電子マネー、スマホ、クレジットカード、暗号通貨で現金いらず、お財布いらず、キャッシュレス生活応援サイト。
  • お店の業種
  • ご利用の電子マネー
  • 交通系電子マネー
  • クレジットカード
  • 店舗名(e.g.スタバ)

キャッシュレス化するメリット・デメリット総まとめ

キャッシュレスのイメージ

キャッシュレス、すなわち現金以外の手段で決済をすることのメリット、デメリットはこの数年で激しく議論されることも増えてきました。

ただ、目にしたどの議論でもメリットとデメリットを両面から明確にされていない気がしたので、一度自分の思考を整理する意味でもまとめてみます。

キャッシュレス化するメリット

キャッシュレスのメリットには大きく分けて、個人体験としてのメリットと、社会全体としてのメリットの2種類があり、本来なら分けて考えるべきなのでしょうが、ここではまとめということで一緒くたにして羅列してしまいます。

早い

コンビニやスーパーなどで、現金払いの人は遅いです。電子マネーはタッチするだけ、コンビニやスーパーなどだと1万円未満だったら殆どの場合、クレジットカードでもサインレスですから、現金払いよりも大分早く支払いが完了します。特にセルフレジだとそのスピードの違いは顕著です。

↑はスーパーのサミットのセミセルフレジ(東芝テックのSS-900)での支払いの様子を撮影したものです。片方にスマホを持ちながら、クレジットカードの券面が映らないようにしながらなので多少もたついていますが、普段だと決済はカード挿入を含めて5秒くらいで済みます。隣の現金払いの人たまに驚いた様子でこちらを見てきます。

何が言いたいかって、早いことは、

  • 他の人に迷惑をかけない。
  • 体感として気持ちが良い。

という2つの意味で正義だということです。たまに小銭の計算が脳トレになるから、とか言う人いますが、他人に迷惑かけてまで脳トレをやらないで欲しいかなと。

キレイ

潔癖症で有名な俳優の本郷奏多さんはとあるテレビ番組で小銭は持ち歩かず、世の中が全部電子マネーになれば良いとおっしゃっていました。これは極端な例ですが、同意です。紙幣はどれだけたくさんの人が触ってきたかわかりません。さらにまずいことに、現金を清潔にしようと洗う人もまずいません。ということは、色々とヤバイものが蓄積されているわけです。

乗車率200%近い満員電車と現金払いがなくなればインフルエンザの流行はかなり抑えられるのではないでしょうか。

Apple Payやおサイフケータイ払いの場合、スマートフォンも汚いという意見もありますが、iPhoneだったら7以降、GALAXYもS7以降は防水で洗えるし拭けるので硬貨や紙幣よりよほど清潔に保てると考えます。

筆者は潔癖症ではないのですが、現金払いしかできない某うどん屋で、現金払いをした後にその手でセルフで薬味とかを乗せているのを見ると、続けて使うのには抵抗があります。キャッシュレス社会ならそんなストレスが減ります。

引き出さなくて良い

ATMの画像

現金を引き出すという行為が時間的にも、手数料的にも無駄です。

常に財布の中に現金を入れて、店に入るたびに足りないのではないかという精神的な恐怖と戦い続けるのも無駄かと。

よって、電子マネーは現金チャージではなく、PCやスマートフォン上からクレジットカードでチャージ出来るように設定しておくとキャッシュレス生活をより謳歌できると思います。オートチャージだとなお便利です。

クレジットカードや電子マネー払いはポイントが貯まります。単純に、現金払いよりもお得です。最近はデビットカードでもポイントが付くものが増えてきました。

例えばプリペイドカードのLINE Payカードで支払えば2%分くらいのポイントを貰えます。これだけでなんで現金で支払うのか、キャッシュレス派の人間にとっては永遠の謎です。お金に余裕があるならわかりますが・・・。

支出額の把握が容易

以前クレジットカードを使わない理由のアンケートを取ってみたら「カード払いだと使いすぎてしまうのが怖い」という意見が1位でしたが、実際は、、現金払いのほうが使いすぎてしまう可能性が大きいと考えます。

もしあなたが現金払い派であれば、今月いくら使ったかわかりますか?3日前にいくら使ったかわかりますか?家計簿を付けている方はわかるかもしれませんが、現金払いの方が家計簿をつける作業はとてつもなく面倒で無駄な作業ではないでしょうか。

