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VISA、MasterCard、JCB、American Expressの違い

VISA、MasterCard、JCB、American Express、Diners、UnionPay、DISCOVER

概要

はじめに

VISA、MasterCard、JCB、American Express、Dinersなどは日本語では国際ブランドと呼ばれます(日本語独自の表現でこのまま英訳しても通じません)。

ここでは国際ブランドが付いたクレジットカード&デビットカード(プリペイドカード)は世界的に見るとそれぞれどのくらいの規模なのか、それぞれの違いや特徴などを知っておきましょう。

世界で国際ブランドを通じた決済は何回行われているのか、1番使われている国際ブランドは何か、などなどを知ると世界が少しだけ面白くなります。

ニルソンレポート2015

金融情報などを世界的に集めて発表しているニルソンレポートという世界的なレポートがあり(英語ですが最新のものは誰でもサンプルをダウンロードできます)、そちらを元にデータをまとめています。

国際ブランドの取引のトランザクション数(購買で使われた回数)

2017年の国際ブランドの総トランザクション数(クレジットカード、デビットカード込み)は、2956億5000万件です。2016年と比べて451億5000万件増と大きく伸びています。

ニルソンレポートによる各国際ブランドのトランザクション数は以下の通り。

国際ブランド トランザクション数(2016年との対比)
VISA 1478億6000万11.7%Up
MasterCard 758億(12.8%Up
JCB 33億6000万(13.3%Up
AMEX 75億2000万(4.1%Up
UNION Pay(銀聯) 300億1000万(53.8%Up
Diners/Discover 24億8000万(5.8%Up

使っている人が増えているので、どのブランドも順調にトランザクション数を伸ばしています。

・・・にしても銀聯は前年度比53.8%アップという異常な伸びです。

※ニルソンレポートではVISA、MasterCard、UNION Payはデビットカード、プリペイドカードのデータも出していますが、その他のブランドはクレジットカードのみしか出していません(数が小さすぎるので無視していると思われます)。つまりこれらのデータは、VISA、MasterCard、UNION Payはデビット、プリペイド含む数値、その他はクレジットのみの数値で算出されています。

各国際ブランドのトランザクション数のシェア

2017年度の各国際ブランドのトランザクション数(購買トランザクション数)のシェアは以下の通り。

2017年にシェアを延ばしたのは銀聯のみという結果に。各ブランドともトランザクション数自体は伸びている中で、唯一シェアを伸ばしている銀聯は強いです。

国際ブランド トランザクション数のシェア
VISA 50.01%(2016年52.86%)Down
MasterCard 25.64%(2016年26.84%)Down
JCB 1.14%(2016年1.18%)Down
AMEX 2.54%(2016年2.88%)Down
UNION Pay(銀聯) 19.83%(2016年15.30%)Up
Diners/Discover 0.84%(2016年0.94%)Down

以前としてVISAだけで半分以上のシェアを占めていますが、毎年どんどんシェアは落ちていて、2017年はギリギリ半分のシェアを占めている形。このままいくと2018年は半分のシェアを占めるのは難しいかもしれません。

各国際ブランドのトランザクション数のシェア(デビット&クレジットカード)

このトランザクション数の結果はクレジットカードだけではなく、デビットカード&プリペイドカードに付いている国際ブランドも合算したものです。以下、クレジットカードとデビットカード&プリペイドカード別で見てみましょう。

各国際ブランドのトランザクション数(クレジットカード、デビットカード別)

国際ブランド デビットカード&プリペイドカード(2016年との対比) クレジットカード(2016年との対比) デビットカード&プリペイドの割合/クレジットカードの割合
VISA 902億1000万12.7%Up 576億5000万10.1%Up 61% / 39%
MasterCard 390億4000万(14.3%Up 367億6000万(11.1%Up 51.5%/ 48.5%
JCB 33億6000万(13.3%Up
AMEX 75億2000万(4.1%Up
UNION Pay(銀聯) 286億2000万(52.1%Up 300億1000万(53.8%Up 48.8% / 51.2%
Diners/Discover 24億8000万(5.8%Up

