電子マネー、QRコード決済(バーコード決済)、スマホ決済、クレジットカード(タッチ決済含む)で現金いらず、お財布いらず、キャッシュレス生活応援サイト。
  • お店の業種
  • 電子マネー
  • 交通系電子マネー
  • クレジットカード
  • タッチ決済
  • QRコード決済
  • ポイント
  • 店舗名(e.g.スタバ)

安易に「ポチッとチャージ」は大損!バンドルカードのデメリットと代替手段

バンドルカード(リアルカード)

後払い対応のプリペイドとしてよく選ばれるバンドルカード

「クレジットカードがなくてもすぐ作れる・使える」「手持ちがなくてもすぐ使える」と使っているユーザーが多いプリペイドカードの「バンドルカード」。

その触れ込み通り、プリペイドカードでありながら後払い機能を併せ持ちつつ、手軽に発行・利用が出来るカードですが、安易に使うと危険な要素も潜んでおり、その手数料の実態や代替手段を知らないまま選ぶのはおすすめできないプリペイドカードです。

MUFGグループになりましたが、当サイトでは、特にキャッシュレス初心者の方、学生の方などにはおすすめしていません。何故おすすめできないの?どこが危険なの?その理由と安心・安全・お得に使える代替手段を詳しくご紹介します。

バンドルカードのデメリット

デメリットは以下の通りです。

後払いチャージ「ポチっとチャージ」

「ポチっとするだけでおかねが手に入る」バンドルカードの最大の特徴である後払い機能「ポチっとチャージ」。バンドルカードのアプリでもポチッとチャージに誘導するようなUXになっていますし、広告や自社運営メディアでもひたすらポチッとチャージを促しています。

バンドルカードのポチッとチャージ

「やってみよう」とフランクに「ポチッとチャージ」勧める↑

そして、この「ポチッとチャージ」こそがバンドルカードの最大のデメリットです。

ポチっとチャージの利用時にはチャージ金額により510円~1,830円の後払いサービスとしてもそぐわない高額な手数料が上乗せされます。この手数料はポチっとチャージを利用するごとに発生するため、月に複数回利用してしまうとさらに高額な手数料を払うハメに・・・。

ポチッとチャージ手数料年利換算※(最大)
3,000円-10,000円510円約207%
11,000円-20,000円815円約90%
31,000円-40,000円1,170円約46%
41,000円-50,000円1,830円約54%

※各段階の最小の金額を30日後に手数料込みで支払った場合の年利(計算はこちらで出来ます)

年利換算すると最大なんと 「200%」を超えます(例:3,000円を30日後に3,510円で支払い時)。

貸金業法では10万円未満の上限年率は「20%」と定められているのですが、バンドルカードのポチッとチャージは実質的には利息にあたるものを「手数料」という形で取る抜け道で貸金業法の対象になっていないので、このような文字通り「法外な」利息手数料がかかるわけです。

参考までに消費者金融として有名なアコムの実質年率は3.0%~18.0%です。消費者金融も裸足で逃げ出すレベルです。

しかもこれ13歳以上、中学生でも利用可能(一応親権者の同意必要ですが本人のみでも申し込めてしまう)。中学生に3,000円貸して翌月+510円で返させるのはいかがなものでしょうか。

これでは「情弱ビジネス」と言われても仕方がないのではないでしょうか。

利用時に電話番号やメールアドレスなどの簡単な情報さえ登録すれば申込出来ることからほとんど誰でも利用可能で、仕組みをよく分かっていない学生層でも安易に利用出来てしまうことから非常に危険なのでここで注意喚起させて頂きます。

また、実際にこのポチっとチャージを悪用されたケースや、詐欺に使われてしまったケース、安易に使ってしまい高額な請求が来てしまったケース・・・など様々なトラブルが聞かれており、「使う上でのリスク」があまりにも大きすぎるのです。

※KyashやB/43も注意が必要※

多機能プリペイドの「Kyash」や家計簿つきプリペイドの「B/43」も同様に後払いチャージ機能が用意されており、こちらでも同様に利用ごとにバンドルカードと同程度の高額な手数料が発生します。

