電子マネー、スマホ、クレジットカードで現金いらず、お財布いらず、キャッシュレス生活応援サイト。
  • お店の業種
  • ご利用の電子マネー
  • 交通系電子マネー
  • クレジットカード
  • 店舗名(e.g.スタバ)

VISA、MasterCard、JCB、American Expressの違い

クレジットカードやデビットカードには国際ブランドというものが付与されています。

クレジットカードに付いている国際ブランド

こういうやつです。以下のいずれかのマークが付いていると思います(カードによっては裏面に付いているものもあります)。

クレジットカードの国際ブランド一覧

日本で発行されているクレジットカードに付与されているのはほぼこの5種類です。

クレジットカードの国際ブランドは利用者視点でどんな役に立つの?

まず基本的なこととして、クレジットカード利用者から見た場合、国際ブランドはお持ちのクレジットカードがお店で使えるかどうかの判断材料になります。

例えば、以下の写真は某店の入り口に貼ってあったステッカーを撮影したものです。

某店に貼ってあったどの国際ブランドのクレジットカードが使えるかのステッカー
赤線に囲まれた部分に注目してください。使える国際ブランドが羅列してあり、全ての国際ブランドが使えることがわかります(ちなみに、隣のDISCOVER、銀聯もクレジットカードの国際ブランドなのですが、日本で発行しているクレジットカードには殆ど付いていないのでココでは赤線で囲っていません)。

↑のお店では主要な国際ブランドは全て使えますが、お店側のカード会社や国際ブランドに直接支払う手数料の都合などの理由でVISAとMasterCardしか使えなかったり、American Expressのクレジットカードしか使えないコストコのようなお店もあるので事前にチェックが必要です。

各国際ブランドのシェア

VISA、MasterCard、JCB、American Express、Dinersのそれぞれの国際ブランドが付いたクレジットカードのシェアは世界的に見るとどのくらいなのかも知っておきましょう。

ニルソンレポート2015

金融情報などを世界的に集めて発表しているニルソンレポートというレポートがあるのですが(英語ですが登録すれば誰にでもダウンロード出来ます)、それによると2015年度の各国際ブランドの総購入取引件数のシェアは以下の通り。

国際ブランド 総購入取引件数のシェア
VISA 55.52%
MasterCard 26.27%
JCB 1.23%
AMEX 3.21%
UNION Pay(銀聯) 12.79%
Diners/Discover 0.98%

国際ブランドのシェアを円グラフ化

この結果はクレジットカードだけではなく、デビットカードに付いている国際ブランドも合算したものです。

VISAだけで半分以上のシェアを占めていて、次いでMasterCard。2015年分のニルソンレポートは、Visa cards generated 55.5% of purchase transactions worldwide.(世界中で何かを買うときに半分以上がVISAを出しているぜ!)と大文字で書かれています。

では、1つずつ国際ブランドの詳細な違いを比較してみてみましょう。

VISA(世界最大の決済ネットワークを担う国際ブランド)

VISAのロゴ

  • ブランド会員数・・・約30億人(2016年3月末時点)
  • 加盟店舗数・・・信頼できるソースが見つかりませんでした。

VISAは誰でも聞いたことがあると思います。名前はValue International Service Associationの略称。直訳すると国際的に価値あるサービス提携(?)、そのままVISAのことですね。

誕生は1958年、アメリカのカリフォルニアでバンク・オブ・アメリカが設立したBANK AMERICARDが始まりです。

購入取引件数のシェアは半分を超えており、世界最大の決済ネットワークとなっています。よく「海外に行く人はVISAがオススメ」と言われるのはこれが理由です。

ロゴは2014年に変更されました(加盟店のステッカーの変更は遅れると思います)。

VISAのロゴの変更

シンプルになって、「別に黄色とかで変な特色出さなくても凄いからね!」と言っている気がします。

>>VISAについての詳細はこちら

MasterCard(業界2位の最新テクノロジーを担う国際ブランド)

MasterCardのロゴ

  • ブランド会員数・・・約21億人(公式サイトの概要より)
  • 加盟店舗数・・・数千万の加盟店(公式サイトの概要より)

VISAに次いで高いシェアを誇るMasterCard。日本だとJCBと同等くらいと見られていることも多いのですが、世界的なシェアは26.26%(クレジットカード&デビットカードの合計)と20倍以上で全く違います。シェアを伸ばし続けていることも特徴。

1966年にチェース・マンハッタン銀行を中心として設立されたInterbank Card Associationが始まり。VISAの元祖となるBANK AMERICARDの8年後に作られたということになります。日本のオフィスは1990年に作られたようです。

