
| 会員数(流通枚数) | 約49億枚2025年6月30日時点(Visa公表のカード枚数) |
|---|---|
| 加盟店数(取引店舗数) | 約1億7,500万以上2025年時点の公表値(Visa加盟店) |
| 対応国・地域 | 200以上の国と地域Visaは200以上の国と地域で利用可能と公表 |
| 国際ブランド内でのシェア | 約38.5%購入取引件数ベース/2025年上半期(Nilson Reportの集計) |
| 誕生 | 1958年Bank of Americaが「BankAmericard」を開始(1976年に「Visa」へ統一) |
| 非接触技術 | Visaのタッチ決済現在は「Visa Contactless」として展開(旧称:Visa payWave) |
| クレジットカードのラインナップ | Classic / Gold / Platinum / Signature / Infinite実際のグレード名や提供有無は発行会社・地域で異なります |
| 公式サイト | https://www.visa.co.jp/ |
概要
- 1 Visaってどんな国際ブランド?
- 2 国内のVisaを冠したクレジットカードの発行会社と具体例
- 3 Visaが付いているデビットカード
- 4 Visaが付いているプリペイド
- 5 Visaは海外のATMで現地通貨を下ろせる
- 6 日本のVisaのクレジットカードの代表「三井住友カード」
- 7 Visaのクレジットカードは審査が厳しい?
- 8 Visaが提供する非接触決済「Visaのタッチ決済(旧Visa payWave)」
- 9 Visaの海外優待
- 10 Apple PayとGoogle PayのVisa対応状況
- 11 Visa=決済の最先端で、スタンダード
- 12 Visaブランドを選択するメリット
- 13 Visaブランドを選択するデメリット
Visaってどんな国際ブランド?
現在のVisaのルーツは、1958年にバンク・オブ・アメリカが開始した「BankAmericard(バンクアメリカード)」にあります。日本でいうと東京タワーが公開された年です。そして1976年、徹子の部屋の放送が開始された年にブランド名を「Visa」に統一しました。
なお、Visaは「Value International Service Association」の略称ではありません。「Visa」という名称は、世界で通じやすい言葉として採用された(多言語でも同じように発音できる)というのが公式の説明です。
現在では国際ブランドのVisaは、世界200以上の国と地域で利用でき、加盟店(受入れ店舗)も約1億7,500万以上とされる、決済業界のキングオブ国際ブランドの1つとなっています。
また、Visaはネットワークとして膨大な取引を処理しており、近年の公表値ではVisaNetはピーク時に毎秒83,000件超のトランザクションメッセージを処理できるとされています。
Visaブランドのカード(クレジット/デビット/プリペイドなど)の流通枚数は全世界で約49億枚です。
国内のVisaを冠したクレジットカードの発行会社と具体例
Visaは、JCBカードを発行しているJCBとは違って、自らクレジットカードを発行しているわけではありません。カードの発行会社と手を組んで、カードを発行しています。
