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進化するキャッシュレスシティ福岡の「イマ」を調べてみた〜コード決済からコンタクトレスへ〜

キャッシュレスシティ、福岡

日本国内でも早期からキャッシュレス環境が整備され、「日本有数のキャッシュレスシティ」とも言われている福岡県福岡市。

過去にもその実力をたっぷりとご紹介していますが、ここ数年でさらなる変化も見られるようになってきました。

今回のエントリーでは、そんな環境が徐々に変わりつつある福岡市のキャッシュレス決済の「イマ」の現状をご紹介します。

キャッシュレスシティと言われるまでの歩み

九州の北側に位置し、古くから国内外のさまざまな人が訪れ「九州の玄関口」「アジアの玄関口」とも言われている人口150万人を超える都市、それが福岡県福岡市です。

そんな福岡市では、これまで様々なシーン・場所でキャッシュレス環境の整備が進められてきました。

官民一体・点から面へ展開していくキャッシュレス環境

福岡市のキャッシュレスの始まりは2010年3月、既にバラバラに導入していたJR九州(SUGOCA)・西鉄(nimoca)・福岡市地下鉄(はやかけん)とJR東日本(Suica)の交通系ICの4社相互利用が始まります。

同年夏にはやかけんの電子マネーサービスがスタートし、「市営交通のカードという点を活かしてはやかけんを市民カードの位置づけにする」をコンセプトに大学病院や行政施設(区役所住民課・納税課・市営の文化施設など)に導入され、買い物や食事から病院・行政サービスに至るまですべて交通系電子マネーで支払いができる環境がこの時点で揃っているのです。

その後、福岡市が先進技術を使った様々な事業を全面バックアップする公募型の「実証実験フルサポート事業」がスタートし、その一環として急速に進むインバウンド対応を目的にQRコード決済の整備が行政主導で進められ2018年にはLINE Fukuokaをはじめとした民間企業と共同で行政窓口から文化施設に至るまでLINE Payなどの様々なコード決済が利用出来るようになりました。

一方で民間レベルにおいても福岡市の一大商業エリア「天神」の商業施設や商店街が共同でコード決済の対応を進めることによって街全体でキャッシュレス化を推進、さらに日本屈指のディスカウントストアやスーパーの激戦区として知られている福岡はその性質上「現金」しか使えない激安店でさえもクレジットカードや電子マネー、コード決済が使えるようになっています。

こうして普段利用する身近なお店から行政レベルに至るまで「どこでもキャッシュレスが出来て当たり前」という環境が揃っているのです。

コンタクトレス決済の対応も急拡大

交通系電子マネーやQRコード決済を充実させる一方で、福岡市ではコンタクトレス決済が利用できる場所も急速に拡大しています。

チェーン店はもちろんのこと、地元福岡の企業が運営する商業施設や個人の店舗に至るまで様々な場所で2019年と早い時期から対応しているところが数多くあり、加えて2021年からは福岡市でも区役所窓口や市運営の文化施設などでも決済端末を入れ替える形でコンタクトレス決済をはじめとした様々な決済方法を一斉導入するなどあらゆる場所でいつものリップルマークを見かけるようになりました。

このように早期から展開している理由として、地元カード会社である「九州カード」の存在があります。

九州カードはVJAグループ加盟のカード会社で、主に親会社の「西日本シティ銀行」の一体型クレジットカードの発行や提携カードの発行を行っている傍ら、九州一円でVisa/Mastercardの加盟店事業・JCB/AMEXの加盟店取次事業も併せて行っています。

CAFIS Arch

加盟店向けの決済端末として2018年からCAFIS Arch端末(JT-C31・Saturn 1000E)を導入しており、クレジットの標準契約でコンタクトレス決済も取り扱いできるようになっていることから新規導入・既存決済端末の入れ替えで急速に普及し、現在では九州カードの加盟店の大半で「NFC Payment」と伝えるだけで利用出来るようになっています。

加えて西日本シティ銀行と取引のある中小のお店では九州カードと加盟店契約を結んでいるケースが多く、必然的に決済端末もこれらがほぼ置かれるため福岡でこの決済端末を設置しているお店であればリップルマークが見当たらなくても「コンタクトレス決済はまず対応している」と言っても過言ではありません。

コンタクトレス決済が使える代表的な場所

ここでは福岡市でコンタクトレス決済が利用出来る代表的なお店や施設をご紹介します。

物販店・飲食店

プラリバ

プラリバ外観

プラリバの決済

福岡市の中でも学生やファミリー層が集中している「西新エリア」、地下鉄西新駅直結の地域密着型商業施設です。

プラリバでは開業時からコンタクトレス決済が利用できるようになっていたものの、当初はJCBとAMEXしか対応していない状況がしばらく続いていました。

現在では三井住友カードの追加契約によりVisaとMastercardも現在では利用可能、決済端末にはCT-5100を使用しているため「NFC PAY」と伝えればどのお店でもすんなり利用出来ます。