これらのカードは決済できるという部分以外でもメリットがある部分も多いカードのため、損をしたくない方は後払いチャージだけは利用しないようにしましょう。

ちなみにこの2つのカードの後払い機能は「AGミライバライ」が提供元となっていますが、実は消費者金融の「アイフル」のグループ会社なので気にする人は居るかもしれません。

利用時の還元がなく「普通に使うだけでも損」

プリペイドカードですら大半は用意されている「利用時のポイント還元やキャッシュバック」がバンドルカードでは一切用意されておらず、普通に使ったとしても何もお得な面がありません。

還元率0%です。

また、ポチっとチャージ以外にもドコモ払い(キャリア決済)など一部のチャージ方法は手数料がかかるものが存在するためさらに余計なものがかかってしまうことに・・・。

セキュリティ上の不安も

バンドルカードは発行が簡単なプリペイドカードであることから、不正利用に遭った場合の明確な補償などが用意されていません。

一時利用停止の機能こそあるものの、あくまでそれだけなのでセキュリティ面では弱く安全とは程遠い仕様です。

ICチップなしのカードで発行手数料が高い

バンドルカードの発行手数料は以下の通り。

  • バンドルリアルカード・・・400 円
  • バンドルカードリアル+・・・700円

    ICチップも載っていない(セキュリティが低い)のに、この価格は他と比べても高いです。

    dカード プリペイド、au PAYプリペイドカード、Visaプリペ(ICチップあり)、各種デビットカード(ICチップあり)などは現在無料で発行できます。審査もないです。

    B/43もICチップが載っていて500円です。

    Apple Pay / Google Pay未対応

    バンドルカードはKyashなどと異なり、Apple Pay、Google Payに対応していません。

    MUFGグループになったので流石にいずれは対応する気はしますが、このご時世に未対応のものを選択するメリットはありません。

    様々用意されている安心な支払い手段

    一方でバンドルカードを使わなくても安心・安全、さらにお得に利用できる後払いの支払い方法が様々用意されています。

    クレジットカード

    そもそも「後払い」で利用するのであれば、クレジットカードを利用するのが一番確実で安心・安全です。

    すでに設定されている「利用枠の範囲内」で使える上、「一括払い」ならば手数料が取られることは当然ありませんしセキュリティ面もきちんと守られています。

    言うまでもありませんが、利用時の還元も豊富に用意されているため損をすることはまずありません。

    また、昨今では申し込み後5分程度ですぐ使える「即時発行」タイプのクレジットカードも主流になりつつあり、クレジットカード持っていないけどすぐに買いたいものがある」ニーズにもちゃんと答えられる環境が整っているのです。

    即時審査&即時発行&即時利用ができるカード一覧
    概要1 即時発行を可能にするカードレス決済2 主要な即時発行可能なカードの一覧3 即時審査→即時発行して即時使えるクレジットカード3.1 JCBカード3.2 三井住友カード3.3 イオンカード3.4 セゾンカード3.5 …
    続きを読む

    デビットカード/プリペイドカード

    「後払いで買わなくていい」「手持ちの範囲内だけで使いたい」という場合にはデビットカードや他のプリペイドカードを用意しましょう。

    以下のエントリーでご紹介するカードについては、クレジットカード同様に「安心・安全」「お得」さらに「利便性」まで兼ね備えたものばかりです。

    ご紹介しているものには即時発行に対応したカードも一部用意されています。

    キャッシュレス生活におすすめのタイプ別デビットカード
    キャッシュレス化の流れと共に取り扱い金融機関が続々と増え続けている国際ブランド付きのデビットカード。 都市銀行、地方銀行、ネット銀行と規模の大小を問わず発行されており、使う方も以前とは比べ物にならないくらい増加しています…
    続きを読む
    キャッシュレス生活におすすめのタイプ別ブランドプリペイドカード
    あらかじめチャージをすることにより誰でもクレジットカードの加盟店で利用できる国際ブランド付きのプリペイドカード。 キャッシュレス生活を「幅広く」「お手軽に」利用できる決済手段として普及・さらには定着するようにもなってきま…
    続きを読む

