特徴 | Kyash Card | Kyash Card Lite | Kyash Card Virtual |
---|---|---|---|
カードフェイス | |||
実店舗での利用 | 可 | 可 | 不可Apple Pay、Google Payに登録してQUICPayとしてなら利用可能 |
ICチップ | あり | なし | – |
発行手数料 | 900円 | 300円 | 無料 |
ポイント還元率Kyashマネーでの支払い時 | 1% | 0.5% | 0.5% |
チャージ方法 | 銀行口座 / クレジットカードチャージ(金額指定チャージ・オートチャージ) / Pay-easy / コンビニチャージ / セブン銀行ATM・ローソン銀行ATMチャージ / Kyashポイント etc | ||
チャージに使えるカード | VISA / MasterCard / JCB / American Expressブランドのカード | ||
24時間あたりのチャージ限度額 | 30万円 | 10万円 本人確認をしていないときは5万円 | 10万円 本人確認をしていないときは5万円 |
1回あたりの利用限度額 | 30万円 | 10万円 本人確認をしていないときは5万円 | 10万円 本人確認をしていないときは3万円 |
1ヶ月あたりの利用限度額 | 100万円 | 15万円 本人確認をしていないときは12万円 | 15万円 本人確認をしていないときは12万円(本人認証していない場合5万円) |
海外での利用 | 可海外サービス利用料は円換算した金額に3%を加算 | 不可 | 不可 |
ホテル・航空券の支払い | 可 | 不可 | 不可 |
サブスクの支払い | 可 | 不可 | 不可 |
Apple Pay(QUICPay) | 対応 | ||
Google Pay(QUICPay) | 対応 | ||
Visaのタッチ決済 | カード付帯 | 使えない | 使えない |
3Dセキュア | 対応 | ||
本人確認 | 必須 | 不要本人確認することで利用限度額アップなどが可能。 | 不要本人確認することで利用限度額アップなどが可能。 |
有効期限 | 5年 | ||
有効期限内の利用限度額 | なし | 100万円5年以内に利用額が100万円を超える場合は再発行(手数料300円)が必要 | 100万円5年以内に利用額が100万円を超える場合は再発行(手数料無料)が必要 |
ウォレット内保有限度額 | 1000万円 | ||
送金 | 可本人確認、未確認アカウント共に送金可能。クレジットカード、デビットカードチャージ分も送金可。Kyashポイントチャージ分は送金不可。 | ||
送金手数料 | 無料 | ||
1回あたりの送金限度額 | 30万円 | 10万円 | 10万円 |
出金 | 可本人確認アカウントのみ。セブン銀行ATM/ローソン銀行ATMからの現金出金も可。クレジットカード、Kyashポイントチャージ分など(Kyashバリュー)は出金不可。 | ||
出金手数料 | 220円(税込) | ||
公式HP | https://kyash.co/ |
概要
- 1 Kyashとは?
- 2 Kyash Card / Kyash Card Lite /Kyash Card Virtualの特徴と違い
- 3 Kyashへのチャージ方法
- 4 Kyashの決済のポイント還元
- 5 【要注意】Kyashカードのポイントの付与上限
- 6 Kyashの送金・請求機能
- 7 Kyashの出金機能
- 8 Kyashの不正利用補償
- 9 Kyashの3Dセキュア
- 10 Kyashのメリット
- 11 Kyashのデメリット
- 12 Kyashのまとめ
Kyashとは?