マイング

マイング外観

マイング決済

博多駅のホーム下に展開するお土産店を中心とした駅ナカショッピングゾーンです。

マイングではテナントの運営形態が一般的な商店街と同じ方式を取っているためテナント共通の決済端末、いわゆる「大家端末」が存在せず各店舗ごとにキャッシュレス決済を導入しています。

訪れた時には決済端末の入れ替えを直近で行ったお店が多数あり、体感ではありますがお土産ゾーンの約3割のお店でコンタクトレス決済が利用出来るようになっていました。

出店しているテナントが中小のお店もありstera terminalやAirPAYを導入しているお店が比較的多いことから「クレジット」と伝えるだけで簡単に利用出来ますが、決済端末がバラバラなこともありお店によっては「NFC PAY」と伝える必要があります。

グッデイ

グッデイ外観

グッデイ決済

福岡・佐賀・大分を中心に展開する「ちょっと変わった要素」が豊富なホームセンターです。

この手の規模のチェーン店にしては決済端末に三井住友カード契約のVEGA3000を導入しており、「クレジット」と伝えるだけで簡単に利用することが出来ます。

ただし契約形態の関係上、JCBとAMEXについてはコンタクトレス決済非対応となっているのが残念なところです。

SAKODAホームファニシングス

SAKODA外観

SAKODA決済

鹿児島に本店がある総合インテリア店で、生活雑貨や輸入食品まで幅広く扱うお店です。

福岡市の「小戸公園店」は福岡の中でも旗艦店として扱われておりカフェまで併設しているさながら「IKEA」のような業態を取っていますが、2022年からコンタクトレス決済も追加で扱えるようになっています。

CT-5100を使用しているため本来は「NFC PAY」と伝える必要がありますが、ほとんどの従業員が操作方法をわかっていることから、「クレジットのタッチ」と伝えても簡単に通じるので利用の際のハードルはかなり低めです。

GARB LEAVES

GARB外観

GARB決済

博多駅から歩いてすぐ、キャナルシティ博多との中間にあるランチからディナーまで人気が絶えない「映える」レストランです。

訪れた際はコンタクトレス決済に全く期待をしていなかったものの、レジ周りに置かれていたCAFIS Arch(JT-C31)を発見して尋ねてみると・・・見事に大当たり!「NFC Payment」キーがあることを確認したため即押してもらうことが出来ました。

従業員もコンタクトレス決済できることを知らなかったようで、若干驚いた反応をしていたのを覚えています。

福岡市の文化施設

福岡市博物館

博物館外観

博物館決済

国宝の「金印」をはじめ重要文化財を多数展示している福岡市の観光スポットのひとつです。

以前のエントリーで訪れた際には「はやかけん」や「LINE Pay」だけの導入だったものの、先述した市施設のキャッシュレス端末一斉導入によりstera mobileを導入し対応するキャッシュレス決済も大幅に拡大しました。

いつものsteraのアクセプタンスマークに加えて独自の掲示物も用意されており、「タッチ決済出来ます!」とこれでもかというくらい大きくアピールされています。

交通利用(Q-move)

福岡市地下鉄・西鉄電車・JR九州

Q-move告知

西鉄

JR九州

ちょうど福岡へ訪れた際に「Visaのタッチ決済」による交通機関の実証実験が行われており、先行で行われていた福岡市地下鉄に加え西鉄電車やJR九州でも対象となり福岡市の主要な範囲でコンタクトレス決済「だけ」で移動できるエリアが出来上がっていました。

西鉄電車では南海電鉄と同じ専用改札機を設置し、JR九州では福岡市地下鉄と同様に既存の改札機に後付けする形での一体型改札機で対応しています。

福岡市地下鉄では「実証実験フルサポート事業」の採用プロジェクトとして導入されたこともあり、力の入れ方が他の2社と比べても全く違う印象を受けました。

主にどのエリアもインバウンド客向けの検証が強いQ-moveですが、個人的には福岡の展開エリア的に「コロナ禍で定期券を買わなくなった近距離利用の乗客の利便性向上」を意識している部分も結構感じています。

福岡市地下鉄やJR九州の一体型改札機についてはこちらのエントリーでも詳しくご紹介しています。

「どこでもコンタクトレス」が現実のものに

官民一体となって早期から様々なところでキャッシュレス環境を整備してきた福岡市。

「日常生活の中でどこでもキャッシュレス決済が使えるのは当たり前」という中、チェーン店から中小のお店に至るまで様々な場所でコンタクトレス決済まで使えるようになり、その規模は最も進んでいる大阪に次ぐレベルにまで成長してきました。

今回検証も兼ねて1泊で訪れましたが、実際に移動から買い物・食事、さらにホテル宿泊に至るまでほとんどの支払いをコンタクトレス決済で完結出来てしまったのは正直驚きを隠せません。

福岡市を訪れた際にはぜひ「どこでもコンタクトレス決済」が出来る環境を体感してみてください。

ちはやるん
著者:ちはやるん
デビット・プリペイドを中心に愛用する長崎県民。 とくにNFCPayは大好物で福岡・大阪・東京に行った時は使って帰らないと気がすまないくらい。Twitter ID: chihayaobachan