
エムアイカードは2026年10月16日、三越伊勢丹グループの最上位カード「MICARD+ THE ONE(エムアイカード プラス ザ・ワン)」を、2027年2月上旬に発行開始すると発表しました。
Visaの最上位ランク「Visa Infinite」を採用する招待制カードで、年会費は77,000円(税込)。三越伊勢丹グループ百貨店で最大11%のポイントが貯まり、JALマイルへの優遇交換や年間利用ボーナスなども用意されます。同社によると、国内百貨店業界では初のVisa Infinite導入です。
新カードの追加だけではなく、既存の「エムアイカード プラス プラチナ」もTHE ONEへリニューアルします。標準カードの年会費は55,000円から77,000円へ、22,000円・40%の引き上げとなります。
「MICARD+ THE ONE」の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発行開始 | 2027年2月上旬予定 |
| 国際ブランド・ランク | Visa Infinite |
| 入会方法 | 招待制。エムアイカードが定める条件を満たした人を招待 |
| 本会員年会費 | 77,000円(税込) |
| 家族カード | 4枚まで年会費無料 |
| 三越伊勢丹グループ百貨店 | 最大11%。対象外・付与率が異なる商品や売場あり |
| グループ百貨店以外の基本還元率 | 1% |
| 年間利用ボーナス | 年間500万円以上から。最大50,000ポイント |
券面は、重要無形文化財「髹漆(きゅうしつ)」保持者で人間国宝の小森邦衞氏が監修。黒を基調としたデザインです。(公式商品ページ)
既存プラチナも移行。年会費は40%アップ
既存のエムアイカード プラス プラチナ会員については、2027年2月からサービスがリニューアルされます。年会費は、2027年2月以降、それぞれの入会月に改定後の金額を請求する仕組みで、全員が2月に一斉に請求されるわけではありません。
2027年1月31日時点のプラチナ会員には、2月から新デザインのカードを順次発送します。新カードが届く前でも、手元のプラチナカードで新サービスを利用できます。
なお、東京建物 ブリリア エムアイカード プラス ザ・ワンなど、一部提携カードは年会費などの条件が異なります。他のカードへの切り替えを希望する場合は、10月下旬に発送される案内に記載の窓口へ連絡する必要があります。
百貨店で最大11%。税抜9%と税込2%の合計に注意
三越伊勢丹グループ百貨店では、対象商品をカードで支払うと、百貨店ポイント9%とクレジットポイント2%を合わせて、最大11%のエムアイポイントが貯まります。
ただし、2つのポイントは計算の基準が異なります。
- 百貨店ポイント9%:商品ごとの税抜金額を基準に計算し、会計後すぐに付与
- クレジットポイント2%:レシート単位の税込クレジット決済額を基準に計算し、後日付与
例えば、消費税10%の対象商品を税抜10,000円(税込11,000円)購入した場合、百貨店ポイント900ポイントとクレジットポイント220ポイントで、合計1,120ポイントになります。税込支払額に、そのまま11%を掛ける計算ではありません。
百貨店ポイントの対象は、原則として一品3,000円(税抜)以上の商品です。一品3,000円未満の商品、食料品、レストラン・喫茶、セール品、一部ブランド、送料・加工料などや、ボーナス1回払いの利用分は、クレジットポイント2%のみとなります。
これまでポイントが付かなかった一部の買い物にも付与対象を広げる変更ですが、すべての商品・サービスに必ず2%が付くわけではありません。一部対象外や付与率が異なる売場などがあります。
JALマイルは1対1で交換可能。ただし年間上限あり
THE ONEでは、エムアイポイントを「1ポイント=1マイル」でJALマイルへ交換できます。
交換は3,000ポイント以上、1,000ポイント単位。優遇レートの適用上限は、年間30万ポイントです。集計期間は4月1日から翌年3月31日までで、上限を超えた分は通常レートになります。
三越伊勢丹で貯めたポイントを百貨店で使うだけでなく、JALマイルにまとめたい人にとっても注目できる特典です。ただし、交換にはWebエムアイカード会員番号とJMBお得意様番号の事前の紐づけ登録などが必要です。
年間利用ボーナスは500万円から。最大5万ポイントは年1,000万円が条件
年間のショッピング利用額に応じ、通常のポイントとは別にボーナスポイントが付与されます。
| 年間ショッピング利用額 | ボーナスポイント |
|---|---|
| 500万円以上800万円未満 | 25,000ポイント |
| 800万円以上1,000万円未満 | 40,000ポイント |
| 1,000万円以上 | 50,000ポイント |
「最大5万ポイント」は保有するだけでもらえる特典ではなく、年間1,000万円以上の利用が必要です。年間500万円未満では、THE ONEの年間利用ボーナスはありません。また、各段階のポイントが累積して付くわけではありません。
集計期間は毎年1月1日から12月31日で、翌年2月上旬に進呈。2027年1月1日の利用分から集計を始めるため、初回の進呈は2028年2月上旬となる予定です。
本会員のWebエムアイカード会員登録が必要で、家族カードの利用分も合算します。年会費、各種手数料、キャッシングなどは集計対象外です。ボーナスは期間限定ポイントで、進呈月から13か月後の月末まで利用できます。
百貨店のゴールドステージや旅行・ダイニング優待も
三越伊勢丹アプリと連携すると、三越伊勢丹・カスタマープログラムで、ホワイト・シルバーステージの会員も自動的にゴールドステージへ上がります。
ゴールドステージは通常、年間お買いあげ額100万円(税込)以上が基準です。駐車料金割引、各店のサロン・ラウンジ、ストアアテンダントなどを、店舗ごとの条件に応じて利用できます。プラチナやプレミアダイヤモンドといった最上位ステージが自動付与されるわけではありません。
また、ゴールドステージからのスタートは、同時期の制度見直しで対象のゴールドカードにも導入予定です。THE ONEだけの独占的な特典ではありません。
そのほか、次のサービスなどが案内されています。
- 会員専用コンシェルジュ
- 対象レストランの所定コースを大人2人以上で利用すると、1人分のコース料金が無料になるダイニング優待
- プライオリティ・パスによる空港ラウンジサービス
- 国内・海外旅行傷害保険:死亡・後遺障害は最高1億円、自動付帯・家族特約付き
- 国際線利用時の手荷物宅配:自宅と空港間で、往路・復路それぞれスーツケース3個まで無料
- 三越伊勢丹ニッコウトラベルの厳選ツアー優先手配や、会員限定イベント
特典には対象施設や利用条件があるため、詳細は正式なサービス案内の確認が必要です。一方、従来のプラチナ・ゴールド会員専用クーポン券は2026年度版で終了することも案内されており、既存サービスをそのまま残して特典だけが上乗せされるわけではありません。
百貨店の高額利用者に向けた再編。年会費増も含めて判断したい
THE ONEは、三越伊勢丹での対象商品の買い物、JALマイルへの交換、家族カード、旅行・ダイニング優待などを組み合わせて使う人に向けたカードです。年間500万円以上の決済をまとめられる人なら、年間利用ボーナスも検討材料になります。
一方、百貨店以外の基本還元率は1%で、年間利用ボーナスのハードルも高めです。既存プラチナ会員は年会費が40%上がるため、Visa Infiniteへの格上げや最大11%という数字だけで、一律にお得になったとはいえません。
新しい優待をどれだけ使うか、終了する従来特典をどれだけ利用していたかまで含めて判断したいリニューアルです。