キャッシュレス生活をしている人なら、マネーフォワードなどの家計簿アプリにクレジットカードや電子マネーを設定さえしていれば、半自動的に家計簿が出来上がり、「今月使いすぎているからいまは控えよう」「一体何にどのくらい使ったのか」といったことが容易に確認できます。利用額を確認するだけならアプリを開くだけです。

マネーフォワードで利用額を確認

使いすぎが怖いという人の大多数は、例えば目の前に魅力的な商品があるときの物欲との戦いをクレジットカードのせいにしているだけなんじゃないかなと。そういう人達はクレジットカードを持っていなくても、残高がギリギリでもATMまで現金をおろしに行きます(あくまで学生時代にとあるセレクトショップでアルバイトをしていたときの経験則に過ぎませんが・・・)。

お金が犯罪に使われにくくなる

キャッシュレスがメインになるとまず脱税ができなくなります。税務署が正確にお金の流れを把握できるようになるからです。現金払いと違って、支払った場所と内容と金額が紐付けて記録されるので、ごまかしがしにくいです。同じような理由で犯罪者やテロリストに資金が渡りにくくなります。

お金が健全に回るということですから普通に暮らしている個人にとってもメリットになります。

真面目に事業をやっている個人事業主、フリーランスの方なら、経費は全てキャッシュレスで、ビジネスカードで支払いたいという方が殆どのはず。そうすればクレジットカードの明細=経費帳になるので、freeeなどのソフトと組み合わせることで確定申告が圧倒的に楽になるからです。

現金利用率が2%のスウェーデンでは政府の汚職も少なく社会の透明性の高さも評価されています。

硬貨や紙幣の原材料費などが抑えられる

これは一般人からするとよくわからない部分ではありますが、硬貨や紙幣もただではありません。作るためにはお金がかかっています。

気になったので調べてみたら、造幣局の平成29年度の原材料費の仕入れ額は約21億円、人件費は約64億円、設備費も約22億円が事業計画で示されていたので、キャッシュレス化すればこれらが削減できます。色々調べると、1万円の製造コストは20円ほどですが、1円の製造コストは2円ほどなので1円は作れば作るほど赤字なのだそう。

↓で少し書きますが、高額紙幣か少額紙幣のいずれかを廃止するという政策は諸外国ではキャッシュレス化のためによく行われています。

キャッシュレス化するデメリット

デメリットは正直なしと言いたいところなんですが、思いつく限り挙げてみます。

お店には手数料がかかる

クレジットカードは使えばお店に手数料がかかります。例えば楽天ペイだとクレジットカード払いの際には、VISA、MasterCard、AMEXだと3.24%、JCB、Dinersだと3.74%、SuicaやPASMOなどの交通系、nanaco、WAON、楽天Edyなどだと3.24%、iDやQUICPayだと3.74%の手数料がお店側にかかります。

お店が支払う手数料

お店は、クレジットカード払いの人は+3%の金額を請求したり、クレジットカードの利用は◯◯円以上といったことは出来ません(規約違反なので今後システムを利用できなくなる恐れがあります)。なので、システムを導入する以上、お客さんがカード払いをすると言ったときには必ず手数料が発生します。

クレジットカードや電子マネーが使えるから入るというお客さんも外国人を中心に今後ますます増えていきますから、メリットと表裏一体ですが、当然お店の経営的にデメリットとなり得ます。

とはいえ、それはビジネスセンスの問題であって、個人的には「手数料がかかってしまうのはお店の方に申し訳ない」と思う人が出てきてしまうことこそ、本当の意味でのデメリットだと言えるのかもしれないなと思っています。便利だからとキャッシュレス生活を送っていても、優しすぎて支払うたびに苦しむわけですから。

実際、普段はキャッシュレス生活を送っているけど、仲の良いご主人のお店では現金払いといった意見もよく耳にします。筆者は「カードも全然気にしないで使ってよ!お客さんが来てくれるのが嬉しいのだから!」と言ってくれるお店を何度も繰り返し利用しています。そういったお店が増えれば嬉しいですが・・・難しい問題です・・・。

機械に疎い方には厳しい

機械音痴の方

筆者の父は丁度還暦ですが、Apple Payどころか、スマートフォンも使えず未だガラケーです。まだ現役バリバリで働いていますが、パソコンでメールを確認するのも苦痛で全部印刷して読んでいるそうです。

そんな父はお店で電子マネー払いはしていません。理由を尋ねると、チャージがめんどくさいから現金で良いとのこと。PCやケータイからチャージをするなんて高度な設定は出来ません。またそのような設定はクレジットカードが必須ですから、他人に任せることは出来ません。ケータイのカメラは使えず、QRコード決済なんてもってのほかです。

