
| 会員数(発行枚数) | 約90億枚以上銀聯ブランドのカードは90億枚以上発行されているとされ、中国国内では2,700万超の加盟店・110万台のATMで利用可能。 |
|---|---|
| 国際ブランド内でのシェア | 約33.15%購入取引件数ベース(2024年上期の集計)。指標(取引件数/取引額/発行枚数)により見え方は変わる。 |
| 誕生 | 2002年中国人民銀行が中心となり、中国政府主導で設立。 |
| 非接触技術 | QuickPass(クイック・パス/閃付) |
| 日本でのクレジットカード発行 | 三井住友カード / 三菱UFJニコス(MUFGカード)/ 九州カード など日本では2007年から提携発行が開始され、複数の発行元が存在する。 |
| 公式サイト | https://www.unionpayintl.com/jp/ |
概要
銀聯ってどんな国際ブランド?
銀聯(ぎんれん)は、中国の中央銀行にあたる中国人民銀行が中心となり、中国政府主導のもとで設立された決済ネットワーク(国際ブランド)です。別名「UnionPay(ユニオンペイ)」とも呼ばれます。
中国経済の発展とともに銀聯ブランドも成長を続けており、銀聯ブランドのカードは90億枚以上が発行されているとされています。中国国内では2,700万超の加盟店と110万台のATMで利用でき、旅行や出張で中国に行くなら心強い決済手段になります。
また銀聯は「中国国内だけのブランド」ではなく、銀聯国際(UnionPay International)を通じて、世界183の国・地域で利用可能までに拡大しています。さらに中国本土以外でも80以上の国・地域でカード発行が行われており、発行枚数は2.5億枚以上となっています。
多くが中国で発行されていますが、現在では中国を訪れる日本人も訪中前に発行する方が増えています。
銀聯ブランドが付いたカードの殆どはデビットカード
中国本土で流通している銀聯カードは、銀行口座とひも付いたデビットカード(キャッシュカード一体型)が中心です。日本の感覚だと「国際ブランド=クレジットカード」になりがちですが、銀聯はデビット/クレジット/プリペイドなど幅広い形態で展開されています。
国際ブランドとしての規模も大きく、購入取引件数ベースでは2024年上期に約33.15%と、Visaに次ぐ水準になっています。
なお、暗証番号の扱い(桁数・入力方法)はカードの発行会社やカード種別、加盟店端末によって変わります。例えば、日本で発行される銀聯カード(後述の三井住友・MUFGなど)では、加盟店によって6桁の暗証番号(「00」+指定した4桁)を入力し、売上票にサインという運用になるケースがあります。渡航前に暗証番号(下4桁)を必ず確認しておきましょう。
日本で発行されている銀聯カード
銀聯ブランドのカードを日本で手に入れたい場合は、発行しているカード会社から申し込みをする必要があります。
銀聯公式サイトによると、日本では2007年よりカード発行が始まり、三井住友カード株式会社、三菱UFJニコス株式会社、九州カード株式会社、中国銀行など複数の提携先で、クレジット/デビット/プリペイドタイプのカードが発行されています。
中国への渡航が多い方は、Visa/Mastercard等に加えて銀聯ブランドを1枚持っておくと、現地での支払いがスムーズになることがあります。
三井住友銀聯カード

三井住友銀聯カードは、年会費およびカード発行手数料が無料で発行可能です。中国では銀聯(UnionPay)が使える店舗が非常に多く、現地ではVisaやMastercardが使えない店舗があることも珍しくありません。銀聯ブランドを持っておくと「いざという時」に強いです。
また、三井住友カードが発行しているANAカードを保有している方のみ、ANA銀聯カードが発行可能です(銀聯ブランドでANAマイルを貯めたい方向け)。
三井住友銀聯カードは「クレジット払い」のショッピング専用カードで、ATMでのキャッシングは利用できません。総利用枠は10万~80万円が目安になります。暗証番号は、加盟店によって6桁(00+指定した4桁)の入力が必要な場合があります。
| 発行会社 | 三井住友カード |
|---|---|
| 申し込み条件 | 18歳以上(高校生除く) |
| 発行手数料 | 無料 |
| 年会費 | 無料 |
三井住友銀聯プラチナカード

三井住友銀聯カードには通常カードよりもランクが上のカードも存在しています。それがこの三井住友銀聯プラチナカードです(ゴールドはなし)。
通常の三井住友銀聯カードと違って、三井住友カードのプラチナ会員向けに用意されている銀聯ブランドのショッピング専用カード(クレジット払い)になります。年会費・カード発行手数料は無料で、総利用枠は原則300万円~となります(キャッシング枠は0円)。
こちらも加盟店によっては、売上票へのサインに加えて6桁の暗証番号(00+指定した4桁)の入力が必要になる場合があります。
| 発行会社 | 三井住友カード |
|---|---|
| 申し込み条件 | 三井住友カード プラチナ会員(Visa/Mastercard) |
| 発行手数料 | 無料 |
| 年会費 | 無料 |
MUFG銀聯カード

MUFGカード保有者限定ですが、追加カードとして銀聯ブランドのカード(保有しているカードに準ずるデザイン)が発行可能です。
年会費は無料ですが、カード発行手数料として1,100円(税込)がかかります(新規発行時および5年ごとの更新時)。また、加盟店によっては売上票へのサインに加えて、6桁の暗証番号(00+指定した4桁)の入力が必要になる場合があります。
| 発行会社 | 三菱UFJニコス |
|---|---|
| 申し込み条件 | MUFGカードの保有者 |
| 発行手数料 | 1,100円(税込) |
| 年会費 | 無料 |
| 更新費用 | 1,100円(税込)5年ごとの更新時 |
日本で銀聯が使えるお店
日本でも銀聯ブランドに対応する店舗は増えています。Visa/Mastercardと比べると、店舗・レジ・端末の設定によって対応が分かれることもありますが、観光地や大手チェーン(百貨店、ドラッグストア、家電量販店、アウトレットなど)を中心に利用できるケースが多いです。
例えば、ヨドバシカメラ、ビックカメラなどの家電量販店、イオン、ローソン、セブンイレブン、イトーヨカドーなどのスーパー、コンビニ、高島屋などの百貨店(一部除く)、その他、コメダ珈琲などで利用可能です(※店舗・レジにより対応状況が異なる場合があります)。
個人店でも銀座など中国からの観光客が多い地域では、銀聯を含む各種決済が使える店舗が増えています(AlipayやWeChat Payなども含む)。
銀聯カードに付帯している非接触技術
銀聯は非接触技術としてQuickPass(クイック・パス/閃付)を提供しています。カードのタッチ決済(NFC)だけでなく、スマホを使った決済(銀聯のアプリやQR決済など)も含めて強化が進んでいます。
日本では、Visaのタッチ決済ほど一気に普及した印象はまだ薄いですが、訪日客対応の流れもあり、今後の対応拡大が期待できます。実際に使えるかどうかは、カード側・お店側の両方の対応状況で変わるため、現地では「銀聯のロゴがあるか」を確認するのが確実です。
銀聯のまとめ
銀聯は中国政府主導で整備された決済ネットワークで、中国国内の圧倒的な普及に加えて、海外でも利用可能エリアを拡大しています。
中国への旅行・出張が多い方にとっては、現地で「使える確率」を上げるための選択肢として有力です。とはいえ海外ではVisa/Mastercardのほうが強い場面もあるため、銀聯は“サブ(保険)として持つ”という使い分けが現実的でしょう。

