中小規模の店舗がキャッシュレス決済を導入する際に、まず最初に選択肢に入るのがモバイル決済サービスと呼ばれるもので、小型の端末をスマートフォンやiPadなどのアプリと連携するだけでキャッシュレス決済に対応したレジが出来上がるサービスです。日本ではSquare、Airペイ、Stores(旧Coiney)、楽天ペイが主要モバイル決済サービスとして挙げられます。
実店舗での導入はもちろん、コミケなどのイベントで利用したいという方も参考にしてみてください。
概要
Square(スクエア)
運営会社 | Square株式会社 |
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国際ブランド | VISA / Mastercard / JCB / American Express / Diners / DISCOVERVISA、Mastercard、American ExpressはSquareの審査、JCB、Diners ClubはJCBの審査あり。 |
リボ払い・分割払い | 未対応 |
電子マネー(FeliCa) | iD / QUICPay / Suica / PASMO / manaca / SUGOCA / TOICA / nimoca / Kitaca / ICOCA |
QRコード決済 | PayPay / au PAY / d払い / 楽天ペイ / メルペイ / Alipay / WeChat Pay |
コンタクトレス決済(タッチ決済) | Visaのタッチ決済 / Mastercardコンタクトレス / American Express Contactless / JCBのタッチ決済 |
その他サービス | ギフトカード導入 |
手数料(国際ブランド) |
2025年1月21日からJCB系も2.5%に引き下げ。 |
手数料(電子マネー) |
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手数料(QRコード決済) |
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端末代金 |
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売上の入金スケジュール |
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売上金の振込手数料 |
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SquareはTwitterの創業者でもあるジャック・ドーシーがCEOのサービスで、世界中で展開しているモバイル決済サービス。日本では三井住友カードと提携しています。
日本でも広まっていますが、本家アメリカに行くとあらゆる場所で見かけます。ニューヨーク等ではSquareのレジも本当によく見かけます。
2021年、Square Terminalが日本でも発売開始しました。端末代金はかかりますが、これなら別途iPadなどは必要なく一台で決済が完結できます。
別途、iPadなどが必要になりますが、↓のような小型決済端末もあります。
用途に合わせて使い分けるのが良いかと思います。
2023年9月からはTap to Pay on Androidというサービスも開始しました。
こちらを契約すれば、Android端末さえ用意すれば、Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discoverの各種タッチ決済が利用可能になります。手数料は専用端末時と同じく3.25%です。
Suicaなどには対応していませんが利便性が高いと言えるでしょう。お好きなものを選択してみてください。
2024年9月末にはPayPay以外の各種コード決済にも対応しました。
良いところ
- 翌日入金対応。
- 振込手数料完全無料。
- 電子マネー(FeliCa)対応。
- コンタクトレス決済(タッチ決済)対応。
- Android端末があれば利用可能。
イマイチなところ
- システム上、100円以下の決済不可(クレジットカード決済時、電子マネー払い時は1円から決済可)。
AirPAY(エアペイ)
運営会社 | 株式会社リクルートライフスタイル |
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国際ブランド | VISA / Mastercard / JCB / American Express / Diners / DISCOVER / 銀聯 |
リボ払い・分割払い | 未対応 |
電子マネー(FeliCa) | iD / QUICPay / Suica / PASMO / manaca / SUGOCA / TOICA / nimoca / Kitaca / ICOCA楽天Edyも対応予定。 |
QRコード決済 | PayPay / LINE Pay / d払い/ 楽天ペイ / J-Coin Pay / AliPay / WeChat Pay / AlipayHK / Kakao Pay / Touch’n Go eWallet / EZ-Link Wallet / COIN+ / atone / メルペイ / EPOS PAY / Fami Pay / pring / ANA Pay / 銀行Pay / ゆうちょPay / Smart Code |
コンタクトレス決済(タッチ決済) | Visaのタッチ決済 / Mastercardコンタクトレス / American Express Contactless / JCBのタッチ決済 |
その他サービス | V-POINT / Pontaポイント / WAON Point付与申し込み後の案内。2023年2月に楽天ポイントカードに対応予定。 |
手数料(国際ブランド) |
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手数料(電子マネー) |
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手数料(QRコード決済) |
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端末代金 |
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売上の入金スケジュール | みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行の場合(月6回)
その他銀行の場合(月3回)
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振込手数料 |
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AirPayはリクルートのグループ会社である株式会社リクルートライフスタイルが提供するモバイル決済サービス。CMでもおなじみで知名度も高い。