Kyashは使い勝手の良さが売りのVISAブランド付きのリアルカード、バーチャルカード、個人間送金アプリ。
主に以下のようなことができます。
- VISAが使えるお店やオンラインショップ、サービスでクレジットカードと同様にカード払い
- Apple Pay、Google Payを通じてQUICPayが使えるお店で電子マネー払い
- アプリにチャージした残高を友だちや家族と送金(クレジットカードやデビットカードからのチャージ分も送金可能)
Kyash Card / Kyash Card Lite /Kyash Card Virtualの特徴と違い
Kyashをインストール&起動して、登録が完了するとすぐにVISAブランド付きのバーチャルカードのKyash Card Virtualが発行されます。
別途、実カードを申し込むことも可能です。
実カードの、Kyash Card、もしくは、Kyash Card Liteを作ることで、実店舗でのカード決済も利用が可能になります。バーチャルカード同様に国際ブランドにはVISAが付与されていて、VISAが使えるお店なら殆どの場所で使える=クレジットカードが使えるところならほとんどの場所で使えます。
Suicaなどのように、お金をKyash残高にチャージ(入金)して、支払いに使います。
Kyash Card / Kyash Card Lite / Kyash Card Virtualの使い方
実店舗ではクレジットカードと同様にレジでカードを渡して「一括払いで」と伝えればOKです。
オンラインショッピングではクレジットカード同様にカード番号と有効期限とセキュリティコード、そして名前(※実名、もしくは、KYASH MEMBER)を入力すればOKです。
利用した分はチャージ残高から引かれます。
また、いずれもApple Pay、Google Payに登録すれば、実店舗で電子マネーのQUICPayとして使えますが、ここではカード払いの使い方を解説します(QUICPayに関しては下記に別途詳細あり)。
支払手段 | Kyash Card | Kyash Card Lite | Kyash Card Virtual |
---|---|---|---|
カード決済 | ◎IC取引 | ◯磁気取引(JIS2なし) | × |
オンラインショッピング | ◎3Dセキュア対応 | ||
QUICPayApple Pay / Google Pay | ◎ | ◎ | ◎ |
Kyash Cardの使い方
Kyash CardはICチップが付帯しており、実店舗ではカードを差し込んで、暗証番号(4桁のPIN)を入力する形で決済が可能です。ICチップに対応しているので海外でも利用可能です。
オンラインショッピングではKyash Cardのラインナップの中で唯一実名が刻印されているカードなので、実名をアルファベットで入力します。
Kyash Cardのみホテルの宿泊費の支払い、ホテル内の施設・飲食店の支払い、航空券の支払いに対応しています(2020年10月から)。下記、Kyash Card Lite、Kyash Card Virtualはこれらの支払いには対応していないのでご注意ください。
Visaのタッチ決済にも対応
ICチップ付きのKyash Cardには、Visaのタッチ決済機能が付いているので、NFC Type-A/Bに対応したお店(ローソンやマクドナルドなど)ではカードを差し込む必要はなく、タッチをするだけで決済が可能です。
Mastercardのクレジットカードからチャージしても、Visaのタッチ決済を行うことができます。
Kyash Card Liteの使い方
Kyash Card LiteはICチップが搭載されていない磁気タイプのカードで、JIS2という国内の磁気の規格に準した磁気カードではないという点にも注意が必要です。ICチップが搭載されていないので、端末にカードを差し込んで暗証番号を入力して決済をすることはできません。サインが必要になります(サインレスの店舗を除く)。
Kyash Card Liteは、例えばマクドナルドではカードを差し込むのではなく、端末の横を擦る形で決済を行います。セキュリティ的には弱いです。
オンラインショッピングの際には名前の欄には「KYASH MEMBER」と入力すればOKです。
Kyash Card Virtualの使い方
実カードがない状態ですが、Apple Pay、Google Payに登録してQUICPayとしてなら利用可能です。
オンラインショッピングでは、アプリに表示されているカード番号などを入力することで、オンラインショッピングで利用可能です。名前は「KYASH MEMBER」でOKです。
Kyash Card / Kyash Card Lite / Kyash Card Virtualが使えない場所・サービス
ICチップ付きのKyash Cardであっても、あくまでプリペイドカードなので、事前承認が必要なサービスでは一部使えないところが出てきます。
Kyash Card Liteは、暗証番号が設定できないカード(かつJIS2非搭載)なので海外利用は不可、暗証番号が求められるような国内でも一部の場所では使えません(高速道路の通行料金などでは利用不可)。
Kyash Card、Kyash Card Lite、Kyash Card Virtulaはいずれも3Dセキュア(オンライン決済時の追加認証)にも対応しています。
Kyash Cardはガソリンスタンドでも利用可能だが1万円以上の一時金が必要
Kyashは2021年6月からガソリンスタンドでも使えますが、その際、1万円の一時金が引かれます。
利用から4−7日後に10,000円-利用額が返金される形です。
