三井住友カードは、特定のコンビニ・飲食店で使うとお得になる施策を実施しています。
通常0.5%還元ですが、(1)セブン−イレブンやマクドナルドなど特定のコンビニ・飲食店で、(2)Visaのタッチ決済・Mastercardコンタクトレス等の特定の支払い方法で利用するとボーナスポイントが加算されるという施策です。
7月からは還元率がアップしました。
概要
還元施策の対象となる三井住友カード、Oliveフレキシブルペイ
対象となる三井住友カードは、三井住友カードが独自に発行しているもの(プロパーカード)各種と三井住友銀行が主体となって提供しているOliveフレキシブルペイです。
例外として、三井住友カード プラチナプリファード(↑写真の1番黒いカード)というプラチナカードがあります。比較的新しいポイントに特化したプラチナカードなのですが、こちらはここで記載している施策とは少しだけ違う施策が適応されるので詳細ページをご参照ください。対象チェーンでの還元率は同じく最大7%還元です。
三井住友カードが他社と提携して発行しているカード、例えば、Amazon Mastercardなどはこの施策の対象ではありません。
支払い方法とボーナスポイント
対象のコンビニ・飲食店でのポイント還元は以下の通りです。通常還元率は0.5%なので、+6.5%であれば7%還元(セブン-イレブンは9.5%還元(2024年10月15日-))になります。
決済方法 | 還元率 |
---|---|
Apple Pay / Google Payのタッチ決済 Visaのタッチ決済・Mastercardコンタクトレス | +6.5% |
カード現物のタッチ決済 Visaのタッチ決済・Mastercardコンタクトレス | +4.5% |
カードでの取引 IC・磁気 | ボーナスポイント加算対象外 |
iD Apple Pay・Google Pay・おサイフケータイ・カード現物 | ボーナスポイント加算対象外 |
三井住友カード、Oliveで最もお得なApple Pay / Google Payのタッチ決済(Visaのタッチ決済・Mastercardコンタクトレス)
Apple Pay、Google PayのVisaのタッチ決済(Mastercardコンタクトレス)で支払えば+6.5%還元で、実カードでタッチ決済をするよりもお得なので、三井住友カードユーザーの方は対象のお店ではApple Pay / Google Payを選択したいところです。2023年7月から還元率はさらに上がりました。
同じApple Pay、Google PayでもiDではない点にはくれぐれもご留意ください。
三井住友カードをApple Payのタッチ決済(Visaのタッチ決済・Mastercardコンタクトレス)で使う
Apple Payの場合、同一の画面でポストペイ型の「iD」でも決済可能な状態です。なので、大切なのは、店員さんにしっかりと「クレジットで」と伝えることです。そして、顔認証/指紋認証をしてカードを選択してから↑の画面で決済端末にタッチをします。
もしもセルフレジでiDを選択したり、店員さんに「あ、クレジットとか言ってたけど、スマホ持ってるからiDと勘違いしちゃってるのかな?このおっちょこちょいめ」などと勝手に判断されてしまった場合、同一画面で決済はできますが、三井住友カードの還元率は+6.5%ではなく、+0%(通常還元率の0.5%のみ)になってしまいます。
決済時にiDの「タントン」という音ではないことを確認しましょう。
三井住友カードをGoogle Payのタッチ決済(Visaのタッチ決済)で使う
Google Payの場合、三井住友カードは「iD」として登録してあっても、「Visaのタッチ決済」を別途設定しておく必要があります。Googleウォレットから追加するのではなく、三井住友カードアプリVPassから設定しましょう。
↓のようにVisaマークがあることを確認してください。
Google PayのVisaのタッチ決済は、Suicaなどと違い、基本的に画面ロックを解除しておく必要があります(「NFCの使用にロック解除を要求」の設定を確認しておくことをおすすめします)。
