楽天カードは2022年10月からNFC対応のAndoridのスマートフォンで「Visaのタッチ決済」「Mastercardタッチ決済」に対応しました。楽天ペイアプリ上から設定できます。
楽天カードがGoogle Payで「Visaのタッチ決済」「Mastercardタッチ決済」に対応したわけではありません。むしろGoogle Payとは排他的関係(後述)で、ゆえに設定は複雑になります。
現状だと、あくまでおサイフケータイ機能が付いていないスマートフォンをお持ち、かつ、楽天カードユーザーのための機能だと言えます。
「楽天ペイのチャージ残高で支払えるタッチ決済」だと思っていらっしゃるお問い合わせが多いのですが、「楽天ペイアプリから設定できる楽天カードのタッチ決済」が正確です。
概要
楽天カードのスマホ上の非接触決済の対応状況
楽天カード各種(楽天カード / 楽天プレミアムカード / 楽天ブラックカード 等)は、おサイフケータイ対応のスマートフォンだと、Google PayでQUICPayに対応しています。
2022年10月から、Google Payとは別に、楽天ペイアプリ上から「Visaのタッチ決済」「Mastercardタッチ決済」も設定できるようになった、という形です。Google Payで一元管理できるのが一番スマートなんですが、別アプリ、楽天ペイアプリで設定する必要があります。
非接触決済 | 種類 |
---|---|
Google Pay | QUICPay |
楽天ペイ | Visaのタッチ決済 / Mastercardタッチ決済 |
そもそも「Visaのタッチ決済」「Mastercardタッチ決済」って何?電子マネーと何が違うの?という方はまずはこちらを参照してください。
Google Payに関してはこちら。
設定方法
楽天ペイアプリから追加の設定が可能です。右上の電波のようなマークから設定できます。
「デフォルトお支払いアプリ」をGoogle Payではなく楽天ペイにする必要あり
とてもややこしい話なのですが、Google PayもNFC決済(タッチ決済 / コンタクトレス決済)の「Visaのタッチ決済」「Mastercardタッチ決済」に対応しています。そして、楽天ペイのそれらとは排他的な関係です。どちらかを有効にしたら、どちらかが使えなくなります。
なので、↑のようにAndoridの設定→NFC→デフォルトのお支払いアプリからGoogle Pay、楽天ペイのどちらのNFC決済を使うかを設定する必要があります。もしもGoogle Payをデフォルトのお支払いアプリにしていた場合、楽天ペイから設定する「Visaのタッチ決済」「Mastercardタッチ決済」は使えません。
逆に楽天ペイをデフォルトのお支払いアプリにしていた場合、Google Payの「Visaのタッチ決済」「Mastercardタッチ決済」は使えません(三井住友カードやエポスカードなどはGoogle Payで「Visaのタッチ決済」が使えますが楽天ペイをデフォルトのお支払いアプリにしたら使えなくなります)。
Google PayのFeliCaの電子マネー(Suica、iD、QUICPayなど)とは共存可能
安心してほしいのが、↑の設定はあくまで「Visaのタッチ決済」「Mastercardタッチ決済」の設定です。
Google Payで利用可能な「Suica」「PASMO」「iD」「QUICPay」「楽天Edy」「WAON」「nanaco」の各種電子マネーは、楽天ペイの「Visaのタッチ決済」「Mastercardタッチ決済」と共存可能です。AndoridのNFC設定で、デフォルトのお支払いの設定を楽天ペイにしている状態でも、Google Payの「QUICPay」や「Suica」で支払うことは可能です。
支払い方(使い方)
支払う際には、スマートフォンの画面ロックを解除した状態でタッチする必要があります。
難しいのは伝え方で、「Visaのタッチ決済」「Mastercardタッチ決済」は、お店によって伝え方が違ってきます。
コンビニやマクドナルド、すき家などでは「クレジットカードで」と伝えて端末にタッチすれば使えるので、まだ試したことがない方はまずはコンビニ等で試してみることをおすすめします。
【注意】「楽天キャッシュ」の残高をタッチ決済で支払えるわけではない
「楽天アプリのタッチ決済」と聞くと、楽天キャッシュの残高を使ってタッチ決済ができるように感じてしまいますが、実際は「楽天ペイアプリから設定できる楽天カードのタッチ決済」です。支払いは楽天カードで行われます。
楽天カードの公式の説明でも「楽天ペイのタッチ決済」となっているので勘違いしてしまいがちなのですが、あくまで「楽天カードのタッチ決済」、楽天カードありきのサービスです。
楽天カードタッチ決済を一定期間利用しないと登録が解除される
楽天カードのタッチ決済は一定期間利用しない状況が続くと、自動的に支払い元のカードが解除される仕様となっています。
久しぶりに使うという方はご注意ください。
まとめ
楽天カードはAndroidスマートフォンにおいて、「Visaのタッチ決済」「Mastercardタッチ決済(コンタクトレス)」に独自アプリで対応しました。これはおサイフケータイに対応していない(NFC対応)スマートフォンをお持ちの方には便利ですが、それ以外の方には切り替えの手間がかかるし、一元管理できずにとても不便です。
現状、NFCのGoogle Payと楽天ペイの切り替えがスムーズにこなせて、かつ、「Visaのタッチ決済」「Mastercardタッチ決済」が理解できている方のみが使える、玄人向けの機能だと思って良いでしょう。
ちなみに、過去に三菱UFJ銀行がMUFG Walletで同様のことをやった(別アプリでVisaのタッチ決済に対応した)のですが、現在はサービスを終了しています。