概要
楽天キャッシュとは?
楽天キャッシュは楽天が提供する電子マネーです。
楽天が提供する電子マネーというと楽天Edyがありますが、実店舗メインの楽天Edyに対して、楽天キャッシュはオンライン電子マネーという立ち位置です。2016年に誕生して以降、あまり利便性は高くなかったのですが、2022年6月から投信積立に利用できるようにしたり、楽天Edyにチャージできたり、楽天Edyから交換できたり(2023年春予定)、楽天キャッシュに力を入れていく方針となっています。
楽天目線だと、楽天経済圏のユーザーを囲い込むために、事前にお金をチャージしておいてもらうための仕組みと言えます。
楽天キャッシュの使い方
主な使い方として以下のようなものが挙げられます。
- 楽天ペイの支払いに使う
- 楽天市場など楽天のサービスで使う
- ラクマで使う
- 楽天トラベルで使う
- 投信積立サービスに使う
楽天ペイで使うと1.5%還元(通常ポイント+チャージ払い分0.5%で合計1.5%還元)でお得ですし、楽天市場でも使える(ポイントとして1ポイント1円で利用できる)ので使い道には困りません。
↓楽天ペイで支払い元を楽天キャッシュに設定した画面です。この状態で支払えば楽天キャッシュから支払われます。
↓オンライン決済の楽天ペイでも楽天キャッシュが利用可能です。
↓楽天市場のポイント利用(楽天キャッシュ利用)の設定画面。ポイント画面で楽天キャッシュの利用を設定できます。
現在は投信積立サービスで0.5%還元(限度額5万円)があるので、この使い道の方も多いでしょう。2022年6月19日から楽天キャッシュが投信積立に使えることになってことによって、積立で還元が受けられる限度額の枠が増えた形です。
楽天キャッシュにチャージする
楽天キャッシュにチャージする方法は以下の通りです。
- 楽天カードからチャージ(楽天ペイアプリ)
- 銀行口座からチャージ(楽天ペイアプリ)(楽天銀行口座+他社口座1つ)
- ラクマの売上金からチャージ(ラクマ)
- 暗号資産からチャージ(楽天ウォレット)
- 楽天ギフトカードからチャージ
- セブン銀行ATM・ローソン銀行ATMから現金チャージ(楽天ペイアプリ)
楽天カードからチャージ(楽天ペイアプリ)
楽天ペイアプリから楽天カードを登録してチャージをすることができます。
楽天カードからチャージをすることで0.5%還元となります。
楽天カード以外のクレジットカードからはチャージはできません。
そして、楽天キャッシュから請求書払いをすることで間接的に請求書払いでも0.5%分のポイントを得ることができます。
楽天ペイのポイント払い 瞬間チャージ
楽天ペイのポイントカードでポイント払いをする際に、残高が足りなかった場合に不足分を楽天キャッシュとして、その場で即時楽天カードからチャージする機能です。
例えば、楽天ポイントを500円持っている状態で、1,000円の商品を楽天ポイントで支払った場合、足りなかった500円分は設定に応じて(ここでは仮に1,000円チャージとします)チャージされて支払いが完了します。
楽天ペイアプリには残りの500円分の楽天キャッシュが残ります。
楽天銀行口座からチャージ(楽天ペイアプリ)【楽天銀行】
楽天銀行の口座から引き落とす形で直接チャージをすることができます。
銀行口座からチャージ(楽天ペイアプリ)【他社銀行1つ】
楽天銀行以外の銀行口座から引き落とす形で直接チャージをすることができます。
他社銀行を1つだけ設定することが可能です。以前は楽天銀行のみでしたが、2024年2月末のアップデートで他社銀行からのチャージに対応しました。
ラクマの売上金からチャージ(ラクマ)
ラクマの売上金を楽天キャッシュにチャージできます。
ラクマの売上金は1万円以下だと楽天銀行への振り込みでも手数料がかかってきますが、楽天キャッシュにチャージすれば手数料は無料です。
暗号資産からチャージ(楽天ウォレット)
楽天ウォレットからビットコイン、イーサリアム等でチャージをすることが可能。
ただし、日本の税制ではチャージした時点で利確扱いとなり、税金がかかってくるのでご注意ください。
楽天ギフトカードからチャージ
楽天ギフトカードはコンビニなどで売っているギフトカードです(公式サイト)。
受け取りをすると楽天キャッシュにチャージができます。
2022年5月までは楽天ポイントギフトカードという楽天ポイントを購入するギフトカードでしたが、2022年6月から楽天キャッシュにチャージをする楽天ギフトカードとして生まれ変わりました。
