Apple Pay(アップルペイ)が始まって時間が経ちましたが、まだApple Payを使わない、という方はたくさんいらっしゃいます。
実際、街中で使っている人を見る機会もあまり見かけないので、Apple Payを使えるiPhone7以降を「持っているのに使わない」という方に「なぜ使わないのか」というアンケートをとってみました。
10代から50代の計50人の方に文章形式で使わない理由を記述頂き、こちらで理由を仕分け&集計をしました。
概要
集計結果
集計結果は以下の通り。
Apple Payを使わない理由 | 数 |
---|---|
現金払い派 | 11 |
セキュリティが心配 | 9 |
使いすぎが心配 | 6 |
使い方がわからない | 4 |
使っている電子マネーが未対応 | 4 |
iPhoneの不具合が心配 | 3 |
お店が未対応 | 3 |
クレジットカード払い派 | 3 |
クレジットカードが未対応 | 2 |
恥ずかしい | 2 |
めんどくさい | 2 |
手の温もり | 1 |
グラフにすると以下のような形です。
質問の仕方がざっくばらんだったのでだいぶバラけてしまいましたが、その分多様な意見が集まったかなと思います。
現金払い派(22%)
全体の22%を占める理由は現金払い派だからというものでした。
これは予想通りの多さでした。日本はまだまだ現金主義の方が多いですね。
もはやApple Payを使うか使わないかとかそういう次元ではなく、まずクレジットカードすら使っていなかったのだから、Apple Payに手を出すわけがないよね、という方々です。現金払いが多い日本ではこの層が未だにすごく多いことがわかりました。
セキュリティが心配(18%)
セキュリティが心配、落としたらどうするの?というご意見。これも多かったです。
Apple Payは公式サイトでセキュリティについてプライバシーの概要のページで以下のように言っています。
ハードウェアとソフトウェアの双方に統合的にセキュリティが組み込まれているので、実際のクレジットカードやプリペイドカードで支払うよりも安全です。
ここに記載されている「クレジットカードやプリペイドカードで支払うよりも安全」というのは真実かなと思います。
1番危ないのは盗まれたらすぐに使われてしまう現金です。さらに、クレジットカードやプリペイドカードも盗まれてしまったらすぐに悪用されてしまう可能性が高いでしょう。
そう考えると、盗まれてしまっても利用するためには指紋認証が必要、さらに番号も暗号化されているApple Payのほうが「比較すると」はるかに安全だと言えるでしょう。
ただなんとなく、アナログ=安全、ハイテク=危険を伴う、という印象で判断されることが多いのかな・・・。
使いすぎが心配(12%)
クレジットカードを作らない方の理由として挙げられることが多い使いすぎの心配ですが、Apple Payでも同様の理由で使わない方がいらっしゃるようです。
確かに、Apple PayはクレジットカードにiDやQUICPayという電子マネーを付与して支払う形で、クレジットカードと一緒に後から請求されるので今現在お金がなくても支払えてしまいます。
ただ、総合的な支出額はあまり変わらないんじゃないかなと思うのですが・・・使いすぎてしまうことなんてあるんですかね?
