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iDについて(特徴からメリット・デメリットまで)

iD
iDの種類
  • クレジットカードと一緒に発行(付帯)されるiD
  • おサイフケータイで使えるiD
  • Apple Payで利用できるiD
  • Google ウォレット(Google Pay)で利用できるiD
  • プリペイドカード(dカードプリペイド等)に付帯しているiD
  • デビットカード(SMBCデビット等)に付帯しているiD
貯まるポイント名クレジットカードに紐付けされたiD→三井住友カードならVポイント、dカードならdポイントなど、原則として紐付け元(決済元)のポイント/マイルが貯まります。※ポイント付与条件はカード会社・決済元により異なります。
月々の利用限度額
  • クレジットカード付帯のiDの場合→クレジットカードの利用可能枠(カード会社が定める上限)に準ずる
  • デビットカード付帯のiDの場合→口座残高の範囲内+銀行/カード会社が定める利用限度額に準ずる
  • プリペイドカード付帯のiDの場合→プリペイド残高・チャージ上限(カード会社が定める上限)に準ずる

※iDの「1回あたりの上限」等は発行元によって異なります。

公式サイトhttps://id-credit.com/index.html

iDってどんな電子マネーなの?

iD(アイディー)はNTTドコモが提供している電子マネー(決済ブランド)です。決済音は「タントン」とシンプルな音です。Apple Pay/Google ウォレットの普及で、多くの人にとって身近な電子マネーとなりました。

iDは基本的にいわゆるポストペイ型(後払い型)として誕生しました(ポストペイ型はnanacoやWAON、楽天Edyなどの電子マネーのように事前にチャージ(入金)をして使うのではなく、クレジットカード払いやケータイ代金などと一緒に、後から支払うタイプのことです)。さらに、dカードプリペイドに付帯しているiDのようなチャージをして使うプリペイドタイプ(iD PREPAID)や、SMBCデビット/Oliveフレキシブルペイのように利用分が即時に引き落とされるデビットタイプ(iD DEBIT)もあり、クレジットカードを持っていない方にも身近な電子マネーとなりました。

なので、ポストペイ、プリペイド、デビットとしての面を持った電子マネーになっています。

iDの発行方法、 利用方法

iDの種類は大きく分けて以下の6種類が存在しています。

  1. Apple Payで付与されるiD
  2. Google Pay(Google ウォレット)で付与されるiD
  3. クレジットカードと一緒に発行(付帯)されるiD
  4. おサイフケータイで使えるiD
  5. プリペイドカード(dカードプリペイド等)に付帯しているiD
  6. デビットカード(SMBCデビット等)に付帯しているiD

それぞれ発行方法や利用方法が異なってきます。

1.Apple Payで付与されるiD

iOSユーザーの方は、Apple Pay(Wallet)に登録したカード/サービスが「iD対応」であれば、iD加盟店でiD決済が利用できます。※カードによってはiDではなくQUICPayや国際ブランドのタッチ決済(Visa/Mastercard等)になる場合もあるため、Wallet上の表示をご確認ください。

iD対応のカード/サービスを登録すれば自動的にiDが付与(=Wallet上にiDとして表示)されます。

Apple Payの三井住友カードNL

Apple PayでiDが利用できるカード/サービスは発行会社やカード種類によって異なりますが、代表例は以下の通り(例)。

  • イオンカード
  • dカード
  • 三井住友カード(VJAグループ含む)
  • オリコカード
  • ライフカード
  • ポケットカード(P-oneカード、ファミマTカードなど)

Apple PayでiDが利用できるプリペイド型(例)。

  • dカードプリペイド
  • ANA Pay
  • DeNA Pay
  • ソフトバンクカード
  • メルペイ

Apple PayでiDが利用できるデビット型(例)。

  • Oliveフレキシブルペイ(iDはデビットモード扱い)
  • 住信SBIネット銀行デビット

支払い時は、店頭で「iDで」と告げ、端末にかざすだけでOKです。iPhoneの場合は基本的に、サイドボタン/ホームボタンの操作+Face ID/Touch IDで認証してからタッチします。※Walletアプリを手動で起動する必要はありません。

Apple Payの詳細はこちら

注意して頂きたいのは、プリペイド型(iD PREPAID)やデビット型(iD DEBIT)のiDは、オーソリゼーション(与信)等の都合で飲料自販機・ガソリンスタンド・ホテル等の一部で使えないことがある点です。ご注意ください。

2.Google Payで付与されるiD

Android端末ではGoogle ウォレットに登録してGoogle PayとしてiDが利用可能です。※おサイフケータイ(FeliCa)対応端末が必要です。

Google Pay(Google ウォレット)のiD

Google ウォレットでiDが利用できる主なカード/サービス(例)。

  • クレジットカード:三井住友カード、ライフカード など
  • プリペイド型:ANA Pay、DeNA Pay、d払いタッチ(NTTドコモ) など
  • デビット型:SMBCデビット/Oliveフレキシブルペイ、住信SBIネット銀行デビット など