手を組んで国内で発行されているクレジットカードでVisaを冠したものがたくさんあるので、全ては挙げきれないのですが、代表的な発行会社は以下の通りです(あくまで例。国際ブランドの選択可否はカード商品によって異なります)。
| 発行会社 | Visa付きのクレジットカード具体例 |
|---|---|
| 三井住友カード株式会社 |
|
| 三菱UFJニコス株式会社 |
|
| SMBCファイナンスサービス株式会社(旧セディナ) |
|
| 株式会社クレディセゾン |
|
| UCカード株式会社 |
|
| イオンフィナンシャルサービス株式会社 |
|
| 株式会社りそなカード(りそなグループ) |
|
| 株式会社三菱UFJ銀行 |
|
| 株式会社エポスカード |
|
| 楽天カード株式会社 |
|
| 株式会社ジャックス |
|
| PayPayカード株式会社 |
|
一部ですが、このような会社がVisaと提携してクレジットカードを発行しています。Visaを冠しているクレジットカードは、その他、MastercardやJCBといったラインナップも用意されていることが多いです(例えば楽天カードは他にJCBとMastercardも選択可能)。
カードを作る際、国際ブランドのラインナップにあって当たり前、それがVisaという国際ブランドだと言えるでしょう。
Visaが付いているデビットカード
「Visaが発行するデビットカード」というより、正確には銀行などが「Visaブランド」を付与して発行しているデビットカードです。代表例は以下の通り(提供状況は随時変わります)。
- スルガ銀行が発行しているスルガVisaデビットカード
- 楽天銀行が発行している楽天銀行デビットカード(Visa)
- PayPay銀行が発行しているVisaデビット
- りそな銀行/埼玉りそな銀行が発行しているりそなVisaデビットカード
- あおぞら銀行が発行しているあおぞらキャッシュカード・プラス
- 三菱UFJ銀行が発行している三菱UFJ-Visaデビット
- ソニー銀行が発行しているSony Bank WALLET
- 住信SBIネット銀行が発行しているデビットカード(Visa)※Apple Pay・Google PayはMastercardのみ対応など、券種で差があります。
楽天銀行やソニー銀行など、人気の銀行のデビットカードにはVisaが採用されていることも多いです(ただし、Apple Pay/Google Pay対応などはカード会社・カード種別で差があるので注意)。
Visaが付いているプリペイド
Visaブランド付きのプリペイドカードも国内で多数あります(チャージが必要なタイプが基本)。審査がない/軽いサービスも多く、Visaネットワークを活用して便利に買い物ができます。
- ライフカード:Vプリカ(インターネット専用Visaプリペイド)
- インコム・ジャパン:バニラVisaギフトカード
- Kyashが発行するKyash Card
- 株式会社カンム:バンドルカード
- 三井住友カード:かぞくのおさいふ
なお、以前人気だった「三井住友VISAプリペイド/Visaプリペ」はサービス終了となっているため、現在は上記のような別のVisaプリペイドを選ぶケースが増えています。
Visaは海外のATMで現地通貨を下ろせる
Visaの凄いところは、世界中に設置されたATMから現地通貨を引き出せるということ。

