三井住友カード Visa Infiniteの特徴(高額決済と頻繁な空港利用で年会費を回収できる、実用派の最上位カード)

国際ブランド | VISA |
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年会費 | 99,000円 (税込) |
申し込み資格 | 満20歳以上で安定した収入 |
還元率 | 1% 対象のコンビニ・飲食店では+α。クレカ積立最大4%。継続特典あり(700万円以上の利用で最大11万ポイント)。 |
ポイントの貯まり方 | 月額利用分に対して貯まる |
ポイント名 | Vポイント レート:100円で1ポイント |
Apple Pay | iD / Visaのタッチ決済 |
Google Pay | iD / Visaのタッチ決済 |
即時通知 | 対応 メール / プッシュ通知 / LINE |
公式サイト | 三井住友カード Visa Infiniteの公式サイトを見る |
三井住友カードから登場する Visaの最上位ランク「Infinite」。
年会費は99,000円と重い一方で、基本還元1.0%、入会10万ポイント、継続最大11万ポイントとポイント押し。家族カードは無料、申込みは20歳以上・安定収入・インビテーション不要のカードです。
メタルカードは別途手数料(33,000円)で2026年度予定です。
概要
※VisaのInfiniteって何?
国際ブランドのVisaは、カードにランクを用意しており、各ランクごとにベースとなる優待やサービスの枠組みを用意し、その上に発行会社(例:三井住友カード)は独自特典を上乗せして商品化しています。
InfiniteはこのベースとなるVisaというブランド内の階層で最上位という理解が正確です。実際の特典の厚み・年会費・保険などのほとんどは発行会社次第で、同じVisa Infiniteでもカードごとに中身が違います。
初年度は条件達成でポイントだけでも年会費を超える
入会から3カ月後末までに100万円使うと+10万ポイント。通常の1%還元(=1万ポイント)と合わせて合計11万ポイントが初年度に貯まります。Vポイントは1ポイント=1円として請求額への充当ができるため、ポイントだけで年会費99,000円を上回る(+11,000円相当)計算です。
2年目以降は“使い方”と“使い切り”が勝負
入会特典が消える2年目以降は、前年の利用額に応じた継続ポイントが効きます。前年400万円なら+4万ポイント、700万円なら+11万ポイント。
- 前年利用額400万円以上・・・+4万ポイント
- 前年利用額700万円以上・・・+11万ポイント
たとえば前年400万円ゾーンなら、当年は1%の通常ポイント(利用額×0.01)+4万です。年会費99,000円にポイントだけで到達するには590万円の決済が必要(99,000−40,000=59,000 → 1%で59,000pt)。
一方、前年700万円ゾーンなら、当年の通常7万+継続11万=18万ポイントで、年会費を差し引いても8.1万円分の黒字です。数字は地味ですが、高額決済を安定して積めるかどうかで明暗がくっきり分かれます。
プライオリティパス特典
本人は回数無制限、さらに家族カード会員も回数制限なしで使えるという付帯は国内発行カードでも強力なカードです。
単体で同等の会員種別に入ると年$469が目安なので、空港を行き来する生活なら年会費の現物回収に直結します(ゲスト料金等は別途)。
その他
- SHARE LOUNGE ギフト(毎月4枚 × 1時間)都市部中心に展開。1時間あたり概ね1,000~1,600円のレンジが一般的。→ 年間48回使うと約4.8万~7.68万円相当の価値。使える環境・頻度があれば強い。
- ステータスマッチ(IHGゴールド/Sands Lifestyle等)即効性は限定的(上級会員ほどではない)が、客室アップグレードやボーナスポイントなど軽めの優遇を受けられる場面はある。頻繁に該当ホテルを使う人にのみ恩恵。
- ミュージアム・パス東博コレクション展は一般1,000円、MOMAT(所蔵作品展)は一般500円が目安。→ 月1~2回利用でも年間6,000~12,000円相当の価値。
- 「招待日和」ダイニング(コース1名無料)コース単価が1.2万円なら、2回/年で約2.4万円相当。予約枠と行動圏次第。
- Vポイントの上乗せ• 対象のコンビニ・飲食店で最大20%(詳細)。
クレカ積立
クレカ積立は、SBI証券の投信積立を三井住友カード決済にすることで、積立額に応じてVポイントが貯まる“投資×決済”の仕組みです。
本カード(Visa Infinite)は付与率が最大4.0%(条件あり)で、通常のショッピングポイントとは別枠で加算されます。積立の月間上限は10万円なので、最大レートで満額なら年間4万8,000ポイント相当まで狙えます(10万円×4%×12カ月)。
メリット(良いところ)
- ポイント設計が強い:基本1%に加え、入会10万/継続最大11万で“高額決済”と相性が良い。
- トラベル特典が実用的:プライオリティ・パス(無制限)が家族カードまで付くのは強力。
- 日常の“可処分時間”を増やせる:SHARE LOUNGEの毎月4枚で、都市部ユーザーなら年数万円分の価値を現金同等で取りに行ける。
- インビ不要で申し込める:最上位だが一般申込可。審査は独自。
- 家族カード無料:家族のラウンジ利用までカバーしやすい。
①年間決済が安定して多い(概ね400〜700万円超)人②空港を月に何度も使う人、③都市部で1時間のラウンジ時間を捻出できる人、④投資のクレカ積立を淡々と続けられる人。これらの“使い切り”がハマるなら、ポイント+実物特典の合算で年会費を上回るのは十分現実的です。
デメリット(気をつけたい点)
- 年会費は高い(99,000円):年間590万円程度の決済がないと、ポイントだけでの回収は難しいゾーンが長い。
- “最大20%”表記は達成条件つき:家族ポイントやアッププログラム等の組み合わせ。誰でも常時20%ではない。かつ、お店はかなり限定的。
- 地域相性:SHARE LOUNGEは店舗エリア依存。近隣に無いと価値を取りにくい。
- 付帯保険は“プレミアム標準級”:手厚いが、これ“だけ”で年会費を回収するのは難しい(旅行頻度次第)。
①年間決済が200〜300万円規模に留まる人、②飛行機・空港ラウンジをほぼ使わない人、③SHARE LOUNGEの店舗が生活圏にない人。こうしたケースでは、同社の下位カードや年会費の軽いプレミアムに軍配が上がることが多いでしょう。
まとめ
初年度は入会100万円の条件を飲めるかどうか、2年目以降は前年実績400万/700万のどちらに乗るかで評価が決まります。プライオリティ・パス無制限(家族カードも)とSHARE LOUNGEの月4時間を実用的に消化できる人にとっては、“ポイント+特典”で年会費を数字で回収する現実味が高いカードです。
逆に、外出・移動が少ない人にはオーバースペック。ここを見誤らなければ、最上位の名に見合う価値は十分に取りに行けます。
三井住友カード Visa Infiniteの付帯保険・追加カード等
海外旅行保険 | 【 利用付帯 】 最大1億円 |
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国内旅行保険 | 【 利用付帯 】 最大1億円 |
その他保険 |
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ETCカード | 年会費:0円 前年度に一度もETC利用がない場合は、年会費550円(税込)がかかる。 |
家族カード | 年会費:0円 年会費無料。 |