特典ではありません。また、国内空港ラウンジの特典を、海外ラウンジや航空会社の上級会員向けラウンジまで無料になるものと混同しないようにしましょう。
コンパニオンカードは、ダイナースとあわせてMastercardも持てる仕組みです。ダイナースに対応していない店舗でも、Mastercardに対応していれば支払いに使えます。
なお、この追加カードの名称に「プラチナ」と付いていても、ダイナースクラブ ゴールド自体が「ダイナースクラブ プラチナ」になるわけではありません。別ブランドの追加カードです。
ダイナースのランク分けはどう変わる?
今回の変更は、単にゴールドカードを追加するだけではありません。従来の主力カードに「プラチナ」という名称を付けることで、ラインナップの位置づけを分かりやすくするものです。
主要な独自ブランドカードを下位から順に整理すると、以下のようになります。航空会社との提携カードなどをすべて一律に改称するという発表ではありません。
| これまでの名称 | 変更後の名称・位置づけ | 入会方法 |
|---|---|---|
| 該当なし | ダイナースクラブ ゴールド 若年層向けの新しい入口 | 20〜39歳を対象とした申込制。オンライン限定 |
| ダイナースクラブカード | ダイナースクラブ プラチナ 従来の主力カードを改称 | 申込制 |
| ダイナースクラブ プレミアムカード | プレミアム プラチナより上位のカード | 招待制 |
| ダイナースクラブ ロイヤルプレミアムカード | ロイヤルプレミアム 最上位のカード | 完全招待制・999枚限定 |
つまり、従来の「ダイナースクラブカード→プレミアム→ロイヤルプレミアム」という構成にゴールドを追加し、従来カードをプラチナへ改称する形です。
ロイヤルプレミアムは今回初めて登場するカードではなく、すでに存在する最上位カードです。また、ゴールドを持てば自動的にプラチナやプレミアムへ移行できる、という仕組みが発表されたわけではありません。
なお、現在のダイナースクラブ プレミアムカードの本会員年会費は165,000円(税込)です。名称の似た「プラチナ」と「プレミアム」は別のカードで、年会費やサービスも異なります。
従来カードは2027年1月に「プラチナ」へ。年会費は据え置き
従来のダイナースクラブカードは、2027年1月に「ダイナースクラブ プラチナ」へリニューアルする予定です。
年会費は変更せず、本会員29,700円(税込)、家族会員5,500円(税込)。既存サービスも継続します。今回の改称に伴って、年会費がさらに上がるという内容ではありません。
リニューアル後の新規入会では、「Platinum」の文字を入れた新デザインのカードを発行する予定です。既存会員のカードがいつ新デザインへ切り替わるかは、今回の発表では具体的に案内されていません。
さらに、プラチナ向けのメタルカードも予定されています。プレミアムのメタルカードとは異なるデザインコンセプトになるとしていますが、発行費用や申込条件などの詳細は現時点では明らかになっていません。デザインなどの詳細は2027年1月に発表する予定です。
既存会員にとっては、まずは「年会費と従来サービスを維持したまま、カード名とデザインを変更する」と捉えるのが適切です。「プラチナ」という名前になるだけで、招待制のプレミアムと同じ特典が付くわけではありません。
日常使いのゴールドと、従来路線のプラチナを分ける再編
今回のゴールドは、従来のダイナースをそのまま安くしたカードというより、20〜30代の日常利用に合わせて特典を組み直したカードと見るのがよさそうです。
スターバックスや対象サブスクを利用し、年間100万円以上の支払いを無理なくまとめられる方なら、年会費を抑えながら特典を活用できます。一方、ポイントの使い道が合わない方や、対象サービスをあまり使わない方は、「最大10倍」という数字だけで選ばないほうがよいでしょう。
既存カードのプラチナ改称については、カードの位置づけが分かりやすくなる変更です。ただし、名称変更だけで利用者のお得度が大きく上がるとはいえません。メタルカードについても、費用や条件が分かってから評価する必要があります。
若年層向けに持ちやすい入口を設けつつ、従来の主力カードはプラチナとして位置づけ直す。今回の再編は、ダイナースの顧客層を広げる動きといえます。カード選びではランク名よりも、年会費、普段の支払い先、ポイントの使い道、実際に使う優待を比較することが重要です。