日本だとまだあまり馴染みがないですが、Maestroというデビットカードのブランドは世界的にも有名です。また、MasterPassというプラスチックカードからスマホ決済までを統合したサービスにも力を入れている模様。

MasterCardもVISAを追従するようにロゴを変更することを2016年に発表しました(こちらも加盟店のステッカーの変更は遅れると思います)。

MasterCardのロゴの変更

赤と黄色が入れ子になっているような構造から調和しているようなシンプルなデザインに変更されています。シンプルブームですね。

>>MasterCard(マスターカード)についての詳細はこちら

JCB(唯一の国産ブランド)

JCBのロゴ

  • ブランド会員数・・・約9145万会員(国内70,991千会員、海外20,465千会員、2015年9月末時点。公式サイトの会社概要より)
  • 加盟店舗数・・・約2966万件(国内9,594千件、海外20,064千件、2015年9月末時点。公式サイトの会社概要より)

日本人大好きJCB。アメリカ以外で国産のクレジットカードブランドを作ったのは、日本のJCBと中国のUNION Pay(銀聯)だけ。

始まりは1961年、今の三菱東京UFJ銀行である三和銀行と今の三菱UFJニコスである日本信販によって作られた株式会社日本クレジットビューロー(Japan Credit Bureau、JCBはこの略)です。直訳すると日本クレジット案内所ですかね。

国内でのブランド会員数(発行枚数)は約7,099万人、海外では約2,046万人(2015年9月末)、にも関わらず世界的な取引件数のシェアは1%なので、世界ではまだマイナーで日本でのシェアの多いことがわかります。国内での利用シェアはVISA、MasterCardに匹敵します。

現在のところは、日本、ハワイ、台湾、シンガポールなどでは多くの場所で使えるクレジットカードブランドだと言えるでしょう。

2007年に変更されたので古いロゴに馴染みがある人はもう少ないでしょうが、ロゴの変遷は以下のような感じ。

JCBのロゴの変更

>>JCBについての詳細はこちら

American Express(AMEXの相性で世界で愛される国際ブランド)

American Expressのロゴ

  • ブランド会員数・・・1億1780万人(2016年8月にAmerican ExpressUSの公式HPより)
  • 加盟店舗数・・・信頼できるソースが見つかりませんでした。

American Expressの歴史は古く、始まりは運送業として、そして1882年に世界で初めて郵便為替を始めました。ここからトラベラーズチェックの開発(アメリカン・エキスプレスのトラベラーズチェックの日本での販売では2014年に終了しましたが海外では使えます)、旅行業務、金融業のほうにシフトして現在のAmerican Expressがあります。

そんな歴史があってか、American Expressブランドが付与されているカードは(年会費が高くても)各種旅行サービスが充実しているものが多いです。日本だとJCBと加盟店業務で提携しているので使える店舗もどんどん増えています。

日本でもAmerican Expressカードはプロパーカードを中心として、ダイナースほどとんがっているイメージはないにせよ、ステータス性の高いクレジットカードブランドの象徴になっています(デートでモテるクレジットカードについて調べた記事も参照してみてください)。

>>American Expressについての詳細はこちら

Diners Club(ステータスの高い会員&加盟店を誇る国際ブランド)

Dinersのロゴ

  • ブランド会員数・・・日本では50万人とされている(シティグループが三井住友トラストグループに売却したときの各種メディアより)。世界では不明。
  • 加盟店舗数・・・信頼できるソースが見つかりませんでした。

DinersClubのDiners(ダイナース)は食事をする人という意味が由来のアメリカのニューヨーク発のクレジットカード。ニューヨークのレストランで実業家のマクラナマと弁護士のシュナイダーが財布を忘れたことがきっかけで現金払いの不便さを実感、2人でお金を出し合い、カードを持っていればツケ払いが出来るようにしたのがきっかけとのこと。

現在でも高いステータスカードについている国際ブランドの象徴ですが、それは以前からで、年齢が高く(33歳以上)持ち家があって管理職、医師、弁護士などじゃないと持てないという資格制限があったため、高い社会属性を持つ人を対象としてClub(クラブ)というコンセプトが付与された形

日本では1960年に設立されて、日本で初めてのプラスチック製クレジットカードであるとされている(諸説あるが、Dinersの公式HPではそう書かれている)。シティグループ傘下を経て現在の運営はディスカバーカードインターナショナル。日本では三井住友トラストクラブ株式会社が業務を請け負っている。

