
楽天経済圏では楽天キャッシュ、楽天Edyという電子マネーと楽天ポイントが存在しています。
それぞれ混在してしまっている方向けに、3つの違いを解説します。
比較表
| 楽天経済圏 | 楽天キャッシュ | 楽天Edy | 楽天ポイント |
|---|---|---|---|
| 種類 | 電子マネー | 電子マネー(FeliCa) | ポイント |
| 使われる場所 | オンライン&実店舗 | 実店舗※「楽天Edyオンライン」など一部オンライン用途もあります | オンライン&実店舗 |
| 有効期限 | 最終利用日から10年チャージ/送付/受取/出金/使用のいずれかがあれば更新 | なし※「楽天Edyオンライン」の残高は最終更新日から4年 | 最後にポイントを獲得した月を含めた1年間期間内に獲得すれば延長(期間限定ポイントを除く) |
| チャージ上限 | 50万円/回、50万円/月※利用・送付・出金は別枠で上限あり | 5万円 | – |
| 送金 | ◯ | – | – |
| 出金 | ◯ ※プレミアム型のみ | – | – |
楽天ポイント
楽天ポイントは楽天が運営する共通ポイントです。楽天サービスでの買い物や、楽天カードの利用などで貯まります。

貯まったポイントは楽天市場などで1ポイント=1円で使える他、実店舗でも多くの場所で利用可能です。
SPUなどで貯まる期間限定ポイントは有効期限が異なるのでご注意ください。
楽天キャッシュ
楽天キャッシュは楽天の各種サービスや楽天ペイで使えるオンライン電子マネーです。

楽天カード、銀行口座、セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、ラクマの売上金などからチャージを行います。
楽天ポイントと同様に楽天市場などで1円=1円で使える他、楽天ペイを通じて実店舗でも利用可能です。QRコード決済の楽天ペイで「チャージ払い」を使う場合、残高は楽天キャッシュになります。
↓楽天市場で利用。

↓楽天ペイで利用。

送金(送る/受け取る)は可能です。出金(銀行口座への払い出し)は楽天キャッシュ「プレミアム型」のみ可能です。(楽天キャッシュには「基本型/プレミアム型」があり、プレミアム型は本人確認が必要です)
楽天Edy
楽天Edyは楽天が提供する実店舗向けの電子マネーです。通信方式はSuicaなどと同じFeliCaです。

プラスチックカード、おサイフケータイ(Android)、Google ウォレット(旧Google Pay)等で利用可能です。※iPhoneは「おサイフケータイ(スマホEdy)」のタッチ決済は非対応のため、基本はEdyカード等が必要です。
また、iOS版「楽天ペイ」アプリでも「楽天キャッシュ」「楽天ポイント」から「楽天Edyカード」へチャージ(申請)できるようになり、利用シーンに応じた使い分けがしやすくなりました。※オートチャージ機能の対象は「Edy機能付き楽天カード」のみ。
出金や送金は不可です。(また、楽天Edyの残高自体に利用有効期限はありません)
楽天ポイントと楽天キャッシュ(楽天Edy)の違い

楽天はすでに楽天ポイントという巨大な仕組みを保持しているので、楽天ポイントにチャージして、楽天ポイントで決済して、全て楽天ポイントに統一すれば良くない?と思われるかもしれませんが、楽天ポイントは電子マネーではなく、あくまでポイントシステムです。
ポイントと電子マネー(前払いの残高)では法的な位置づけが異なります。一般的に、買い物などの対価として「無償」で付与されるポイントは前払式支払手段に該当しないケースが多い一方、利用者が対価を支払ってチャージ(購入)する残高は、資金決済法上「前払式支払手段」に該当しうるため、運用や情報提供などのルールが変わります。また、発行日から6か月以内に限り使用できるものは、資金決済法の適用除外(いわゆる6か月ルール)と整理されています。
そのため、事前にチャージして残高として使ってもらいたい楽天としては、楽天キャッシュ(楽天Edy)と楽天ポイントとは棲み分ける必要があるわけです。
実際、楽天ギフトカードは購入から6ヶ月以内に受け取り(チャージ)が必要ですが、受け取った楽天キャッシュ自体は最終利用日から10年で失効する仕組みになっています。(「カードの期限」と「受け取った残高の期限」が別物なので注意)
楽天キャッシュと楽天Edyの違い

「楽天キャッシュ」という名称のオンライン電子マネー自体は2008年にサービス提供が開始されていますが、近年よく使われる「楽天ペイ」の残高(チャージ払い)としての楽天キャッシュが目立って普及し始めたのは、2010年代後半〜2020年頃の流れです。他方、楽天Edyは2009年に楽天がEdyの運営会社(ビットワレット)を子会社化する形で関わりが深くなり、長く使われてきています(もともと運営していたビットワレットのEdyは2001年に誕生)。
電子マネーという括りでは同じ両者ですが、楽天キャッシュはオンラインの電子マネーであるのに対して、楽天EdyはSuicaなどと同じFeliCaの電子マネーであり、プラスチックカードという今も実店舗で広く使われている武器があるため、当分の間は併用されるかと思います。
楽天キャッシュもQRコード決済の楽天ペイを通じて実店舗での決済はできますが、ICチップで取引をする楽天Edyと比べると実店舗決済のスムーズさでは劣ります。
楽天ペイメント株式会社傘下の楽天Edy株式会社が、楽天Edyと楽天キャッシュを運営しています。
楽天キャッシュと楽天Edyは相互にチャージ(交換)できる仕組みがあります。
楽天キャッシュ→楽天Edyは2022年10月に開始し、楽天Edy→楽天キャッシュは2023年7月にAndroid版「楽天Edy」アプリで提供開始、その後「楽天ペイ」アプリでも順次対応されました。※ただし、Edy→キャッシュの交換(相互交換)は基本的に「おサイフケータイ」搭載のAndroid端末が対象です。iPhoneは現状、楽天キャッシュ/楽天ポイント→楽天Edyカードへのチャージ(申請)に対応、という整理になります。
楽天経済圏、複雑怪奇
ラクマで落札されたお金は楽天キャッシュにできる。おサイフケータイで使えるのは楽天Edy。楽天キャッシュは出金もできるけど楽天Edyに交換(チャージ)したら出金できない。楽天市場でポイントではなく楽天キャッシュから優先して使う設定にしてある。
こういった説明はしっかりと理解しないとただの呪文になってしまいます・・・。もう少しわかりやすいと良いのですが、法的な問題と、歴史的な移り変わりでこういう形になってしまったのは残念。
楽天キャッシュに限定したキャンペーン、楽天Edyに限定したキャンペーンなども行われているので、それぞれの特徴を理解しておきましょう。



