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日本有数のキャッシュレスシティ「福岡市」で実際に現金いらずなのか検証してみた-さらに進化していた!-

キャッシュレスシティ、福岡

日本国内でキャッシュレス環境が最も進んでおり、「キャッシュレスシティ」とも一部では言われている「福岡県福岡市」。

果たしてどの程度使えるのか?その実力を歴史と経緯交えながら実際に検証してみました。

概要

キャッシュレスシティに至るまでの歴史・経緯

九州の北側に位置し、国内外から多数の人が訪れ「九州の玄関口」でもある人口150万人超の都市。それが福岡県福岡市です。

そんな福岡市では、いま「キャッシュレスシティ」と言われる程の現金いらず環境が整備されています。

なぜキャッシュレス環境の整備を進めているの?

福岡市では2017年頃から民間企業と共同で様々な決済の実証実験を行っており、官民共同で取り組むことによって市民・観光客に向けてキャッシュレス体験を提供し、街全体でその普及を推進するプロジェクトを行っています。

昨年にはQRコード決済の各企業と共同で実証実験を開始し、街中の屋台や公共施設などでも導入が始まりました。

さらには地場企業のチェーン店や大型商業施設においても相次いで共用システムを用いたQRコード決済を相次いで導入しており、環境整備の動きがますます加速しています。

また、その中においても「LINE」とは特に密な連携を行っており、LINEの福岡市公式アカウントを活用した行政案内やごみ処理の分別案内、公園などの街頭設備の通報システムなど様々なサービスを提供しています。

この一環として2019年には区役所窓口での証明書・納税等手数料の支払や粗大ゴミ処理手数料の支払いにLINE Payを導入するなど、行政サービスにおいてもキャッシュレス環境が進んでいるのです。

キャッシュレスの始まりは?

2010年3月、すでにバラバラに交通系ICカードを始めていた西鉄(nimoca)・JR九州(SUGOCA)・福岡市交通局(はやかけん)の3社にJR東日本(Suica)を加えた4社との間で相互利用が始まります。

この年の夏に福岡市交通局がはやかけんの電子マネー決済を開始し、「市営交通のカードという点を活かしてはやかけんを市民カードの位置づけにする」をコンセプトで大学病院や福岡市(区役所住民課・納税課・市営施設)で導入され、買い物や食事から病院・行政サービスに至るまですべて交通系電子マネーで支払いができる環境が一気に整備されました。

すでに2010年の段階でキャッシュレスの基盤が整い始めていたのです。

その後、2010年12月から高島宗一郎市長体制となった福岡市において、行政主導のキャッシュレス施策の推進が始まります。

当初はインバウンドを目的とした中国系QR決済サービスを中心としていましたが、2016年にJRJP博多ビルへ入居したLINE Fukuokaとの様々な事業をきっかけに、現在は上記の官民一体となったキャッシュレス推進事業を展開するまでに至ります。

【2020年2月】再訪:ますます進むその後のキャッシュレス化の動き

本記事を2019年7月末にまとめた後、さらに再び2020年2月に福岡市を訪れると新たな動きが目白押し!ますます「現金いらず」度が加速しています。

実証実験が終了しLINE Payを市施設へ本導入、さらに設置箇所大幅拡大

福岡市がLINE Payと共同で行っていた実証実験が終了し、すでに導入していた区役所や一部の文化施設ではそのまま本格導入がスタート。

また、導入されていなかった体育館、市民プール、市営渡船、動植物園にも導入を開始し、各施設の利用料・入場料がLINE Payで支払いできるようになりました。

なお、本導入により決済端末が据置タイプへ変更となったため、QRコード読み取りはユーザー読み取りタイプへ変更となりました。(LINE PayアプリのNFC機能が便利)

LINEの公式アカウントを利用した粗大ごみ収集サービスの市内全域拡大

福岡市の一部地域にて限定していたLINE公式アカウントを利用した粗大ごみ収集サービスが市内全域へ拡大。

LINEのトーク上で粗大ごみの収集予約とLINE Payによる処理手数料の支払いが可能で、先行導入していた地域では大好評。

行政サービスへのLINE Pay対応もついにここまで利用できるようになりました。

市営交通での「ICカード」以外での支払い方法が大幅拡充

上記で取り上げた市営渡船ではLINE Payでの支払いに対応し、さらに福岡市交通局(地下鉄)では従来窓口での定期券の購入に限られていたクレジットカード利用が2019年末より一日乗車券をはじめとした各種企画券の購入も可能に。

もちろんこちらでもLINE Payでの支払いが可能となり、交通系電子マネーに留まらず豊富な決済手段が選択できるようになりました。

天神地区12商業施設が共同でQRコード決済を一斉導入、共通告知も展開しわかりやすさも向上

キャッシュレスシティ天神プロジェクト

九州屈指の商業エリア「天神地区」の12商業施設が「キャッシュレスシティ天神プロジェクト」として2019年9月末にQRコード決済を一斉導入しました。

複数施設、しかも街全体で一斉に導入するのは今回が初の事例であり、利用可能なQRコード決済もLINE Pay、PayPay、メルペイ、楽天Pay、d払い、au PAY、YOKA!Pay(銀行Pay)・・・他と多岐に渡りカバーしています。

