大学生なら4年生、短大生なら2年生、専門学校生の方は人によって違いますが、1−2年生の方はあと少しで学生時代が終わります。やり残したことはありませんか?
勉強や読書はもちろんですが、旅行や、留学、恋愛、友情など学生時代にしか出来ないことはたくさんあります。最後の最後まで後悔のないように突っ走ってください。筆者は読書ばかりしていたので、もっと外に出て遊んでおけばよかったと本当に後悔しています。あと恋愛ね。社会人になってこじらせないために学生時代に酸いも甘いも経験しておくことが重要だと思います。
さて、こういった「やり残し」をなくすことももちろん大切なのですが、もっと具体的に学生時代にやっておいたほうが良いことがいくつかあります。具体的には免許証とクレジットカードの取得です。
免許証はありとあらゆる場所で使える最強の身分証明書です。時間があるなら作っておいたほうが役に立ちます。お金がかかるのですが、これは特に異論はないかと思います。筆者は大学を卒業してから取得したのでかなり苦労しました・・・。
学生時代に取得しておくか否かの議論が生まれるのはクレジットカードについてです。
概要
クレジットカードは学生のうちに作るべき理由
クレジットカードの必要性を「今」感じている方は迷わず作ってしまってOKだと思いますが、悩ましいのは特に現状では必要性を感じておらず、周りから「学生時代に作っておくべきだ」と言われて義務感で作るか否かを迷っていらっしゃる方です。
最終的にはご自身の判断におまかせしますが、筆者はクレジットカードは免許証と同様に学生のうちに作っておくべき、という立場です。
理由は大きく分けて2つです。
審査の通過が無双状態
学生はクレジットカードを作る際に審査に通りやすいです。
学生カードや年齢制限カード、その他の学生でも申し込みOKなクレジットカードなら、学生はバイトをしていなくて年収が0の状態でも、学生というステータスがあるだけで比較的容易にクレジットカードを作ることが出来ます。
なので、ぶっちゃけ、肩の力を抜いて、適当に申し込んでしまってOKなのが学生時代。
ただし、こんな無双状態なのは学生時代だけです。あなたが大学生、専門学校生、短大生、大学院生ではなくなったその瞬間、収入が0ではクレジットカードは作ることができなくなります。
この無双状態を利用して審査が厳しいカードに通過しておくのは一つの処世術としてアリだと思います。特に、フリーターや個人事業主ではクレジットカードを作るのが難しくなります。
どうせ社会人になっても作れるカードはそこまで変わらない
学生時代にクレジットカードを作らず、社会人として働き始めてから作ろうと考えていらっしゃる方の中には、社会人になればより多くのクレジットカードが作れるようになるから「待ち」の状態だという方もいらっしゃるでしょう。
でも実際は、社会人1年目だと、学生時代と作れるクレジットカードはほぼほぼ変わりません。
学生不可のクレジットカードに申し込めるようにはなりますが、学生不可にしているようなクレジットカードは審査が厳しく、これまでの支払履歴や勤続年数も見ているので、社会人1年目だと学生時代と同様に作れないことがほとんどです。
なので、社会人1年目だと学生時代と同様に年齢制限カードを作ることになる=いつ作っても同じ=学生のときに作ったほうがお得、ということが言えるかと思います。
社会人になってから作ったほうが初期の利用限度額が多少高いですが、学生時代に作っておいて、社会人になってからカード会社に電話をして限度額を上げてもらうことも結構簡単にできます。
卒業前までに作っておくことをおすすめしたいクレジットカード
学生が卒業する前に作っておくことを特におすすめしたいクレジットカードは、上記の理由から、社会人になったら審査が厳しくなるクレジットカード、特に、三井住友カードや、JCBカードといったどこで出しても恥ずかしくない銀行系クレジットカードは、しっかりとした職じゃないと厳しいので学生時代に作っておきたいカードの代表格です。
おすすめとしては、三井住友カードは学生でも申し込める三井住友カード NL、JCBカードは年齢制限カードのJCB CARD Wのいずれか(もしくは両方)。学生のときに作って、そのまま持ち続けておくと良いでしょう。
両者ともセキュリティは信頼できますし、アプリも使いやすく、サービスの内容が安定しています。
デビットカードがクレジットカードの代替品になるから、クレジットカードは学生時代に無理して作らなくてもOKというご意見
クレジットカードとデビットカードは、同じような仕組みですが、そのサービス内容は大きく異なります。
デビットカードは同じVISAやJCBのマークが付いていて、クレジットカードが使えるところで使えるわけですから確かに便利なのですが、セキュリティ面などでは怖い部分も多いです。もしも不正利用されたらすぐに口座から引き落としがされてしまうので、速攻で実害があります(筆者がデビットカードで被害を受けた経験談はこちら)。
クレジットカードは利用されてから、実際に引き落としがされるまで一ヶ月ほどの時間があるので取引自体を中止しやすい(口座に実害はないことが多い)のと、しっかりとしたクレジットカードなら普段から監視システムが働いていて、もしも普段買い物しないようなところで買い物がされたら、怪しい使われ方がしたらすぐに連絡が来て取引自体を中止する仕組みがある(翌月の引き落としはされない)のでデビットカードよりは随分と安心です。
それと、デビットカードはすぐに引き落としがされるので商品の返品の際に返金などがしにくいので、クレジットカードはOKの店でもデビットカードはNGということは結構あります。自分で引き落とし額の制限をかけたりできる方のみ使うようにしましょう。
卒業前に作っておく=社会人になってからのクレジットカードとの付き合い方の練習
以上、学生は卒業前にクレジットカードを作っておくべきという意見と理由をいくつかまとめました。作っておくべきという立場で話を進めましたが、当然必要性を感じなければ作る必要はないです(このネット社会では不便だとは思いますが・・・)。
ただ、社会人になったときに自由に使いこなせるように練習をしておくという意味でもクレジットカードは卒業前に作って、何度か使ってみることをおすすめします。お金の使い方も学生時代に学ぶべきことの1つです。
ちなみに、クレジットカードを作ったことがない方はまだ知らないと思いますが、クレジットカードは解約をするもの簡単(電話をかけるだけ)なので、「このカードと一生付き合っていくぜ!」と気負って作る必要はないです。将来的には、何枚か解約して、代わりに何枚か作る機会も出てくると思います。
ただし、クレカを作ったからには支払いはきちんと行える金額で、引き落とし額の入金は忘れずに、慣れるまでは慎重に使いましょう。