クレジットカードは持っていますし、使えます。ただ、マネーフォワードなどは使えないのでさほど便利だとは考えていませんし、古臭い考えが染み付いているので、高額な決済のときしか使っていません。

そんな父のような機械音痴の方、それに高齢者の方と、いまのデジタルネイティブ世代の方が共通して使える決済手段をお店側が用意しようと思ったら、システムなどいろいろな面で大変な労力がかかるでしょう。

今後、フィンテックの分野はIT会社を中心として成長していくので、この問題はますます深刻になっていくかなと思います。街を歩くと誰もがスマホをいじり続けているこの時代に機械音痴という言葉自体死語な気がしますが、確実に一定数はいらっしゃいます。

筆者のほうでも機会があれば、現金払い派であるかどうかを尋ねると共に、機械音痴かどうかも答えてもらうアンケートを取ってみたいです。おそらく強い相関関係が現れるのではないでしょうか。

言葉にして支払い方法を伝える必要がある

ネットで色々と見ていると、キャッシュレス化のデメリットとしてコレを挙げている人が以外と多いという印象を受けます。

現金払いであれば、提示された金額を無言で支払えば支払うことが可能ですが、現状だと、電子マネーの場合は種類を、クレジットカード払いの場合はその旨を口を開けて言葉にして伝えなければいけません。

声が出せない事情がある人達のためにも顧客側で種類を選択できるようにしたり、セルフレジを増やしていく必要があるでしょう。

別に支払い方法に関わらず、喋れるなら有人レジでは「ありがとう」くらい言葉を発そうよ、といつも思いますが・・・。

世界のキャッシュレス化事情

日本と比較するために世界ではキャッシュレス化も一例を見ていきたいなと思います。

中国という超先進国

キャッシュレス社会といえば・・・というくらい存在感を放っている中国。

QRコード決済がメインで、テンセントの「微信支付」とアリババの「支付宝」があれば完全にキャッシュレスの超先進国になっています。中国は紙幣の信頼度が低いから・・・、とか、あっちは偽札が・・・、という意見もあるとは思いますが、単純に便利さで比べてみてほしいなと思います。

スマートフォン一台で、どこのお店でも支払えて、日常生活の全てが賄える生活、その便利さ、快適さを想像するのは容易かと。日本のように「この店ではクレジットカード、この店ではSuica、あ、この店は使えない」といったことを考える必要がありません。屋台でもスマートフォンがあればOK。QRコードはタブレットがなくても紙に印刷してしまえば、それがメニュー表、兼、レジになります。

目が離せない国です。

高額紙幣・少額硬貨の廃止

インドでは2016年の年末に突如1000ルピー札(1,700円くらい)と500ルピー札(900円くらい)が法的な通貨じゃなくなることが突然発表されました。「明日から法的な通貨じゃなくなるから!」というモディ首相のやんちゃな発表だったので、当然大混乱をきたしたようですが個人的には素晴らしい決断だなーと思いました。

他にもEUは高額紙幣である500ユーロ札を廃止が決定しています。500ユーロ札は日本円にすると約6万円ほどで犯罪に多用されていました。古いデータで正確性は曖昧ですが、500ユーロ札の9割が犯罪者に保有されているというデータもあったようです。

500ユーロ

高額紙幣は一般人は使いづらく、犯罪者は使いやすいという性質を持ちます。他にもカナダやシンガポールも高額紙幣の流通を減らしており、元々も現金決済が少なかったスウェーデンなどは混乱をきたすことなく高額紙幣を廃止することに成功するなどこの動きは世界で広まっています。

逆に、少額硬貨を廃止する理由は1円玉のように製造コストが通貨価格を上回るというその無駄と、扱いにくさゆえです。例えば、スウェーデンやノルウェーでは1970年代から少額硬貨をどんどん廃止してきており、お隣の韓国は2020年までに少額硬貨を廃止することを発表しています(ちなみに、韓国では店がクレジットカード払いを拒否するのは違法)。

アメリカも1セント硬貨(通称ペニー)を廃止すべきだという声が高まっているようです。

高額な商品の現金払いの禁止

フランスでは現金払いの上限が1,000ユーロ(13万円くらい)に定められています(元々は3,000ユーロだったが下げられた)。イタリアも1,000ユーロ以上の現金決済の禁止、さらに家賃などの現金払いの禁止が法律で定められています。スペインは現金払いの2,500ユーロが上限で違反すると罰金を取られます。ベルギーは3,000ユーロが上限です(アンチマネーロンダリング法)。

