申し込み条件 | 20歳以上 |
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発行手数料・年会費 |
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チャージ手段 | クレジットチャージ(Visa / Mastercard) / 銀行振込 |
チャージ限度額 | 特になし新規発行カードは一定の制限あり |
ポイント還元 | なしポイント還元はないがアプリ経由で指定のオンラインストアを利用するとクーポンが利用可能 |
3Dセキュア | あり |
スマホ連携 | Google Pay(Visaのタッチ決済)Apple Payには未対応 |
出金 | 可イオン銀行の海外発行カード対応ATMにて出金可(クレジットカードチャージ分は不可) |
出金手数料 |
それ以上は2%の手数料 |
公式サイト | https://www.revolut.com/ja-JP/ |
Revolutとは?
Revolutは2015年に設立されたイギリスのフィンテック企業「Revolut」社が提供している金融サービスで、外貨両替・カード決済・支出管理・送金が全てアプリひとつで出来ることから世界1300万人以上のユーザーに利用されています。
日本では2020年春から招待制の先行スタートから始まり、秋には正式スタートとなり現在は誰でも申し込みが可能です。
アカウントタイプはスタンダード会員と月額980円のプレミアム会員の2種類から選択可能で、申し込みできるカード券面の種類や両替可能額・出金可能額の上限が異なります。
カードはデビットカードとして扱われるものの、残高チャージが必要な仕組みとなっているためプリペイド感覚で利用することが可能です。
一般的なプリペイドカードのような決済額・残高の上限は設けられていません。
外貨決済を伴う取引がある関係でマイナンバーの提出が必須となっているため、申し込みの際は運転免許証+マイナンバー記載の証明書または個人番号カードが必要です。
外貨両替
Revolutの特徴的な機能の代表格でもあるのが外貨両替。
最近では日本国内でも外貨両替コストが割安なデビットカードやプリペイドカードも登場していますが、Revolutはさらに割安なレートで両替可能で、さらにリアルタイムでレートが変動するため安いタイミングで両替することも出来ます。
両替出来る通貨も日本国内のアカウントでは22の外貨に対応し、業界トップクラスの豊富な種類からあらかじめ使うものだけを選んで利用します。
両替方法はとても簡単で外貨に切り替え後、購入をタップして外貨入金額・円出金額のいずれかを入力して購入をタップすれば即時で完了します。
余った外貨はいつでも円に戻すことが可能で、売却をタップして外貨出金額・円入金額のいずれかを入力すればOK。
両替した外貨はカード決済、海外ATM出金、送金に利用することができます。
外貨コストが比較的安いと言われているソニー銀行と比較した場合でも安いケースが多く、取引にかかる売買手数料なども発生しません。
もちろん海外加盟店での外貨による決済であれば為替手数料などの余計な手数料も発生しないため、さらなる手数料節約も期待できます。
なお、デメリットとして週末のみ他の外貨預金サービスや他通貨カードよりもレートが高くなることがあるので注意しましょう。
カード決済
Revolutのもうひとつの特徴的な機能が誰でも発行できるデビットカードです。
券面もスタンダード、プレミアム共に表面からカード番号を無くしたデザインとなっており、デザインやカラーがすっきりとした形になっていのもポイント。
デビットカードとして扱われることから一般的なショッピング利用の他、PayPayやd払い、楽天PayといったQRコード決済の紐付けカードとしても利用可能、さらにはAmazonプライムやNetflixといった一部の月額系サービスも利用可能なため使えるシーンが幅広く便利に利用することができます。
また、カードの機能としてVisaのタッチ決済も標準搭載し、対応する加盟店では国内外含めタッチするだけ。
Google Payにも対応しているためNFC対応Android端末があればスマートフォンでもVisaのタッチ決済が利用可能です。
カードの発行はアカウントにより以下の通りの条件となっています。