また、導入テナントや各施設には共通の利用可能マークが掲出してあるため「街全体」の買い回りのしやすさ、わかりやすさも向上しました。

利用可能商業施設:新天町・大丸福岡天神店・天神地下街・イオンショッパーズ福岡店・ ソラリアプラザ・イムズ・ソラリアステージ・福岡パルコ・ノース天神・レソラ天神(天神コア・天神ビブレは2020年3月までに閉店のため対応だが未掲載、イオンショッパーズ福岡店は一部対応していないQRコード決済もあり)

本当にキャッシュレスで完結できるのか実際に行ってみた

では一体どのくらいキャッシュレスで過ごせるのか、実際に福岡市の各地を訪れてみました。

なお、今回はLINE Pay(コード決済・カード・QUICPay+)、SMBCデビットモバイルSuicaの3つのカードを使い、原則これ以外の決済手段は使わないこととしました。(ポイントカード利用等は除く)

用意した決済手段

1日目:LINE Fukuoka本社と観光地とショッピングモール

主に観光地や大型商業施設を中心に回ってみました。LINE Fukuokaのお膝元も!?

JRJP博多ビル

JRJP博多ビルのスターバックスでLINE Pay決済

LINE Fukuokaが入居するこのビル、下層階に入居するテナントではほぼすべてにおいてLINE Pay据置端末が設置されています。

今回はスタバにてLINE Payアプリの機能でもあるNFCタグを読み込んだ支払を使ってみました。

木の葉モール橋本

木の葉モール橋本の画像1

木の葉モール橋本の画像2

木の葉モール橋本の画像3

木の葉モール橋本のキャッシュレスアントワネット

福岡市南西部に位置する地下鉄七隈線直結、福岡地所が運営する地域密着型ショッピングモール。こちらでは共用端末(CAFIS Arch)でNFC決済(Visaのタッチ決済)とQRコード決済が利用できます。

導入開始当初には「現金が無いならスマホで払えばいいじゃない」をキャッチコピーにキャッシュレスアントワネットを前面に出した告知ポスターも館内各所に掲示されていました。

NFC決済を使うときは「NFCペイメントで」と言います。

福岡タワー

福岡タワーの画像

福岡タワーでLINE Pay決済

福岡市を代表する観光スポットのひとつ。こちらでは経緯・歴史で解説した福岡市の事業によりLINE Payの決済に対応。

さらにイオンカード優待割引やLINE Pay福岡限定クーポンとすべて併用できるのでお得に入場することができました。

MARK IS 福岡ももち

MARK IS 福岡ももちの外観

MARK IS 福岡ももちでNFC決済

MARK IS 福岡ももちでLINE Pay決済

こちらでもご紹介している三菱地所系商業施設。

グループ施設としては二重橋スクエアに続いて2例目のNFC決済導入となり、その後QRコード決済もテナント全店舗に拡充。

現在はLINE Pay、PayPay、楽天Payが全館共通で利用できるようになりました。

こちらもNFC決済利用時は「NFCペイメント」と言います。

2日目:LINE Fukuoka本社ふたたび、日常使いのお店たち

地元の日常的なお買物スポットや飲食店、リラックス施設などを中心に回ってみました。

博多バスターミナル

博多バスターミナル

博多バスターミナルでLINE Pay決済

博多駅隣にあるバスの乗り継ぎ拠点。

訪問時はまだ導入されたばかりで大型店を除くすべてのテナントにQR決済端末が配備されており、ほとんのテナントで使えるようになっていました。

LINE Payのアピールとにかくすごい・・・

ルミエール

ルミエールの外観

ルミエールのレジ

福岡県内で展開する激安ディスカウントチェーン。

九州ではディスカウント系小売チェーンが多数あり、中でも福岡県は全国屈指の激戦区とも言われています。

九州・福岡に本社がある代表的なチェーンとしてトライアル、ダイレックス、MrMax、コスモス薬品とありますが、ルミエールは他チェーンと比べて価格の差が飛び抜けていることが特徴的なチェーンです。

このような性質上長らく現金だけだったものの、2019年4月より突如Visa/Masterのクレジット対応が始まりました。

JCBの取り扱いが無いのは手数料の関係とは思われますが、既にクレジットが利用可能なダイレックスやMrMaxとサービスレベルが並ぶことになったため導入開始当初から利用率は急上昇。

au WALLETなどのブランドプリペイドの利用も実際に買い物していてかなり目立ちます。 これでカード類がNGな競合チェーンはトライアルとコスモスだけに・・・

好んで現金だけしか使えないこの2つにわざわざ行く必要ありますか?と言ってしまう程。(正直ルミエールはこの2つよりも安いのにカードで支払いが出来るので近隣に住んだら手放せなくなるお店)

JRJP博多ビル 駅から三百歩横丁(しらすくじら 博多漁家磯貝)

