キャッシュレス化推進の世の中の流れと共にここ数年で取り扱いを始める金融機関が急速に増えてきた国際ブランド付きデビットカード(以下、ブランドデビット)。
キャッシュレス生活には欠かせない決済手段として今や持つ人・使う人が都市部だけでなく、地方でも見かけるようになってきました。
そんなブランドデビットですが、「種類が多くて選べない」「何かとめんどくさそう」「セキュリティ面が心配」といった理由でまだ利用したことがない方も多いのも現状です。
そこで今回はおすすめブランドデビットをタイプ別にご紹介します。
あなたのタイプに合った1枚をぜひ選んでみてください。
概要
総合的バランス重視タイプ
総合的におすすめできるバランス重視のブランドデビット。
三井住友銀行(SMBCデビット)
年会費 | 無料 |
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利用時特典 | Vポイント(0.5%)/キャッシュバック(0.25%) |
電子マネー | iD |
モバイル決済 | Google Pay(iD) |
NFC | 対応 |
還元率・付帯機能・セキュリティ面の様々な点から日本国内で発行しているブランドデビットの中でもパーフェクトと言ってもいいほど一番バランスの取れたカードです。
2020年6月から開始した三井住友カードの「Vポイント」が本カードでも貯まるようになり、還元率が誰でも0.5%にまで上がることになりました。
貯まったポイントはdポイントやANAといった他社ポイント・マイルに交換出来るため使いやすく無駄がありません。
また、カードの付帯機能としてもiDとVisaのタッチ決済を両方搭載しており、カード1枚だけでも幅広いお店でサッとお支払いできるのも魅力、Google Payに登録すればスマートフォンでもiDを利用することができるのも注目すべき点ですね。
セキュリティ面も三井住友カード発行によるカードであるのでしっかりしており、電話などのサポートも丁寧な対応をしてくれるため安心です。
還元率重視タイプ
還元率を重視するなら通常ブランドデビットは適さないですが、中でも還元率が高いもの。
GMOあおぞら銀行
年会費 | 無料 |
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利用時特典 | 現金キャッシュバック(0.6%~1.5%) |
電子マネー | なし |
モバイル決済 | なし |
NFC | 対応 |
現金キャッシュバック制としては業界最高峰の高還元率で基本の還元が0.6%、お取引状況に応じて最高で1.5%まで引き上げられるカードです。
機能性やセキュリティ面やこれといった特徴はありませんが、後発のネット銀行である点を活かしてVisaのタッチ決済標準搭載やスマートフォンのお取引アプリでデビットの利用明細や各種設定をまとめて管理できる点も魅力のひとつ。
また、大きな欠点でもあった入出金に利用するATMネットワークの少なさについてもゆうちょ銀行が対応となり一気に利便性が向上したため入出金の拠点には困らなくなりました。
機能性重視タイプ
幅広い機能が付帯しているブランドデビット。
ソニー銀行(SonyBank WALLET)
年会費 | 無料(一部カードは有料) |
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利用時特典 | 種類により異なる |
電子マネー | なし |
モバイル決済 | Google Pay/GARMIN Pay/Fitbit Pay(すべてVisaのタッチ決済) |
NFC | 対応 |
1枚で豊富な機能を備えた機能性に特化したカードです。
外貨預金と連動し、11通貨をこれ1枚で利用できるマルチカレンシー機能で日本だけでなく海外での利用も便利でお得に利用することができます。
また、提携カードが選べるのも魅力でANAのマイルが貯まるタイプや高島屋のポイントが貯まる最上位タイプといったカードも選択可能。
極めつけはモバイル決済の豊富すぎる手段で、Google PayをはじめGARMIN PayやFitbit Payといったウェアラブル端末でもVisaのタッチ決済が利用できるのも面白いポイントです。
優待・割引重視タイプ
ポイント還元ではなく、優待が優れているタイプのブランドデビット。
イオン銀行(イオン銀行キャッシュ+デビット)
年会費 | 無料 |
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利用時特典 | ときめきポイント(基本0.5%) |
電子マネー | WAON |
モバイル決済 | なし |
NFC | なし |
ブランドデビットでありながら通常のイオンカードと同じ機能性を備えており、イオングループでの割引やポイント2倍特典といった様々な特典がそのまま受けられるカードです。
イオングループでよくお買い物する人はもちろんのこと、全国のレジャー施設の優待特典もカードを提示するだけで受けられるので持っておいて損はありません。
イオン銀行の口座を利用するのもあり、難点を挙げるとすればイオングループ以外のATM拠点が弱いところ。お近くに無ければ平日や土曜日は極力ゆうちょのATMを利用しましょう。
セキュリティ重視タイプ
ブランドデビットの中でもセキュリティ性が突出しているブランドデビット。
発行形態や決済システムにおいてJCBやVJAのものをそのまま利用しているため、不正利用補償だけでなく問い合わせ時も迅速・丁寧に回答してくれるサポート体制やクレジット同様の不正利用検知システムといった様々な対策が盛り込まれているため安心して利用することができます。
また、JCBにおいてはクレジットとデビットの利用明細や各種設定をどちらか一方のカードのID・パスワードで一括管理できるのでとっても便利です。
地方銀行発行のJCBデビット
年会費 | 有料(発行金融機関により異なる) |
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利用時特典 | OkiDokiポイント(一部対象外) |
電子マネー | なし |
モバイル決済 | Google Pay/Apple Pay(いずれもQUICPay+) |
NFC | なし(Apple Payで対応) |
全国の地方銀行がJCBへ委託して発行しているブランドデビット。
VJA発行のVisaデビット
年会費 | 有料(発行金融機関により異なる) |
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利用時特典 | キャッシュバック(還元率は異なる) |
電子マネー | なし |
モバイル決済 | Google Pay(iD) |
NFC | あり(一部非対応) |
VJA加盟のカード会社各社が発行しているブランドデビット。
三菱UFJ銀行(三菱UFJ-JCBデビット)
年会費 | 無料 |
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利用時特典 | キャッシュバック(0.2%) |
電子マネー | なし |
モバイル決済 | Google Pay/Apple Pay(いずれもQUICPay+) |
NFC | なし(Apple Payで対応) |
三菱UFJ銀行が発行しているブランドデビット。VISAとJCBで選択可能ですが、ここではJCBをおすすめします(理由は↓の記事参照)。
生活に密着した1枚を選ぼう
ブランドデビットは「口座直結」である性質上、毎月の引き落としや振込といった他の要素と組み合わせて「家計簿」のかわりとして口座を利用できるようにする、という面も備えています。
プリペイドやクレジットよりも「生活に密着」した使い方に必然的になってしまうため、「入出金のATM網」「普段いくお店」「銀行としての使いやすさ」もすべて加味して使う1枚を選んでみてください。