- スタンダード会員:通常デザインのカードが2枚まで無料、追加でバーチャルカードが1枚発行可能
- プレミアム会員:通常デザインまたはプレミアム専用デザインのカードが合計2枚まで無料、バーチャルカードは無制限、使い捨てバーチャルカードも発行可能
セキュリティ面でも豊富な機能を備えており、ネットショッピングに欠かせない「本人認証サービス」もアプリで確認する方式でパスワードの入力は不要。
また、磁気読取やNFC決済を無効にしたり、オンラインショッピングの利用を制限したりすることも可能、アプリでいつでもON/OFFの切り替えが簡単に行えます。
残高のチャージ・出金
Revolutはデビットカードを発行していながらも、残高の管理はプリペイドのように都度入金を行うチャージ式を採用しています。
チャージの方法は「クレジットチャージ」と「銀行振込」の2種類あり、このうちクレジットチャージならVisa・Mastercardのクレジットカード・デビットカードからチャージすることが可能。
もちろん、Revolutのチャージ分はほとんどのカードでポイント付与・キャッシュバックの対象となっているためお得、ポイントの取りこぼし対策としても活用できます。
チャージ金額は2,000円以上1円単位で指定可能、初回のみ登録元カードの本人認証を求められるものの2回目からは不要で金額入力のみでチャージが完了します。
チャージに登録したクレジットカード・デビットカードは1か月を過ぎるとオートチャージも利用可能。
設定した金額を下回ると自動的にチャージが行われるため手間もかかりません。
また、ユニークな機能として「チャージ残高の国内ATM出金」も対応し、イオン銀行の海外発行カード対応ATMで出金することも可能です。
スタンダード会員は25,000円/月、プレミアム会員は50,000円/月まで手数料無料、それ以上は2%の手数料がかかります。
ただし、クレジットカードからチャージした残高は出金不可、デビットカードからチャージ・銀行振込・送金でもらった残高のみ出金可能なので注意しましょう。
支出管理
Revolutには家計簿の代わりとしても十分利用可能な「支出管理」機能も標準搭載。
カードの利用履歴から加盟店をジャンルごとに自動振り分けするのはもちろんのこと、くり返し利用する店舗については店舗ごとの利用金額合計も自動算出してくれるため、「毎日使うお店だけ金額計算して把握したい」という方にも便利に利用可能。
また、予算設定機能で月の利用金額と加盟店ジャンルごとの支出上限を設定すれば、月末までの支出予測を自動的に表示してくれるため、1日ごとの使える金額の目安も簡単に把握することが出来ます。
ショッピング特典
Revolutは基本的にカード利用時のポイント還元等はありませんが、アプリ経由で指定のオンラインストアを利用すると残高へキャッシュバックされる「クーポン」特典が用意されています。
利用条件はとっても簡単、「クーポン」メニューから購入するサイトへアクセスしてRevolutの各カードで決済するだけ。
後日、購入額の1~5%が残高へキャッシュバックされます。
また、対応するショップも幅広く、普段から使えるようなお店も対象となっておりとっても便利。
対象ショップ一例
- おうちでイオン イオンネットショップ
- AEON de WINE
- WILLER TRAVEL
- ロフト
- Oisix
- チケットぴあ
- @Cosme SHOPPING
まとめ
外貨両替やカード決済だけでなく、支出管理といった「お金を管理する」ところまで、明細やカード設定はあのアプリ、家計簿アプリに連携して・・・という様な複数のアプリやサービスを使い分けることなくすべてひとつのアプリ・サービスで完結できてしまうのがRevolutの大きなメリットと言えます。
一方で週末の両替は割高、一部の加盟店ではカードが利用できない、通常利用でポイント還元などがない、明細は英語表記・・・とデメリットやアプリそのものの使い勝手のクセも悪い部分があるものの、全体的な使いやすさやシステムは他のサービスではなかなか真似できないようなものばかりです。
なので「他のプリペイドカードがお得じゃなくなった」「クレジットチャージでポイントを無駄にしたくない」「海外加盟店や海外月額サービスで手数料をかけずに使いたい」という方はぜひ使ってみると良いでしょう。