↑のVisa、もしくはPLUSのマークがあるATMなら、多くの国・地域でお金を引き出すことが可能です。
海外に渡航する前に、Visaカードに設定してある4桁の暗証番号(カード申込時に設定しているはず)を確認しておくのと、ATMの利用限度額をカード会社に連絡して確認しておくと安心です。
帰国したらすぐに返済をすることをおすすめしますが、緊急のときには本当に助かるサービスで、Visaのネットワークがあるからこそできるサービスでしょう。こちらのページから検索をすることも可能なので渡航予定先を事前にチェックしてみてください。Visaのクレジットカード、デビットカードをお持ちなら全世界でお金を引き出せることがわかるはず。
もしくはVisaが提供しているアプリ/ポータル(例:Visa Explore など)からでも検索できる場合があります(提供地域や提供状況は変更されることがあります)。

インストールしておけば海外でも安心できるでしょう。
日本のVisaのクレジットカードの代表「三井住友カード」

日本でVisaの国際ブランドを冠したクレジットカードの代表は三井住友カード。
日本でVisaと検索すると本家Visaのサイトよりも三井住友カードのサイトのほうが上に来るくらいですから、Visaカード=三井住友カードと認知している方も多いでしょう(実際は三井住友カードはあくまでVisaのライセンスを使っているだけです)。
クレジットカードのラインナップ例は以下の通り。
- 三井住友カード
- 三井住友カード ナンバーレス(NL)
- 三井住友カード ゴールド(NL)
- 三井住友カード プラチナプリファード
- 三井住友カード プラチナ
現状だと最高がプラチナクラスになっていて、全て申し込むことが可能(完全招待制ではない)です。Visaカードには「Visa Infinite」という最上位クラスが用意されていますが、提供状況や特典内容は地域・発行会社によって異なります。(コンシェルジュなどのサービスが付く場合もあります。)
この三井住友カードシリーズはポイント還元率がそこまで高いわけではありませんが、セキュリティ面での評価が高く、どこで出しても恥ずかしくないというブランド性があるので、財布の中に1枚あると安心です。そのブランドイメージから、掲示板の5ch(旧2ch)では三井住友カードを信仰するような書き込みが見られることで有名です(どえらいカードで検索)。
その他、Visaブランドのデビットカードとプリペイドカードも存在します。
- Oliveフレキシブルペイ
- かぞくのおさいふ
Visaのクレジットカードは審査が厳しい?
よく勘違いされている方がいらっしゃるのですが、Visaはクレジットカードの審査には携わっていません。
あくまでVisaのネットワークやセキュリティ基盤を提供しているだけで、審査を行っているのはクレジットカード会社、あなたの信用情報を保有しているのもCICといった機関でVisaとは関係がありません。
そのため、Visaブランドだから審査が難しい/易しい、というよりも、カード会社やカードのグレード(一般/ゴールド/プラチナ等)によって審査難易度が決まると考えるのが正確です。
Visaが提供する非接触決済「Visaのタッチ決済(旧Visa payWave)」
VisaはTypeA/B方式の非接触決済(コンタクトレス決済、NFC決済)を提供しています。Visaのタッチ決済です。

日本でも三井住友カードやイオンカードなど、様々なカードに付帯しています。スマートフォンだとApple Pay、Google Pay(及びNFC対応機種)に対応カードを登録することで使うことができます。
Visa加盟店は世界中にあるため、タッチ決済対応のVisa加盟店であれば海外でも利用できます。海外旅行に行く際にはぜひとも使える環境を整えておくことを検討してみてください。
Visaの海外優待
国際ブランドが提供する優待ではAmerican Expressが有名ですが、Visaも国や地域・期間限定で優待やキャンペーンを提供しています。
期間限定のものが多いので、事前にウェブサイトで検索をしてみましょう。アプリ(提供地域のみ)で検索できる場合もあります。

Visaはあまりにもスタンダードすぎて優待をつけにくいという側面もあるかもしれませんが、探すと意外と用意されていることもあるので、目的地で優待が発行されていたら使い逃さないようにしましょう。
Apple PayとGoogle PayのVisa対応状況
日本においてVisaは、2021年5月11日から、VisaカードをApple Payに設定することで「Visaのタッチ決済」対応店舗や、アプリ・Web上などで支払いができる仕組みを本格的に提供しました。
また、2025年にはVisaデビットカードでもApple Pay対応が拡大しています。ただし、デビット/プリペイドは発行会社・カード種別によって対応状況が異なります。
Google Pay(Google ウォレット)についても、対応カードを登録することでタッチ決済などが利用できますが、こちらもカード会社・カード種別で可否が分かれます。
詳細は↓をそれぞれご参照ください。
Google Pay(Google ウォレット)の詳細はこちら
Visa=決済の最先端で、スタンダード
Visaは、国際ブランドの中でも最大級のネットワークを持ち、世界の決済を支えるインフラの一つです。
Visaが取り入れたものが決済業界のスタンダードとなっていくと言っても過言ではありません。セキュリティ面などでもVisaが世界各国の金融機関に働きかけてスタンダードを作っています。
世界からのお客さまを迎えて快適に買い物をしてもらうためにはVisaの力が不可欠になるでしょうからますますその存在感を強めていくと考えられます。
Visaブランドを選択するメリット
カードを作る際にVisaブランドを選択するメリットは以下の通りです。
- 使えないところは殆どない。
- タッチ決済のキャンペーンが多い。
Visaブランドを選択するデメリット
- Apple Pay/Google Payなどのスマホ決済は、カード会社・カード種別(特にデビット/プリペイド)によって対応に差がある。
- (気にする方は)Visaはあくまでアメリカの企業なので、ネットワーク関連手数料の一部が国外企業に支払われる構造になる。
特にスマホ決済は「Visaなら必ずOK」ではなく、発行会社側の対応状況に左右されます。普段使いの決済手段として選ぶ場合は、自分が使いたいスマホ決済に対応しているかを確認しておくと安心です。

