発行 | 三井住友銀行 |
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申し込み資格 | 15歳以上 |
年会費 | 無料 |
電子マネー/NFC | iD / Visaのタッチ決済Google Payに登録してiDとして決済することも可能。Apple Payには登録不可。 |
ポイント還元 | 0.25% / 0.5%キャッシュバックは0.25%還元、Vポイント還元だと0.5%還元(いずれかを選択)。 |
ショッピング利用限度額(国内/海外) |
上記範囲内で自分で設定可能。 |
海外での現金引き出し限度額 |
上記範囲内で自分で設定可能。キャッシュカードとは一体化していないため国内では引き出し不可。 |
不正利用補償 | 年間100万円連絡から60日前まで遡って補償。 |
紛失・盗難補償 | 「海外で購入した商品」が破損、盗難などの被害にあった際の被害額を補償購入日の翌日から90日間までの分を補償。自己負担額3,000円。 |
公式サイト | https://www.smbc.co.jp/kojin/debit/ |
概要
SMBCデビットとは?
SMBCデビットは三井住友銀行の口座と結びついたデビットカードです(カード発行会社は同じSMBCグループの三井住友カード)。2017年の6月から電子マネーが2種類付帯してパワーアップ。2018年の3月からキャッシュカードと一体化したタイプのカードも発行されました。1枚で引き出しも支払いも可能になっています。
2020年6月からはポイント還元が始まり、還元率がアップしました。
SMBCデビットの年会費
SMBCデビットは年会費や発行手数料は完全無料で使えるデビットカードです。
初年度だけといった条件はなく、ずっと無料で使えます。
SMBCデビットのポイント還元・キャッシュバック
SMBCデビットはポイントが貯まるわけではありませんが、ポイント還元とキャッシュバック制度が用意されており、いずれかを選択することができます。
方法 | 還元率 |
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ポイント(Vポイント) | 0.5% |
キャッシュバック | 0.25% |
デフォルトの状態はキャッシュバックになっており、Vポイントが貯まるようにするためには、SMBCポイントパックの契約、かつ、SMBCダイレクトで「利用特典の変更」をする必要があります。
ポイント還元(Vポイント)
SMBCデビットではクレジットカードの三井住友カードでも貯まるVポイントを貯めることが出来ます。200円で1ポイント貯まり、還元率は0.5%です。
貯まったVポイントは、商品券やギフトカードなどと交換可能です。還元率は下記キャッシュバックの倍になります。
デビットカードで還元率がクレジットカード並みの0.5%なのはかなり嬉しい。
キャッシュバック
ショッピングの利用金額に対して、0.25%(端数は切り捨て)の金額が引き落とし口座として設定されている三井住友銀行の口座にキャッシュバックされます。毎月の初めから末日までの利用分が翌月の20日(銀行が休みの場合は翌営業日)に振り込まれる形です。
還元率は上記、Vポイントのほうが倍高いです(デフォルトはこちらのキャッシュバックに設定されている)。
似たものとして、同じメガバンクが発行する三菱UFJ-VISAデビットは基本0.2%のキャッシュバックで、誕生日月などには+0.1%になるといったボーナスもありますが、還元率の面ではSMBCデビットのほうが優秀かなと思います。
SMBCデビットの使い方
SMBCデビットの国際ブランドはVISAです。なので、VISAが使えるお店ではクレジットカード扱いで使うことが出来ます。最もメジャーな(カード発行枚数が世界一)国際ブランドのVISAですから、世界的にも使えないお店は少ないです。
ただし、ガソリンスタンドなど、事前にオーソリゼーション(口座に残高があるか確認する作業)が入るごく一部の場所では、クレジットカードは使えてもデビットカードは使えない可能性もありますのでご注意ください。
普通の街のクレジットカードが使えるお店やネットショッピングならほぼほぼ使えると言えるでしょう。
また、クレジットカードのVISAが使えないところでも、電子マネーのiDとVisa PayWaveが使えるお店ならカードを渡す必要もなく、タッチするだけで支払いが完了します(下記参照)。
SMBCデビットに付帯する非接触決済(電子マネー/NFC)
SMBCデビットの何よりの特徴として挙げられるのは、デビットカードでありながら、iDとVisa PayWaveという2種類の非接触決済が付帯しているという点。
それぞれの特徴を見てみましょう。
iD