※ニルソンレポートではJCB、AMEX、Diners/Discoverのデビットカード&プリペイドカードのトランザクション数は公表されていないため計算不可。

VISAはクレジットカードよりもデビットカード(+プリペイドカード)のほうが1.6倍近く使われているのが特徴(VISAブランドの61.01%がデビットカード、プリペイドカード)。

各国際ブランドのトランザクションのシェア(クレジットカード、デビットカード別)

デビットカード、クレジットカード別でもデータを見てみると以下の通り。総トランザクション2956億5000万件に対するシェアです。

国際ブランド デビットカード&プリペイドカードのシェア クレジットカードのシェア
VISA 30.51%(2016年31.95%)Down 19.50%(2016年20.90%)Down
MasterCard 13.20%(2016年13.63%)Down 12.43%(2016年13.20%)Down
JCB 1.14%(2016年1.18%)Down
AMEX 2.54%(2016年2.88%)Down
UNION Pay(銀聯) 10.15%(2016年7.79%)Up 9.68%(2016年7.51%)Up
Diners/Discover 0.84%(2016年0.94%)Down

クレジットカードとデビットカード別、各国際ブランドのシェア

国際ブランド全体でのシェアはVISAブランドのデビットカードは30.51%、クレジットカードは19.50%です。

ずっと1位2位独占なので、2015年、2016年分のニルソンレポートには数値は違えども、Visa cards generated 54.06% of purchase transactions worldwide.(世界中で何かを買うときに半分以上がVISAを出しているぜ!)的なことが大文字で書かれていたのですが、2017年はその文言が消えています。

2018年にはどうなるでしょうか。

クレジットカードのみの各国際ブランド別のトランザクションのシェア
国際ブランド クレジットカードのトランザクションのシェア
VISA 41.8%
MasterCard 26.7%
JCB 2.4%
AMEX 5.5%
UNION Pay(銀聯) 21.8%
Diners/Discover 1.8%

各国際ブランドのトランザクション数のシェア(クレジットカードのみ)

デビットカードのみの各国際ブランド別のトランザクションのシェア
国際ブランド デビットカードのトランザクションのシェア
VISA 57.1%
MasterCard 24.7%
UNION Pay(銀聯) 18.1%

各国際ブランドのトランザクション数のシェア(デビットカードのみ)

トランザクション数のランキング

2017年度における各国際ブランドの取引件数のランキング(クレジットカード、デビットカード別)は以下の通り。

  1. VISAデビットカード
  2. VISAクレジットカード
  3. MasterCardデビットカード
  4. MasterCardクレジットカード
  5. 銀聯クレジットカード
  6. 銀聯デビットカード
  7. AMEXクレジットカード
  8. JCBクレジットカード
  9. Diners/Discoverクレジットカード

トランザクション数の順位自体に変動はありませんが、2018年には銀聯ブランドのクレジットカードがMasterCardブランドのクレジットカードのトランザクションを追い抜きそうな気がします。

各国際ブランドの取引額

2017年の国際ブランドのクレジットカード&デビットカードの取引額は23兆2503億8000万ドル(現金化、引き出しなどは除いた取引額)。2016年よりも14.3%増えました。

日本円に換算すると2500兆円くらいが国際ブランド経由で決済されているということになります(ニルソンレポートがドルなので以下ドルで記載します)。

ニルソンレポートによる各国際ブランドの取引高は以下の通り。

国際ブランド 取引額(ドル)(2016年との対比)
VISA $ 7兆5648億6000万(10.2%Up
MasterCard $ 3兆8141億2000万(8.4%Up
JCB $ 2528億4000万(11.7%Up
AMEX $ 1兆710億6000万(4.4%Up
UNION Pay(銀聯) $ 10兆1634億7000万21.5%Up
Diners/Discover $ 1590億3000万(6.9%Up