駅から三百歩横丁

しらすくじら 博多漁家磯貝でLINE Pay決済

LINE FukuokaのビルB1に入る飲食店ゾーン。

ここでもLINE Pay据置端末が設置されているのでランチ代をNFCタグ読み取りで決済しました。

博多阪急

博多阪急の外観

博多阪急でLINE Pay決済

博多阪急でiD決済

店舗ページとしても阪急百貨店は掲載していますが、博多阪急ではすべての売場で電子マネー対応がしてあるため他の阪急・阪神と比べても隙がありません。

iDとLINE Payの両方で使ってみました。

鳴門鯛焼本舗

鳴門鯛焼本舗の外観

鳴門鯛焼本舗のLINE Pay据え置き端末

偶然街歩き中に発見したこちらのお店、LINE Payを据置端末で設置しています。

照葉スパリゾート

照葉スパリゾートの外観

照葉スパリゾートの精算機

照葉スパリゾートの精算機でカード払い

東区に位置する通称「アイランドシティ」の中にあるスーパー銭湯。

こちらはなんと入浴料(800円)のみの利用であってもカードで支払できる大変便利な施設です。

退場時精算方式で精算機でもカードが使えるのでたいへん便利。

【2020年2月】再訪:さらに増加するNFC決済、キャッシュレスシティ天神プロジェクトの様子も覗いてみた

上記でご紹介したスポットも含め、新たに数箇所のキャッシュレススポットを訪れてみました。

なお、今回使用したものはANAマイレージクラブ/SonyBank WALLET(GooglePay含む)、dカードプリペイド(ApplePay含む)、d払い、LINE Payの4種です。

マリノアシティ福岡

マリノアシティ福岡の外観

マリノアシティ福岡の決済端末

木の葉モール橋本と同じく福岡地所が運営する商業施設のひとつ。

アウトレット型ショッピングモールの位置づけで、遠方からの来客も非常に多いスポットです。

こちらでも同様にNFC決済とQRコード決済が利用可能、NFC決済利用の際は「NFC Paymentで」と伝えましょう。

天神地下街

天神地下街の外観

天神地下街の決済端末

天神地区を南北に貫き、周辺商業施設や地下鉄・西鉄とも全て繋がっている地下街です。

実は天神地下街、上通・下通(熊本)や天文館(鹿児島)と並ぶ九州地区の楽天Edy初導入施設のひとつで、2004年から早くもキャッシュレス化の整備が始まったスポットのひとつなのです。

2019年10月頃に改正割賦販売法対応により新しい決済端末へ一斉更新となり、同時にプロジェクトの一環でQRコード決済もあわせて搭載されました。

電子マネーは相変わらずEdyと交通系だけなものの、クレジットはようやくIC化されQRコードもストアスキャン方式で快適。

d払いも画像3枚目のような感じであっさりと使えてしまいました。

福岡市交通局

福岡市交通局の決済端末

福岡市交通局のアクセプタンスマーク

福岡市交通局のアクセプタンスマーク2

なんとびっくり!公営交通でここまで対応している事業者は今まで聞いたことがありません。

定期券窓口において2019年にLINEPayを導入、さらに従来は定期券だけだったクレジット決済を1日乗車券などの企画乗車券にも使えるように拡大。

さらにクレジット決済においては、なんとNFC決済でも利用可能になっているため「NFCペイメントで」と言えばスムーズに買えるようになりました。

福岡市博物館

福岡市博物館の外観

福岡市博物館のLINE Pay決済端末

福岡市博物館の決済端末

一部の女性方にとって密かに人気となっているスポットですが、実はここもキャッシュレスで中に入れてしまいます。

2010年に常設展側で交通系電子マネーを導入し、実証実験中の2018年からはLINE Payも全窓口で導入しました。

現在はLINE Pay側の決済端末を据置型に変更しているため、LINE PayアプリのNFC支払いも利用OK、おまけに地下鉄の1日乗車券を提示すれば割引もあるのでお得です。

さらに使える環境がひろがる福岡市、日常生活の100%キャッシュレス化も現実のものに

今回は2度訪れた福岡市ですが、行く度行く度に新しい変化があり・・・さらに訪れたすべての場所で現金を一切使うことはありませんでした。

民間レベルでは主要QRコード決済の商業施設大規模一斉導入、行政レベルではLINE Pay対応サービスのさらなる拡大・本格導入の推進・・・と、キャッシュレス環境が徐々に完成形へと近づいています。

街中を見てみても老若男女様々な方があちこちでQRコード決済を使う姿も見かけるようになり、あわせてシニア世代のnimocaを中心とした交通系電子マネーの物販利用も格段に増加。

現在は終了した実証実験や官民一体のプロジェクトはキャッシュレス環境整備の加速と利用者の増加にも繋がり、街全体に良い刺激をもたらすこととなりました。

一歩先の決済環境が揃ったキャッシュレスシティ「福岡市」をぜひ皆さんも訪れた際は体験してみてください。

ちはやるん
ライター:ちはやるん
デビット・プリペイドを中心に愛用する長崎県民。 とくにNFCPayは大好物で福岡・大阪・東京に行った時は使って帰らないと気がすまないくらい。Twitter ID: chihayaobachan