概要
Amazon Payとは?
Amazon PayはAmazonが提供するオンライン決済サービスで、Amazonアカウントをお持ちであれば、Amazonに登録してあるクレジットカード、デビットカード、ブランドプリペイド、Amazonギフト券の残高から支払うことができます。
↓はとあるウェブショップの注文画面ですが、通常の「ご注文手続きへ」とは別に「Amazon Pay(Amazonアカウントでお支払い)」という選択肢が用意されています。
Amazonを過去に利用したことがある方でしたら、住所やカード情報がすでに登録されているため、Amazonアカウントにログインするだけで便利にお買い物ができるという仕組みです。
利用者数のアンケートを取ったところ、当アカウントをフォローして頂いている方がメインになるのでどうしても偏りは出てきますが、およそ半数近い方がAmazon Payを利用したことがあるようです。
※ 【例外】Amazonギフト券残高限定のAmazon Pay
上記で「Amazonに登録してあるクレジットカード」から支払いができると記述しましたが、一部、Amazonギフト券残高しか使えないAmazon Payも出てきています。
タリーズが発行しているタリーズカードへのチャージが日本初導入(2022年12月に導入)で、Amazonギフト券残高が1,000円以上ないとAmazon Payからはチャージできません。Amazonに登録しているクレジットカードからのチャージは不可です。
まだ導入事例は少ないので「そんなケースもあるんだ」程度に捉えておいてOKかと思います。
Amazon Payを利用するメリット
Amazon Payを利用するメリットは主に以下の点が挙げられます。
- わざわざ住所・カード情報を入力しなくて良い
- Amazonギフト券の残高を支払いに充当できる
- Amazonギフト券で支払えば、ポイントが貯まってお得
わざわざ住所・カード情報を入力しなくて良い
Amazon Payを利用すると、Amazonに登録してある住所、カード情報が自動的に候補として表示されるので選択するだけでOKです。
頻繁に使うようなショップならともかく、あまり使わないショップ、初見のショップでいちいち住所入力などを行うのは億劫なので、それを省けるのは便利です。
ショップ側が用意した決済システムを利用しないという点でも安心できます。
なお、AmazonではPayPayも利用できますが、Amazon Payでは利用できません。
Amazonギフト券の残高を支払いに充当できる
Amazon Payは多くの導入ショップ(※)でAmazonギフト券の残高を支払いに充当することが可能です。↓のようにギフト券残高がある場合には支払い画面に反映されて利用が可能になります。
※一部Amazonギフト券は使えない設定にしているショップもあります。
Amazonギフト券は非常に利便性に優れたギフト券(という体をしたチャージ型電子マネー)で、クレジットカード、デビットカード、ブランドプリペイド、コンビニ払いなど様々手段でチャージができます。「ブランドプリペイドの残高が余ってる、どうやって使おうかな」と迷っている方はAmazonギフト券にチャージをしておくとAmazonでの買い物ではもちろん、Amazon以外にもAmazon Pay経由で使えるので無駄がありません。
Amazonギフト券へのチャージ方法などの詳細は↓をご参照ください。
Amazonギフト券で支払えば、ポイントが貯まってお得
Amazon PayはAmazonギフト券を使った支払いが可能なのは上記の通り。さらに、Amazon PayでAmazonギフト券払いをするとAmazonポイントがボーナスとして還元されます。
会員 | 還元率 |
---|---|
通常会員 | 0.5% |
Amazonプライム会員 | 1% |
Amazonギフト券での支払い分に対してポイントが還元されます。例えば、Amazonプライム会員の方がAmazon Payの支払いで200円をAmazonギフト券で支払い、残りの800円を登録してあるクレジットカードで支払った場合、貯まるAmazonポイントは200円×1%で2ポイントです。
1%還元だと通常のカード払いと対して変わりませんが、Amazonギフト券にカードからチャージをする際にもポイントが貯まるので、カードのポイント(チャージ)+Amazonポイント(Amazonギフト券で支払い)でポイントの2重取りが可能な点に注目。
