概要
新社会人のクレジットカード作り方
ここでいう新社会人というのは、会社に入ってか1年目から3年目くらいまでの方を意味します。
新入社員として会社に入って、新しい環境で仕事を覚えているところ、もしくは、覚えて間もないくらいの方がクレジットカードを作るときに意識したほうが良いのは、「確実に長く付き合えるクレジットカード」を1枚選ぶということです。
まだ新社会人、これからの長い人生の中で、キャリアも生活環境も代わりますし、保有するクレジットカードが入れ替わる機会も多々あると思います。ですが、その中でも変わらず使い続ける長く付き合っていけるクレジットカードが1枚を持っておくことをオススメします。
特に学生時代にクレジットカードを持っていなかった方は、ちゃんとしたクレジットカードの作り方を覚えるという意味でも、慎重に、失敗しないクレジットカードを作りましょう(最初にポイント重視の極端なクレジットカードやサポートがちゃんとしていないクレジットカードを作ってしまうと後々後悔する可能性が高いので)。
長く付き合っているとクレジットカード会社に重宝される
長く寄り添っていける夫婦のように愛着が湧くから・・・みたいなロマンチックな理由があれば良いのですが、クレジットカードに対してそんな愛着が湧いてきたら相当なフェチズムをお持ちです。笑
長く付き合っていくと、もっと現実的な実利があります。
例えば、クレジットカードの限度額が30万円だったとして、既に限度額ギリギリまで使ってしまっているのに、いきなり大きな買い物をしなければいけなくなったとき、もしくは社会人としての飲み会で支払いをしなければいけないのに手元に現金がないとき、支払いを来月末にしたい、もしくは、ポイントを付いて欲しいから、クレジットカードの限度額を一時的に上げたいと考えたとします。
この際、ちゃんとしたクレジットカードなら電話をかけて限度額を上げてもらうことは可能なのですが、あなたの信用度が低かったり、悪い言い方をすればカード会社にとって良いお客さんでなければわざわざリスクをかけてまで限度額を上げたりはしてくれません。
ですが、長く付き合って、支払いをずっと行えている方であれば、このような急な要望にも応えてくれます。
クレジットカード会社はあなたが他のカードを使っていて「過去にキチンと支払いを行えていたか」は把握出来る(信用機関にデータが共有されています)のですが、「いくら分使っていたか」は自社で発行しているクレジットカードを使ってくれていないとわからないので、限度額を上げる要望は長く付き合っている人のほうが通りやすいです。
他にもゴールドカードやそれ以上のクレジットカードへの移行もスムーズになるので、新社会人のうちからずっと支払いを続けているクレジットカードを1枚持っておくことがオススメです。
年収欄はどう記入すれば良いの?
クレジットカードは申込時に年収を記入する欄があるのですが、特に新社会人1年目のフレッシュマンの方はこの点でお悩みになることが多いようです。
「給料っていっても初任給はもらったけど、まだ「年」収は貰っていないのだけど・・・」ということだと思います。ですが、この点は現在の月収×12ヶ月分を記入すればOKですのでご安心ください。入社した日も記入するのでそこら辺はカード会社もわかってくれています。
審査は厳しいの?