電子マネーのiDは以前はクレジットカードと紐付けて、クレジットカードの利用料金と一緒に<後から>請求されるものでした。ですが、このSMBCデビットに付帯したiDで支払った場合、このクレジットカードに付帯したiDとは違い、通常のデビットカード払いのときと同様に、使った分は三井住友銀行の口座から<すぐに>引き落とされます。
電子マネーのiDが付帯したデビットカードはこのSMBCデビットが初めてです(dカードプリペイドなどプリペイドカードにはSMBCデビットが登場する少し前から付帯していた)。
iDはApple Payの普及で使えるお店は急拡大しており、コンビニやファーストフード店など数多くのお店で使うことが出来るのでとても便利ですし、決済音もスマートです。
ただし、iD対応の自動販売機や一部の古いシステムのレジやなど、通常のクレジットカードに付帯したiDやおサイフケータイのiDが使えるところでも、デビットカードに付帯している以上、支払い前にオーソリゼーションが入ってくる関係で、SMBCデビットのiDは使えないケースもあります。
これらはどんどん改善されてきており(e.g.以前はマクドナルドではプリペイドタイプやデビットタイプのiDは利用不可だったが現在ではほぼ使える)、オーソリゼーションが通らないところは少なくなっていますが、万が一のときにパニックにならないように頭の片隅に留めておきましょう。
Google Payに登録してiDとして利用可能
SMBCデビットは2019年6月からGoogle Payへの登録にも対応しました。
登録することでおサイフケータイ対応のAndroid端末で登録をすれば、わざわざカードを出さなくてもスマホをタッチするだけでSMBCデビットからiD決済が可能です。利用する際には「iDで」と伝えてスマホをタッチすればOK。画面の起動も必要ありません。
Visaのタッチ決済(Visa PayWave)
Visaのタッチ決済は国際ブランドのVISAが発行している非接触決済。
非接触技術が日本で主流となっているFeliCa方式ではなく、国際標準のTypeA/Bなので、主に海外で使える非接触決済になります。こちらも使った分は三井住友銀行の口座からすぐに引き落とされます。海外で使った場合も為替レートを計算して即時引き落としになります(あとから為替レートの差異の調整が入る可能性はある模様)。住信SBIネット銀行のデビットカードなどにも付帯しています。
アメリカやヨーロッパ、シンガポールなどでも使えるところが多くあります。使えるかどうかは以下のアクセプタンスマークがあるかどうかを見てください。
わざわざカードを渡す必要がないので便利です。特に海外で不慣れな場合だとカードを渡して暗証番号を入力する(サインをする)というやり取りすら必要ないのでスムーズに決済できます。
日本でも、セブンイレブン、ローソン、IKEA、TSUTAYAなどで使えます。
セブンイレブン、ローソン、マクドナルドなら「クレジットで」と伝えて端末が光ったらタッチすればOKです(NFC Payについてより詳しく知りたい方は「そろそろNFC Payの存在が国内で広く認知されても良いのではなかろうか」を参照してみてください)。
SMBCデビットの作り方
既に三井住友銀行の口座をお持ちの方はSMBCダイレクトから申し込むか、口座窓口で申し込むことが出来ます。まだ三井住友銀行の口座をお持ちではない方は専用アプリをインストールすれば、オンライン上で口座開設&SMBCデビット申し込みをすることが出来ます。
いずれにせよ、カードは申し込み完了から1週間-10日ほどで到着する模様です。
SMBCデビットの不正利用補償
SMBCデビットには不正利用補償が年間で100万円までという形で付与されています。
デビットカードは不正利用された場合にもすぐに口座から引き落とされるので、クレジットカードと違い、すぐに気付いても遅いです(筆者がデビットカードの不正利用にあった際の体験談はこちら)。不正利用補償が適応されたとしてもすぐにお金が返ってくるわけではありません。
万が一被害にあっても、被害が最小限で済むように、専用サイトから限度額はきちんと設定しておきましょう。
SMBCデビットのまとめ
デビットカードはクレジットカードと同様にカードを店員さんに出さなくては行けないのが通常ですが、このSMBCデビットはデビットカードとして初めて電子マネーのiDを付帯して、タッチ方式で支払うことが可能にしました。ピッとタッチして、すぐに口座から引き落とされるのはスマートで便利です。
海外で便利なVisaのタッチ決済も付いて2種類体制なのも嬉しい。非接触機能付きのデビットカードを先駆けとなって手がけたのは、さすが三井住友カードと三井住友銀行を有する三井住友フィナンシャルグループだと言えるでしょう。
何より、ポイント還元率が0.5%あるのはデビットカードとしてはかなり大きいです。