会員数 | 約21億人 |
---|---|
国際ブランド内でのシェア | 24% |
誕生 | 1966年前身であるインタバンク・カード・アソシエーションが誕生。 |
非接触技術 | Mastercardタッチ決済(Mastercardコンタクトレス) |
クレジットカードのラインナップ | スタンダードカード / チタンカード / ゴールドカード / プラチナカード / ワールドカード / ワールドエリートカード |
公式サイト | https://www.mastercard.co.jp/ja-jp.html |
概要
- 1 Mastercard(マスターカード)ってどんな国際ブランド?
- 2 Mastercardの国際ブランドを冠したカード(国内)
- 3 Mastercardのプリペイドカード
- 4 MastercardのATMでの現金引き下ろし機能(Cirrus)
- 5 Mastercardの審査は厳しいの?
- 6 Mastercardの非接触決済技術「Mastercardタッチ決済(Mastercardコンタクトレス)」とは?
- 7 Mastercardブランドを冠したクレジットカードの種類
- 8 Mastercardの提供する優待「TASTE OF PREMIUM」
- 9 Mastercardの日本限定の優待「Priceless Japan(プライスレス・ジャパン)」
- 10 Mastercardのカードを選択するメリット
- 11 Mastercardのカードを選択するデメリット
Mastercard(マスターカード)ってどんな国際ブランド?
Mastercard(マスターカード)は世界で最も普及している国際ブランドの1つです。
日本で1番高い富士山が有名で2番目の北岳の影が薄くなっているように、少しだけVISAの影に潜んでいるかもしれませんが、世界の決済の24%を占める国際ブランドです(純粋なトランザクションの購入金額だとVisa、銀聯についで3位)。
ちなみに日本のJCBは世界シェアは1%程度ですから、比較するとその凄さがわかるのではないでしょうか?
VISAの前身のバンクオブアメリカが誕生してから8年後、1966年にMastercardの前身であるインタバンク・カード・アソシエーションが誕生(チェース・マンハッタン銀行が中心とした金融機関の複合体)。その後、バンクカード協会というところが発行していたMaster Chargeの権利を取得、1979年にMastercardという名称に変更されました。現在のMastercardという名称になったのはバンクオブアメリカがVISAという名称に変更した3年後になります。
成長率はすごく現在もVISAを追従して成長し続けています。VISAが王者ならMastercardは新領域に突き進む挑戦者といった様相。
先鋭的な取り組みとして、ネットセキュリティの3D セキュアを生み出したオービスコム社、電子マネーのモンデックスをいち早く買収したり、Mastercard inControlと呼ばれるペイメントプラットフォーム(日本ではinControlの中のSecurePayと呼ばれる仕組みの導入が進められている)を開発したり、電子マネー決済のMastercardコンタクトレス(旧PayPass)、世界で使われているデビットカードのMaestro(日本では未発行)などを運営しています。
Mastercardの国際ブランドを冠したカード(国内)
Mastercardとの提携会社 | 具体的なカード例 |
---|---|
青山キャピタル株式会社 |
|
アコム株式会社 |
|
株式会社アプラス |
|
株式会社イオン銀行 |
|
株式会社ウェブマネー |
|
株式会社オリエントコーポレーション |
|
きたぎんユーシー株式会社 |
|
きらやかカード株式会社 |
|
株式会社クレディセゾン |
|
KDDI株式会社 |
|
株式会社ジャックス |
|
トマトカード株式会社 |
|
トヨタファイナンス株式会社 |
|
ポケットカード株式会社 |
|
三井住友カード株式会社 |
|
三井住友トラストクラブ株式会社 |
|
三菱UFJニコス株式会社 |
|
株式会社UCS |
|
株式会社ゆうちょ銀行 |
|
ライフカード株式会社 |
|
楽天カード株式会社 |
|
りそなカード株式会社 |
|
株式会社労金カードサービス |
|
PayPayカード株式会社 |
|
他の国際ブランドを選択できない、Mastercardでしか発行されていないクレジットカードとしてはアコムが発行しているアコムAC MastercardがCMなどでの露出も多く有名かと思います。
Mastercardのプリペイドカード
Mastercardの国際ブランドが付いたプリペイドカードは以下の通り。
- NTT Docomoが発行しているdカード プリペイド
- ウェブマネーが発行しているWebMoneyプリペイドカード
- auが発行しているau PAYプリペイドカード
国際ブランドが付与したプリペイドカードとして、Mastercardブランドを付与して2014年に登場したauWALLET プリペイドカード(現au PAY プリペイドカード)は当時の日本の電子マネー業界に大きな衝撃を与えました。
「え?プリペイドタイプの電子マネーなのにクレジットカードみたいに使えるの?」「審査が必要ないのにクレジットカードが使えるお店で使えるの?」といった驚きです。今では国際ブランド付きのプリペイドカードは一般的になりました。
MastercardのATMでの現金引き下ろし機能(Cirrus)
Mastercardの国際ブランドが付与したカードなら日本だけではなく、世界でもATMから現金をおろすことができます。
Mastercardの運営するATMネットワークはCirrusといって、VISAのPlusと並んで世界最大級のATMネットワークです。
日本ではセブン銀行、イーネット、ローソンATM、イオン銀行、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、SMBC信託銀行のATMが利用できます。
海外の場合もMastercardブランドの力で多数のATMが利用できます。
Mastercardが出しているアプリのMastercard Nearbyをインストールしておくと現在位置から近くのATMを検索できるので便利です。
アプリをインストールしなくてもウェブサイトから検索することも可能です。
Mastercardの審査は厳しいの?