取引額では銀聯が1位です。とはいえ、この結果には銀聯カードは商業用不動産の購入やオンラインの卸売市場などでも銀聯ブランドのカードが使われるという背景があります。

同じくニルソンレポートのデータとしてトランザクション当たりの平均単価(デビットカード&プリペイドカード)も出ていますが、VISAが54ドル、MasterCardが50ドルなのに対して、銀聯は222ドルと異常です。

一般用途(定義が難しいですが)での取引高ならまだVISAが1位だと推測出来ます。

JCBも伸び率はありますが、やはり他のブランド強すぎですね。

各国際ブランドの取引額のシェア

国際ブランド 取引額のシェア
VISA 32.5%
MasterCard 16.4%
JCB 1.1%
AMEX 4.6%
UNION Pay(銀聯) 43.7%
Diners/Discover 0.7%

各国際ブランドの取引額のシェア(デビット&クレジットカード)

VISAとMasterCardをあわせてようやく銀聯の取引高を追い抜けるような形です。

各国際ブランドの取引額(クレジットカード、デビットカード別)

国際ブランド デビットカード&プリペイドカード(2016年との対比) クレジットカード(2016年との対比) デビットカード&プリペイドの割合/クレジットカードの割合
VISA $ 3兆2808億9000万(10.0%Up $ 4兆2839億7000万10.4%Up 43.37% / 56.63%
MasterCard $ 1兆2728億2000万(8.4%Up $ 2兆5413億(8.4%Up 33.37% / 66.63%
JCB $ 2528億4000万(11.7%Up
AMEX $ 1兆710億6000万(4.4%Up
UNION Pay(銀聯) $ 6兆2275億9000万19.2%Up $ 3兆9358億8000万(25.5%Up 61.27% / 38.73%
Diners/Discover $ 1590億3000万(6.9%Up

VISAはトランザクション数はデビットカードのほうが6割多いのですが、取引額はクレジットカードのほうが6割近く多いです。MasterCardも取引高の6割以上がクレジットカードです。

デビットカード&プリペイドカードは主に小額決済に使われていることがわかります。銀聯は特殊ケースです。

各国際ブランドの取引額のシェア(クレジットカード、デビットカード別)

デビットカード、クレジットカード別でも取引高のシェアを見てみると以下の通り。購買に使われた取引高23兆2503億8000万に対する割合です(せこせこ計算したので間違っているかもしれません)。

国際ブランド デビットカード&プリペイドカードのシェア クレジットカードのシェア
VISA 14.11% 18.42%
MasterCard 5.47% 10.93%
JCB 1.08%
AMEX 4.60%
UNION Pay(銀聯) 26.78% 16.92%
Diners/Discover 0.68%

クレジットカードとデビットカード別、各国際ブランドの取引額のシェア

クレジットカードのみの各国際ブランド別の取引額のシェア
国際ブランド クレジットカードの取引額のシェア
VISA 34.99%
MasterCard 20.76%
JCB 2.06%
AMEX 8.75%
UNION Pay(銀聯) 32.15%
Diners/Discover 1.30%

各国際ブランドの取引額のシェア(クレジットカード)

クレジットカードだと取引高はまだVISAがシェア1位ですが、その差たったの3%なので、そろそろクレジットカードの取引額のシェア1位の座も銀聯に譲ることになるかも。

デビットカードのみの各国際ブランド別の取引額のシェア
国際ブランド デビットカードの取引額のシェア
VISA 30.43%
MasterCard 11.8%
UNION Pay(銀聯) 57.76%

各国際ブランドの取引額のシェア(デビットカード&プリペイドカード)

