日常的に利用する様々なキャッシュレス決済・・・しかしながら昨今では決済センターの障害やネットワークの通信障害で使えないこともしばしば発生し、「使い物にならないじゃん!」と思ってしまうこともあります。
実はあまり知られていませんが、そんな状況下においてもクレジットカードや付帯のiD/QUICPayであれば障害発生時でも、条件さえそろえばオフラインで取引、決済が出来るのです。
今回はクレジットカード・iD・QUICPayでの取引の際にオフライン決済になる条件、ならない条件(オンライン決済)をご紹介します。
頭の片隅に置いておくと、いざという時に慌てることがありません。
概要
クレジットカードの場合
クレジットカードの場合、「クレジット端末」だけで決済処理をするお店で、少額の決済をした場合、その場でオンラインの承認を取ることなくオフラインで決済が完了する場合があります。
この場合はお店が当日の締め作業をするか、売り上げ確定の電文が届いた段階でカードの明細に反映されるため、三井住友カードやエポスカードなどの利用時即時通知サービスがあるクレジットカードでは利用日に通知が届きません。
また、一部のお店を除きタッチ決済で利用した場合はオンラインで承認を取ることが前提条件となっていることから、オフライン決済をしたい場合には、IC差し込みで暗証番号の入力をすることが必須となります。
オフライン決済になる条件
- 決済端末単独やインプリンタでカード取引を行うお店
- 少額の取引(主に2万円以下)
- ICカードで暗証番号の入力が正常に出来ている
オフライン決済にならない条件(オンライン決済)
・高額の取引(2万円以上)
・暗証番号をスキップした場合
・デビットカードやプリペイドカードでの取引
iDの場合
iDはクレジットカード紐付け・付帯の場合、1回の取引額が2万円以下の場合はほぼ無条件でオフライン決済となり、Apple PayやGoogle Payで利用した場合でも同様に、クレジットカードを登録した場合はオフライン決済となります。
特にiDの場合はコカ・コーラ自販機をはじめとしたオフラインiD専用の機器もあるため使う機会も割と多く見られます。
オフライン決済になる条件
- 1回の取引額が2万円以下
オフライン決済にならない条件(オンライン決済)
- 高額の取引(2万円以上)
- iDデビットやiDプリペイドでの取引
QUICPayの場合
クレジットカード紐付けのQUICPayの場合、あらかじめクレジットカードの限度額から取得した与信枠の範囲内であれば1回の取引額2万円以下で利用した際にオフライン決済となります。
ただし与信枠を超えた場合やQUICPay+の取引(1回の取引額が2万円以上)となる場合はオンライン決済となり、現在はごく一部しか残っていないもののQUICPay+に対応していないお店ではオフライン決済が利用できない(オンライン決済になる)ことがあります。
与信枠の仕組みについては下記でも解説しています。
オフライン決済になる条件
- 1回のお取引が2万円以下
- 事前に取得した与信額の範囲内であること
オフライン決済にならない条件(オンライン決済)
- QUICPay+の取引(2万円以上、デビット・プリペイド)
- 事前に取得した与信額の残額が不足した場合
まとめ
ざっくりとではありますが、クレジットカード・iD・QUICPayでトラブル発生時でもオフライン決済で利用できる条件は以上の通りです。
特にカード会社側の決済センターの不良でクレジットカードが利用出来ないという状況ではiDやQUICPayで回避できることもあり、普段は「クレジットカードやタッチ決済しか使わない」という方でも利用できるカードをお持ちであればスマートフォン等に設定しておくとトラブル時に慌てることはありません。
ただし、オフラインで取引出来るという関係上、「クレジットカードの限度額を超えてしまう」場合も考えられるので多用される方は使い方に注意しておきましょう。