会員数(流通枚数) | 約34億枚2019年12月末時点 |
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国際ブランド内でのシェア | 約39%2021年度。銀聯含むシェア。 |
誕生 | 1958年前身であるバンク・オブ・アメリカが誕生。 |
非接触技術 | Visaのタッチ決済 |
クレジットカードのラインナップ | クラシックカード / ゴールドカード / プラチナカード / Infiniteカード |
公式サイト | https://www.visa.co.jp/ |
概要
- 1 Visaってどんな国際ブランド?
- 2 国内のVisaを冠したクレジットカードの発行会社と具体例
- 3 Visaが付いているデビットカード
- 4 Visaが付いているプリペイド
- 5 Visaは海外のATMで現地通貨を卸せる
- 6 日本のVisaのクレジットカードの代表「三井住友カード」
- 7 Visaのクレジットカードは審査が厳しい?
- 8 Visaが提供する非接触決済「Visaのタッチ決済(旧Visa payWave)」
- 9 Visaの海外優待
- 10 Apple PayとGoogle PayのVisa対応状況
- 11 Visa=決済の最先端で、スタンダード
- 12 Visaブランドを選択するメリット
- 13 Visaブランドを選択するデメリット
Visaってどんな国際ブランド?
現在のVisaの元となるバンクオブアメリカ(Bank of America)が誕生したのは1958年、日本でいうと東京タワーが公開された年です。そして1976年徹子の部屋の放送が開始された年に名前をVisaとしました。VisaとはValue International Service Associationの略称です。
現在では国際ブランドのVisaといえば、全世界の決済の約39%を占める決済業界のキングオブ国際ブランドとなっています(この数値は銀聯を含む数値なので、銀聯を除くと圧倒的なシェアとなります)。世界中のどこで使ってもVisaは使えるので、世界通貨といっても過言ではないといえるでしょう。毎秒65,000件の取引を処理できるネットワークを保有しています。
Visaのクレジットカードやデビットカードを保有している会員数は全世界で約34億枚です。
国内のVisaを冠したクレジットカードの発行会社と具体例
Visaは、JCBカードを発行しているJCBとは違って、自らクレジットカードを発行しているわけではありません。カードの発行会社と手を組んで、カードを発行しています。
手を組んで国内で発行されているクレジットカードでVisaを冠したものがたくさんあるので、全ては上げきれないのですが、代表的な発行会社は以下の通りです。
発行会社 | Visa付きのクレジットカード具体例 |
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三井住友カード株式会社 |
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三菱 UFJ ニコス株式会社
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株式会社セディナ
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株式会社クレディセゾン |
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UCカード株式会社 |
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イオンフィナンシャルサービス株式会社 |
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トヨタファイナンス株式会社 |
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株式会社りそな銀行
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すみしんライフカード株式会社 |
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株式会社 三菱東京UFJ銀行 |
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株式会社エポスカード |
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楽天カード株式会社 |
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株式会社ジャックス |
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PayPay銀行株式会社 |
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株式会社エムアイカード |
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PayPayカード株式会社 |
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一部ですが、このような会社がVisaと提携してクレジットカードを発行しています。Visaを冠しているクレジットカードは、その他、MastercardやJCBといったラインナップも用意されていることが多いです(例えば楽天カードは他にJCBとMastercardも選択可能)。
カードを作る際、国際ブランドのラインナップにあって当たり前、それがVisaという国際ブランドだと言えるでしょう。
Visaが付いているデビットカード
Visaが発行するデビットカードには、以下のような種類があります。
- スルガ銀行が発行しているスルガVisaデビットカード
- 楽天銀行が発行している楽天銀行デビットカード
- PayPay銀行が発行しているVisaデビット
- りそな銀行が発行しているりそなVisaデビットカード
- あおぞら銀行が発行しているあおぞらキャッシュカード・プラス
- 埼玉りそな銀行が発行しているりそなVisaデビットカード
- 三菱東京UFJ銀行が発行している三菱東京UFJ-Visaデビット
- 近畿大阪銀行が発行している近畿大阪デビットカード
- イオン銀行が発行しているイオンデビットカード
- 琉球銀行が発行しているりゅうぎんVisaデビットカード
- ソニー銀行が発行しているSony Bank WALLET
- 住信SBIネット銀行が発行しているVisaデビット付きの住信SBIキャッシュカード
- 北國銀行が発行している北國Visaデビットカード
楽天銀行やソニー銀行、住信SBIネット銀行など、人気の銀行のキャッシュカード一体型のデビットカードにはVisaが多く使われています。
Visaが付いているプリペイド
Visaは国内で多数のプリペイドサービス、プリペイドカードも発行されています。その種類は以下の通り。