デビットカード&プリペイドカードの取引額のシェアは銀聯が圧倒的1位。

取引額ランキング

取引額で比較した際のランキング(クレジットカード、デビットカード別)は以下の通り。

  1. 銀聯デビットカード
  2. VISAクレジットカード
  3. 銀聯クレジットカード
  4. VISAデビットカード
  5. MasterCardクレジットカード
  6. MasterCardデビットカード
  7. AMEXクレジットカード
  8. JCBクレジットカード
  9. Diners/Discoverクレジットカード

2016年は3位がVISAデビット、4位が銀聯クレジットだったのですが、2017年になって銀聯クレジットが取引額を伸ばして3位に躍り出ました。

各国際ブランドのカード発行枚数

国際ブランド 発行枚数(2016年との対比)
VISA 31億5200万枚(4.0%Up
MasterCard 18億2530万枚(10.6%Up)
JCB 1億1360万枚(10.1%Up)※クレカのみの枚数
AMEX 1億1280万枚(2.6%Up)※クレカのみの枚数
UNION Pay(銀聯) 66億9300万枚9.3%Up
Diners/Discover 5810万枚(2.3%Up)※クレカのみの枚数

合計の総発行枚数は 119億5480万枚。

各国際ブランドの発行枚数のシェア

シェアを計算すると以下の通り。

国際ブランド 発行枚数のシェア
VISA 26.36%
MasterCard 15.26%
JCB 0.95%
AMEX 0.94%
UNION Pay(銀聯) 55.98%
Diners/Discover 0.48%

各国際ブランドの発行枚数

発行枚数でも銀聯が圧倒的ですね。

クレジットカード、デビットカード別の各国際ブランドの発行枚数

国際ブランド デビットカード&プリペイドカード(2016年との対比) クレジットカード(2016年との対比) デビットカード&プリペイドの割合/クレジットカードの割合
VISA 20億7600万枚(5.1%Up 10億7600万枚(2.0%Up 65.86% / 34.13%
MasterCard 10億940万枚(13.9%Up 8億1590万枚(6.7%Up 55.30% / 44.69%
JCB 1億1360万枚(10.1%Up
AMEX 1億1280万枚(2.6%Up
UNION Pay(銀聯) 60億1050万枚7.9%Up) 5億8800万枚(26.5%Up 91.08% / 8.91%
Diners/Discover 5810万枚(2.3%Up

銀聯の圧倒的デビットカードの枚数。どうでもいいんですが、60億枚のカードってどれだけのプラスチック使っているんでしょう。

発行枚数ランキング

  1. 銀聯デビットカード
  2. VISAデビットカード
  3. VISAクレジットカード
  4. MasterCardデビットカード
  5. MasterCardクレジットカード
  6. 銀聯クレジットカード
  7. JCBクレジットカード
  8. AMEXクレジットカード
  9. Diners/Discoverクレジットカード

銀聯のデビットカードの発行枚数は圧倒的。その分クレジットカードはあまり発行されておらず6位です。

取引額のランキングではVISAクレジットカードはVISAデビットカードよりも多い2位なのですが、発行枚数ではデビットカードのほうが2倍近く発行されています(デビットカードのほうが少額決済で利用される)。

2017年度の各国際ブランドの動きの所感

  • VISAのトランザクション数が2016年は54%だったのが現在は50.01%で2018年には半分を下回りそう。
  • 銀聯は2017年になっても他の追随を許さない勢いで伸び続けている。
  • 銀聯ハンパないって。

 

それぞれの国際ブランドの簡単な紹介は以下参照。

VISA(世界最大の決済ネットワークを担う国際ブランド)

VISAのロゴ

  • ブランド会員数・・・約31億5200万(2017年時点のクレジット&デビットのトータル発行枚数)
  • 加盟店舗数・・・信頼できるソースが見つかりませんでした。

VISAは誰でも聞いたことがあると思います。名前はValue International Service Associationの略称。直訳すると国際的に価値あるサービス提携(?)、そのままVISAのことですね。