三井住友カードは、Google Pay(Google ウォレット)でMastercardコンタクトレスには対応していません。なので、三井住友カードのMastercardブランド持ち、かつ、Androidユーザーの方は、Google Payでタッチ決済(コンタクトレス決済)をすることができず、必然的に対象のチェーン店の還元率が落ちてしまいます。
GoogleウォレットはMastercardコンタクトレス自体には対応しているので、三井住友カードの対応を気長に待つか、Visaブランドでの作り直しを考えても良いかも、しれません。
三井住友カードの利用でお得になる対象のコンビニ・飲食店
対象のコンビニ・飲食店は以下の通りです。Visaのタッチ決済、Mastercardコンタクトレスでの支払い方法(宣言方法など)は弊サイトのそれぞれのページに記載しているのでご参照ください。
ほとんどが「クレジットで」と伝えて三井住友カードを登録したApple Pay、Google PayでタッチすればOKです。
対象のコンビニ・飲食店の中で一癖あるのは、ガストなどのすかいらーくグループとドトールです。↓にもどのように宣言すれば良いのか記載してあるのでご参照ください。
※ 下記チェーン店でも一部対象外の店舗もあるので事前にご確認ください。
コンビニ
ファミリーマートは以前は対象でしたが、現在は対象外です。ミニストップは2023年10月から追加されました。
セブン-イレブンの場合、セミセルフレジで「クレジットカード」を選択し、↓のようにタッチして緑色に光ったらすぐに離してOKです。写真ではカードでタッチしてしまっていますが、三井住友カードの場合、Apple Pay、Google Payでタッチしたほうがお得なのはお忘れなく。
タッチし続けると赤色に光って失敗したみたいになってしまいますので、青く光って認証されたらすぐに離してOKです。
スマホでのタッチではありませんが、実際にセブン-イレブンでタッチ決済をしている様子を動画にしてあるのでこちらをご参照ください(音が出ます)。
ちなみに、セブン-イレブンの場合、iPhone、Andorid端末でCDCVM(顔認証・指紋認証)をしてもタッチ決済の上限は1万円です(詳細)。
ローソンはセルフレジ↓でも「クレジットカード」を選択してタッチします。
セイコーマートは「クレジットで」と伝えて↓の端末にタッチします。
ミニストップは「クレジットで」と伝えて↓の端末(ローソンと同じ端末)にタッチします。
セブン-イレブンは他のコンビニよりもお得で+9.5%(2024年10月15日-)
コンビニの中でもセブン-イレブンは三井住友カード、Oliveのスマホのタッチ決済で+9.5%還元になります。
提携をしているため、特にお得です。詳細は↓をご参照ください。
飲食店
マクドナルドは「クレジットで」と伝えて↓の端末にタッチします。
ケンタッキーフライドチキンも同じ端末で「クレジットで」と伝えて↓の端末にタッチします。
サイゼリヤは「クレジットで」と伝えて↓の端末にタッチします。
すき家のセミセルフレジは「クレジットで」と伝えて↓の端末にタッチします。
ココスはすき家と同じ端末です。「クレジットで」と伝えて↓の端末にタッチしましょう。
ガストなどすかいらーくグループは↓のように別メニューなのでセルフレジを使うことをおすすめします。有人レジの場合、三井住友カードの特約店の中でVisaのタッチ決済・Mastercardコンタクトレスを使う難易度が最も高いチェーン店だと言えるかと思います。
ドトール、エクセシオールカフェは「クレジットで」ではなく、「クレジットのタッチで」と伝えましょう。タッチの素振りを見せればスムーズに伝わるかと思います。
+αでポイントアップ(Vポイントアッププログラムと家族ポイント)
三井住友カードは、上記対象のコンビニ・飲食店でさらにお得になる仕組みを用意しています。それが「Vポイントアッププログラム」と「家族ポイント」です。
すべて達成するのは難しいですが、Visaのタッチ決済・Mastercardコンタクトレスで+4.5%還元に加えて、Vポイントアッププログラムで最大+5%、家族ポイントで最大+5%の還元も狙うことができます。