- ソフトバンク・ペイメント・サービスが発行するソフトバンクカード
- 三井住友カードが発行するVisaプリペ、かぞくのおさいふ
- インコム・ジャパンが発行するバニラVisaギフトカード
- Kyashが発行するKyashカード
- Revolut Ltdが発行するRevolutカード
プリペイドカードですから当然チャージが必要です。審査がないので多くの人がVisaのネットワークを活用して、世界中のお店で便利に買い物をすることが出来ます。
Visaは海外のATMで現地通貨を卸せる
Visaの凄いところは、世界中に設置されたATMから現地通貨を引き出せるということ。
↑のVisa、もしくはPLUSのマークがあるATMなら「世界中」「どこでも」お金を引き出すことが出来ます。
海外に渡航する前に、Visaカードに設定してある4桁の暗証番号(カード申込時に設定しているはず)を確認しておくのと、ATMの利用額をカード会社に連絡して確認しておくと安心です。
帰国したらすぐに返済をすることをおすすめしますが、緊急のときには本当に助かるサービスで、Visaのネットワークがあるからこそできるサービスでしょう。こちらのページから検索をすることも可能なので渡航予定先を事前にチェックしてみてください。Visaのクレジットカード、デビットカードをお持ちなら全世界でお金を卸せることがわかるはず。
もしくはVisaが提供しているアプリの「Visa Explore」からでも検索できます。
インストールしておけば海外でも安心できるでしょう。
日本のVisaのクレジットカードの代表「三井住友カード」
日本でVisaの国際ブランドを冠したクレジットカードの代表は三井住友カード。
日本でVisaと検索すると本家Visaのサイトよりも三井住友カードのサイトのほうが上に来るくらいですから、Visaカード=三井住友カードと認知している方も多いでしょう(実際は三井住友カードはあくまでVisaのライセンスを使っているだけです)。
クレジットカードのラインナップ例は以下の通り。
- 三井住友カード
- 三井住友カード ナンバーレス
- 三井住友カード ゴールド
- 三井住友カード プライムゴールド
- 三井住友カード プラチナプリファード
- 三井住友カード プラチナ
現状だと最高がプラチナクラスになっていて、全て申し込むことが可能(完全招待制ではない)です。Visaカードには「Visa Infinite」という最上位クラス(ブラックカードクラス)が用意されているので、そのうち三井住友Visa Infiniteも出てくるかもしれません。InfiniteクラスはVisaが24時間365日対応するコンシェルジュサービスを提供しているので発行されるのを楽しみに待ちたいところです。
この三井住友カードシリーズはポイント還元率がそこまで高いわけではありませんが、セキュリティ面での評価が高く、どこで出しても恥ずかしくないというブランド性があるので、財布の中に1枚あると安心です。そのブランドイメージから、掲示板の2chでは三井住友カードを信仰するような書き込みが見られることで有名です(どえらいカードで検索)。
その他、デビットカードとプリペイドカードもVisaから発行しています。
- Oliveフレキシブルペイ
- Visaプリペ
Visaのクレジットカードは審査が厳しい?
よく勘違いされている方がいらっしゃるのですが、Visaはクレジットカードの審査には携わっていません。
あくまでVisaのネットワークを提供しているだけで、審査を行っているのはクレジットカード会社、あなたの信用情報を保有しているのもCICといった機関でVisaとは関係がありません。
Visaは幅広いカード会社と提携をしていますが、Visaの立場からすると、自らのブランド価値を落とすことはしたくないので、提携する会社は選別していて、印象が悪い会社とは極力提携していない=他の国際ブランドと比べると審査は難しめ、という傾向はあります(とはいっても発行しているカードの種類が多いのでピンきりですが・・・)。
Visaが提供する非接触決済「Visaのタッチ決済(旧Visa payWave)」
VisaはTypeA/B方式の非接触決済(コンタクトレス決済、NFC決済)を提供しています。Visaのタッチ決済です。
日本でも三井住友カードやイオンカードなど、様々なカードに付帯しています。スマートフォンだとApple Pay、Google Pay(及びNFC対応機種)に対応カードを登録することで使うことができます。
Visaのネットワークを使っているので世界の70カ国以上で使える決済方法ですからその力は絶大です。海外旅行に行く際にはぜひとも使える環境を整えておくことを検討してみてください。
Visaの海外優待
国際ブランドが提供する優待ではAmerican Expressが有名ですが、Visaも優待は提供しています。
期間限定のものが多いので、事前にウェブサイトか、Visaのアプリ「Visa Explore」で検索をしてみましょう。
Visaはあまりにもスタンダードすぎて優待をつけにくいという側面もあるかもしれませんが、アプリ検索してみると意外とたくさん用意されているので目的地で優待が発行されていたら使い逃さないようにしましょう。
Apple PayとGoogle PayのVisa対応状況
日本においてVisaはずっとApple Payに対応していませんでしたが、2021年5月11日からApple Payに対応しました。これによって、(やっと)対象カードにおけるVisaのタッチ決済、及び、WALLETアプリ上でのSuicaチャージやWEB決済も可能になった形です。
Google Payは以前からVisaからのSuicaチャージなどが可能です。また、一部のデビットカード、ブランドプリペイドカードがVisaのタッチ決済に対応しています。
詳細は↓をそれぞれご参照ください。
Visa=決済の最先端で、スタンダード
Visaは、決済の取引件数は全世界の半分以上がVisaであり、もう決済の業界ではスタンダードです(日本では国産の国際ブランドのJCBがあることから世界基準よりも少しだけ印象が薄めかもしれません)。当然、海外でも安心して使うことが出来ますし、クレジットカードを作るときに国際ブランドに迷ったら第一候補に上がるのがVisaで間違いないでしょう。
Visaが取り入れたものが決済業界のスタンダードとなっていくと言っても過言ではありません。セキュリティ面などでもVisaが世界各国の金融機関に働きかけてスタンダードを作っています。
世界からのお客さまを迎えて快適に買い物をしてもらうためにはVisaの力が不可欠になるでしょうからますますその存在感を強めていくと考えられます。
Visaブランドを選択するメリット
カードを作る際にVisaブランドを選択するメリットは以下の通りです。
- 使えないところは殆どない。
- タッチ決済を日本で普及した旗振り役なので、それらのキャンペーンが多い。
Visaブランドを選択するデメリット
- 日本においては他の国際ブランドと比べて特にApple Payでの対応カードがまだ少ない。
- (気にする方は)Visaはあくまでアメリカの企業なので、決済毎に手数料が国外に流れる。
特にApple Payは今でこそ対応カードは増えてきましたが、まだSuicaへのチャージ時などに不安が残ります。