誕生は1958年、アメリカのカリフォルニアでバンク・オブ・アメリカが設立したBANK AMERICARDが始まりです。

トランザクション数は半分のシェアを持っている世界最大の決済ネットワークとなっています。よく「海外に行く人はVISAがオススメ」と言われるのはこれが理由です。

ロゴは2014年に変更されました。

VISAのロゴの変更

シンプルになって、「別に黄色とかで変な特色出さなくても凄いからね!」と言っている気がします。

>>VISAについての詳細はこちら

MasterCard(業界2位の最新テクノロジーを担う国際ブランド)

MasterCardのロゴ

  • ブランド会員数・・・約18億2530万枚(2017年時点のクレジット&デビットのトータル発行枚数)
  • 加盟店舗数・・・数千万の加盟店(公式サイトの概要より)

VISAに次いで高いシェアを誇るMasterCard(マスターカード)。日本だとJCBと同等くらいと見られていることも多いのですが、世界的なシェアは26.17%(クレジットカード&デビットカードの合計)と20倍以上で全く違います。シェアを伸ばし続けていることも特徴。

1966年にチェース・マンハッタン銀行を中心として設立されたInterbank Card Associationが始まり。VISAの元祖となるBANK AMERICARDの8年後に作られたということになります。日本のオフィスは1990年に作られたようです。

日本だとまだあまり馴染みがないですが、Maestroというデビットカードのブランドは世界的にも有名です。

MasterCardもVISAを追従するようにロゴを変更することを2016年に発表しました。

MasterCardのロゴの変更

赤と黄色が入れ子になっているような構造から調和しているようなシンプルなデザインに変更されています。シンプルブームですね。

>>MasterCard(マスターカード)についての詳細はこちら

JCB(唯一の国産ブランド)

JCBのロゴ

  • ブランド会員数・・・約1億1360万枚(2017年時点のクレジット&デビットのトータル発行枚数)
  • 加盟店舗数・・・約2966万件(国内9,594千件、海外20,064千件、2015年9月末時点。公式サイトの会社概要より)

日本人大好きJCB。アメリカ以外で国産のクレジットカードブランドを作ったのは、日本のJCBと中国のUNION Pay(銀聯)だけ。

始まりは1961年、今の三菱東京UFJ銀行である三和銀行と今の三菱UFJニコスである日本信販によって作られた株式会社日本クレジットビューロー(Japan Credit Bureau、JCBはこの略)です。直訳すると日本クレジット案内所ですかね。

国内でのブランド会員数(発行枚数)は約7,099万人、海外では約2,046万人(2015年9月末の時点の数値)、にも関わらず世界的な取引件数のシェアは1%なので、世界ではまだマイナーで日本でのシェアの多いことがわかります。国内での利用シェアはVISA、MasterCardに匹敵します。

現在のところは、日本、ハワイ、台湾、シンガポールなどでは多くの場所で使えるクレジットカードブランドだと言えるでしょう。

2007年に変更されたので古いロゴに馴染みがある人はもう少ないでしょうが、ロゴの変遷は以下のような感じ。

JCBのロゴの変更

>>JCBについての詳細はこちら

American Express(AMEXの相性で世界で愛される国際ブランド)

American Express

  • ブランド会員数・・・1億1280万枚(2017年時点のクレジット&デビットのトータル発行枚数)
  • 加盟店舗数・・・信頼できるソースが見つかりませんでした。

American Expressの歴史は古く、始まりは運送業として、そして1882年に世界で初めて郵便為替を始めました。ここからトラベラーズチェックの開発(アメリカン・エキスプレスのトラベラーズチェックの日本での販売では2014年に終了しましたが海外では使えます)、旅行業務、金融業のほうにシフトして現在のAmerican Expressがあります。

そんな歴史があってか、American Expressブランドが付与されているカードは(年会費が高くても)各種旅行サービスが充実しているものが多いです。

JCBグループ(AMEX)表記のレシート

日本だとJCBと加盟店業務で提携しているので使える店舗もどんどん増えています。↑はとある飲食店でAmerican Expressカードを使った際のレシート。JCBグループ(AMEX)の表記が確認できるかと思います。