KyashをApple Pay/Google Payで使う
Apple Pay対応のiPhoneはWALLETアプリ(Apple Pay)に登録、おサイフケータイ対応のAndroid端末を保有されている方はGoogle PayアプリにKyash Card Lite、Kyash Card Virtualを登録することによって、QUICPayが付与されます。
個人間でやり取りしたKyash残高をコンビニなどでカードレスで支払いに使えるのですから便利です。
QUICPay払いもポイント付与・キャッシュバックの対象です。
Apple Pay/Google PayのKyash(QUICPay)の使い方
店頭で「QUICPayで!」と伝えて、端末をタッチすれば完了です。
Apple Payはサイドボタンのダブルクリックなどで立ち上げて生体認証後にタッチ、Google Payはメインカードに設定していればアプリを立ち上げて認証をする必要はありません。
非接触決済でわざわざKyashの実カードを提示する必要はないので楽です。
Kyashを間に挟むことであらゆるVISA/Mastercard/JCB/American Expressブランドのカードが非接触決済で利用可能に
個人的にKyashで最大ともいって良い強みは、あらゆるVISAブランド、Mastercardブランド、JCBブランド(2022年6月28日から対応した)、American Expressブランドのクレジットカード、デビットカードがApple Pay、Google Payを介して非接触決済ができるようになる点にあると考えます。
両者とも特にデビットカードにはまだ殆ど対応していないので、QUICPayで使えるのは便利です。
例えば、三菱UFJ VISAデビットカードはJCBブランド以外はそのままではApple Payに登録することはできませんが、Kyashのオートチャージカードとして設定(下記詳細)すれば、間接的にQUICPayで支払うことが可能になります。
Kyashへのチャージ方法
Kyashのチャージ方法は、以下のラインナップが用意されています。チャージ方法によって、出金・送金が不可のものもあるのでご注意ください。
チャージ方法 | 出金 | 送金 | 種類 |
---|---|---|---|
クレジットカードからのチャージ(金額指定チャージ) | 不可 | 可 | Kyashバリュー |
クレジットカードからのチャージ(自動入金(オートチャージ)) | 不可 | 可 | Kyashバリュー |
コンビニでの現金チャージ | 可 | 可 | Kyashマネー |
セブン銀行ATMからのチャージ | 可 | 可 | Kyashマネー |
銀行のPay-easyを使ったチャージ | 可 | 可 | Kyashマネー |
銀行口座からのチャージ | 可 | 可 | Kyashマネー |
Kyashポイントからのチャージ | 不可 | 不可 | Kyashバリュー |
イマすぐ入金 | 不可 | 不可 | Kyashバリュー |
詳細は↓で詳しく解説してあるのでをご参照ください。
Kyashの残高の種類(KyashマネーとKyashバリュー)
Kyashにはチャージの方法によって、KyashマネーとKyashバリューという2種類の残高があります。
- Kyashマネー・・・銀行口座等からのチャージ分。出金・送金可。
- Kyashバリュー・・・クレジットカード等からのチャージ分。送金可。出金不可。
- Kyashバリュー(期限付き)・・・キャンペーンなどで付与される分。送金出金不可。
KyashマネーとKyashバリューは出金の可否だけではなく、還元率も異なります。
Kyashの決済のポイント還元
銀行口座等からチャージしたKyashマネーは決済時に1%分(月に最大1,200ポイント)のKyashポイントが貯まります。Kyash Card Lite、バーチャルカードのみ発行している方は0.5%分(月に最大600ポイント)のKyashポイントが貯まります。
- Kyash Card・・・1%
- Kyash Card Lite・・・0.5%
- Kyash Card Virtual(Kyashリアルカード未発行ユーザー)・・・0.5%
決済をすると即時にポイントが付与され、売上確定と同時にポイントが確定、利用可能になります。売上が確定するのは実店舗だと3-5日くらいが目安となります。
QUICPay払いでも同レートでポイントが貯まります。
上記の通り、貯まったKyashポイントは1ポイント1円でKyash残高にチャージすることができるので使い道には困りません(ただし出金や送金は不可)。
Kyashのクレジットカードチャージ分(Kyashバリュー)で決済した分のポイント還元率は0.2%、上限は月に100ポイント
Kyashはクレジットカード、デビットカードからチャージした際に、カード側のポイントも貰えます(Visa LINE Payクレジットカードなど一部対象外のカードあり)。
なので、例えば、楽天カードなど還元率1%のカードからチャージをしてKyash Cardで支払えば、還元率は合計で1.2%になります。
クレジットカードのポイントにKyashのポイント(0.2%)が自動的に上乗せされる形です。
ただし、以前は+1%で月に500ポイントまで貯まっていたのですが、現在はクレジットカードチャージした分を支払いに利用した際の還元率は+0.2%、上限は月に100ポイントまでしか貯まらないのであまりメリットはなくなってしまいました。
キャッシュバック付与対象外の決済
Kyashは基本的に1%ポイント(バーチャルカードの場合は0.5%)のポイント還元ですが、対象外となる決済もあります。以下一例。
- モバイルSuica、楽天Edy、WAONなどへのチャージ。