クレジットカードの申し込み資格の欄には「安定した収入がある方」という記載がよくされているのですが、新入社員の立場だと、安定した収入といえるのかどうかお悩みになるかもしれません。
この点は確かにネックで、審査ハードルがかなり高いクレジットカードだと新入社員のうちは作ることが出来ません。
なので、あなたが新社会人だということを理解して、それでも作ってOKだとしているフレッシュマン向けのクレジットカードを作るのがおすすめになります。
新社会人の方におすすめのクレジットカード
では、具体的に新社会人の方の方が、新社会人のうちに、作っておくことをおすすめできるクレジットカードを見ていきましょう。↑で見てきた通り、「長く付き合っていけるクレジットカードであること」「新入社員という若い立場でも作ることができるクレジットカードであること」の2点を最重要視しています。
三井住友カード NL
三井住友カード NLが新社会人の方にもっともオススメなのは、言葉は悪いかもしれませんが「無難に良いカード」だからです。これを作って足りないところがあれば他のカードを作るというのが王道なのかなと思います。
なぜ三井住友カードシリーズの中で新入社員の方には三井住友カード NLが良いのかというと4つの理由があります。
- 新入社員というステータスが低い状態でもカードが作りやすい。
- カード番号が記載されていないのでセキュリティが高い。
- コンビニとマクドナルドでポイント還元率が最大クラスに高い。
- 先進的な試みを多く行っており人気が高い。
一方で、コンビニとマクドナルド以外の還元率は高くないので、コンビニを使わないという方で、銀行系クレジットカードが必要ないという方なら別の選択肢を考えても良いかなと思います。もしくは還元率が常時高く、年齢制限カードの三井住友カード デビュープラスも良いかと思います。ただ学生が多く持っているカードなのでその点を許容できる方のみ、となるでしょう。
実用的なステータスカードがお好きな方でしたら、年間100万円利用で年会費が無料になる三井住友カード ゴールド(NL)やポイントが貯まりやすいプラチナカードの三井住友カード プラチナプリファードも目指していくのもありです。
JCB CARD W
日本で発行されているクレジットカードでもっとも信頼度が高いクレジットカードは大きく分けて三井住友カードと、国際ブランドのJCBが自ら発行しているJCBカードの2種類が代表格だと考えています。アプリなどの見やすさが高いのもこの2社です。
そんなJCBカードのシリーズの中で39歳以下限定のクレジットカードである「JCB CARD W」は主に新社会人の方向けのクレジットカードです。通常のJCBカードよりもポイントが1.5倍貯まる新社会人向けの特典があります。JCBカードも様々なラインナップがありますが、新社会人だと基本的にJCB CARD W一択かなと思います。
あまりパッとしないかもしれませんが、信用度が高い一枚であり、さらにどこで使っても還元率が1%になる高還元率カードでもあります。無難に良いカードです。あとスタバをよく利用される方はスターバックスカードへのチャージで高還元率になるのでおすすめです。
長く使い続けていると、JCBカードゴールド→年間100万円以上の利用×2年でJCB ザ・プレミア→JCBプラチナ→JCB ザ・クラスに進化していき、その育てがい目的で使っている人も多いクレジットカードです。
ただ唯一残念なのは、国際ブランドがJCBのみなので、海外だとハワイや台湾など以外で使えるかどうかはかなり不安・・・。世界的にVISAカードと比べると使えるお店は格段に少ないので・・・(詳細は各国際ブランドのシェアをまとめたこちらの記事を参考に)。日本国内のみの利用だったら間違いなく長く付き合えるクレジットカードになります。
社会人歴が長くなって、使い方&作り方に慣れてきたらご自身のライフスタイルに合わせて作り足していくのもアリ
さて、ここまで新社会人の方のクレジットカードの作り方、おすすめのクレジットカードを見てきました。
ここでご紹介した2種類はオールマイティー性の高い、どこで出してもOKなクレジットカードですが、使い続けて、少なくとも数ヶ月使って慣れてきたら、ご自身がよく使うお店でポイントが貯まりやすいクレジットカードなどをサブカードとして作り「足して」行くのもアリでしょう。当サイト「現金いらず.com」はそのために便利です。
(いろいろ作って、財布の中がいろんなクレジットカードでごちゃごちゃになって最終的に初めて作ったクレジットカード1枚に戻ったというミニマリストな方も大勢いらっしゃるので、いくら作り方に慣れてきたといっても毎回よく考えて作りましょう)。
とにかく、まずは芯となる長く付き合っていけるクレジットカードを作ってみてください。これから続いていく社会人生活を支えてくれるクレジットカードが作れますように。