※対応状況は更新されるため、最終的には各社の公式案内をご確認ください。

おサイフケータイのiDアプリのように別途申込みが不要で、カード/サービスを登録するだけでiDが利用可能になるケースもありますが、カード会社によっては事前設定が必要な場合もあります。

3.クレジットカードと一緒に発行(付帯)されるiD

docomoが発行しているクレジットカードのdカードに付帯しています。他に三井住友カードなどもiD対応カードを発行しています。

dカード

docomoが発行しているdカードにはiDが付与しています。

dカードの詳細はこちら

このクレジットカードに付帯しているiDで支払った場合、貯まるポイントはクレジットカードのポイントです。

4.おサイフケータイで使えるiD

iDは一部の決済サービスでおサイフケータイでも利用可能です。

docomoユーザー以外の方、MVNOケータイをお使いの方でもiDアプリ(MVNO/SIMロックフリー端末版)が存在するのでそちらをインストールすれば利用可能なケースがあります。

おサイフケータイのiD

対応するクレジットカードをお持ちの方は、iDアプリや各カード会社アプリから設定して利用できます。利用枠は基本的にクレジットカードの利用可能枠に準じます。

クレジットカードと紐付けて利用するためには申し込み(設定)が必要です。
設定が完了すれば、支払いのときに「iDで」と告げて、おサイフケータイ(スマホ)をタッチするだけ。

対応しているサービスは以下の通りです(例)。

  • メルペイ(iD決済)
  • d払いタッチ(iD決済)

Google ウォレットよりも優先して使いたい決済がある場合は、端末の「おサイフケータイ」設定やGoogle ウォレット側で、既定の支払い方法(メインカード)を確認しておきましょう。

メルペイもiDとして利用可能

メルペイは、アプリから設定することでiD加盟店でタッチ決済ができます(支払いはメルペイ残高/ポイント/あと払い等の設定に応じて処理されます)。

おサイフケータイのメルペイiD

詳細はメルペイのページで解説しているので参考にしてみてください。

5.プリペイドカード(dカードプリペイド)に付帯しているiD

dカードプリペイド付帯のiD

dカードプリペイドは電子マネーのiDと国際ブランドのMastercardが付与した<チャージ式>のプリペイドカードです。iDのロゴが通常のiDとは違って、<iD PREPAID>となっている点に注目してください。

このdカードプリペイドはあくまでチャージ式、つまり、事前に入金して、そこからiDの利用料金が引かれる形です。

dカードプリペイドのiDの利用履歴

チャージ方法はマイページにログインすればクレジットカードからのチャージも可能(Visa/Mastercard)。ただし、カードによっては手数料が発生し、手数料がかかる場合は204円(税込)が目安です(無料となるカードもあります)。ローソンでの現金チャージも可能です。

また、プリペイド型(iD PREPAID)はオーソリゼーションの都合で飲料自販機・ガソリンスタンド・ホテル等の一部で利用できないことがありますのでご注意ください。

6.デビットカード(SMBCデビット)に付帯しているiD

三井住友銀行のデビットカードとしてSMBCデビットが発行されています。

SMBCデビットカード(iDが付帯)

このカードは電子マネーのiDが付帯しています。iDとして利用した分は三井住友銀行の口座残高から引かれる形で、デビットカードとしての機能をiD払いで、非接触(店員さんにカードを渡さなくて済む)で利用することが可能です。

ただしデビット型は、自販機・ガソリンスタンド・一部の月額課金など利用できない店舗/決済があります。また、Oliveフレキシブルペイの場合はiDはスマホのタッチ決済(Apple Pay/Google ウォレット)でのみ利用でき、支払いモードに関わらずデビットモード扱いになる点に注意してください。

(参考:デビットカード・プリペイドカードの利用に注意が必要なケース

iDのメリット

筆者が考えるiDのメリットは以下の通りです。

  • Apple Pay/Google Payで便利に利用可能。
  • 基本的にサインや暗証番号なしで使える(※一部例外あり)。

iDのデメリット

筆者が考えるiDのデメリットは以下の通りです。

  • QUICPayと比べてApple Pay/Google Payの対応状況はカード会社によって差がある。
  • 三井住友カードなどが国際ブランドのタッチ決済にシフトしているため、キャンペーン条件によってはiD払いが対象外になる場合がある。
  • 三井住友カードでは「スマホのタッチ決済(Visa/Mastercard)」指定の特典があり、iDだと対象外になるケースがある。
  • iDとEdyの発音が間違えられやすい。

iDが使えるお店

iDはセブンイレブンローソンといった主要なコンビニではほとんど全て使えますし、マクドナルド、WAONがメインとなるイオンでも使えますし、その他居酒屋やドラッグストアなどでも幅広く使えます。

iDが使える代表的なお店の一覧はこちら

今は電子マネー対応店の多くのお店で使えると思って良いでしょう。

現金いらず.com 運営チーム
著者:現金いらず制作チーム
2014年から9年以上の間、日々キャッシュレスの情報を集め、店舗やサービスで試しては情報を共有し続けている現金いらず(旧 現金いらず.com)運営チームです。Xアカウント:@nogenkin(フォロワー2.4万人)、動画で理解したい方はYouTubeでも日々情報を共有しています。