概要
楽天キャッシュとは?
楽天キャッシュは楽天が提供する電子マネーです。
楽天が提供する電子マネーというと楽天Edyがありますが、実店舗メインの楽天Edyに対して、楽天キャッシュはオンライン電子マネーという立ち位置です。2016年に誕生して以降、あまり利便性は高くなかったのですが、2022年6月から投信積立に利用できるようにしたり、楽天Edyとの相互交換を可能にしたり(夏予定)と、楽天キャッシュに力を入れていく方針となっています。
楽天目線だと、楽天経済圏のユーザーを囲い込むために、事前にお金をチャージしておいてもらうための仕組みと言えます。
楽天キャッシュの使い方
主な使い方として以下のようなものが挙げられます。
- 楽天ペイの支払いに使う
- 楽天市場など楽天のサービスで使う
- ラクマで使う
- 楽天トラベルで使う
- 投信積立サービスに使う
楽天ペイで使うと1%還元(楽天カードからのチャージで+0.5%)でお得ですし、楽天市場でも使える(ポイントとして1ポイント1円で利用できる)ので使い道には困りません。
↓楽天ペイで支払い元を楽天キャッシュに設定した画面です。この状態で支払えば楽天キャッシュから支払われます。
↓楽天市場のポイント利用(楽天キャッシュ利用)の設定画面。ポイント画面で楽天キャッシュの利用を設定できます。
現在は投信積立サービスで0.5%還元(限度額5万円)があるので、この使い道の方も多いでしょう。2022年6月19日から楽天キャッシュが投信積立に使えることになってことによって、積立で還元が受けられる限度額の枠が増えた形です。
楽天キャッシュにチャージする
楽天キャッシュにチャージする方法は以下の通りです。
- 楽天カードからチャージ(楽天ペイアプリ)
- 楽天銀行からチャージ(楽天ペイアプリ)
- ラクマの売上金からチャージ(ラクマ)
- 暗号資産からチャージ(楽天ウォレット)
- 楽天ギフトカードからチャージ
楽天カードからチャージ(楽天ペイアプリ)
楽天ペイアプリから楽天カードを登録してチャージをすることができます。
楽天カードからチャージをすることで楽天カードから0.5%還元となります。
楽天カード以外のクレジットカードからはチャージはできません。
楽天ペイのポイント払い 瞬間チャージ
楽天ペイのポイントカードでポイント払いをする際に、残高が足りなかった場合に不足分を楽天キャッシュとして、その場で即時楽天カードからチャージする機能です。
例えば、楽天ポイントを500円持っている状態で、1,000円の商品を楽天ポイントで支払った場合、足りなかった500円分は設定に応じて(ここでは仮に1,000円チャージとします)チャージされて支払いが完了します。
楽天ペイアプリには残りの500円分の楽天キャッシュが残ります。
楽天銀行からチャージ(楽天ペイアプリ)
楽天銀行から引き落とす形で直接チャージをすることができます。
ラクマの売上金からチャージ(ラクマ)
ラクマの売上金を楽天キャッシュにチャージできます。
ラクマの売上金は1万円以下だと楽天銀行への振り込みでも手数料がかかってきますが、楽天キャッシュにチャージすれば手数料は無料です。
暗号資産からチャージ(楽天ウォレット)
楽天ウォレットからビットコイン、イーサリアム等でチャージをすることが可能。
ただし、日本の税制ではチャージした時点で利確扱いとなり、税金がかかってくるのでご注意ください。
楽天ギフトカードからチャージ
楽天ギフトカードはコンビニなどで売っているギフトカードです(公式サイト)。
受け取りをすると楽天キャッシュにチャージができます。
2022年5月までは楽天ポイントギフトカードという楽天ポイントを購入するギフトカードでしたが、2022年6月から楽天キャッシュにチャージをする楽天ギフトカードとして生まれ変わりました。
楽天キャッシュ残高の種類(基本型とプレミアム型)
楽天キャッシュには「基本型」と「プレミアム型」という2つの種類があります。簡単に言うと、基本型は銀行口座への出金が出来ない楽天キャッシュ、プレミアム型は銀行口座への出金が可能な楽天キャッシュです。
プレミアム型の残高を保有するためには本人確認する必要があります。
楽天ペイアプリで楽天キャッシュ残高の種類を確認できます。
楽天カードからチャージした分は基本型ですが、銀行口座への出金はできません(それが可能だとクレジットカードの枠を現金化ができてしまうので・・・)。
チャージ | 基本型 | プレミアム型 |
---|---|---|
楽天カードからのチャージ | ◯ | – |
楽天銀行からのチャージ | ◯ | – |
ラクマ売上金からのチャージ | ◯ | ◯ |
暗号資産からのチャージ | ◯ | ◯ |
本人確認のためには免許証、マイナンバーカードが必要です。
基本型とプレミアム型の両方を保有している場合、まずプレミアム型から消費され、次に基本型が消費されます。
楽天Edyとの相互交換が開始予定
楽天キャッシュは2022年夏から楽天Edyと相互交換を始める予定となっています。
残高キープチャージ(楽天証券)
楽天証券の投信積立の場合、楽天キャッシュの残高が不足しないように、毎月自動的に不足分の楽天キャッシュを楽天カードからチャージする残高キープチャージという機能があります。
投信積立額を設定しておくと安心です。チャージは楽天カードが発行しているクレジットカードのみ利用可能です。
楽天キャッシュの送金
楽天キャッシュは送金も可能です。
連絡先を同期しなくてもリンクを生成して送付可能です。
相手が楽天ペイアプリをインストールしていなくてもWEBから受け取ることも可能です(楽天会員である必要あり)。3日以内に受け取り操作を行う必要があります。
送金手数料は無料。送金上限は10万円/回、100万円/月となっています。
楽天キャッシュの出金
プレミアム型の楽天キャッシュは楽天ペイアプリ、ラクマアプリで出金可能です。本人確認が必要になります。
楽天カードや楽天銀行からチャージした分(基本型)は出金できません。
手数料は以下の通りです。
銀行 | 手数料 |
---|---|
楽天銀行 | 1万円以上なら無料9,999円以下は100円 |
その他 | 210円 |
楽天キャッシュのまとめ
楽天は現在ポイントや電子マネー周りがかなり複雑になっています。
楽天キャッシュの登場はその複雑さにますます拍車をかけていますが、楽天のサービスを攻略するためには理解しておくことが必須です。