    たまにバンドルカードは審査がゆるいと言われますが、デビットカード、プリペイドカードはクレジットカードと違い、種類を問わず、基本的に審査はないです。

    Paidy

    「どうしても今すぐ買いたい」という場合、利用先が限定されているのであれば後払いサービスの「Paidy」を利用するのがおすすめです。

    ECサイトやオンラインサービスなどで利用先がPaidyを導入していることが条件とはなるものの、利用時の手数料は何度利用しても0円!、口座振替や振込なら支払い手数料は0円!(振込手数料は注意)、コンビニ支払いだけ390円の手数料が発生しますが利用した分をすべてまとめて請求なので圧倒的に割安なのです。

    バーチャルカード・リアルカードを発行すれば、Visaブランドのブランドプリペイド扱いでバンドルカードでも支払えるところで利用可能です。

    ペイディカード(バーチャルカード)

    あと払いのPaidy(ペイディ)について(手数料や支払いのタイミングなど)
    サービス BNPL(あと払い)当月利用分を翌月10日(口座振替の場合は12日)にまとめて支払う。クレジットカードなしでもあと払いが可能なサービス。 利用条件 18歳以上(高校生を除く) 手数料 コンビニ払い・・・356円…
    続きを読む

    キャリア決済+プリペイドカード

    「やっぱりどうしてもバンドルカードと同じような感じで使いたい」という場合にはドコモ、KDDI、ソフトバンクのキャリア決済とプリペイドカードを組み合わせて使う方法もあります。

    ドコモ・ahamoならdカードプリペイド、au・UQ mobileならau PAYプリペイドカード、ソフトバンク・Ymobile・LINEMOならソフトバンクカードを発行することにより各キャリアの合算払いサービスを使って後払いチャージすることが出来ます。

    当然ながらキャリア決済は利用する際に手数料が発生することはありませんし、プリペイドカード利用時の還元もあるので損をすることはありません。

    プリペイドカード自体に補償サービスも付帯されているので安全・安心、キャリア決済の設定でひと月に使える金額も自由に設定出来るので実はバンドルカードで出来る機能をこれらのカードもきっちり備えているのです。

    dカード プリペイドについて(dポイントが貯まりやすいカード)
    チャージ限度額 30万円1日のチャージ上限も30万円。 チャージ単位 1円単位セブン銀行ATMチャージは1,000円単位。 貯まるポイント 200円で1ポイントのdポイントが貯まるdポイント加盟店ではこのポイントに加えて…
    続きを読む
    au PAY プリペイドカードについて
    貯まるポイント名 Pontaポイント ポイントレート 200円で1 Pontaポイントポイントアップ店だと200円で2ポイント程度(対象店によって異なる)。 ポイントの有効期限 加算日から1年 チャージの方法 現金チャー…
    続きを読む
    ソフトバンクカードについて
    貯まるポイント名 ソフトバンクポイント ポイントレート 200円で支払いポイントが1ポイント チャージ限度額 1,000,000円 チャージ残高の種類 現金バリュー/プリペイドバリュー現金バリューは銀行振り込みなどでチャ…
    続きを読む

    まとめ

    広告露出も数多く打ち出しており、見たことがきっかけで作る人も多いバンドルカードですが、このような理由からたくさんの選択肢がある昨今においては選択するメリットが全くと言って良いほどありません。

    様々なキャッシュレス決済が用意されている昨今、代替手段が豊富にあるのにも関わらず広告の力に負けてしまい、結果知られていない現実もありますが・・・。

    特に後払いチャージは知らずに使い続けていると損をし続けることになりますし、仕組みをよく理解していないまま安易に手を出すと大変なことになってしまいます。

    この記事を読まれている方の中にはよく調べないまま、バンドルカードを、ポチッとチャージを使っている方も居るかもしれませんが、弊サイトでは上記の理由からおすすめしていません。特に学生さんなどは日々の生活で使う決済手段は、きちんと比較して取捨選択することをおすすめします。

    ライター:ちはやるん
    デビット・プリペイドを中心に愛用する長崎県民。 とくにNFCPayは大好物で福岡・大阪・東京に行った時は使って帰らないと気がすまないくらい。Twitter ID: chihayaobachan