EVERING(エブリング)はイギリスで生まれたスマートリングです(公式サイト)。日本法人の親会社は株式会社 MTGという美容用品や健康グッズを取り扱っている会社です。
色は日本では黒と白、シルバーなどが用意されています。装着イメージは↓のような形。ゴリラみたいな30代の男が22号(US表記サイズだと10)を付けています。
サイズ展開は豊富です。
概要
価格
大切なことなので最初に申し上げておきますが、このEVERING、価格は買い切りタイプの場合19,800円(税込)です(シルバーは21,450円(税込))。さらに、クレジットカードと同様に有効期限があり(4年間)、期限が切れたら再度EVERINGを購入しないと決済機能は使えなくなります。
なので、年会費5,000円のクレジットカードのようなものです。
月額550円(税込)の定額タイプもありますが、最低契約期間は2年間となっています。なので、買い切りよりも高く、年会費換算をすると6,600円になります。2年以内に解約をする場合には解約料金がかかるのでご注意ください。
定額タイプは契約期間中に1回無料で交換可能なので、2年間だけ試したいという方は定額タイプもありでしょう。
タイプ | 買い切り | 定額 |
---|---|---|
価格 | 19,800円(税込)年間4,950円換算 | 月額500円年間6,000円換算/最低契約期間2年 |
有効期限 | 4年 | 4年後に新しいリング送付 |
紛失・交換 | – | 2年間の契約期間中に1度交換可能 |
EVERINGで使えるのは「Visaのタッチ決済」
EVERINGの支払いで使えるのは現状、Visaのタッチ決済のみです。
「指輪で決済ができる」のは間違いではないのですが、できるのはSuica決済ではなくnanaco決済でもiDやQUICPay決済でもなく「Visaのタッチ決済」です。
「Visaのタッチ決済?何それ?」という方みたいな理解の方は、まだ手に入れるのは辞めたほうが良いと思います。
Visaのタッチ決済は多くのVisaブランドのカードに付帯していたり、Apple PayやGoogle Payでも対応カードを持っていれば利用可能なので、まずは普段の生活でそちらを試してみることをオススメします。
普段お使いの店でVisaのタッチ決済が使えない場合、ただの金属アレルギーの人に優しいだけのシンプルな黒い指輪に成り下がります。「新しいもの最高!」「◯◯さんが勧めてるから買ってみよう!」だけでは絶対に後悔します。
ご注意ください。
EVERINGは「チャージ式」
EVERINGはクレジットカードに付帯しているVisaのタッチ決済のようにタッチをしてあとで請求額をまとめて支払うというものではなく、SuicaやPASMOのように残高をチャージしてそこから支払うプリペイドタイプです。
チャージはアプリから行います。
チャージはクレジットカードからのみ可能です。
Visa、Mastercard、JCB、AmericanExpress、Diners Club(2023年9月から開始した)の各種クレジットカードからチャージができます。
オートチャージも設定可能です。↓の設定では残高が1,000円以下になったら1,000円チャージするようにしています。
1か月のチャージ上限額は12万円です。
EVERINGは海外では利用不可(規約上)
EVERINGは規約上、海外では利用不可です。
実際は塞がれていないので使えてしまうのですが、Visaの規約上使えないのでご注意ください。
使った報告をするとEVERINGの公式XがX上で「海外での決済にはご利用できません」と注意するというよくわからないやり方をしています。
EVERINGで支払う方法
Visaのタッチ決済は端末によって宣言方法が異なります。コンビニ、マクドナルド、すき家などでは「クレジットカードで」と伝えてタッチすればOKです。その他のお店は↓の記事を参考にしてみてください。
タッチの方法ですが、EVERINGは説明書では↓のように、リングを決済端末に並行にする形で当てるように記載されています。
こんな感じで軽く握り込むような形です。
↓のように手を広げても反応するところもありますが、場所によってはきちんと端末に対して平行にしないと反応しないようなのでご注意ください。
EVERING初体験 pic.twitter.com/BJvTPaDDXc
— 現金いらず (@nogenkin) September 1, 2021
セブン−イレブンなどではエラーが起きやすい点も合わせて注意が必要です。
履歴は↓のように確認できます。
紹介コード
紹介コードを利用すると、スタンダードプラン(買い切り)だと2,000ポイント、定額プランで契約だと1,000ポイントが貰えます。
当サイトの紹介コードは↓です。
2,000円引きは結構大きな金額だと思うので、購入される方はご利用くださいませ。
EVERINGのメリットとデメリット
筆者が考えるEVERINGのメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
- 場所を取らない(筆者は車の小銭入れに入れて必要なときだけ付けて出ています)。
- タグが埋め込まれているだけなので充電の必要がない。
- ミニマルなデザイン。
- 店員さんに驚かれる。
- Visa、Mastercard、JCB、American Express、Dinersのチャージ対応。
- オートチャージ対応なので設定すれば手間は少ない。
デメリット
- 機能に対して値段が高い、とにかく高い。
- 決済機能の有効期限は4年間(買い切りタイプ)、その後交換などはなく、新しく購入する必要あり。
- 定額プランは買い切りタイプより高く付く(最低契約期間2年)。
- 店員さんに驚かれる(悪い意味でも)。
- Visaのタッチ決済は慣れていないと店員さんへの決済方法の宣言の難易度が激高い。
- チャージがとにかく手間(オートチャージを設定しない場合)。
- Visaのタッチ決済はSuicaなどと比べると使える場所が限られる。
- コンビニなどでエラーが起きやすい。
- 海外では使えない(規約上)
タッチ決済での交通利用も可能
EVERINGはタッチ決済での交通利用も可能です。
以前は利用不可だったのですが、2024年7月から利用可能になりました。
EVERINGのSuica対応はいつ?
→少なくとも既存のEVERINGがSuicaに対応することはありません。
Visaのタッチ決済とSuicaでは使っているICチップの種類が異なり、EVERINGは前者のチップしか入っていないので、Suicaに対応することはできません。
ご注意ください。
なくした(紛失した)場合・・・
EVERINGは紛失した場合は、残高が返ってくるわけではありません。ただし、新しいEVERINGを書い直せば、残高を引き継ぐことは可能です。
筆者も紛失したのですが、EVERINGの残高が4,700円でした。新しく購入すると2万円くらいかかるので、現在再購入を迷い中です・・・。ロックはできるので他の人に悪用されることはないのですが・・・・。
なお、定額プランの場合、1回までは600円のみで交換可能です(最低契約期間2年間)。
まとめ
決済オタク向けガジェットです。
Visaのタッチ決済を使える場所はまだ限られている上、有効期限が4年間なので、買い切りタイプの場合、それ以降はただの指輪になります。年会費5,000円の価値があるかどうか・・・。継続の場合、優待価格で購入できるとしても4年後には新しいガジェットありそうです。
ちなみに定額タイプなら4年後に交換されますが、使い続けるなら買い切りタイプを4年毎に買ったほうがお得です。
自宅の鍵の機能も付いていますが(「SESAME (セサミ)」と「bitlock」に対応)、生体認証がなくてなくしたときに怖いのと、Apple WatchなどがやるのでEVERINGが必要かどうか・・・。
ごつい指輪は似合う人と似合わない人はいますが、デザインがミニマルでかっこよいのは間違いないです。
新しいものをとにかく試したくて仕方がない人なら、突撃しても良いかもしれません。