使い方がわからない(8%)
説明書なしでも使えるのが売りのiPhone。使い方がわからないなんて言われてしまったらスティーブ・ジョブズが悲しみます。
電子機器が苦手な方にはきついかもしれませんね・・・。それとCMなどでも便利そうー、という抽象的なイメージの植え付けは成功しているのかもしれませんが、具体的な方法は説明されていませんし。
対象店舗はぜひ当サイトでiDやQUICPay、Suicaが使えるお店を調べて参考にしてみてください(宣伝)。
使っている電子マネーが未対応(8%)
Apple Payで使える電子マネーはiD、QUICPay、Suicaの3種類。逆にいえば、普段からそれ以外の電子マネーを使っている方はApple Payに移行するのは難しいということになります。
まず、地方の交通系電子マネーとSuicaは相互利用が可能なので、ICOCAなどの交通系電子マネーは関東以外にお住まいの方でも使えます。ただしPiTaPaは特殊で、Suicaとの相互利用ができないので確かに日常的にPiTaPaを使っている方にはありがたみがないかも・・・。
楽天EdyやWAON、nanacoを普段から使っている方は確かに乗り換えるのは難しいのかなと思います。
楽天Edyはアンドロイドペイに対応したので、Apple Payに導入されるのかは謎ですし・・・。
早く全ての電子マネーに対応しちゃってほしいですね。そうすれば世界が少し平和になるのに。
iPhoneの不具合が心配(6%)
Apple PayはカードタイプのSuicaと違って、iPhoneのバッテリーが切れたらSuicaは使えません。この点は不安要因ですね・・・。対策としてモバイルバッテリーを持ち歩ければ良いのですが、財布いらずで身を軽くしたいからApple Payを使うのに、なんだか本末転倒な気もします。
数%の充電があれば使えますし、壊れたことがないのでそこまで心配していませんが(画面が割れたことはたくさんあるけど)・・・慎重な方にはこのような不安があるようです。
お店が未対応(6%)
iDやQUICPayが使えるお店はどんどん増えていますが、まだまだ少ないのは事実です。
さらに、登録したクレジットカードに付与される電子マネーがiDか、QUICPayのいずれかなので、登録したクレジットカードに付与された電子マネーがQUICPayならiDしか使えないようなお店では使えないという事態も起こり得ます。
クレジットカード払い派(6%)
クレジットカード払いという習慣が長く続いていて、スマートフォンで支払いをするという習慣に切り替わっていない(切り替える気がない)という方もいらっしゃるようです。
クレジットカードが未対応(4%)
Apple PayはAmerican Expressカードなどどんどん色々なクレジットカードに対応してきていますが、まだ対応していないクレジットカードもあります。
これは如何ともしがたい問題ですが、かなり多くのクレジットカードに対応してきているので、いずれは殆ど全てのカードを網羅してくるのではないでしょうか。
恥ずかしい(4%)
個人的に1番しっくりきたApple Payを使わない理由がこの「恥ずかしい」という理由です。
Apple製品、特にMac Bookはスターバックスで使っていると「ドヤ顔している」とネット上で言われます。MacのPCは高額なのと以前は使っている人が少なかったでそう言われます。
そのイメージから波及して、Apple Payで支払っているときにもなんとなく恥ずかしい気がしてくる、というのは考えすぎかなとは思いますが、実際、筆者はApple Pay決済をしていてどことなくドヤ顔が出てしまっています。そしてそんな自分に気付いて恥ずかしくなります。
みんなが使えばドヤ顔も恥ずかしさもなくなるんです。だから、みんな早く使ってください。
めんどくさい(4%)
これは説明するまでもないですね。
新しいテクノロジーが広める前に必ずぶつかる壁かもしれません。特にApple Payの場合は支払いという日常的な習慣を変えるものなので、「なんでわざわざ・・・」とめんどくさがる人は多いでしょう。
手の温もり(2%)
1番泣いたのがこれ。
下心からApple Payという最新テクノロジーを否定する革新的な見方だなと思いました。
まとめ
というわけで、Apple Payを使わない、使っていない人の意見をまとめました。「手の温もり」と「恥ずかしさ」以外は概ね想像通り。
Apple Payは慣れればとても便利な支払い方法ですが、新しいテクノロジー(正確に言えば随分前からおサイフケータイはあったのですが、iPhoneユーザーにとっては新しい)が受け入れられてみんなが使うのにはもう少しだけ時間がかかるのかもしれません。
特にセキュリティに関しての知識は「どれだけ安全なのか」をもっと広く広めていく必要があると思いました、アップルさん。
個人的には、心の奥底にある「なんとなく恥ずかしい」という気持ちとドヤ顔を消すために、早くみんなに使ってほしいという気持ちでいっぱいです。みんなで渡れば怖くないのですよ。