手間を惜しまない方はAmazon Payを利用する前に、一度Amazonギフト券にチャージしてから支払ったほうがお得ということです。
支払手段 | ポイント合計 |
---|---|
登録しているカード払い | 支払いに使ったカードのポイント |
あと払いのPaidy払い | なし |
Amazonギフト券払い | 0.5%/1%のAmazonポイント |
カードからAmazonギフト券にチャージ →Amazonギフト券払い | チャージに使ったカードのポイント +0.5%/1%のAmazonポイント |
コンビニ払い等でAmazonギフト券にチャージ →Amazonギフト券払い | 0.5%/1%のAmazonポイント |
以前はコンビニ、ATM等からAmazonギフト券にチャージするとボーナスポイントが貯まっていたのですが、2022年7月21日でボーナスポイント付与は終了しています。
Amazon Payを利用するデメリット
Amazon Payを利用するデメリットとしては以下のポイントが挙げられます。
- お店独自のポイント付与・利用、クーポンの対象外になるお店がある
お店独自のポイント付与・利用、クーポンの対象外になるお店がある
導入しているショップによって異なるのですが、お店によっては、Amazon Payで支払った場合、ショップ独自のポイントが付与されなかったり、クーポンの対象外のことがあります。
注意書きをよく確認しておきましょう。
Amazon Payが導入されているオンラインショップ
Amazon Payは以下のようなショップで導入されています。
他にもたくさんのサイトで導入されています。
事業者が簡単に本格的なECサイトを構築できるShopifyでも導入できるので中小のショップでも導入が進んでいる形です。
特にファッション関連のセレクトショップなどでは多くのところで使えます。
Amazon Payは国税の支払いでも「チャージ分の」ポイントが貯まる
Amazon Payは国税の支払いにも利用可能です(30万円まで)。
「Amazon PayでAmazonギフト券払いをするとAmazonポイントがボーナスとして還元」は対象外ですが、クレジットカード等からAmazonギフト券にチャージした分のポイントが貯まるので普通に支払うよりもお得です。例えば、還元率1%のクレジットカードからAmazonギフト券にチャージ→国税をAmazon Payで支払えば、税金の支払いで1%還元を受けることができる、ということです。
Amazonポイントを支払いに使うことは不可
Amazon PayでAmazonポイントを支払いに使うことはできません。
あくまでAmazonギフト券払いの際に貯めることができるのみとなっています。
Amazon PayとPayPalの違い
Amazon Payと似たものにPayPalがあります。両者とも決済手段を登録しておくことでサイトにカード情報を渡さずに決済ができます。
– | Amazon Pay | PayPal |
---|---|---|
支払手段 | カード / Amazonギフト券/ Paidy | カード / 銀行口座 / Paidy 等 |
独自のポイント還元 | あり | なし |
住所の入力 | 必要なし | 必要 |
PayPalはあくまで決済を仲介することに特化したサービスなので、Amazon Payと違い、別途サービス/ショップの会員登録(物販の場合、少なくとも住所の入力など)が必要です。独自のポイント還元はありません(まれにキャッシュバックキャンペーンなどは行っています)。しかしながら、銀行口座からの引き落としも可能だったり、支払い手段はAmazon Payよりも豊富です。
基本的にAmazon Payは国内の物販のオンラインショップで、PayPalはより幅広いオンラインショップ、さらにはサブスクやiHerbなど海外のサービスで、それぞれ多く導入されています。
Amazon Payは便利でお得
初めて訪れるウェブショップ、使うのは今回だけでしばらくは使わないであろうウェブショップ、そのような場所でカード情報を入力するのは嫌だし、住所をいちいち入力するのもめんどくさい、という方の強い味方になってくれるのがAmazon Payです。筆者は面倒くさがり屋なので、PayPalが導入されているよりもAmazon Payが導入されていたほうが嬉しいです。
2022年5月にはプライム会員向けにAmazonギフト券経由の支払いの還元率をアップするなどサービスの改善も進めています。まだ利用したことがない方は利便性を体感する上でも一度試してみても良いのではないでしょうか。