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改札でiPhoneをかざしてもApple PayのSuica / PASMO / ICOCAが反応しない原因と対策

Apple PayのSuicaが起動しない

Apple Payで改札を通ろうとしてもエラーで反応しない。画面を見たらSuica / PASMOが反応しておらず、カードの画面が出ている。

  • ロック画面でかざせばSuica / PASMO / ICOCAが起動するんじゃないの?誤作動?
  • なんでこの間は普通にかざしたらSuica / PASMO / ICOCAが起動して通れたのに今回は反応しないの?ランダム?
  • きちんとエクスプレスカードに設定しているのに反応しない・・・
  • 改札で突っかかるの辛い、後ろの人、ごめんなさい・・・

総じて「なんでぇぇ?」と悔しい思いをされている方はこの記事を読むとQOLが少し上がるかと思います。

Apple PayのSuica / PASMO / ICOCAをかざしてもカード(iD / QUICPay)の画面になってしまう原因

多くの方は「Face ID(Touch ID)を5回以上失敗している状態」が原因です。

何度も認証エラーを起こしている状態だとFace ID(Touch ID)がオフになっており、↓のようにパスコードの入力が必要になっています。

iPhoneでFace IDがオフになっている状態

この状態だとエクスプレスカード(Suica、PASMO、ICOCAのいずれの交通系カードを優先して使うかの設定)が動作しないので、改札やレジでiPhoneをかざしても交通系電子マネーが起動しません。

iPhone 11以前の方だとマスクをした状態でFace IDを解除できないので何度も認証エラーを起こしており、特にこの画面になりやすいです。

その他、以下の状態でもパスコードの入力が必須の状態になります(Appleのパスコードの解説ページから引用)。

  • iPhoneの電源を入れた/iPhoneを再起動したとき。
  • iPhoneが48時間以上ロック解除されていないとき。
  • iPhoneのロック解除に過去6日半パスコードが使われておらず、過去4時間の間にFace IDまたはTouch IDでiPhoneのロックを解除していないとき。
  • iPhoneでリモートのロックコマンドを受信したとき。
  • Face IDまたはTouch IDでのiPhoneのロック解除に5回失敗した後(↑で解説した状態)。
  • 緊急SOSを作動させた後。
  • メディカルIDを表示しようとした後。

現代人だと中々少ないかもしれませんが、朝起きて電源を入れてそのまま一度もiPhoneを認証していない、48時間使っていないといった状態でも、交通系電子マネーが起動しません。ご注意ください。

対策

考えられる対策は以下の通りです。

  • 改札を出る(Apple PayのSuica / PASMO / ICOCAを使う)5分くらい前に一度パスコードロックを解除しておく
  • 「手前に傾けてスリープ解除」の設定をオフにしておく
  • iPhone 11以前の方は買い替えを検討
  • Apple Watchを使う

改札を通る(Apple PayのSuica / PASMO / ICOCAを使う)5分くらい前に一度パスコードロックを解除しておく

これが基本です。

電車を降りる前などに一度ロックを解除しておけば、改札でエラーが起きることはありません。

「手前に傾けてスリープ解除」の設定をオフにしておく

地味なんですが、iPhoneには手前(自分側)にiPhoneを傾けるとスリープ状態を解除するという設定があります。

手前に傾けると勝手に顔認証が開始されます。

傾けたときに変な顔をしていたり、サングラスをしていたり、角度がおかしかったりすると、気づかないうちに、Face IDが5回認証ミスを起こしており、改札でエラーになってしまう、という事態が起こりかねません。

不安な方は「手前に傾けてスリープ解除」の設定をオフにしておくことをおすすめします。

iPhoneの「手前に傾けてスリープ解除」の設定

「設定」→「画面表示と明るさ」のメニューからオフにできます。

iPhone 11以前の方は買い替えを検討

iPhone 12以降の方はマスクをした状態でもFace IDが使えるので、パスコードが必要になる状態は少なくなります。

改札でのストレスを考えると、買い替えの動機としては充分かと個人的には思います・・・。

Apple Watchを使う

Apple Watchは、1度手首にはめてパスコードを認証しておけば、その後に認証エラーなどは基本的に起きないので、Apple WatchでSuicaなどの交通系電子マネーを使うととても快適です(手首検出機能をオンにしている状態)。

iPhoneのロック解除もFace ID、Touch IDいらずになり、一石二鳥でとても便利です。

↓の記事もご参照ください。

まとめ

以上のことを知っておくと色々対策は立てられますし、改札前で「今日は大丈夫かな・・・」と怖い思いをすることもなくなると思います。最近増えてきたVisaやJCBなどの「タッチ決済」で電車やバスに乗る際にも上記が原因でエラーが起こるので覚えておきましょう。ご参考までに。

この仕様は不便なんですが、セキュリティとのトレードオフです。もしパスコードを5回失敗した状態でも交通系電子マネーが使えてしまうと、iPhoneを落とした状態で交通系電子マネーを簡単に使われてしまうのでやむを得ません。

ちなみに筆者は夏はほぼ毎日サングラスをしているので、Apple Watchが必須で、Apple PayのSuicaはApple Watchで使うことを徹底しています。

現金いらず.com 運営チーム
著者:現金いらず制作チーム
2014年から9年以上の間、日々キャッシュレスの情報を集め、店舗やサービスで試しては情報を共有し続けている現金いらず(旧 現金いらず.com)運営チームです。Xアカウント:@nogenkin(フォロワー1.9万人)、動画で理解したい方はYouTubeでも日々情報を共有しています。