加盟店のグレードも高く、発行枚数と保有者のステータスの高さから独自路線を走るクレジットカードの国際ブランドというイメージが強い。

>>DinersClubについての詳細はこちら

UNION Pay(銀聯、中国発の国際ブランドで驚くべき会員数を誇る)

UnionPay(銀聯のロゴ)

  • ブランド会員数・・・50億枚以上。
  • 加盟店舗数・・・信頼できるソースが見つかりませんでした。

UnionPayこと中国銀聯は、2002年に設立された中国が国レベルで推し進めている連合組織。中国市場でのシェアは9割を超えるという国際ブランドです。中国の地方都市では銀聯しか使えないということもあります。

2015年度の取引件数の増加率ではMasterCardを上回るほどの勢いで成長しています。

また、現金の引き出し、キャッシングを除く、サービスの購入金額では2015年、銀聯のデビットカードがVISAのクレジットカード、VISAのデビットカードを抜いて1位です。

【参考】THE NILSON REPORT:UnionPay debit cards were the most popular payment product based on purchase volume, followed by Visa credit cards, which overtook Visa debit cards.

取引件数自体はVISAのクレジットカードのほうが3倍近く多いことを考えれば、中国人の方々の爆買がどれだけの金額だったかわかる気がします・・・。

日本では三井住友カードと三菱東京UFJニコスが銀聯の国際ブランドが付与されたカードの発行を行っています。

Discover(JCBとの提携で日本でも目にする機会が増えた国際ブランド)

DISCOVERのロゴ

  • ブランド会員数・・・5,000万人以上(JCBの加盟店ネットワーク相互開放の発表時の資料より)
  • 加盟店舗数・・・400万店以上(JCBの加盟店ネットワーク相互開放の発表時の資料より)

日本では馴染みのない国際ブランド、DISCOVERは比較的新しい国際ブランド。1985年に百貨店を運営するシアーズによって作られた後、モルガン・スタンレーの手に渡った(現在は独立企業として活動)。2008年にはシティグループからDinersを買収している。

日本では2006年にJCBと提携をしているため、使える店舗が拡大しました(上記画像の店舗に貼られているステッカーにもディスカバーのロゴが確認できるかと思います)。ただし現在のところ、日本では国際ブランドがDISCOVERのクレジットカードを発行しているところはないので、国内在住の日本人がDISCOVERブランドのクレジットカードを作ることはできません。

国際ブランドは何を選べば良いの?

さて、ここまで各国際ブランドの違いを見てきました。

それぞれの良いところを1枚のカードに集約できたら良いのですが、クレジットカード1枚に付いている国際ブランドは基本的に1つだけです。なので、私たちはクレジットカードやデビットカードを作るときにポイント還元率や各種機能だけではなく、国際ブランドも慎重に吟味する必要があります。ポイント還元率だけを追いかけて国際ブランドのことを何も考えないのは、使えなければポイントもクソもないわけですから無意味です。

まあ、日本ではクレジットカードが使えるお店なら、American ExpressとDinersはお店によっては若干使えないところもある、銀聯、Discoverは注意が必要といったくらいで、VISA、MasterCard、JCBであれば殆ど使えるのですが、海外でクレジットカードやデビットカードを使う機会がある方は、この記事をよく読んで、世界的なシェアを把握してから作ることをオススメします。

海外利用の方にもっともオススメの国際ブランドの選び方は、1枚だけではなく、VISAとMasterCardの国際ブランドのカード、最低2枚は作ること。(それぞれ別のカード会社(イシュアー)が発行しているものだと、よりリスクが下がって良いでしょう)。

VISAとMasterCard

クレジットカードの取引に使われている総取引件数のシェアを見るとわかる通り、VISAとMasterCardの2つを合わせると取引件数は81.79%を占めていて世界では圧倒的に使われている=使えない店舗が少なくなる組み合わせだと言えます。

この基本的な組み合わせを土台として、勝手がつかめてきたら応用を効かせていくのもオススメ。

例えば日本人観光客がよく行くハワイなどで使うのであれば、JCBカードを持っていれば日本人向けに海外旅行をサポートしてくれるJCB PLAZAというサービスがありますし、中国で使うのであれば(特に中国の地方都市に行くのであれば)銀聯が便利、ネットは苦手なのでコンシェルジュサービスの充実が欲しいなら電話サポートが充実しているDiners、といった具合に特徴や違いを把握してピックアップをしていきましょう。

それぞれの国際ブランドの違い、特徴を掴んで、うまくクレジットカード、デビットカードと付き合っていってください。

最後に、この記事を書くにあたってニルソンレポートは大変参考になりました。素晴らしいレポートに感謝します。