ホットペッパーを抱えるリクルートだけあって美容院などでの導入もよく見られるサービスです。
良いところ
- 振込手数料完全無料。
- 対応している電子マネーの種類が多い。
- 対応しているQRコード決済の種類が多い(Smart Code対応)。
- コンタクトレス決済(タッチ決済)対応。
イマイチなところ
- 翌日入金不可(+月6回の振込はメガバンク3社のみ)。
楽天ペイ
運営会社 | 楽天ペイメント株式会社 |
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国際ブランド | VISA / Mastercard / JCB / American Express / Diners / DISCOVER |
リボ払い・分割払い | 未対応 |
電子マネー(FeliCa) | 楽天Edy / nanaco / WAON / iD / QUICPay / Suica / PASMO / manaca / SUGOCA / TOICA / nimoca / Kitaca / ICOCA |
QRコード決済 | 楽天ペイ / PayPay / au PAY / d払い / Smart Code / 銀聯QR / Alipay / WeChat Pay |
コンタクトレス決済(タッチ決済) | Visaのタッチ決済 / Mastercardコンタクトレス / American Express Contactless / JCBのタッチ決済 / ダイナースクラブ コンタクトレス2022年10月20日から開始した |
その他のサービス | 特になし |
手数料(国際ブランド) |
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手数料(電子マネー) |
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手数料(QRコード決済) |
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端末代金 |
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売上の入金スケジュール | 楽天銀行の場合
その他の銀行の場合
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振込手数料 |
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楽天ペイは楽天グループの楽天ペイメント株式会社が提供するモバイル決済サービス。
QRコード決済も同名で呼称されるので少しややこしいです。
2023年7月、上位版のオールインワン端末、楽天ペイ ターミナルが発売開始しました。2023年以前から発売されている従来の端末(Miura製)はまだ販売を継続していくとのことです(端末代金はお手頃)。
さらにわかりにくいのが中小事業者向けに最強プランという新規申し込みの方には、月額2,200円(税込)だとカード手数料が2.20%、ライトプランだと2.48%というプランを提供しています。他に1%代のサービスが増えているので特に最強ではない気がしますね。
良いところ
- 翌日入金対応(土日でなければ楽天銀行以外の銀行でも)。
- 対応している電子マネーの種類が多い。
- 楽天ペイに対応。
- コンタクトレス決済(タッチ決済)対応。
- PayPayなどの楽天ペイ以外のコード決済にも対応した(2024年9月末から対応した)。
イマイチなところ
- 決済手数料は他と比べて高め。
- 楽天最強プランがややこしい(有料)。
- 振込手数料が都度330円かかる(手数料無料が楽天銀行のみ)。
STORES(ストアーズ)
運営会社 | STORES 株式会社 |
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国際ブランド | VISA / Mastercard / JCB / American Express / Diners / DISCOVER |
リボ払い・分割払い | 対応2回払い、リボ払い(Visa / Mastercardブランドのみ) |
電子マネー(FeliCa) | QUICPay / iD / Suica / PASMO / manaca / SUGOCA / TOICA / nimoca / Kitaca / ICOCA |
QRコード決済 | PayPay / d払い/ 楽天ペイ / au PAY / メルペイ / Fami Pay / 銀行Pay / WeChat Pay Smart Code対応のため、幅広いコード決済に対応 |
コンタクトレス決済(タッチ決済) | Visaのタッチ決済 / Mastercardコンタクトレス / American Express Contactless / JCBのタッチ決済 / ダイナースクラブ コンタクトレス |
その他サービス | STORES 請求書決済 決済用ウェブページ作成機能。 |
手数料(国際ブランド) |
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手数料(電子マネー) |
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手数料(QRコード決済) |
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端末代金 |
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売上の入金スケジュール |
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振込手数料 |
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STORESはヘイ株式会社が展開しているモバイル決済サービス。セゾンと提携しています。
オンラインショップ運営サービスのSTORES.jpを運営するストアーズ・ドット・ジェーピー株式会社などとグループ化してヘイ株式会社の傘下として運営されています。
2020年4月からCoineyのサービスブランド名を変更して、STORESに変更しました。
また、2021年10月13日から交通系電子マネーの手数料が1.98%に下げられました。
良いところ
- STORES請求書決済という決済用のページが作成可能(URLを送信すればそこから決済可能)。
- 交通系電子マネーに対応。
- 手数料が安い。
- 最短翌々日に入金。
- コンタクトレス決済(タッチ決済)対応。
イマイチなところ
- 振込手数料無料に10万円という条件あり。
- システム上、100円以下の決済不可。
pCAT(ピーキャット)
運営会社 | ルミーズ株式会社 |