日本においてAmerican Expressカードはプロパーカードを中心として、ダイナースほどとんがっているイメージはないにせよ、ステータス性の高いクレジットカードブランドの象徴になっています(デートでモテるクレジットカードについて調べた記事も参照してみてください)。

ロゴは2017年に若干変更されました。グラデーションがあったのがフラットデザインに。

AMEXのロゴの変化

 

>>American Expressについての詳細はこちら

Diners Club(ステータスの高い会員&加盟店を誇る国際ブランド)

Dinersのロゴ

  • ブランド会員数・・・日本では50万人とされている(シティグループが三井住友トラストグループに売却したときの各種メディアより)。世界では不明。Discoverとの合計で5810万枚というデータも(2017年度)。
  • 加盟店舗数・・・信頼できるソースが見つかりませんでした。

DinersClubのDiners(ダイナース)は食事をする人という意味が由来のアメリカのニューヨーク発のクレジットカード。ニューヨークのレストランで実業家のマクラナマと弁護士のシュナイダーが財布を忘れたことがきっかけで現金払いの不便さを実感、2人でお金を出し合い、カードを持っていればツケ払いが出来るようにしたのがきっかけとのこと。

現在でも高いステータスカードについている国際ブランドの象徴ですが、それは以前からで、年齢が高く(33歳以上)持ち家があって管理職、医師、弁護士などじゃないと持てないという資格制限があったため、高い社会属性を持つ人を対象としてClub(クラブ)というコンセプトが付与された形

日本では1960年に設立されて、日本で初めてのプラスチック製クレジットカードであるとされている(諸説あるが、Dinersの公式HPではそう書かれている)。シティグループ傘下を経て現在の運営はディスカバーカードインターナショナル。日本では三井住友トラストクラブ株式会社が業務を請け負っている。

加盟店のグレードも高く、発行枚数と保有者のステータスの高さから独自路線を走るクレジットカードの国際ブランドというイメージが強い。

>>DinersClubについての詳細はこちら

UNION Pay(銀聯、中国発の国際ブランドで驚くべき会員数を誇る)

UnionPay(銀聯のロゴ)

  • ブランド会員数・・・66億9300万枚(2017年時点のクレジット&デビットのトータル発行枚数)
  • 加盟店舗数・・・信頼できるソースが見つかりませんでした。

UnionPayこと中国銀聯は、2002年に設立された中国が国レベルで推し進めている連合組織。中国市場でのシェアは9割を超えるという国際ブランドです。中国の地方都市では銀聯しか使えないということもあります。

2017年度の取引ではトランザクション数、取引額の伸び率がどのブランドよりも大きいのはこの銀聯でした。

また、現金の引き出し、キャッシングを除く、サービスの購入金額では2017年、銀聯のデビットカードがVISAのクレジットカード、VISAのデビットカードを抜いて1位です。

【参考】THE NILSON REPORT:UnionPay debit cards generated the most purchase volume, followed by Visa credit cards, Visa debit card…

ただし銀聯ブランドの場合、中国では不動産の購入や事業での商品の卸しなどに使われるといった特殊な事情もあるので一概に比較計測出来ない点には注意が必要です。

日本では三井住友カードと三菱東京UFJニコスが銀聯の国際ブランドが付与されたカードの発行を行っています。

>>銀聯についての詳細はこちら

Discover(日本では手に入らない国際ブランド)

DISCOVERのロゴ

  • ブランド会員数・・・Dinersとの合計で5810万枚(2017年時点のクレジット&デビットのトータル発行枚数)
  • 加盟店舗数・・・400万店以上(JCBの加盟店ネットワーク相互開放の発表時の資料より)

日本では馴染みのない国際ブランド、DISCOVERは比較的新しい国際ブランド。1985年に百貨店を運営するシアーズによって作られた後、モルガン・スタンレーの手に渡った(現在は独立企業として活動)。2008年にはシティグループからDinersを買収している。

日本では2006年にJCBと提携をしているため、使える店舗が拡大しました(様々な店舗に貼られているステッカーにもディスカバーのロゴが確認できるかと思います)。ただし現在のところ、日本では国際ブランドがDISCOVERのクレジットカードを発行しているところはないので、国内在住の日本人がDISCOVERブランドのクレジットカードを作ることはできません。

国際ブランドは何を選べば良いの?