セブン銀行ATM・ローソン銀行ATMから現金チャージ(楽天ペイアプリ)
楽天ペイアプリを使い、セブン銀行ATM・ローソン銀行ATMから現金チャージをすることも可能です。
チャージ方法でセブン銀行ATM、またはローソン銀行ATMを選択し、ATMに表示されたQRコードを読み取り→入金という手順でチャージ可能です。
チャージ限度額は月に500,000円です。
楽天Edyから楽天キャッシュへのチャージ(Android限定)
楽天キャッシュは楽天Edy残高からもチャージ可能です(現在はAndroidの楽天Edyアプリで対応)。
2023年7月24日に対応しました。
楽天キャッシュと楽天Edyの相互交換が可能です。
楽天カード→→楽天Edy→楽天キャッシュというルートでお得(Android限定)
2024年6月のルール変更により、楽天カードから楽天キャッシュにチャージした際のポイントは付与されなくなりましたが、まだ楽天カードから楽天Edyにチャージをした際のポイントは貯まるので、楽天カード→(ここでチャージポイント)→楽天Edy→楽天キャッシュというルートであれば、楽天Edyへのチャージ時のポイント(200円で1ポイント)が付与されます。
楽天キャッシュ残高の種類(基本型とプレミアム型)
楽天キャッシュには「基本型」と「プレミアム型」という2つの種類があります。簡単に言うと、基本型は銀行口座への出金が出来ない楽天キャッシュ、プレミアム型は銀行口座への出金が可能な楽天キャッシュです。
プレミアム型の残高を保有するためには本人確認する必要があります。
楽天ペイアプリで楽天キャッシュ残高の種類を確認できます。
楽天カードからチャージした分は基本型ですが、銀行口座への出金はできません(それが可能だとクレジットカードの枠を現金化ができてしまうので・・・)。
チャージ | 基本型 | プレミアム型 |
---|---|---|
楽天カードからのチャージ | ◯ | – |
楽天銀行からのチャージ | ◯ | – |
ATMからのチャージ | ◯ | – |
他社銀行からのチャージ | – | ◯ |
ラクマ売上金からのチャージ | – | ◯ |
暗号資産からのチャージ | – | ◯ |
本人確認のためには免許証、マイナンバーカードが必要です。
基本型とプレミアム型の両方を保有している場合、まずプレミアム型から消費され、次に基本型が消費されます。
楽天キャッシュの1か月/1回の累計チャージ上限額は50万円です(基本型とプレミアム型の合計)。
楽天キャッシュと楽天Edyは相互交換が可能
楽天キャッシュは楽天Edyにチャージをすることもできます(楽天キャッシュ/ポイントチャージ)。
楽天キャッシュプレミアム型、楽天キャッシュ基本型のいずれもチャージ可能です(楽天ポイントは通常のみで期間限定はチャージ不可)。
WEBから申請して楽天Edyアプリやファミリーマートのマルチコピー機などで受け取ります。
チャージは1円から可能です。1ヶ月のチャージ上限は1,000,000円分となります(楽天ポイントは100,000ポイント)。
楽天Edyを楽天キャッシュにチャージすることもできるので、相互チャージが可能です。
残高キープチャージ(楽天証券)
楽天証券の投信積立の場合、楽天キャッシュの残高が不足しないように、毎月自動的に不足分の楽天キャッシュを楽天カードからチャージする残高キープチャージという機能があります。
投信積立額を設定しておくと安心です。チャージは楽天カードが発行しているクレジットカードのみ利用可能です。
楽天キャッシュの送金
楽天キャッシュは送金も可能です。
連絡先を同期しなくてもリンクを生成して送付可能です。
相手が楽天ペイアプリをインストールしていなくてもWEBから受け取ることも可能です(楽天会員である必要あり)。3日以内に受け取り操作を行う必要があります。
送金手数料は無料。送金上限は10万円/回、100万円/月となっています。
楽天キャッシュの出金
プレミアム型の楽天キャッシュは楽天ペイアプリ、ラクマアプリで出金可能です。本人確認が必要になります。
楽天カードや楽天銀行からチャージした分(基本型)は出金できません。
手数料は以下の通りです。
銀行 | 手数料 |
---|---|
楽天銀行 | 1万円以上なら無料9,999円以下は100円 |
その他 | 210円 |
楽天キャッシュのまとめ
楽天は現在ポイントや電子マネー周りがかなり複雑になっています。
楽天キャッシュの登場はその複雑さにますます拍車をかけていますが、楽天のサービスを攻略するためには理解しておくことが必須です。