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国際ブランド | VISA / Mastercard / JCB / American Express / Diners / DISCOVER / 銀聯VISA・Mastercardはルミーズの審査でセディナ・ライフカード等へ仕向けられる。JCB・AMEX・Diners・DISCOVERはJCBと直接加盟店契約を締結する。 |
リボ払い・分割払い | 対応2回払い・リボ払い(ただし外貨建て決済は一括のみ) |
電子マネー(FeliCa) | 楽天EdyWindows版のみ。別途スターターキット(4,290円(税込))が必要。 |
QRコード決済 | Alipay / WeChatPay別途取次先の株式会社ユニヴァ・ペイキャストとの契約が必要 |
コンタクトレス決済(タッチ決済) | Visaのタッチ決済 / Mastercardコンタクトレス / American Express Contactless / JCBのタッチ決済 / Diners Clubコンタクトレス |
その他サービス | 銀聯カード(ICカード対応)・外貨建て決済・継続課金銀聯・外貨建て決済はiOS版のみ対応 |
手数料(国際ブランド) |
※業種により変動あり。上記は同人誌のサークルで申込時に提示された金額。(楽天Edyはページに記載あり) |
手数料(電子マネー) |
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手数料(QRコード決済) |
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端末代金 |
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売上の入金スケジュール | 月1回締め
月2回締め
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売上金の振込手数料 |
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pCATは、ネットショッピングの決済代行を行っているルミーズが実店舗向けに提供しているモバイル決済サービスです。モバイル決済サービスで唯一Windows版もリリースしており、PCをPOSレジとして使っている加盟店でも一つの画面で決済ができます。Windows版では楽天Edyにも対応しています。
さらに、iOS版は銀聯カードと外貨建て(DCC)決済にも対応しています!QRコード決済もAlipay・WeChat Payに対応。インバウンド需要に特化したサービスです。さらに、操作画面の多言語化で外国人従業員でも迷うことなく操作できます。
継続課金登録にも対応していますので、スポーツクラブや学習塾・音楽教室などの月謝徴収にも幅広い業種で使えます。
良いところ
- 銀聯カードに対応(別途契約必要)。
- 外貨建て決済に対応(別途契約必要)。
- 操作画面の多言語表示。
- コンタクトレス決済(タッチ決済)対応。
イマイチなところ
- Android非対応。
- 振込手数料無料に10万円という条件あり(10万円以下の手数料は1,100円と高い)。
- 資料ダウンロードで営業電話がくる。
タイムズペイ
運営会社 | パーク24株式会社 |
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国際ブランド | VISA / Mastercard / JCB / American Express / Diners / DISCOVERJCB・AMEX・Diners・DISCOVERはJCBと直接加盟店契約を締結する。 |
リボ払い・分割払い | 対応2回払い・分割払い・リボ払い |
電子マネー(FeliCa) | nanaco / WAON / Suica / PASMO / manaca / SUGOCA / TOICA / nimoca / Kitaca / ICOCA |
QRコード決済 | 未対応 |
コンタクトレス決済(タッチ決済) | Visaのタッチ決済 / Mastercardコンタクトレス / American Express Contactless / JCBのタッチ決済 / Diners Clubコンタクトレス |
その他サービス | 特になし |
手数料(国際ブランド) |
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手数料(電子マネー) |
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手数料(QRコード決済) | 未対応 |
端末代金 |
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売上の入金スケジュール | 月2回締め
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売上金の振込手数料 | 無料 |
タイムズペイは、駐車場・カーシェアリング等でお馴染みのタイムズ(パーク24)が運営しているモバイル決済サービスです。
専用タブレットとピンパッド、プリンターがまとめて無償提供されるため加盟店が用意する必要がありません。モバイル決済サービスで唯一電子マネーWAONに対応しています。
タイムズならではの特典として、従業員向けにカーシェア・レンタカーの割引優待なども付帯します。
良いところ
- タブレット・ピンパッド・プリンター無償提供
- nanaco、WAONに対応
- 分割払い対応
- コンタクトレス決済(タッチ決済)対応。
イマイチなところ
- 専用タブレットでしか使用できないので、かさばる。
- 決済端末としてはマイナー。
アパレルショップをオープンする友人の決め手になったもの
筆者は友人がアパレルショップを立ち上げるということで上記のうちから有名どころの4つのモバイル決済サービスの特徴をプレゼンしました。
さんざんサービスの説明させた挙げ句、最終的に「それ」を選んだ理由を尋ねたら「端末のデザインを見て最初からこれ以外ないかなって思ってた」とほざきました。売り物の白シャツに油性ペンで前衛的な落書きをしてやろうかと思いました。
とはいえ、アパレルショップですし、お客さんの体験として決済も重要な部分ではあるので、彼の「デザイン」という判断基準も一理あります。それに、如何に違いを説明しようが、初めての方にとってはどれもサービスや手数料は似たり寄ったりに感じるであろうことは間違いないので、とにかくまずは国がキャッシュレス支援に力を入れている今、対応することが重要だと思います。
あと、頑張ってまとめておいて、これ言ったら元も子もないのですが、売上の窓口になる大切な部分なので、最終的には問い合わせたときの対応で決めるのも大切だとこのサイトを通じて様々なお店のオーナーの方とお話した結果、感じているところでもあります(サービスによってはサイトに詳細な記載もなく、電話問い合わせができないものも・・・)。参考程度にしてみてください。