国際ブランドはそれぞれの良いところを1枚のカードに集約できたら良いのですが、クレジットカード1枚に付いている国際ブランドは基本的に1つだけです。なので、私たちはクレジットカードやデビットカードを作るときにポイント還元率や各種機能だけではなく、国際ブランドも慎重に吟味する必要があります。ポイント還元率だけを追いかけて国際ブランドのことを何も考えないのは、使えなければポイントも何もないわけですから無意味です。

日本ではクレジットカードが使えるお店なら、American ExpressとDinersはお店によっては若干使えないところもある、銀聯、Discoverは注意が必要といったくらいで、VISA、MasterCard、JCBであれば殆ど使えるのですが、海外でクレジットカードやデビットカードを使う機会がある方は、この記事をよく読んで、世界的なシェアを把握してから作ることをオススメします。

海外利用の方にもっともオススメの国際ブランドの選び方は、1枚だけではなく、VISAとMasterCardの国際ブランドのカード、最低2枚は作ること。(それぞれ別のカード会社(イシュアー)が発行しているものだと、よりリスクが下がって良いでしょう)。

VISAとMasterCard

クレジットカードの取引に使われている総取引件数のシェアを見るとわかる通り、VISAとMasterCardの2つを合わせると取引件数は81.79%を占めていて世界では圧倒的に使われている=使えない店舗が少なくなる組み合わせだと言えます。

この基本的な組み合わせを土台として、勝手がつかめてきたら応用を効かせていくのもオススメ。

例えば日本人観光客がよく行くハワイなどで使うのであれば、JCBカードを持っていれば日本人向けに海外旅行をサポートしてくれるJCB PLAZAというサービスがありますし、中国で使うのであれば(特に中国の地方都市に行くのであれば)銀聯が当然便利、ネットは苦手なのでコンシェルジュサービスの充実が欲しいなら電話サポートが充実しているDiners、といった具合に特徴や違いを把握してピックアップをしていきましょう。

それぞれの国際ブランドの違い、特徴を掴んで、うまくクレジットカード、デビットカードと付き合っていってください。

この記事を書くにあたってニルソンレポートは大変参考になりました。素晴らしいレポートに感謝します。

【基礎知識】クレジットカードの国際ブランドは利用者視点でどんな役に立つの?

国際ブランドが何なのかわからない方もいらっしゃるかもしれないので最後に基礎知識を追記します。

国際ブランドはクレジットカード利用者から見た場合、お持ちのクレジットカードがお店で使えるかどうかの判断材料になります。

例えば、以下の写真は某店の入り口に貼ってあったステッカーを撮影したものです(このような支払いに使える決済手段のマークは専門用語でアクセプタンスマークと呼ばれます)。

某店に貼ってあったどの国際ブランドのクレジットカードが使えるかのステッカー
赤線に囲まれた部分に注目してください。使える国際ブランドが羅列してあり、全ての国際ブランドが使えることがわかります(ちなみに、隣のDISCOVER、銀聯もクレジットカードの国際ブランドなのですが、日本で発行しているクレジットカードには殆ど付いていないのでココでは赤線で囲っていません)。

↑のお店では主要な国際ブランドは全て使えますが、お店側のカード会社や国際ブランドに直接支払う手数料の都合などの理由でVISAとMasterCardしか使えなかったり、1つの国際ブランド(MasterCard)のクレジットカードしか使えないコストコのようなお店もあるので事前にチェックが必要です。