日本では未だに都知事がバッグに現金5000万円入るかの戦いをしていたわけですが、こういう事情を知れば知るほど、面白くなってきませんか・・・?(悲)

ちなみにユーロ圏だとドイツは日本と同様に国がキャッシュレスのための施策を行っていないイメージがありますね。

(おまけ)日本のキャッシュレス化を進めるための妄想

キャッシュレス化は世界から見て遅れている日本、そんな日本でキャッシュレス化を進めるためにはどうすれば良いのか、筆者なりの妄想を以下に述べていきます。

ちなみに、日本では官邸が発表している未来投資戦略2017で、2027年までにキャッシュレス率を現在の2倍、全体の4割程度を目指す、という低すぎる目標を立てているのでいずれも実現可能性は低いかもしれませんが・・・。政府はオリンピックでキャッシュレス達成する気ないです。

現金払いのお店に「現金のみ」のマーク必須化

VISAとかJCB、nanaco、SUICAといった支払い方法を明示したマークはアクセプタンスマークと呼ばれます。お店の入り口などに貼ってあるのを誰でも見かけたことがあるはずです。

現状だと、クレジットカードや電子マネーを使えるお店が「使えるよ」という旨を提示していて、現金しか使えないお店は何も提示していません。これは特に外国人の方には不親切です。

入って、レジまで行って、失望するという事態になりかねません。

お店に入るか入らないかの判断基準になり得ることですから、「完全禁煙」と同じような位置に「現金のみ」のマーク提示をする必要があると考えます。本気でキャッシュレス化するつもりなら都内の一部だけでも必須化すべきかなと。

出来ればめちゃくちゃダサいマークを公募して・・・。

1万円札の廃止

世界が犯罪対策でどんどん高額紙幣を廃止しています。高額紙幣ランキングは500ユーロ廃止後は、200ユーロ札、アメリカの100ドル札、1000香港ドル札、次いで日本の1万円となります。

もたもたしているから、日本の1万円が、世界4位の高額紙幣としてランキングが繰り上がっているわけです。すると、当然世界の犯罪者に利用される可能性が上がります。

他の上位の高額紙幣、例えばアメリカの100ドル札などはアメリカに行ったときにも殆ど目にすることはありません。日本ほど高額紙幣が日常的に使われている国はないのです。繰り返しますが、都知事レベルの人がバッグに5000万円詰めている国はないのです。

1万円を廃止するというと日本人にとっては衝撃が大きいかもしれませんが、決済環境が整っていない国ならともかく、1人あたりのカード保有枚数は世界的にも多い日本人、1万円以上の買い物をするようなところならクレジットカードやデビットカードが使える環境もほぼほぼ整っています。つまり他の決済手段は持っているわけですから、なくしても何の問題もないと考えます。

フランスで現金利用の制限が3000ユーロから1000ユーロまで下げられたのは、2015年のシャルリー・エブド襲撃事件によって反テロリズムの感情が爆発したからだと言われています。日本も何か起こってからでは遅いのではないでしょうか。

現金払い以外の税の優遇

なんだかんだ、お店側に手数料がかかるのはキャッシュレス化を進めるにあたって、もっとも難しいところではあります。この問題を本気で解決しようと思ったら国側で税を優遇するしかないんじゃないかなと。

消費税をあげなくても、完全キャッシュレス化すれば、アングラマネーがなくなり、税収はおそらく上がるので、その分の税金をカード払いオンリーのお店に還元するようなシステムが出来ればいいなと妄想しています。

テクノロジーによる革新

例えばビットコイン決済。ビックカメラなどが導入している実店舗でのビットコイン払いは手数料が1%なので、今後、店側の手数料のデメリットを解消する可能性を孕んでいます。せっかく日本ではビットコインが世界一人気なのですから、競争して手数料が下がればなお良しですね(価値が変動する以上、いますぐは難しいことは承知で)。

もしくは日本でもLINE Payや楽天ペイ、Pay IDなどQRコード決済が台頭してきているので、この動きが加速して、「キャッシュレスの便利さ」を世に広まると嬉しい。決してエポックメイキングな発明ではなくても、既存の金融システムの横腹を殴り続けることでどんどん競争力と認知度が上がって便利になっていくといちユーザーとして信じています。

 

以上、これでもまだまだ書き足りないのですが、随時更新していくつもりなので、何か追加すべき事項、反対意見などありましたらTwitterなどで頂けますと嬉しいです。