- 商品券の購入。
- 税金やふるさと納税の支払い。
他にも不正利用だと判断されたらポイント付与対象外です。
【要注意】Kyashカードのポイントの付与上限
Kyashはそれぞれ、Kyash Cardは1%還元、Kyash Card Liteは5月から0.5%、Kyash Card Virtualは0.5%のポイントが貯まります。
ただし、このポイントには上限があります。
- Kyashマネー(銀行口座やセブン銀行ATM/ローソン銀行ATMからのチャージした分)の支払い・・・12万円以下の支払い分まで(還元率Kyash Cardで1%、それ以外で0.5%)
- Kyashバリュー(登録したカードからのチャージした分)の支払い・・・月間5万円以下の支払い分まで(還元率0.2%)
という制限です。
つまり、Kyash Cardは決済自体は月に100万円分まで可能ですが、ポイントが貯まるの銀行口座などからチャージした分で12万円分まで、ということです。ポイントが貯まらないなら使わないという方は月の上限を12万円に設定しておくと良いでしょう。
この制限を元に、Kyashポイントの上限を換算してみると以下の通り。
– | Kyash Card | Kyash Card Lite | Kyash Card Virtual |
---|---|---|---|
還元率 | 1%/0.2% | 0.5%/0.2% | 0.5%/0.2% |
Kyashポイントの上限/月銀行口座・セブン銀行ATMなどからのチャージ分(Kyashマネー) | 1,200ポイント | 600ポイント | 600ポイント |
Kyashポイントの上限/月カード・Kyashポイントからのチャージ分(Kyashバリュー) | 100ポイント |
Kyash Card Lite、Kyash Card Virtualだと上限がKyash Cardの半分になるのでご注意ください。
Kyashの送金・請求機能
KyashはKyash残高を送金したり、請求したりする、いわゆる個人間送金機能もあります。
2020年9月7日には資金移動業という資格を取ったことで送金したKyash残高を出金する、ということも可能になりました。
2022年2月8日にはクレジットカード・デビットカードからのチャージ分であるKyashバリューも送金可能になりました(出金は不可)。
KyashバリューとKyashマネーを両方とも保有している場合、Kyashバリューから優先して送金されるので覚えておきましょう。
Kyashの出金機能
Kyashは銀行口座などからのチャージ残高分(Kyashマネー)を銀行口座、または、セブン銀行ATM/ローソン銀行ATMから出金可能です。
クレジットカードチャージ分、ポイントチャージ分(Kyashバリュー)は出金不可なのでご注意ください。
セブン銀行ATMから現金を出金することも可能です(2021年8月10日から対応した)。
出金手数料は220円(税込)です。
チャージできる銀行口座は数が限られていますが、出金は多くの銀行口座が利用可能です(例えば三菱UFJ銀行などへも出金可能)。
Kyashの不正利用補償
KyashはKyash Cardユーザー、及びKyash Card Lite、Kyash Card Virtualで本人確認をしているユーザーは一応、不正利用補償が利用可能ですが、カードの紛失、盗難による不正利用は補償の対象外となっています。カードにロックをかけてある場合は対象となるようですが、ほぼないものとして考えたほうが良いかと思います。
Kyashの3Dセキュア
Kyash Card、Kyash Card Lite、Kyash Card Virtualはいずれも3Dセキュア2.0に対応しています。
Kyash Card LiteとKyash Card Virtualは送れて2022年11月14日に対応しました。
Visa Consumer Authentication Service (VCAS)という認証を使っており、いちいちパスワードなどを設定する必要はありません。↓のようにSMS、Push通知、E-Mailのいずれかの方法で認証します。
各種QRコード決済への紐付けやセキュリティが高いWEBサイトでの決済などが可能になっています。
Kyashのメリット
- 銀行口座チャージ分は還元率1%。
- あらゆるVISA、Mastercard、JCB、American Expressブランドのクレジットカード・デビットカードをApple Pay、Google Payとして間接的に非接触(QUICPay)で利用可能。
- あらゆるVISA、Mastercard、JCB、American Expressブランドのクレジットカード・デビットカードをVisaのタッチ決済として利用可能(Kyash Card限定)。
- 3Dセキュア対応。
- 盗難や不正利用に対する補償が付帯。
- 出金可能。
- クレジットカード・デビットカードチャージ分を送金できる。
Kyashのデメリット
- カードからのチャージ分の場合、貯まるポイントが還元率0.2%、上限は月に100円分まで・・。
- 定期的に大規模な不正利用の被害にあっているので使っていないときは要ロック。
Kyashのまとめ
Kyashが出てきたときは「ちょうど良いバランスのサービス」が出てきたなと感じました。
ポイント還元率の改悪などありましたが、Kyash CardではICチップ付きで決済上限も従来のものより大幅にアップしてかなり使いやすくなっています。
QUICPayの決済分でもポイント還元が適応される形に戻ったのは嬉しいポイントです。
決済だけではなく、個人間送金などにおいても存在感を発揮していってほしいところです。