「Vポイントアッププログラム」で対象コンビニ・飲食店でさらに最大+8%
三井住友カード、Oliveでは条件を満たせば、上記対象のコンビニ・飲食店でさらに最大+8%のVポイントアッププログラムというポイントアッププログラムがあります。
条件は以下の通り。
Vポイントアッププログラム | 還元率 |
---|---|
Oliveの選べる特典 | +1% |
Oliveアカウントの契約+月1回のアプリログイン | +1% |
Oliveアカウントの契約+住宅ローン | +1% |
SBI証券で当月の投資信託の買付が1回以上 | +0.5% |
SBI証券で当月の国内株式 または米国株式の取引が1回以上 | +0.5% |
SBI証券で当月末のNISA/つみたてNISA口座 保有資産評価額が30万円以上 | +1% |
SMBCモビットを契約して残高が1−30万円未満 | +0.5%/+1% |
SMBCモビットを契約して残高が30万円以上 | |
Olive契約&外貨預金 円から外貨預金への預け入れ回数が1回以上 | 0.5%-2% |
Olive契約&外貨預金 円から外貨預金への預け入れ回数が5万円以上 | |
Olive契約&外貨預金 円から外貨預金への預け入れ回数が1万米ドル以上 | |
「Vitalityスマート for Vポイント」に加入 Vitality健康プログラムを実施 | 0.5%-2% |
特に青字のOliveの特典は、アカウントを開設すれば、どなたでもクリアできるので、狙っていっても良いのではないでしょうか。
このVポイントアッププログラムは支払い方法の縛りはありませんが、Visaのタッチ決済・Mastercardコンタクトレスで支払ったほうがお得です。
「家族ポイント」で対象コンビニ・飲食店でさらに最大+5%
三井住友カードは2親等以内の家族を招待(紐づけ)することで、対象のコンビニ・飲食店で1人につき+1%還元になる家族ポイントというサービスもあります。
この家族ポイントは支払い方法の縛りはありませんが、Visaのタッチ決済・Mastercardコンタクトレスで支払ったほうがお得です。
注意点・デメリット
さて、この三井住友カードの還元施策、めちゃくちゃお得で向かうところ敵なしなのですが、以下の弱点、デメリットというか注意点があります。
並んでいる人を横目にゴボウ抜きできるマクドナルドなどのモバイルオーダーはポイントアップ対象外
マクドナルドやすき家では、レジに並んでいる人たちをゴボウ抜きにできるモバイルオーダーというとても便利な仕組み・アプリがあります(マクドナルドのモバイルオーダーの解説ページ / すき家のモバイルオーダーの解説ページ)。
一度使ってしまうとこれ以外使えないくらい便利なのですが、レジに並ばないということは、Visaのタッチ決済・Mastercardコンタクトレスをすることができないので、+6.5%還元の対象外です。さらにマクドナルドでは、楽天ポイント、dポイントのポイントカードを提示することもできません(すき家のモバイルオーダーはdポイントのみ連携できます)。
という終わりなき戦いが繰り広げられているとかいないとか・・・。
お好きな方を選択してください。筆者は利用する店舗や時間帯によって自在に使い分ける中庸派です。アウフヘーベンです。
いくら還元があってもそもそもコンビニやファミレス高いじゃん
「還元があっても結局スーパーのほうが安いんよ」と言ったり、「いやいや時間を買うんだからポイント還元万歳だわ」とか言ってる人がいたり、なんか三井住友カードで争いが起きているのをたまに見かけます。これも正解なんてないよね・・・。
個人的には自炊大好きなのでコンビニはチケット発券や決済チェック以外では滅多に使わないのですが、「あ、プロテインが飲みたい!」と思った時に気軽にコンビニでプロテインが買える良い時代になったなあと思っています。当然パウダーでまとめ買いしたほうが安いに決まっているのですが、出先で筋肉がプロテインを求めることもありますし、常にプロテインパウダーを持ち歩いて定期的にシェイクするのも面倒です。そういうことじゃないのかなと思います。・・・違うかもしれません。
いずれにせよ読んでくださっている方には栄養バランスはきちんと考えて欲しい派の脳筋です。