MastercardはVISAと同じく自らカードを発行していません。全て他社と提携してカードを発行しています。
ですから、Mastercard自身が審査を行うことはありません。審査を行うのはあくまで提携したカード発行会社側です。
MastercardはVISAよりも提携相手を選り好みしない、ということ言葉が悪いですが、前衛的な提携でも構わず突き進むような印象があります。日本でいうと、消費者金融のアコムと提携した事例もMastercardならではといえるでしょう。そのため、Mastercardブランドのみのクレジットカードには審査が簡単なものも多い印象を受けます(あくまで一部ですが)。
Mastercardの非接触決済技術「Mastercardタッチ決済(Mastercardコンタクトレス)」とは?
Mastercardは非接触決済も提供しています。その名もMastercardタッチ決済(Mastercardコンタクトレス、旧名はPayPass)。
例えば、三井住友カード、住信SBIネット銀行のデビットカード、オリコカードの提携カードなどはMastercardコンタクトレス付きのクレジットカードを発行しています。
Apple Pay、Google Pay(一部カード)でも利用可能です。
詳細は↓にまとめてあるのでご参照ください。
Mastercardブランドは、Visaブランドに対抗するためか、少し独自の路線を走っているので、日本においてはタッチ決済の交通系としての利用などの対応は遅れています。
Mastercardブランドを冠したクレジットカードの種類
Mastercardが用意しているクレジットカードのグレードのラインナップは以下の通り。
- スタンダードカード
- チタンカード
- ゴールドカード
- プラチナカード
- ワールドカード
- ワールドエリートカード
スタンダードカードやゴールドカードは聞き覚えがあるとは思いますが、MastercardならではのランクがチタンカードやワールドカードといったクラスがMastercardならではのグレードです。
Mastercardの上位クラス「ワールドカード」
プラチナクラスの上に位置しているのがMastercard独自のグレードであるワールドカード。一般的なクレジットカードのブラックカードに相当するクラスです。
ワールドクラスになると、各クレジットカードの特典に加えて、Mastercardのワールドクラスのみの特典として、世界の高級ホテルの優待サービス、ダイニングの優待サービス、ゴルフコースの優待サービスが利用できます。
日本で発行されているMastercardのワールドカードのクレジットカードだと、例えば三井住友トラストクラブ株式会社のTRUST CLUB ワールドカードがあります。
そのワールドカード(ブラック相当)の上のワールドエリートカードというグレードも用意されていて、新生銀行(アプラス)が発行しているLuxury Card World Elite Mastercard(Gold/Black/Titanium)がそれに当たります。
ゴールドで年会費20万円ですから凄いステータスのクレジットカードです。
Mastercardの提供する優待「TASTE OF PREMIUM」
Mastercardの提供する優待のTASTE OF PREMIUMは、Mastercardでゴールドクラス以上、チタン、プラチナ、ワールド、ワールドエリートのグレードのクレジットカードをお持ちの方が利用できるサービスです。
国際線手荷物宅配優待サービスや空港クローク優待サービス(10%)、海外用携帯、WIFIレンタルの優待、国内のホテル、旅館(900施設)、海外のホテルの割引サービスが利用できます。
Mastercardの日本限定の優待「Priceless Japan(プライスレス・ジャパン)」
Mastercardは日本限定の優待サービスとして2015年からプライスレス・ジャパンというサービスが用意されています。
ショッピング、飲食、旅行、エンタメの分野で各種期間限定の優待を行っており、Mastercardの国際ブランドが付いたクレジットカードを保有している方なら誰でも利用可能です。
まだ優待の数は多くありませんが、オリジナルのイベントも行われているのでMastercard保有者はたまにチェックしてみると良いでしょう。
Mastercardのカードを選択するメリット
- 使えるところが多い。
- 最先端の試みが多い。
- 日本のコストコで唯一使えるブランド。
Mastercardのカードを選択するデメリット
- DMMなど使えないところがある。
- 日本では交通系のタッチ決済でまだ未導入。